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夕食、そして風呂へ

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私は夕食は軽めに設定している。
一日に使える金額を十万円程度を目安にしているので、ディナーにお金をかけ始めると、すぐにお金がなくなってしまう。

たまには高い食事も楽しいかもしれないが、今は心身を健康にすることと、溢れる性欲と正面から向き合うことを目指している私は、食事はリーズナブルに抑えたい。

そこで今夜は、はるばる鶯谷までやってきた。目的は、私小説家の巨匠、西村賢太先生の行きつけである「信濃路」だ。

ホッピー、野菜のうま煮、麻婆豆腐を平らげる。

西村賢太先生の雰囲気を想像しつつ、酔わない程度にホッピーを愉しむ。
野菜のうま煮はコテコテに煮込んであり、蕩けるような口当たりだ。

二千円にも満たないお会計で、とんでもない満足感を得た私は、風呂へ向かう。

そう、鶯谷に来た理由。
吉原が近い。
どうせ身体を洗うなら、レディーに洗ってもらいたい。
となると、日本最高の桃源郷である吉原のソープに行かないわけにはいかない。

昔お世話になった人が言っていた。
ソープは、五万円以上のところへ行け。

その言葉を信じ、高級店に電話する。
調べていて驚いたが、二時間で三十万円もする店もあり、上には上があるなぁと感心した。
数日節約して、お世話になるのもいいかもしれない。

電話をすると、鶯谷駅で待てとのことだった。しばらくすると、黒塗りの大きなSUVが停まった。
「お待たせしました。ご案内します。」
スーツに身を包んでいるが、絶対カタギではない雰囲気を持つ男が扉を開けてくれる。

しばらく走ると、車から見える景色は、一面桃色の城であり、店の前には屈強な男が立っていた。
そんななか、自転車を漕いでいる女子高生がおり、つい笑ってしまう。
ちゃんとヘルメットを被っているのも、この街で見ると趣深い。
生まれたときから、ここが近所という人もいるのだ。

店に着いた。
店の外観は、黒い壁に、重たそうな扉が一つ。
初見だとソープ店だと気付けない外観だ。

「いらっしゃいませ。入浴料二万円となります」
喫茶店の店主のような格好をした紳士に言われる。
「五万円と聞きましたが」
「はて、なんのことやら。ここでは二万円いただきます」
紳士は白々しく笑いながら、階段を手のひらで示す。
「我々は自由恋愛には関与しかねますので」
「はぁ」
よくわからないまま階段を登る。

「いらっしゃいませ」
「おぉ」
私は驚いて声を出してしまった。
階段の踊り場に、胸の谷間をバックリ開いた美女が旅館の女将のように指を揃えて頭を下げている。
赤いサテン生地のドレスだ。
甘い香水が、心地よい。

ゆっくりと顔をあげ、私はさらに驚く。
長めの髪は、黒く輝いている。
目鼻立ちが華やかで、アナウンサーと言われても驚かない美貌だ。
「とんでもなく美しいですね」
「ふふ、よく言われます」
嬢は悪戯っぽく微笑む。

「失礼します」
嬢は流れるような動きで、私のチャックを下ろし、珍棒を咥え始める。

「え、ちょっ、ここでですか?」
驚いて周りを見るが、誰の視線もない。

「ああ、すいません。汗をかいて、そのままで来てしまったのです」
「ええ、しょっぱくて美味しいです。とてもエッチな匂いですよ」
そんなわけないと分かっていながらも、嬢は美味しそうに珍棒を舌で舐め回す。

すぐさま、勃起する。

カリの裏まで綺麗に舐められ、射精の感が顔を出してきた。
「では、お部屋に参りましょう」

そう言って嬢は、私の勃起した珍棒を、柔らかい手のひらで握り、歩き出す。
「ウッ、、、」
握りが柔らかく、亀頭に手のひらがつくかつかないかという握りだ。しっかり着いていかないと手が離れるので、よちよち歩きで着いていく。
遠ざかって、近づく。
断続的に手のひらから伝わる刺激で亀頭が痺れる。
その繰り返しが気持ちいい。
前を行く彼女の綺麗な背中から目が離せない。

