50 / 259
第一章 魔法祭で負けてたまるものですか
マリアーマーと剣
しおりを挟む
メルオープたちが道を作ってくれているのでこちらも動く時がやってきた。
白い布に被せていた物の姿を表す時がきたのだ。
「お、おいマリアさまを見てみろ!」
「どうし……なんだあれは!?」
「新しい鎧……なのか、それにしては大きすぎないか?」
観客もわたしの新しい鎧に注目していた。
この日のために何度も練習と微調整を繰り返してきたのだ。
魔力の練習を毎日魔力切れを回復させながら無理やり行ったのだ。
おかげで何度意識を失いかけたか。
それもこの日のためだ。
「先程は一歩も動かないと言いませんでしたか?」
「あら? この鎧が勝手に動くのだから嘘は言ってませんわよ」
ルキノはため息を吐いてわたしの言う通りにする。
わたしは青く染まったマリア用第二世代魔導アーマー、略してマリアーマーにルキノの協力をもらって上から乗り込んだ。
ドラゴンとデビルキングの素材を使って作っているため、かなりの強度になっている。
「なんだあの変わった鎧は? わたしの鎧は持ってきてないのか?」
「それでしたら、あれはお父さまから頂いた鎧を使っているのでかなり凄いって、お姉さまが言っていましたわ」
「わたしの鎧を使っただと? おい、セルランどういうことだ!」
「申し訳ございません。シルヴィの鎧はあの魔道具へと姿を変えました。わたしどもではマリアさまを止めることできず申し訳ございません」
「そうすると……あれがわたしの鎧……しくしく」
遠くで何か泣き声が聞こえた気がしたが今はそれどころではない。
わたしは魔導アーマーに魔力を送る椅子の肘掛のようなものを握った。
「おい、マリアさまだけじゃないぞ!」
「赤、黄、緑それと黒か? なんか変な色の鎧だな?」
下僕とパラストカーティのいじめに遭っていた三人の下級貴族ルージュ、ジョン、ヴェートが亜魔導アーマーの鎧を着ている。
黒は下僕、赤はルージュ、黄はジョン、緑はヴェートがそれぞれ着ている色だ。
「プププ、あははは……マリアさんが何かしら準備をしてきているのは知っていましたが、まさかそのようなダサい鎧を見せてこちらの戦意を削ぐつもりですわね。もう可笑しくてお腹が痛い」
アクィエルは大笑いでこちらをバカにしている。
だが笑っているのも今のうちである。
この亜魔導アーマーの力を見てしまったらそのような笑いなど消しとばしてあげます。
「おほほ、このかっこよさが分からないなんて貴方の感性もその程度ですわよ。これからこの四人の超人的な力でそこにいる側近たちを倒してみせますから!」
「やれるものならやってくださいまし。もうだめ、お腹が痛い。本当に芸術的センスが一向に育ちませんのね」
わたしが考案したデザインを元に作ったのでかなりカッコいい。
特に力強くみえるように作ったデビルキングの顔を肩に付けて、さらに可愛らしさを出すために鎧の表面につけた猫の顔。
力強くもあり可愛さもある鎧をわたしが初めて作ったのだ。
「くぅう、周りの視線がきついがマリアさまが考えてくださったもの。騎士道は主人の願いを聞くためにあるのだ」
「辛いんだね、大丈夫だよ。すぐに慣れるから」
下僕がルージュの肩に手を乗せてなにやら話している。
おそらく初めての実戦のため、勇気付けているのだろう。
他の二人も神妙に頷いているので、だいぶ打ち解けているようだ。
わたしもこの者たちに激励しなければならない。
「いい、あなたたち? これはこちらの研究所のアピールにもなりますので、派手に暴れなさい。あなたたちなら必ずやってくれると信じています。あとアクィエルさんに目に物をみせてあげたいので少しくらい顔を殴ってもわたくしが権力で守ってあげます」
力強く拳を握り力説する。
アクィエルのあの馬鹿にしたような笑いを歪めることが何でもやりたいと思っている。
だが、ルキノは手で顔を抑えてやれやれと呟く。
「マリアさま、お怒りはわかりますがお鎮めください。下僕、わたくしがマリアさまをお守りしますのでアクィエルさまを守っている騎士二人を抑えなさい」
ルキノの指示に下僕が了解した。
騎士であるルキノは本来なら前に出たいだろうがわたしを守らないといけないので任せるしかない。
これまで訓練を一生懸命にやってきたので、前に出させてあげたいがおそらく言っても断ると思うので、何か上手い手がないかを考えた。
しかしルージュの言葉でその考えは思考の外へと行ってしまった。
「マリアさま、一つだけお願いがあります」
ルージュは何か思うところがあるみたいでこちらに真剣な顔を向ける。
体を強張らせて、少し手が震えている。
わたしはその顔に何かしらの覚悟のようなものを感じたので話を聞くことした。
「どうかしましたか?」
