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最終章 側仕えは姫君へ、嫌われ貴族はご主人様に 後編

側仕えと教王の最後 ラウル視点

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 私の名前はラウル。
 教王によって私が仕える神使レティスをどこかへ連れていかれた。
 効力の高い魔道具をその身に付けているので、すぐに殺されることはないだろう。それでも救出してあげねば何をされるか分かったものではない。
 大聖堂の廊下を突っ切った。すると近くの大部屋からたくさんの人の気配があった。


「レティス様も大事ですが……こちらも重要ですね」


 部屋のドアを槍で破壊すると中が丸見えになった。
 そこでは百人ほどの神官達が、魔方陣の淡い光の中に閉じ込められて魔力を吸われて、もがいていた。

「ら、ラウル……様」
「おたす……け」

 おそらくは教王派の神官達によって、この魔方陣に入れられたのだろう。
 助けたらあちらへの魔力供給も止まり、仲間も増えるので助けない理由がない。

「すぐに解放しますからお待ちください!」

 見知った顔も多く、その者達の苦しむ顔なんぞ見たくない。
 魔方陣の構成を見てみるが、見るだけで嫌気が差すほど複雑だ。
 だがもたもたするうちに、みんなが犠牲になってしまう。
 私は魔方陣の構成を壊すため魔力を通した。

「なっ!? ダミーだと……」

 魔方陣の魔力を奪う速度が上がってしまい、中の者達がさらに苦しみだした。
 魔方陣が壊されることを防ぐためにいくつもの対策がされているようだ。

「こうなれば魔方陣の結界を破壊するしか――」
「待て! 下手に触るな!」

 槍を構えて突きを繰り出す前に後ろから止められた。私が振り返るとレーシュ・モルドレッドが居た。


「無理矢理に破壊すれば中の者達を皆殺しにする術式が入っている」

 モルドレッドには魔方陣の構成が見られる加護がある。そのため彼が言うことに間違いは無いだろう。
 あやうく私がみんなを殺してしまうところだった。

「なるほどな。これを作ったやつは質が悪い。だがこんな低レベルな魔方陣ならいくらでも解除できる」

 モルドレッドは落ちている白チョークを手に取って、床に新たな魔方陣を描く。

「ラウル、これに魔力を通せば連鎖的に魔方陣の重要箇所を壊せる」
「助かる!」


 私は彼が作った魔方陣に魔力を送ると、魔方陣の淡い光が消え去った。
 そして中に閉じ込められていた者達も、苦しみから解放された。
 疲弊して立てない者もいるが、元気な者達も多いため、私はその者に介抱を任せて、さらに元気がある者は、外で戦っている者達への援護を任せた。
 私はまずはモルドレッドへお礼を伝える。

「貴方のおかげですね」
「お礼は教王を倒してからにしろ。神使様の場所は分かるのか?」
「おそらくは祭壇がある部屋でしょう」


 モルドレッドは一旦何かを考えていた。

「おい、ラウル何人か俺に従うようにこいつらに命令してくれ」
「いいですが、何かありましたか」
「いくつか対策を考えておかねばな。それと教王の対策用の魔方陣だ」


 モルドレッドから魔方陣の書かれた羊皮紙を数枚もらう。

「それに魔力を通せば、お前を縛る命令に少しだけ対抗してくれるはずだ。あくまでも予想で作った物だから完璧ではないぞ」
「いいや、助かる! では私はレティス様を助けに行ってきます!」


 再度廊下を駆け出して、祭壇の部屋まで向かう。
 おそらくそこでレティスを神への貢ぎ物にするつもりだろう。
 奥に進むほど敵の神官が増えていく。
 あちらも私の姿を見て襲いかかってくる。

