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ファーマーズラボラトリー。
ファーマーズラボラトリー⑤
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ギギギギ・・・・。
ザッ・・!!
ダダッ・・。
先ほど自分がぶつけた重厚な扉が開かれた瞬間、
風のように何かが飛び出して走り去った・・。
「えっ!?」
数種類の甘口とスパイシーさのある香水のキッツイ匂いが漂っていた。
私達は、中に入る気を削がれてその場で呆然とした。
な・・何事かしら?
「何なんだ?今のは・・。」
中を、見ると床に服や物が散乱していた。
「まさかだけど・・。
ラボの中で、・・・パーティでもしてたの?」
ユヴェールと、私の声にレオとクリステンからの同意はなかった。
そこに、ぬっと大きな壁が視界に入る。
多分この件の当事者であるルーカスが、
ボサボサの茶色の短髪を右手でいじりながら私達の前に現れた。
いつもは猛禽類のような、切れ長の濃いブルーの瞳が眠たそうに腫れぼったくなっていた。
「おお・・。おはよーぉおぉ。あぁぁ。よく寝れたわぁ。」
・・・しかし、その様相は変態そのものだった。
「よく寝れて良かったな、ルカ。ラボ内での淫らな真似は慎むようにって
再三通達して来た筈だが・・・?」
あきれ顔のレオは、ため息交じりにルーカスに告げた。
そうね、それも大事だ。
それよりも・・。
それよりもだよ?
まずは、言ってあげた方がいいことがあると思う。
「・・・おはようございます、ルーカスさん!!
あの、裸体に白衣着てるのはいいんだけど。
し、下・・!!思いっきり、穿き忘れてますけど。」
「・・ああぁ!!おっと、嬢ちゃん悪いな!!今、穿くわ。」
ルーカスが、全く動揺を見せずに人懐っこい笑顔で笑った。
「・・・そうして下さいよ。」
あきれ顔で、告げた瞬間レオが私の視線を塞いだ。
「馬鹿っ!!シアにそんな物見せるな・・!!早く穿けよ。ルカ!!」
「白衣着る前に、先に下を穿くべきですよ・・!!全裸で白衣だけ着てたら
ただの変態だよ!!」
「シュッ・・・、シュッシュツ。」
その奥では、いつの間に入出したのだろうか?
無表情のまま、空間をスプレーで消臭をしている人がいた。
ユヴェールも焦った声で注意をしたけど、時すでに遅しだよ・・!!
・・頼むから女子にそれを指摘させないで欲しい。
まず最初に変態の格好の可笑しさに気づいて・・!!!(悶絶)
「シュッシュッ・・。」
「あぁー。もう、大丈夫だ!嬢ちゃんの神力と、神獣を見てやる約束だったっけ?
すまねぇなぁ。昨日、レオが解毒剤500個を念のため作っておいて欲しいなんて
無茶ぶりするから・・。ストレス溜まっちゃってなぁ。」
がっしりとした肩幅に、パンツと白衣をと身に着けたルーカスは渋そうな顔で
私達を見た。
私的にはまだ布が足りないと思うんだけど・・。
薬品の香りが充満するラボには、板箱が数十個以上積み上げられていた。
「これを昨夜一人で作ったの・・??すごい・・・。」
私は感嘆の声を上げた。
「まぁなぁー。さすがの俺でも徒労に終わった訳だよ。
・・っつーか、なんでレオがここにいる?お前、騎士団に着いて行ったんじゃないのか?」
「途中まで同行してたんだけどな。
婚約者の緊急事態で、移動してきただけだ。そもそもの原因はルカ、お前だ!」
「えぇー。俺か?何だよ。ちょっと寝坊しただけじゃねぇか。お姉ちゃんが寝かしてく
んなくてなぁ。」
「何人も連れ込むなよ!!
このラボには、俺のシアだって・・・。それに、クリステンもいるんだぞ・・!!」
「流れるように俺のシア言うな・・!!」
しかし、・・・何人もいたのか。
「だからさっき、レオは真っ青な顔して現れたのね・・。朝から、お疲れ様!!」
私は、レオの肩に手を置いて心から労った。
さっきのげんなりしたレオの顔を思い出すと、可愛くて噴き出しそうになったけど。
「シュッ・・。シュッシュッ・・。・・ぷはぁっ!!・・よし。消毒完了だ。」
「クリス、大丈夫??顔真っ赤よ。」
気の済むまで消臭スプレーをこれでもかとかけていたクリステンが、漸く止めていた
息を吸ったようだ。
「シアさんの作ってくれた空間洗浄スプレーは万能だね。空間を消毒するなんて概念、
ファーマシストの僕でも無かったよ。
お陰で、安心してこの部屋の空気を吸える・・!!」
そう言って、笑顔でポスンと自分の椅子の上に座った。
次の瞬間だった。
「〇×▽◇〇・・!!ぎゃぁぁぁぁあああ!!!!」
椅子から大きく飛び上がったクリステンが、涙目で叫んだ。
私達は驚いて振り返ると、椅子をジャイアントスィングしたクリステンが涙目で暴れ出した。
「・・・ええぇっ?!どうしたの?!」
ザッ・・!!