「色々な配慮をいただいて図々しいとは思いますが、どうかあのルブノタネへの雪辱の機会をわたしめにくださいませんか」
ルージュの目がこちらに訴えかける。
数日前にいじめを受けている現場を見ているのでわたしもそれには賛成だ。
もう知らない仲でもないので、身内贔屓してしまうのは仕方ない。
「マリアさまの命令より私怨を優先させるということか!」
ルキノの怒声にパラストカーティの三人はビクッと体を震わせた。
上級騎士であるルキノの言葉は特に響くようだ。
騎士の端くれからしたらルキノは雲の上の存在のため仕方ないかもしれないが、事情を知るわたしは手でルキノを制した。
「ルキノいいのです。ただ早く倒しなさい。あくまでこれは試合なのですから」
「ありがとうございます!」
わたしが許可したことでルキノも承諾して一歩下がる。
側近としてはわたしが侮られないようにしないといけないので正しい判断だ。
だが今はそのような見栄を張っているほど時間もない。
ルキノも察してくれているのでこれ以上は異論を挟まない。
四人とも水竜にまたがり前線へと向かっていた。
白い布に被せていた物の姿を表す時がきたのだ。
「お、おいマリアさまを見てみろ!」
「どうし……なんだあれは!?」
「新しい鎧……なのか、それにしては大きすぎないか?」
観客もわたしの新しい鎧に注目していた。
この日のために何度も練習と微調整を繰り返してきたのだ。
魔力の練習を毎日魔力切れを回復させながら無理やり行ったのだ。
おかげで何度意識を失いかけたか。
それもこの日のためだ。
「先程は一歩も動かないと言いませんでしたか?」
「あら? この鎧が勝手に動くのだから嘘は言ってませんわよ」
ルキノはため息を吐いてわたしの言う通りにする。
わたしは青く染まったマリア用第二世代魔導アーマー、略してマリアーマーにルキノの協力をもらって上から乗り込んだ。
ドラゴンとデビルキングの素材を使って作っているため、かなりの強度になっている。
「なんだあの変わった鎧は? わたしの鎧は持ってきてないのか?」
「それでしたら、あれはお父さまから頂いた鎧を使っているのでかなり凄いって、お姉さまが言っていましたわ」
「わたしの鎧を使っただと? おい、セルランどういうことだ!」
「申し訳ございません。シルヴィの鎧はあの魔道具へと姿を変えました。わたしどもではマリアさまを止めることできず申し訳ございません」
「そうすると……あれがわたしの鎧……しくしく」
遠くで何か泣き声が聞こえた気がしたが今はそれどころではない。
わたしは魔導アーマーに魔力を送る椅子の肘掛のようなものを握った。
「おい、マリアさまだけじゃないぞ!」
「赤、黄、緑それと黒か? なんか変な色の鎧だな?」
下僕とパラストカーティのいじめに遭っていた三人の下級貴族ルージュ、ジョン、ヴェートが亜魔導アーマーの鎧を着ている。
黒は下僕、赤はルージュ、黄はジョン、緑はヴェートがそれぞれ着ている色だ。
「プププ、あははは……マリアさんが何かしら準備をしてきているのは知っていましたが、まさかそのようなダサい鎧を見せてこちらの戦意を削ぐつもりですわね。もう可笑しくてお腹が痛い」
アクィエルは大笑いでこちらをバカにしている。
だが笑っているのも今のうちである。
この亜魔導アーマーの力を見てしまったらそのような笑いなど消しとばしてあげます。
「おほほ、このかっこよさが分からないなんて貴方の感性もその程度ですわよ。これからこの四人の超人的な力でそこにいる側近たちを倒してみせますから!」
「やれるものならやってくださいまし。もうだめ、お腹が痛い。本当に芸術的センスが一向に育ちませんのね」
わたしが考案したデザインを元に作ったのでかなりカッコいい。
特に力強くみえるように作ったデビルキングの顔を肩に付けて、さらに可愛らしさを出すために鎧の表面につけた猫の顔。
力強くもあり可愛さもある鎧をわたしが初めて作ったのだ。
「くぅう、周りの視線がきついがマリアさまが考えてくださったもの。騎士道は主人の願いを聞くためにあるのだ」
「辛いんだね、大丈夫だよ。すぐに慣れるから」
下僕がルージュの肩に手を乗せてなにやら話している。
おそらく初めての実戦のため、勇気付けているのだろう。
他の二人も神妙に頷いているので、だいぶ打ち解けているようだ。
わたしもこの者たちに激励しなければならない。
「いい、あなたたち? これはこちらの研究所のアピールにもなりますので、派手に暴れなさい。あなたたちなら必ずやってくれると信じています。あとアクィエルさんに目に物をみせてあげたいので少しくらい顔を殴ってもわたくしが権力で守ってあげます」
力強く拳を握り力説する。
アクィエルのあの馬鹿にしたような笑いを歪めることが何でもやりたいと思っている。