「お前達! 主君を裏切るのなら覚悟は出来ているのでしょうね!」

 私の槍の乱舞で迫り来る敵をなぎ倒す。

「これが、槍兵の勇者……」
「噂は本物か……」

 神官達の中でも私が千の魔物を追い払ったということを信じている者が多い。
 実際は二百体くらいだったが、他国へその存在を知らしめるためにあえて高く見積もったのだ。
 だが今なら本当に千の魔物でも相手取れそうなほど気合いが入っていた。

「残念ですが、後ろから応援も来る予定ですので、全員倒していきます!」

 勢いを全く殺すこと無く、神官達を槍で殴って気絶させていく。そして全員を倒す頃には、祭壇の部屋にたどり着いていた。

「無事でいてください」

 息を整えながら、大扉を開けると、そこには教王がレティスをひきずっていた。
 あの男は自分が何をしているのか分かっているのか。
 私の中で黒くて禍々しい怒りが感情を支配した。

「ほう、流石はラウル殿だな。あれほどの数の神官を相手に無傷とは、しかし少し疲れはあるようですね」

 教王はまるで慌てることなく、私をあざ笑った。
 認めるのは癪だったので、槍を構え直した。

「教王、その手を離せ!」


 今すぐに神使を助け出したい一心だった。しかし教王は手を掲げると私の体に光の拘束が巻かれる。
 しかし瞬時に魔法陣を起動した。
 すると拘束が完全に決まる前に力ずくで破いた。

「ほう……やはり対策をしてきたか……だがっ!」

 教王に槍を向けたがその手前で弾かれた。

「くっ!?」

 見えない不可視の壁があるようだった。ジンジンと手が痺れ、この壁の強固さを表すようだった。

「そなたの魔力で私の魔道具は突破できない」


 だから何だというのだ。ここで諦めたらレティスを救い出せない。しかし何度も槍で突くが全く壊れる様子がない。教王も私を無視してレティスを祭壇のテーブルへ置き、神へ祈りを捧げる。

「竜神フォルネウス様、この者の魔力を捧げます」

 レティスの体から光が空へ上っていく。魔力を奪われて苦しそうにレティスは顔をゆがめていた。
 未だに最高神から引き離されたショックで意識が戻っていないのだ。

「レティス様へなんてことをする! 貴様は何をしているのか分かっているのか!」


 私の言葉に教王は鼻で笑った。


「ふん、この者は私が用意した代替用の神使よ。私の物なのにどうして遠慮する必要がある」
「なん……だと?」


 教王はレティスの顔を汚い手で触れる。

「前の神使はやりづらかった。影響力も強く、本当に鬱陶しかったよ。だが運が良いことに王国のごたつきに参戦しようとしてくれたおかげで、海の魔王の餌食になってくれたわ。まあ、私が出現の時期を早めたのだがな、わはははは!」


 気持ち悪い笑い声を出していた。私は前の神使もお仕えしていた。まるで本物の女神のように慈愛に満ちた方で、民達からも慕われる良き君主であった。
 そして世継ぎがまだいないため国が混乱する直前で、レティス様が後継者の印と供に現れたのだ。
 次こそは絶対に守ると誓ったのにこの体たらくで自分が情けない。
 気を良くした教王は脂の乗った舌を動かす。

「この者は私と王国で行っていた計画で作り出された偽物だ。まさか平民からこれほどの魔力を生み出せる化け物ができるとは思わなかったぞ」


 教王は歓喜の笑いと供に、少しずつレティスの首を絞めだした。
 するとレティスの魔道具が発動してバチッと音を鳴らしたが、すぐにその効果が消えた。
 おそらくは邪竜から何かしらの力を与えられたのだろう。

