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マルダリア王国の異変。
明かされた母の想い。①
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幾重にも輝く星の中でキラリと一段と強い光りが瞬いた・・。
エリアスの求めに応じた、その神獣は遥か天空の彼方から星の輝く宵闇を切り裂くような速さで大きな翼を広げて駆けて来た。
私は、エリザベートに顔の正面にしがみ付かれながらも侍女であるエーテルに、クラブハウスサンドを頼んでいたのでその肝心の瞬間が全く見えていなかった。
バサッ・・!!
エリアスの正面に降り立つと大きく立派な茶色の羽を休めたその神獣は「グルルルッ・・。」と、立派な声を出した。
強面なエリアスが少しだけ嬉しそうに、その神獣へと手を伸ばした。
「・・・エリアス!?どうした・・。
その神獣は??」
カイルが自分の身体を触りながら首をコキコキ鳴らす仕草を少し安心した表情で眺めていたレオは、何かに気づいたエヴァンの声で振り向いた。
レオの蒼い瞳は信じられない物を見付けて激しく動揺した色を浮かべていた。
エリアスが向き合う神獣を見付けたレオは、唇を震わせていた。
思ったように言葉が出ない様子で、その神獣の傍へと足を向けて歩いた。
神獣の頬を撫でていたエリアスの前に、レオが立ち止まった。
私はエリザベートを顔から剥がすと、エリアスの前に現れていた大きな神獣とその神獣を見上げてただならぬ表情を浮かべるレオの姿を見付けた。
「あれぇ!?あの立派な神獣は、エリアスの神獣なの!?」
「そうなのでしょうか?私もエリアス様の神獣は初めて見ました・・。」
私は、突然現れた雄々しい神獣を目の前にして首を傾げた。
「・・シリウス???
まさか、お前・・。シリウスなのか!??」
産まれる前から一緒だった。
母のお腹にいた時から、一緒に育った母の神獣である懐かしいグリフォン「シリウス」の姿に、レオは大きく瞳を揺らして見つめていた。
「グルルッ・・。」
レオの姿を確認したシリウスは、静かに唸ると優しい瞳でレオを見下ろしていた。
「そんな・・。エリアスは、神獣は召喚出来ていないのかって思ってた・・。
シリウスがエリアスの神獣だったなんて・・。」
戸惑う瞳を向けたレオに、エリアスは微笑んだ。
「秘密にしてたんだ・・。
シリウスと契約する時に決めてたんだ。
こいつは守護するレムリア様の元に生まれて、幼い頃からずっと一緒だったレオが心配だったんだよ。
それをあの日・・。
レムリア様が亡くなった日に、こいつの想いを聞いた俺が、シリウスの意志を汲んだだけだ・・。」
その言葉に、レオが息を飲んだ。
私も周りのみんなもその様子をただ黙って見守っていた。
アルスタイン侯爵邸の破壊され尽くした真っ暗な庭の中で私達は不思議なその光景をただ黙って見ているしかなかった。
金色の輝きを放つ美しい神獣が優しい瞳でレオを黙って見つめていた。
「レムリア様が亡くなる日も・・。こいつは、あの廊下にいたんだ。
ただ黙って、その時が来る事を予感していたんだ。
俺はまだ小さかったが、こいつの想いは何となく解ったんだ・・。
小さなレオが、部屋の前で震えていた姿を何度も見ていた。シリウスは、いつも心配そうにお前の小さな背中を見つめていたからな・・。」
レオはシリウスの側に吸い寄せられるように歩くと、その立派な翼に触れた。
「・・・懐かしい。この翼に包まれて何度も昼寝をした・・。よくお前に乗せてもらってアルトハルトの景色を空から眺めては喜んだ。
帰ったら母上に一緒に叱られたんだったな。」
空の上で、はしゃぎ声を上げて喜ぶレオノールの声を嬉しそうに聞いていたシリウスの
姿が脳裏に過った。
幼い頃から、苦しい時も楽しい時も側にいてくれた母の神獣は大きくなったレオノールをじっと静かに見下ろしていた。
その大きな瞳を見つめたレオは、シリウスに悲しそうに笑んだ。
「・・・シリウス。お前は、いつも側にいてくれたんだな。それなのに、俺は・・・。
あの日お前に言った言葉を思い出す度に胸がが痛くなるんだ・・・。
ずっとお前に言いたかった言葉を言ってもいいか??」
頷くように、シリウスはレオを見つめた。
「ずっと俺たちを見守ってくれたお前に、
「いらない・・。」なんて・・。
感情に任せた酷い言葉を沢山言ってしまって・・。
本当にすまなかった・・。長い間、八つ当たりをしてしまった自分をずっと悔いていたんだ。
母上と一緒に僕を見守り、育ててくれたお前に感謝こそすれ、あんな言葉を・・。」
その言葉を聞く前にシリウスは、震えるレオの頬をぺろりと舐めると優しく頬ずりをした。
涙目になったレオを優しく包むようにシリウスは温かいその体温で慰めていた。
私は、そっとシリウスに近づくとそれに気づいたシリウスは驚いたように私を見た。
水色の私の瞳をじっとみながら、エリザベートを抱えた私を不思議そうに見つめていた。
「初めまして、シリウス!!