扉を開けると、白を基調としたこじんまりとした部屋が現れた。
狭いワンルームくらいの大きさの部屋に、大きなベッドと、部屋に不釣り合いなバスタブがある。

「こういうところに来るのは初めてですか?」
部屋をまじまじと見たせいか、嬢が聞いてくる。
「ええ、恥ずかしながら。少し緊張します」
「ふふ、緊張してるんですね」
そう言って服の上から私の首を撫でる。
「雰囲気崩してごめんなさいね。三万円頂けますか?」
ざっくり開いた谷間を前に突き出してくる。ここに入れろということか。

三万円を折って、嬢の胸の谷間に挿入する。温かさと柔らかさ、そして肌のきめ細やかさに感動する。

「ねえ、こっち見て」

嬢が私の顔を両手で挟み、目を合わせる。

「胸ばっかりじゃなくて、目も見て」

吸い込まれそうな目をしていた。
色素が薄いのだろうか、瞳は薄茶色で、鼻筋が通っており、肌の色が驚くほど白い。

「美しい、、、」

「ええ、よく言われるわぁ。お兄さんも、私好みの顔よ」

彼女の唇から言葉が出るたび、甘い吐息がかかる。

「私の唇、好きにしていいのよ」

私の理性は、弾けた。
彼女の唇を一心不乱に吸う。
鼻腔が香水の甘い香りに満たされて、一層勃起する。
ドレス越しに、彼女の尻を撫でまわす。サテン生地の艶々した肌触りが、たまらない。
「ぁぁん」
と甘い声を出し、腰をくねらせてくる。

彼女のしなやかな指で、私の背中をツツツとなぞる。
「ああ、、、」
「お兄さん、責められるのも好き?」
「…よくわかりません。もしかしたら、好きなのかも」
「じゃあ今日は、少し責めてみるわね」
そう言って彼女は、私の乳首を爪先でくるくるとなぞる。

ゾワゾワとした感覚が、乳首周りに溜まる。
「気持ちいい?」
「変な感じです。ゾワゾワして、くすぐったい」
「見込みあるわね。くすぐったい場所は、育てると性感帯になるのよ」

そう言って、服の上からコリコリと乳首を責められる。

「こっちは感じるでしょ?」
嬢はするりと私のパンツを下ろし、天をつくように勃起した私の陰茎を口に含む。

両手の指先で、私の乳首を弄り、口で陰茎をジュポジュポと責めてくる。

ノーハンドで頭を前後に振る彼女が、いじらしく、愛おしい。

気持ちいい。
乳首が気持ちいいのか、陰茎が気持ちいいのか。気持ちいいが混じり合ってくる。
「ウッ、、、」
絶頂の気配を察した嬢は、口の動きを緩め、私をイカせない。

「じらすわよ」
そう言って、口を窄めて私の亀頭だけを咥える。
彼女の舌が動き始めると、私の亀頭はカッと熱くなり、脳がとろけた。

「イキそうなのに、イケないッッッ!」

「そう、亀頭だけに刺激を与えると、射精しないのよ。亀頭責、気に入ったみたいね」

彼女は自分の手のひらに唾を垂らし、それを私の亀頭に塗りこんでくる。
手のひらが亀頭を回転するように、無限に快楽を与えてくる。

「あ、あ、あ、あ、あ、」
私は声にならない声をあげ、両手が暴れないように頭の後ろで組む。
立ってられない。

「ふふっ、お兄さん可愛いわ」

膝がガクガクと震えてくる。
責められ続けた左乳首が熱を帯びてくる。
彼女の右手は煙が出るのではないかと思うくらい、早く回転する。

クルクル、クルクル。
亀頭が乾く前に、彼女の美しい唇から唾液が供給され、私の亀頭は磨き上げられたようにテカテカしてきた。

ああ、気持ちいい。でも、苦しい。
切ない。
そう、切ない。

乳首と亀頭からは絶えず快楽信号が脳に伝わってくるのに、射精には至らない。

「ああ、イキたい。切ない」
苦悶の表情でそういうと

「やっぱり、貴方は天才よ」
そう言って、手の動きを緩める。

「身体を洗いましょ」
服を脱がされ、シャワーの元へ行く。
「座って」
真ん中に大きな溝がある椅子に座らされる。
手が入るくらい大きな溝だ。
イソジンを渡され、うがいを促される。さっきあんなにキスしたのだから、もう手遅れじゃないか?