「この娘は私の言うことを全く聞かん。それどころか竜神フォルネウス様への無礼の数々。いくら諫言を言っても、一切耳を貸さない。本当に憎たらしい女だ!」

 レティスの顔がさらに歪みだしている。このままでは本当に命が危ない。
 しかしいくら攻撃しても見えない壁が壊せず、逆に私の槍が根元からボキッと折れた。


「お前の攻撃なんぞ無駄だ! 試しにその槍を投げたら変わるかもしれんぞ」

 こちらへ挑発するような言葉に怒りが増していく。
 だが自分のふがいなさを呪った。この忌々しい壁さえ無ければあの方をお助けできるのに。
 私はまた救えないのか。


「くそ!」

 ただやけくそに折れた槍を投げた。そのまま壁にぶつかって弾かれると思っていたが、槍が止まらずにすり抜けた。
 そして――。

「な――ッ!?」

 私が投げた槍が教王の腹に深々と刺さっていた。

「ば、馬鹿な……私の魔法で作った結界だぞ? どうやって――」

 教王の目がやっとこちらへ向くと、目を見開いていた。
 カツン、カツンと誰かの足音が聞こえたので振り返ると、そこにはモルドレッドが見下した目で教王を見ていた。

「ふんっ、魔力に頼ってばかりでまともに魔道学を学んでいないな。魔法は万能では無いから過信するな、という常識を知らなかったのか?」


 モルドレッドがいつもの小馬鹿にする顔だ。私もあの顔にはよくイライラさせられたが、この時だけはスッキリした気持ちになった。
 しかしやられた教王はゆでだこのように真っ赤だった。

「貴様、何をした!」

 モルドレッドはさらにため息を吐いて「まだわからんのか」と相手の怒りを誘った。

「魔法陣の構成をこっちで介入して無効化しただけだ。魔法陣の無効化はそれしか出来ないことも知らんのか」

 モルドレッドの目は魔法陣の構成が見える。
 だが教王はそれを知らないため「そんなこと不可能だ!」とわめいていた。
 今が好機であるため、駈けだして、教王へとどめを刺しに行く。

「ま、待て! 私が死ねば、フォルネウス様のお怒りを買う――ぐへ!」

 私は教王を足蹴りで横っ腹を蹴った。大きく吹き飛び壁へと衝突する。

「レティス様、失礼致します」

 すぐに祭壇からレティス様を救い出して、私の腕で寝てもらう。
 彼女は意識があるようで、ゆっくりで目を開いた。

「ラウル……か」

 返事があることにホッとする。

「喋らずにいてください。今、回復薬を飲ませますので」

 私は懐から回復薬の瓶を取り出して彼女の口へ含ませた。
 ゆっくりと嚥下したのを確認して、彼女の回復を待った。

「おい、ラウル! 詰めが甘いぞ!」


 モルドレッドが叫ぶと同時に、教王が吹き飛んだ壁付近で爆風が上がった。
 教王が立ち上がっており、突き刺さった槍が抜けて止血もしていた。

「ゴミ屑共め! もう許さんぞ!」


 教王の周りに光の渦が現れた。何かの魔法を唱えようとしているようだった。
 しかしその光の渦に不自然なスパークが走った。

「なっ……魔法が操れ――」


 教王はその言葉と供に大爆発を起こした。まるで自爆したかのようで、黒焦げになってこちらまで飛んできた。
 その時、こちらまで赤い玉が転がってきた。

「さっき作っておいた魔道具だ。教王が使う魔法にアタリを付けて、失敗するように触媒を混ぜていたんだ。正解だったな」


 モルドレッドは黒焦げの教王の頭を足で踏みつけた。

「お前達が勝手に邪竜と手を組んだせいでこっちは地獄の六年を過ごしたんだ。ただで死ねると思うなよ」


 モルドレッドは羊皮紙を取り出して、それに気絶した教王の血判を押させた。


「それは契約魔術ですか?」
「ああ。これでこいつが勝手に何かしようとすれば勝手に死ぬ。この男が犯した罪は人々に裁かれるべきだろう。まだ死なせるつもりはない」

 適当な縄で縛り上げ、身動きが取れなくした。契約魔術で魔法を唱えたら死ぬようになっているので、無力化できたと思っていいだろう。
 私は結局、この男が最高神を裏切った理由が分からなかった。