エリアスの神獣は、レオとレムリア様の大切な存在だったのね・・・。」
「グルッ・・。グルルル・・・。」
甘えるような声を出したシリウスは、ゆっくりと私のほうへと立ち上がって歩き出した。
「お、おい??どうしたシリウス・・??」
慌てた声を出したエリアスと、驚いた表情のレオを後目に私とシリウスは向かい合っていた。
何かに導かれるように、シリウスと私は瞳を見合わせていた。
ゆっくりと私の方へ顔を近づけてきたシリウスのその大きな頬にそっと触れた。
その瞬間に、遠い過去の映像が私の脳裏に鮮やかに広がった・・。
まだ、赤ん坊のレオを懐の中に隠していたシリウスが、金色の長い髪を持つ美しい女性に大きな声で怒られていた映像や、駄々をこねたレオを仕方なく乗せて空を飛び回るシリウスの姿・・。
嬉しそうに笑い声を上げたレオを、優しく見守るシリウスの姿・・。
そうか・・。
あの金色の髪の美女は、レオのお母様、レムリア様だったのね・・。
私は、ストンと胸に落ちたその答えに嬉しくなって微笑んだ。
ある日を境大好きなレムリア様が部屋から出て来なくなって心配している姿が見えた。
幼かったレオが、泣きながらレムリア様の部屋から飛び出して投げつけた言葉と、走り去った
その姿を見えなくなるまで見つめていたシリウスの心配そうな表情をエリアスが見守っていた・・。
レムリア様が亡くなる日・・。
レオがレムリア様の部屋に入る事を拒んでいた姿を、表情を失くして震えていたレオの姿を
黙って見ていたシリウスの想いを・・。エリアスが察して声をかけた。
「・・・シリウス、レオが心配なのか?」
その言葉に、大きな身体をそっと起き上がらせて真剣な表情のエリアスを見下ろしていた。
「なぁ、シリウス・・・。レムリア様が亡くなったら後が心配だと言うなら、俺と・・。
契約を結ばないか??
いつか、レオにお前の力が必要になるかもしれない。その時、共にレオを守って戦ってくれないか??」
「・・・グルルッ。」
その言葉に、一吠えしたシリウスはまだ幼かったエリアスの伸ばした手に従順の意志を告げて受け入れた。
まだ小さな黒髪の少年が自分の二倍以上の大きさの神獣と向き合い確かな契約を交わした。
次の瞬間、眩い光が王宮の廊下を駆け抜けた・・。
「そうだったんだ・・・。」
その温かい光景は、鮮烈に私の心を温めていた。
エリアスの求めに応じた、その神獣は遥か天空の彼方から星の輝く宵闇を切り裂くような速さで大きな翼を広げて駆けて来た。
私は、エリザベートに顔の正面にしがみ付かれながらも侍女であるエーテルに、クラブハウスサンドを頼んでいたのでその肝心の瞬間が全く見えていなかった。
バサッ・・!!
エリアスの正面に降り立つと大きく立派な茶色の羽を休めたその神獣は「グルルルッ・・。」と、立派な声を出した。
強面なエリアスが少しだけ嬉しそうに、その神獣へと手を伸ばした。
「・・・エリアス!?どうした・・。
その神獣は??」
カイルが自分の身体を触りながら首をコキコキ鳴らす仕草を少し安心した表情で眺めていたレオは、何かに気づいたエヴァンの声で振り向いた。
レオの蒼い瞳は信じられない物を見付けて激しく動揺した色を浮かべていた。
エリアスが向き合う神獣を見付けたレオは、唇を震わせていた。
思ったように言葉が出ない様子で、その神獣の傍へと足を向けて歩いた。
神獣の頬を撫でていたエリアスの前に、レオが立ち止まった。
私はエリザベートを顔から剥がすと、エリアスの前に現れていた大きな神獣とその神獣を見上げてただならぬ表情を浮かべるレオの姿を見付けた。
「あれぇ!?あの立派な神獣は、エリアスの神獣なの!?」
「そうなのでしょうか?私もエリアス様の神獣は初めて見ました・・。」
私は、突然現れた雄々しい神獣を目の前にして首を傾げた。
「・・シリウス???