ダダッ・・。
先ほど自分がぶつけた重厚な扉が開かれた瞬間、
風のように何かが飛び出して走り去った・・。
「えっ!?」
数種類の甘口とスパイシーさのある香水のキッツイ匂いが漂っていた。
私達は、中に入る気を削がれてその場で呆然とした。
な・・何事かしら?
「何なんだ?今のは・・。」
中を、見ると床に服や物が散乱していた。
「まさかだけど・・。
ラボの中で、・・・パーティでもしてたの?」
ユヴェールと、私の声にレオとクリステンからの同意はなかった。
そこに、ぬっと大きな壁が視界に入る。
多分この件の当事者であるルーカスが、
ボサボサの茶色の短髪を右手でいじりながら私達の前に現れた。
いつもは猛禽類のような、切れ長の濃いブルーの瞳が眠たそうに腫れぼったくなっていた。
「おお・・。おはよーぉおぉ。あぁぁ。よく寝れたわぁ。」
・・・しかし、その様相は変態そのものだった。
「よく寝れて良かったな、ルカ。ラボ内での淫らな真似は慎むようにって
再三通達して来た筈だが・・・?」
あきれ顔のレオは、ため息交じりにルーカスに告げた。
そうね、それも大事だ。
それよりも・・。
それよりもだよ?
まずは、言ってあげた方がいいことがあると思う。
「・・・おはようございます、ルーカスさん!!
あの、裸体に白衣着てるのはいいんだけど。
し、下・・!!思いっきり、穿き忘れてますけど。」
「・・ああぁ!!おっと、嬢ちゃん悪いな!!今、穿くわ。」
ルーカスが、全く動揺を見せずに人懐っこい笑顔で笑った。
「・・・そうして下さいよ。」
あきれ顔で、告げた瞬間レオが私の視線を塞いだ。
「馬鹿っ!!シアにそんな物見せるな・・!!早く穿けよ。ルカ!!」
「白衣着る前に、先に下を穿くべきですよ・・!!全裸で白衣だけ着てたら
ただの変態だよ!!」
「シュッ・・・、シュッシュツ。」
その奥では、いつの間に入出したのだろうか?
無表情のまま、空間をスプレーで消臭をしている人がいた。
ユヴェールも焦った声で注意をしたけど、時すでに遅しだよ・・!!
・・頼むから女子にそれを指摘させないで欲しい。
まず最初に変態の格好の可笑しさに気づいて・・!!!(悶絶)
「シュッシュッ・・。」
「あぁー。もう、大丈夫だ!嬢ちゃんの神力と、神獣を見てやる約束だったっけ?
すまねぇなぁ。昨日、レオが解毒剤500個を念のため作っておいて欲しいなんて
無茶ぶりするから・・。ストレス溜まっちゃってなぁ。」
がっしりとした肩幅に、パンツと白衣をと身に着けたルーカスは渋そうな顔で
私達を見た。
私的にはまだ布が足りないと思うんだけど・・。
薬品の香りが充満するラボには、板箱が数十個以上積み上げられていた。
「これを昨夜一人で作ったの・・??すごい・・・。」
私は感嘆の声を上げた。
「まぁなぁー。さすがの俺でも徒労に終わった訳だよ。
・・っつーか、なんでレオがここにいる?お前、騎士団に着いて行ったんじゃないのか?」
「途中まで同行してたんだけどな。
婚約者の緊急事態で、移動してきただけだ。そもそもの原因はルカ、お前だ!」
「えぇー。俺か?何だよ。ちょっと寝坊しただけじゃねぇか。お姉ちゃんが寝かしてく
んなくてなぁ。」
「何人も連れ込むなよ!!
このラボには、俺のシアだって・・・。それに、クリステンもいるんだぞ・・!!」
「流れるように俺のシア言うな・・!!」
しかし、・・・何人もいたのか。
「だからさっき、レオは真っ青な顔して現れたのね・・。朝から、お疲れ様!!」
私は、レオの肩に手を置いて心から労った。
さっきのげんなりしたレオの顔を思い出すと、可愛くて噴き出しそうになったけど。
「シュッ・・。シュッシュッ・・。・・ぷはぁっ!!・・よし。消毒完了だ。」
「クリス、大丈夫??顔真っ赤よ。」
気の済むまで消臭スプレーをこれでもかとかけていたクリステンが、漸く止めていた
息を吸ったようだ。
「シアさんの作ってくれた空間洗浄スプレーは万能だね。空間を消毒するなんて概念、
ファーマシストの僕でも無かったよ。
お陰で、安心してこの部屋の空気を吸える・・!!」
そう言って、笑顔でポスンと自分の椅子の上に座った。
次の瞬間だった。
「〇×▽◇〇・・!!ぎゃぁぁぁぁあああ!!!!」
椅子から大きく飛び上がったクリステンが、涙目で叫んだ。
私達は驚いて振り返ると、椅子をジャイアントスィングしたクリステンが涙目で暴れ出した。
「・・・ええぇっ?!どうしたの?!」
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