だが、ルキノは手で顔を抑えてやれやれと呟く。
「マリアさま、お怒りはわかりますがお鎮めください。下僕、わたくしがマリアさまをお守りしますのでアクィエルさまを守っている騎士二人を抑えなさい」
ルキノの指示に下僕が了解した。
騎士であるルキノは本来なら前に出たいだろうがわたしを守らないといけないので任せるしかない。
これまで訓練を一生懸命にやってきたので、前に出させてあげたいがおそらく言っても断ると思うので、何か上手い手がないかを考えた。
しかしルージュの言葉でその考えは思考の外へと行ってしまった。
「マリアさま、一つだけお願いがあります」
ルージュは何か思うところがあるみたいでこちらに真剣な顔を向ける。
体を強張らせて、少し手が震えている。
わたしはその顔に何かしらの覚悟のようなものを感じたので話を聞くことした。
「どうかしましたか?」
「色々な配慮をいただいて図々しいとは思いますが、どうかあのルブノタネへの雪辱の機会をわたしめにくださいませんか」
ルージュの目がこちらに訴えかける。
数日前にいじめを受けている現場を見ているのでわたしもそれには賛成だ。
もう知らない仲でもないので、身内贔屓してしまうのは仕方ない。
「マリアさまの命令より私怨を優先させるということか!」
ルキノの怒声にパラストカーティの三人はビクッと体を震わせた。
上級騎士であるルキノの言葉は特に響くようだ。
騎士の端くれからしたらルキノは雲の上の存在のため仕方ないかもしれないが、事情を知るわたしは手でルキノを制した。
「ルキノいいのです。ただ早く倒しなさい。あくまでこれは試合なのですから」
「ありがとうございます!」
わたしが許可したことでルキノも承諾して一歩下がる。
側近としてはわたしが侮られないようにしないといけないので正しい判断だ。
だが今はそのような見栄を張っているほど時間もない。
ルキノも察してくれているのでこれ以上は異論を挟まない。
四人とも水竜にまたがり前線へと向かっていた。
0
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
冤罪から逃れるために全てを捨てた。
四折 柊
恋愛
王太子の婚約者だったオリビアは冤罪をかけられ捕縛されそうになり全てを捨てて家族と逃げた。そして以前留学していた国の恩師を頼り、新しい名前と身分を手に入れ幸せに過ごす。1年が過ぎ今が幸せだからこそ思い出してしまう。捨ててきた国や自分を陥れた人達が今どうしているのかを。(視点が何度も変わります)
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
私はただ一度の暴言が許せない
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
厳かな結婚式だった。
花婿が花嫁のベールを上げるまでは。
ベールを上げ、その日初めて花嫁の顔を見た花婿マティアスは暴言を吐いた。
「私の花嫁は花のようなスカーレットだ!お前ではない!」と。
そして花嫁の父に向かって怒鳴った。
「騙したな!スカーレットではなく別人をよこすとは!
この婚姻はなしだ!訴えてやるから覚悟しろ!」と。
そこから始まる物語。
作者独自の世界観です。
短編予定。
のちのち、ちょこちょこ続編を書くかもしれません。
話が進むにつれ、ヒロイン・スカーレットの印象が変わっていくと思いますが。
楽しんでいただけると嬉しいです。
※9/10 13話公開後、ミスに気づいて何度か文を訂正、追加しました。申し訳ありません。
※9/20 最終回予定でしたが、訂正終わりませんでした!すみません!明日最終です!
※9/21 本編完結いたしました。ヒロインの夢がどうなったか、のところまでです。
ヒロインが誰を選んだのか?は読者の皆様に想像していただく終わり方となっております。
今後、番外編として別視点から見た物語など数話ののち、
ヒロインが誰と、どうしているかまでを書いたエピローグを公開する予定です。
よろしくお願いします。
※9/27 番外編を公開させていただきました。
※10/3 お話の一部(暴言部分1話、4話、6話)を訂正させていただきました。
※10/23 お話の一部(14話、番外編11ー1話)を訂正させていただきました。
※10/25 完結しました。
ここまでお読みくださった皆様。導いてくださった皆様にお礼申し上げます。
たくさんの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
今後はいただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる