107 / 259
第二章 騎士祭までに噂なんて吹き飛ばしちゃえ!
ヨハネは嗤う
しおりを挟む
ヨハネの口から王とは無縁そうな男の名前が告げられた。
確かに魔力量は王族なのである程度はあるが、それでも兄弟の中でも一番低いのではなかっただろうか。
そしてあの性格が災いしているのか座学の成績も悪い。
全く王としての器ではないと思っている。
「何を馬鹿なことを言ってますの。あのガイアノスがなれるわけないじゃないですか」
「ええ、本来はね。しかし貴女は彼の並外れた力を見たはずよ」
わたしはそこで魔法祭のことを思い出した。
ガイアノスが放った魔法は確かに並みの魔力ではなかった。
いくら王族の魔法とはいえ、あれほど強力な威力にはならないはずだ。
「それでわざわざそんな噂を伝えに来ましたの?」
「ええ、あの男は貴女に執着しているから気を付けることね」
「そう、でもあんな低俗な男が何かしても関係ありません」
「ふふ、ならいいわ。これくらいはハンデとして伝えとかないとね」
ヨハネは何か意味深なことを言ってくる。
常にこの女はわたしを惑わそうとしてくるので無視が一番だ。
「ねえ、マリアさま。明日から敵となる関係ですから、最後に聞いておきたいことがありますの」
「答えないかもしれませんが」
「どうしてあの時立ち直ったの? 完全に心を折ったと思いましたのに?」
ヨハネはわたしのあの立ち直りに何かしら疑問があるようだ。
眷属がわたしを励ましてくれたことと、何か不思議な力でわたしの頭に補助を付けたことで自信へと繋がったに過ぎない。
そして今ヨハネに教えてもわたしの利にならないことはわかっている。
「貴女が言ったではないですか?」
「わたしが?」
「ジョセフィーヌは王者の血よ」
「いい答えね。ならいいわ。それと最後に弟と二人っきりでお話しする機会が欲しいので、部屋までのエスコートはセルランにお願いしてもいいかしら」
「大変申し訳ないのですが、彼はわたくしの護衛騎士ですのでそれはできません。衛兵を呼んでもらいますのでしばらくお待ちください」
セルランと二人っきりなんて、どんなことをするかもわからないのに許可を出すわけにいかない。
しばらく待っていると衛兵がやってきて、ヨハネを部屋まで送ることになった。
「ではまた明日会いましょう。少しは楽しませてね」
ヨハネは手を振って帰っていく。
一体彼女の胆力はどうなっているのか。
正直敵地であのような振る舞いをできる従姉妹がどうしても恐ろしい。
ヨハネが部屋を出てすぐ下僕がわたしへ話しかけた。
「マリアさま、ヨハネさまは今後敵になることを宣言しました。お気をつけてください」
「わかっています。それと確認を忘れていましたが、明日は下僕も参加してもらいますが大丈夫ですか?」
「はい、ぜひお役に立たせてもらいます」
側近全員と明日の会議で出す内容について再度決めた。
基本わたしが全て話すことになるので、細部までわかっていないといけない。
次の日になって、この城の大会議室で主要な人物たちが集まった。
こちらはヨハネや犯罪組織について話し合ったメンバーである。
対する向こうはヨハネとアビ・ゴーステフラート、シルヴィ・ゼヌニム、アビ・フォアデルへがやってきた。
「久しぶりだな、ジョセフィーヌよ。また豚に近付いたか?」
「魔法祭で見かけたばかりではないかゼヌニム。どうやら頭も一緒に筋肉になったようだ」
黒いオーラが二人のシルヴィの前で漂っている。
わたしとアクィエルの仲が悪いように、シルヴィ同士でも仲が悪いのだ。
「ふん、年月がいくら経とうが変わらんな。まあいい、ゴーステフラートを我が領土に迎える。早々に承諾しろ」
「馬鹿を抜かせ。なぜ我が領土をあげねばならない。確かに貢献度を上げてもらったのは助かるがそれとこれは別の話だ」
二人の話し合いはどんどん苛烈にやりとりしていく。
わたしもここで傍観しているのではなく、打って出なければならない。
「シルヴィ・ジョセフィーヌの言う通りです。それにヨハネは今では他領の住人。それなのに領地経営に関わる大事なことをなぜ彼女にやらせているのか、お答えください、アビ・ゴーステフラート」
特に太ったり痩せたりもしていない中年のアビはこちらを真っ直ぐに見ている。