「見てて」
嬢は、ゆっくりと、見せつけるようにドレスを脱ぎ、紐のような下着姿になった。
ブラジャーを取る。
胸はツンと上を向いており、肌はぷるんとハリがある。
「紐、引っ張って」
紐を引っ張るとき、指先が彼女の肌に触れる。スベスベだ。
スルリと紐をひくと、彼女の股が露わになった。
長すぎず、手入れされた芝生が広がっている。
「手、かして」
彼女に手を取られ、秘部を撫でると、愛液がべっとりと手についた。
「それ、舐められる?」
「はい」

興奮した

彼女の股を直接舐めるのではなく、一度私の手を経由しただけで、なんだかとても恥ずかしく、屈辱を感じ、情けなさと興奮が混じる。
しょっぱい。

「よくできたわね」
そう言って私の口に舌を入れ、かき混ぜる。再び甘い香りが口に広がる。

シャワーをかけてくれる。
「お湯、暑くないかしら」
「ええ、丁度いいです。気持ちいい」
「いいわね。気持ちいいって言葉、どんどん言っていって。私たち、脳でイクのよ。脳のリミット、少しずつ外していきましょ。性感帯を鍛えたら、とんでもなく気持ちいいわよ」

嬢は、ボディソープを泡立て、私の身体に塗りたくる。
爽やか香りのボディソープだ。
一通り、私の身体を泡まみれにしたら、嬢は自分の身体に泡をつけ始めた。

「失礼しまーす」
嬢は、私の背中に胸を、腹を擦り付ける。スベスベして、気持ちがいい。
彼女の乳首が勃起してくるのが、背中ごしに伝わると。

「乳首、立ってきちゃった」
彼女は私の耳を包むように口を当て、甘い声でささやく。

正面へ回ってきた。
彼女の泡はだいぶなくなり、美しい裸体が目の前にある。
乳首の先についた泡が妙にそそる。
その泡を指で弾くと、アンと可愛く鳴く。

両手を広げ、彼女の胸を揉みしだく。
柔らかい。
ソープのおかげで、ぬるぬるテカテカになった豊満な乳に、指を埋め込む。
円を描くように手を動かし、指先で彼女の乳首を刺激する。
「ああん。それいいわ」
彼女は乳首を触られると、非常に気持ちがよさそうな声を出した。
「わかる?わたし、そこ、気持ちいいの。おまんこ舐められるくらいに、気持ちいいの」
乳首をリズミカルに指で弾くと、彼女は快感の階段をずんずんと登っていくようで、口から涎を垂らし、目の焦点は合わず、頬が上気した。

指を広げ、五本の指先で断続的に刺激を与え続ける。指が乳首を捉えるたび、彼女は小さく跳ねる。
うっうっうっ、と低く喘ぐ彼女の口を、私の口で蓋をする。
私の舌で彼女の口壁を蹂躙する。
彼女の唾液を、私の口に移すようにキスを続ける。

負けじと彼女も、私の乳首を指先で弾いてくる。
乳首の奥から、快感の芽が膨らんできた。気持ちよくて、切ない。
亀頭責めで脳が刺激されたのだろう。
切なさと気持ちよさが頭の中を支配する。