「どうして教王ともあろう者が邪竜なんかに魅入られたのでしょうね……」

 それをモルドレッドは「くだらん」と吐き捨てた。

「どうせ最高神が死んだ後の世界で、貴族の優位性が崩れることを心配していたのだろう。結局はこのひげもじゃは神に仕えている自分が好きなだけで、努力なんてしたくなかったのさ」

 神官の理念は全ての人々へ平等を与えることだ。
 それを本当に実行している人は少ないだろうが、それでも教王はそれを体現している者であるべきだった。

「こんな小物に俺の未来を潰されてたまるか。いくぞ、ラウル。神使様を助けたのなら、まだ最高神を救えるかもしれん。そうなれば邪竜を弱体化できる」
「そうですが……神使様は――」


 もう少し休ませてあげるべき、と言おうとしたが、レティスが私の袖を引っ張った。

「すまん。迷惑を掛けた」
「レティス様! お気分はいかがですか!」
「最悪だが、そうも言っておれん。私と最高神の繋がりが一瞬途切れたが、また少しだけ繋がり始めた。だがこのままでは最高神の全てが取り込まれてしまう」


 レティスがずっと辛そうにしているのは、もしや最高神に魔力を与え続けているせいではないだろうか。それならば神官達を集めて魔力を供給させたら、もうしばらく時間も稼げるかもしれない。
 私はモルドレッドの護衛として付き添った者達へ指示を出して、協力者を募るようにお願いした。
 そしてモルドレッドは外へ戻ることを提案する。

「とりあえず一度外へ戻るぞ。戦況を確認したい」

 私は頷き、レティスを腕の中で抱えながら走った。
 その途中で大きな地震が大聖堂内を襲った。
 そして海の方で爆音が響き、遠くの方で感じる強い気配が薄れてしまっていた。

「これはもしや、ウィリアムと邪竜の戦いの余波かもしれませんね。おそらくは決着が付いたのでしょう」
「ウィリアムのおかげで時間は稼げたんだ。俺たちも成すべきことをするぞ」


 私はモルドレッドの言葉に同意して、さらに廊下を走った。
 外へ出ると、外では邪竜の小聖霊と神官相手に、王国と神国の貴族、さらに平民達が力を合わせているように見えた。
 被害も思った以上に出ていない状況だった。
 その時、フェニルの声が聞こえてきた。


「レーシュ様、ラウル様! このピエトロって道化師、リシャール殿下です!」


 私とモルドレッドはお互いに顔を見合わせた。
 ピエトロはフェニルとヴァイオレットによって拘束されており、ばたばたと暴れていた。

「ふぎー! 離せ、離せ!」

 顔は白と赤で半分に染めているため、気付かなかったが、たしかにリシャールの顔にそっくりだった。
 どこからやってくることを期待していたが、まさか道化師その人とは。
 おそらくは長い期間、あの世界で過ごしたせいで、元に戻るのが難しくなっているのだろう。
 レティスは私の袖を引っ張った。

「邪竜に操られているのなら、私に診せてみろ。もしかすると元に戻せるかもしれん」
「かしこまりました!」


 最高神の加護を持つレティスなら奇跡を起こせる可能性が高い。
 私は彼女の言うとおりにしようとした時に、またもや大きな地震が起きた。

「贄共、覚悟は出来たか?」

 空からレイラの姿を借りた邪竜が飛んできた。
 その背中には黒い翼が生えており、どんどん同化が進んでいるようだった。
 禍々しい力の波動に、私の存在があまりにもちっぽけに感じる。
 しかしモルドレッドは何かを閃いた顔をする。

「そうだ、その手があった。早くリシャール殿下を正気に戻してくれ! 俺に考えがある」

 モルドレッドの言うとおり、レティスをピエトロの方までお連れする。
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