その目には色々なものが混じり合ったような目をしており、わたしたちが知らないところでかなり決断があったのだろう。
「逆にお聞きしますが、我々はどうすればよかったのですかな?」
「それはどう言う意味ですか?」
「言葉が足りませんでした。ご存知の通り我々には特に大きな産業がありません。今は他領が色々と問題を起こしてくれるので、何も特別なことが起きないゴーステフラートは中領地でいられただけでございます。しかし今後もそうとは限りません。次第に衰えていく領土の前に我々はただ指を咥えているしかありません。その時、フォアデルへから申し出があったのです。領地を再建するのを手伝わせて欲しいと。するとどうでしょう。冬の終わりから始めたばかりなのに、もう結果を出してくれました。我々は弱い生き物です。目の前に天への糸が垂れればそれにしがみついてしまうのですよ」
アビ・ゴーステフラートはゆっくり目をつぶって全てを言ったと告げた。
おそらく苦渋の決断だったのだろう。
もし失敗すればお父さまから何かしらの罰があったかもしれない。
しかし、それでもゼヌニム領にゴーステフラートを与えていい理由にはならない。
「アビ・ゴーステフラートの心中察します。ですが他領の人間に領地経営を委ねていい理由にはなりません。今後はゴーステフラートの伝承を復活させれば土地も回復していくはずです」
「ねえ、マリアさま、伝承を最近追いかけられているようですが、一体どれほどの成果が出たのでしょうか? わたしはすぐにゴーステフラートの順位を上げましたが、マリアさまが伝承を復活させた領地はどこも順位が変動しておりませんが?」
ヨハネが口を挟んできた。
しかしこの程度の問答は想定済みだ。
「パラストカーティは過去のいざこざから評価されていないだけです。現に今では交流が多くなっているスヴァルトアルフ領から生産品の流通を広げて欲しい、とお話が来ておりますので、遠くないうちに最下位からの脱出も夢ではありません。それどころか、研究用の貴重な資材も見つかり始めていると報告もありますので遠くないうちには中領地まで行くことも可能だと思っております」
「それは可能性の話でございます。パラストカーティは蛮族の地。今は大人しいですがまたいつ反逆を起こすかわかりません」
「それこそ長い昔に生まれた思い込みが現代まで続いているに過ぎません。近いうちに順位を上げることを約束しましょう」
「博打とはあまり上に立つ者がするには見苦しいのではないですか?」
「それこそわたくしがパラストカーティを信頼している証です。それにシュティレンツに関しても、失われた素材、魔鉱石の発掘が可能になりました。過去のように銀の領地として栄えることは十分に可能でしょう。ゴーステフラートも今後土地を復活させた後にはさらなる繁栄があるはずです」
ヨハネとの言葉によるバトルが始まった。
確かに魔力量は王族なのである程度はあるが、それでも兄弟の中でも一番低いのではなかっただろうか。
そしてあの性格が災いしているのか座学の成績も悪い。
全く王としての器ではないと思っている。
「何を馬鹿なことを言ってますの。あのガイアノスがなれるわけないじゃないですか」
「ええ、本来はね。しかし貴女は彼の並外れた力を見たはずよ」
わたしはそこで魔法祭のことを思い出した。
ガイアノスが放った魔法は確かに並みの魔力ではなかった。
いくら王族の魔法とはいえ、あれほど強力な威力にはならないはずだ。
「それでわざわざそんな噂を伝えに来ましたの?」
「ええ、あの男は貴女に執着しているから気を付けることね」
「そう、でもあんな低俗な男が何かしても関係ありません」
「ふふ、ならいいわ。これくらいはハンデとして伝えとかないとね」
ヨハネは何か意味深なことを言ってくる。
常にこの女はわたしを惑わそうとしてくるので無視が一番だ。
「ねえ、マリアさま。明日から敵となる関係ですから、最後に聞いておきたいことがありますの」
「答えないかもしれませんが」
「どうしてあの時立ち直ったの? 完全に心を折ったと思いましたのに?」
ヨハネはわたしのあの立ち直りに何かしら疑問があるようだ。
眷属がわたしを励ましてくれたことと、何か不思議な力でわたしの頭に補助を付けたことで自信へと繋がったに過ぎない。
そして今ヨハネに教えてもわたしの利にならないことはわかっている。