彼女の指捌きを真似して、私も彼女の乳首を責める。

弾く、なぞる、爪でカリカリかく、なぞる。
快感の波が、身体の中を駆け巡る。

乳首って気持ちいいんだ。

彼女が私の乳首をグイッと摘む。
少し痛い。
真似して、強めに彼女の乳首を摘むと
「あ〝あ〝、いっ、イグゥ」
と声を出し、しゃがみ込んだ。

彼女、乳首だけでイッた。

私は興奮した。
私の首に手を回し、肩で息をする彼女の尻を揉みしだきながら、

どうすれば乳首だけでイケるのか知りたい。
私も、もっと乳首で感じたい。

心からの欲求だった。

随分と乳首を刺激し合っていたようで、身体に付いたボディーソープは乾燥してしまっていた。

「ごめんなさい。気持ち良すぎて、サービスすることを忘れちゃった。貴方の乳首責め、最高よ」

そう言って、お湯で身体を丁寧に流してくれる。

「気を取り直して、私も貴方を気持ちよくさせてあげるわね」

お湯で体を流しながら、私の全身を唇や舌を使って刺激する。
肩、背中、腕から始まり、腰までいって、一旦離れる。
彼女が正面に周り、顔を上気させながら、私の足を持ち上げ、足の指を咥える。

「んんっ、、、」

私は電撃が走ったようだった。
美しい彼女が、可愛く口を窄めて足の指を舐めているこの景色が、とんでもなく興奮させる。
街で見かけたらハッとするような美人が、胸を露わに晒して、膝をついて、私の足の指を舐めているのだ。

これが高級ソープか。

足先から、膝、腿へ移り、いよいよ肉棒へ至るかと期待していると、彼女はスルリと仰向けになり、椅子の下へ頭を入れた。

次の瞬間、またも私に電流が走る。
「ああん」
女子のような声を出してしまうが、これは声が出てしまう。

私のアナルが、彼女の舌先でチロチロと舐められているのだ。
舌先が動くたび、快感が波のように伝わり、脳が痺れる。

「アナル気持ちいい?初めて?」

「ぐっ、気持ちいい。初めてです。」
舌先から始まり、舌を平らにして、ベロンと舐められる。
ああ、気持ちいい。

足の指先を舐められた時を超える背徳感。
悲しいかな、アナルを舐める彼女の顔を拝めないのが悔しい。
前の鏡を見ると、大きく開かれた彼女の股に目がいく。
彼女のアナルまでしっかり見える。

あんな美人が、足を広げ、アナルのヴァギナを見せつけながら、私のアナルを舐めている。
興奮する。

舌から伝わる快感が、脳天を突き抜ける。
これほど勃起したことがあっただろうか。
我慢汁が、小便のように垂れ、彼女の喉を濡らす。
一心不乱にアナルを舐める彼女は、我慢汁がついたことなど意に介さない。

彼女の右手が、私の肉棒を掴み、我慢汁を亀頭にすり込むように、くるくる回る。
アナルも下で蹂躙され続ける。

ああ、いい。
イキたいのに、イケない。

彼女の左手が乳首へ伸びてくる。
私は、自分が壊れてしまうのではないかという恐怖と、どれほど快楽の深淵に潜れるのかという好奇心の狭間を漂った。

彼女の右手が滑り、私の肉棒を根本から亀頭の先まで擦り上げたと同時に、

私は射精した。

私から放たれた大量の精液は、彼女の股を超え、白く美しい内腿を汚した。

「いっちゃったね。気持ちよかった?」

私は肩で息をし、声にならない返事をする。

「こんなに沢山出たんだもん。気持ちよかったね。いっぱい飛んだね」

太腿についた精液を指先ですくい、口元へ運ぶ。
「うふっ、舐めちゃった。」

高級ソープは、本当に素晴らしい。

しばらく放心状態でいると、再度丁寧に洗体をしてくれた。

「お兄さんどうする?もう一回する?」

可愛く聞かれたが、私はもう完全燃焼だ。

「いえ、今日はもう十分楽しませてもらいました。ありがとうございます。」

「そ?ちょっと残念。また来てね。私、もっともっと貴方のこと気持ち良くできるわよ」

そう言って、私の顔を胸元に運び、抱きしめるように頭を撫でてくる。

気づいたら寝ていたようだ。
「お兄さん、おはよう。寝顔も素敵だったわよ」

目を覗き込んで来る顔が、可愛すぎて直視できない。
「ね、私、貴方には必ずまた来て欲しいの。貴方、性感帯の開発してみない?すごく才能があると思うの。ね、きっと来てよね」
一息で言って、熱烈なディープキスをする。

「最高でした。また、必ずきます」

そう言って、服を着て、部屋を出た。


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