まさか、お前・・。シリウスなのか!??」
産まれる前から一緒だった。
母のお腹にいた時から、一緒に育った母の神獣である懐かしいグリフォン「シリウス」の姿に、レオは大きく瞳を揺らして見つめていた。
「グルルッ・・。」
レオの姿を確認したシリウスは、静かに唸ると優しい瞳でレオを見下ろしていた。
「そんな・・。エリアスは、神獣は召喚出来ていないのかって思ってた・・。
シリウスがエリアスの神獣だったなんて・・。」
戸惑う瞳を向けたレオに、エリアスは微笑んだ。
「秘密にしてたんだ・・。
シリウスと契約する時に決めてたんだ。
こいつは守護するレムリア様の元に生まれて、幼い頃からずっと一緒だったレオが心配だったんだよ。
それをあの日・・。
レムリア様が亡くなった日に、こいつの想いを聞いた俺が、シリウスの意志を汲んだだけだ・・。」
その言葉に、レオが息を飲んだ。
私も周りのみんなもその様子をただ黙って見守っていた。
アルスタイン侯爵邸の破壊され尽くした真っ暗な庭の中で私達は不思議なその光景をただ黙って見ているしかなかった。
金色の輝きを放つ美しい神獣が優しい瞳でレオを黙って見つめていた。
「レムリア様が亡くなる日も・・。こいつは、あの廊下にいたんだ。
ただ黙って、その時が来る事を予感していたんだ。
俺はまだ小さかったが、こいつの想いは何となく解ったんだ・・。
小さなレオが、部屋の前で震えていた姿を何度も見ていた。シリウスは、いつも心配そうにお前の小さな背中を見つめていたからな・・。」
レオはシリウスの側に吸い寄せられるように歩くと、その立派な翼に触れた。
「・・・懐かしい。この翼に包まれて何度も昼寝をした・・。よくお前に乗せてもらってアルトハルトの景色を空から眺めては喜んだ。
帰ったら母上に一緒に叱られたんだったな。」
空の上で、はしゃぎ声を上げて喜ぶレオノールの声を嬉しそうに聞いていたシリウスの
姿が脳裏に過った。
幼い頃から、苦しい時も楽しい時も側にいてくれた母の神獣は大きくなったレオノールをじっと静かに見下ろしていた。
その大きな瞳を見つめたレオは、シリウスに悲しそうに笑んだ。
「・・・シリウス。お前は、いつも側にいてくれたんだな。それなのに、俺は・・・。
あの日お前に言った言葉を思い出す度に胸がが痛くなるんだ・・・。
ずっとお前に言いたかった言葉を言ってもいいか??」
頷くように、シリウスはレオを見つめた。
「ずっと俺たちを見守ってくれたお前に、
「いらない・・。」なんて・・。
感情に任せた酷い言葉を沢山言ってしまって・・。
本当にすまなかった・・。長い間、八つ当たりをしてしまった自分をずっと悔いていたんだ。
母上と一緒に僕を見守り、育ててくれたお前に感謝こそすれ、あんな言葉を・・。」
その言葉を聞く前にシリウスは、震えるレオの頬をぺろりと舐めると優しく頬ずりをした。
涙目になったレオを優しく包むようにシリウスは温かいその体温で慰めていた。
私は、そっとシリウスに近づくとそれに気づいたシリウスは驚いたように私を見た。
水色の私の瞳をじっとみながら、エリザベートを抱えた私を不思議そうに見つめていた。
「初めまして、シリウス!!
エリアスの神獣は、レオとレムリア様の大切な存在だったのね・・・。」
「グルッ・・。グルルル・・・。」
甘えるような声を出したシリウスは、ゆっくりと私のほうへと立ち上がって歩き出した。
「お、おい??どうしたシリウス・・??」
慌てた声を出したエリアスと、驚いた表情のレオを後目に私とシリウスは向かい合っていた。
何かに導かれるように、シリウスと私は瞳を見合わせていた。
ゆっくりと私の方へ顔を近づけてきたシリウスのその大きな頬にそっと触れた。
その瞬間に、遠い過去の映像が私の脳裏に鮮やかに広がった・・。
まだ、赤ん坊のレオを懐の中に隠していたシリウスが、金色の長い髪を持つ美しい女性に大きな声で怒られていた映像や、駄々をこねたレオを仕方なく乗せて空を飛び回るシリウスの姿・・。
嬉しそうに笑い声を上げたレオを、優しく見守るシリウスの姿・・。
そうか・・。
あの金色の髪の美女は、レオのお母様、レムリア様だったのね・・。
私は、ストンと胸に落ちたその答えに嬉しくなって微笑んだ。
ある日を境大好きなレムリア様が部屋から出て来なくなって心配している姿が見えた。
幼かったレオが、泣きながらレムリア様の部屋から飛び出して投げつけた言葉と、走り去った
その姿を見えなくなるまで見つめていたシリウスの心配そうな表情をエリアスが見守っていた・・。
レムリア様が亡くなる日・・。
レオがレムリア様の部屋に入る事を拒んでいた姿を、表情を失くして震えていたレオの姿を
黙って見ていたシリウスの想いを・・。エリアスが察して声をかけた。
「・・・シリウス、レオが心配なのか?」
その言葉に、大きな身体をそっと起き上がらせて真剣な表情のエリアスを見下ろしていた。
「なぁ、シリウス・・・。レムリア様が亡くなったら後が心配だと言うなら、俺と・・。
契約を結ばないか??
いつか、レオにお前の力が必要になるかもしれない。その時、共にレオを守って戦ってくれないか??」
「・・・グルルッ。」
その言葉に、一吠えしたシリウスはまだ幼かったエリアスの伸ばした手に従順の意志を告げて受け入れた。
まだ小さな黒髪の少年が自分の二倍以上の大きさの神獣と向き合い確かな契約を交わした。
次の瞬間、眩い光が王宮の廊下を駆け抜けた・・。
「そうだったんだ・・・。」
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