「貴女が言ったではないですか?」
「わたしが?」
「ジョセフィーヌは王者の血よ」
「いい答えね。ならいいわ。それと最後に弟と二人っきりでお話しする機会が欲しいので、部屋までのエスコートはセルランにお願いしてもいいかしら」
「大変申し訳ないのですが、彼はわたくしの護衛騎士ですのでそれはできません。衛兵を呼んでもらいますのでしばらくお待ちください」
セルランと二人っきりなんて、どんなことをするかもわからないのに許可を出すわけにいかない。
しばらく待っていると衛兵がやってきて、ヨハネを部屋まで送ることになった。
「ではまた明日会いましょう。少しは楽しませてね」
ヨハネは手を振って帰っていく。
一体彼女の胆力はどうなっているのか。
正直敵地であのような振る舞いをできる従姉妹がどうしても恐ろしい。
ヨハネが部屋を出てすぐ下僕がわたしへ話しかけた。
「マリアさま、ヨハネさまは今後敵になることを宣言しました。お気をつけてください」
「わかっています。それと確認を忘れていましたが、明日は下僕も参加してもらいますが大丈夫ですか?」
「はい、ぜひお役に立たせてもらいます」
側近全員と明日の会議で出す内容について再度決めた。
基本わたしが全て話すことになるので、細部までわかっていないといけない。
次の日になって、この城の大会議室で主要な人物たちが集まった。
こちらはヨハネや犯罪組織について話し合ったメンバーである。
対する向こうはヨハネとアビ・ゴーステフラート、シルヴィ・ゼヌニム、アビ・フォアデルへがやってきた。
「久しぶりだな、ジョセフィーヌよ。また豚に近付いたか?」
「魔法祭で見かけたばかりではないかゼヌニム。どうやら頭も一緒に筋肉になったようだ」
黒いオーラが二人のシルヴィの前で漂っている。
わたしとアクィエルの仲が悪いように、シルヴィ同士でも仲が悪いのだ。
「ふん、年月がいくら経とうが変わらんな。まあいい、ゴーステフラートを我が領土に迎える。早々に承諾しろ」
「馬鹿を抜かせ。なぜ我が領土をあげねばならない。確かに貢献度を上げてもらったのは助かるがそれとこれは別の話だ」
二人の話し合いはどんどん苛烈にやりとりしていく。
わたしもここで傍観しているのではなく、打って出なければならない。
「シルヴィ・ジョセフィーヌの言う通りです。それにヨハネは今では他領の住人。それなのに領地経営に関わる大事なことをなぜ彼女にやらせているのか、お答えください、アビ・ゴーステフラート」
特に太ったり痩せたりもしていない中年のアビはこちらを真っ直ぐに見ている。
その目には色々なものが混じり合ったような目をしており、わたしたちが知らないところでかなり決断があったのだろう。
「逆にお聞きしますが、我々はどうすればよかったのですかな?」
「それはどう言う意味ですか?」
「言葉が足りませんでした。ご存知の通り我々には特に大きな産業がありません。今は他領が色々と問題を起こしてくれるので、何も特別なことが起きないゴーステフラートは中領地でいられただけでございます。しかし今後もそうとは限りません。次第に衰えていく領土の前に我々はただ指を咥えているしかありません。その時、フォアデルへから申し出があったのです。領地を再建するのを手伝わせて欲しいと。するとどうでしょう。冬の終わりから始めたばかりなのに、もう結果を出してくれました。我々は弱い生き物です。目の前に天への糸が垂れればそれにしがみついてしまうのですよ」
アビ・ゴーステフラートはゆっくり目をつぶって全てを言ったと告げた。
おそらく苦渋の決断だったのだろう。
もし失敗すればお父さまから何かしらの罰があったかもしれない。
しかし、それでもゼヌニム領にゴーステフラートを与えていい理由にはならない。
「アビ・ゴーステフラートの心中察します。ですが他領の人間に領地経営を委ねていい理由にはなりません。今後はゴーステフラートの伝承を復活させれば土地も回復していくはずです」
「ねえ、マリアさま、伝承を最近追いかけられているようですが、一体どれほどの成果が出たのでしょうか? わたしはすぐにゴーステフラートの順位を上げましたが、マリアさまが伝承を復活させた領地はどこも順位が変動しておりませんが?」
ヨハネが口を挟んできた。
しかしこの程度の問答は想定済みだ。
「パラストカーティは過去のいざこざから評価されていないだけです。現に今では交流が多くなっているスヴァルトアルフ領から生産品の流通を広げて欲しい、とお話が来ておりますので、遠くないうちに最下位からの脱出も夢ではありません。それどころか、研究用の貴重な資材も見つかり始めていると報告もありますので遠くないうちには中領地まで行くことも可能だと思っております」
「それは可能性の話でございます。パラストカーティは蛮族の地。今は大人しいですがまたいつ反逆を起こすかわかりません」
「それこそ長い昔に生まれた思い込みが現代まで続いているに過ぎません。近いうちに順位を上げることを約束しましょう」
「博打とはあまり上に立つ者がするには見苦しいのではないですか?」
「それこそわたくしがパラストカーティを信頼している証です。それにシュティレンツに関しても、失われた素材、魔鉱石の発掘が可能になりました。過去のように銀の領地として栄えることは十分に可能でしょう。ゴーステフラートも今後土地を復活させた後にはさらなる繁栄があるはずです」
ヨハネとの言葉によるバトルが始まった。
0
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
完 モブ専転生悪役令嬢は婚約を破棄したい!!
水鳥楓椛
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢、ベアトリス・ブラックウェルに転生したのは、なんと前世モブ専の女子高生だった!?
「イケメン断絶!!優男断絶!!キザなクソボケも断絶!!来い!平々凡々なモブ顔男!!」
天才で天災な破天荒主人公は、転生ヒロインと協力して、イケメン婚約者と婚約破棄を目指す!!
「さあこい!攻略対象!!婚約破棄してやるわー!!」
~~~これは、王子を誤って攻略してしまったことに気がついていない、モブ専転生悪役令嬢が、諦めて王子のものになるまでのお話であり、王子が最オシ転生ヒロインとモブ専悪役令嬢が一生懸命共同前線を張って見事に敗北する、そんなお話でもある。~~~
イラストは友人のしーなさんに描いていただきました!!
【完結】転生した悪役令嬢の断罪
神宮寺 あおい
恋愛
公爵令嬢エレナ・ウェルズは思い出した。
前世で楽しんでいたゲームの中の悪役令嬢に転生していることを。
このままいけば断罪後に修道院行きか国外追放かはたまた死刑か。
なぜ、婚約者がいる身でありながら浮気をした皇太子はお咎めなしなのか。
なぜ、多くの貴族子弟に言い寄り人の婚約者を奪った男爵令嬢は無罪なのか。
冤罪で罪に問われるなんて納得いかない。
悪いことをした人がその報いを受けないなんて許さない。
ならば私が断罪して差し上げましょう。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
逆ハーレムが成立した後の物語~原作通りに婚約破棄される当て馬女子だった私たちは、自分たちの幸せを目指して新たな人生を歩み始める~
キョウキョウ
恋愛
前世でプレイした乙女ゲームの世界に転生したエレノラは、原作通りのストーリーを辿っていく状況を観察していた。ゲームの主人公ヒロインでもあったアルメルが、次々と攻略対象の男性たちを虜にしていく様子を介入せず、そのまま傍観し続けた。
最初の頃は、ヒロインのアルメルがゲームと同じように攻略していくのを阻止しようと奮闘した。しかし、エレノラの行動は無駄に終わってしまう。あまりにもあっさりと攻略されてしまった婚約相手の男を早々と見限り、別の未来に向けて動き始めることにした。
逆ハーレムルートの完全攻略を目指すヒロインにより、婚約破棄された女性たち。彼女たちを誘って、原作よりも価値ある未来に向けて活動を始めたエレノラ。
やがて、原作ゲームとは違う新しい人生を歩み始める者たちは、幸せを追い求めるために協力し合うことを誓うのであった。
※本作品は、少し前に連載していた試作の完成版です。大まかな展開や設定は、ほぼ変わりません。加筆修正して、完成版として連載します。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる