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敵討ちは華麗に。
敵討ちは華麗に。④
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やんわりと笑って答えると、言葉の意味が理解できてなさそうなクロードが
私の手を握って、瞳をキラキラ輝かせる。
「ううん、解るよ!!
恥ずかしがり屋な君のために、クジを引くね・・。」
鳥肌が立っている私の腕は、蠅叩きのように鋭くクロードの手を振り払った。
クジを引き当てた瞬間、ぱあっとクロードの瞳が輝いた。
「2番だ・・!!やったぁ、僕とシアがペアだ・・!!」
バキッ・・。
何かが折れた音が部屋に鳴り響く。
黒板の方を見ると背の高いレオが、手を伸ばして文字を書いている途中のようだった。
「ちょっと・・、チョークが折れたわよ?大丈夫??」
私は床に落ちたチョークを握って、レオに手渡すと不機嫌そうなレオが
「ああ、すまない。何でもない。」と青筋立てた笑顔を浮かべた。
私は首を傾げて、ノートにくじの結果の写しを書き始めた。
その様子を内心、穏やかではないジュリーと、
ニヤニヤしながらほくそ笑むユヴェールが眺めていた。
夕焼け色に染まった校庭をバックに、私はクロードと一緒に登下校で通る道の
パトロールを始めていた。
クジで決まったペアは、私とクロード。
そして、レオとジュリー、ユヴェールは、生徒会の顧問の先生と一緒に廻ることになっていた。
次回からは、風紀委員会と運動部の部長たち(有志)での見回りも行われる。
「シア、怖くない?いつでも、僕に掴まってもいいからね!」
「あ、結構です。お気持ちだけで充分よ?」
ニッコリと笑うと、驚いた様子のクロードもつられてニッコリ笑う。
私は、鞄を持ちながらキョロキョロと周りを見ながら歩いていた。
女子生徒が襲われている事案が発生しだしたのは、2週間前ぐらいから・・。
手がかりになるようなエピソードとしては、みんな肩につくかぐらいの
髪の短い女性ばかりだった点、背格好が華奢で、細身の女性が狙われていたのだった。
「一年生だって解るとしたら・・。リボンの色ぐらいよね。」
高等学院の女子の制服と男子の制服は、ネクタイとリボンの色が学年によって異なっていた。
1年は、ブルー。2年は、グリーン。
3年は、レッドの3色で一目で学年が解るようになっている。
「だいたいターゲットの特徴は解っているし・・。
似たような特徴の女子生徒を洗い出してリスト化しないと。
その特徴の人物に、張り付いた方が効率的かもしれないわね。」
私は、思案しながらゆっくりと歩を進めていた。
すると、急にクロードが立ち止まったので何事かと振り向く。
「僕たち、こうやって2人っきりなるの久しぶりだよね。
嬉しいな・・。君と二人っきりで、並んで歩けるの。」
私の手を握って、瞳をキラキラ輝かせる。
「ううん、解るよ!!
恥ずかしがり屋な君のために、クジを引くね・・。」
鳥肌が立っている私の腕は、蠅叩きのように鋭くクロードの手を振り払った。
クジを引き当てた瞬間、ぱあっとクロードの瞳が輝いた。
「2番だ・・!!やったぁ、僕とシアがペアだ・・!!」
バキッ・・。
何かが折れた音が部屋に鳴り響く。
黒板の方を見ると背の高いレオが、手を伸ばして文字を書いている途中のようだった。
「ちょっと・・、チョークが折れたわよ?大丈夫??」
私は床に落ちたチョークを握って、レオに手渡すと不機嫌そうなレオが
「ああ、すまない。何でもない。」と青筋立てた笑顔を浮かべた。
私は首を傾げて、ノートにくじの結果の写しを書き始めた。
その様子を内心、穏やかではないジュリーと、
ニヤニヤしながらほくそ笑むユヴェールが眺めていた。
夕焼け色に染まった校庭をバックに、私はクロードと一緒に登下校で通る道の
パトロールを始めていた。
クジで決まったペアは、私とクロード。
そして、レオとジュリー、ユヴェールは、生徒会の顧問の先生と一緒に廻ることになっていた。
次回からは、風紀委員会と運動部の部長たち(有志)での見回りも行われる。
「シア、怖くない?いつでも、僕に掴まってもいいからね!」
「あ、結構です。お気持ちだけで充分よ?」
ニッコリと笑うと、驚いた様子のクロードもつられてニッコリ笑う。
私は、鞄を持ちながらキョロキョロと周りを見ながら歩いていた。
女子生徒が襲われている事案が発生しだしたのは、2週間前ぐらいから・・。
手がかりになるようなエピソードとしては、みんな肩につくかぐらいの
髪の短い女性ばかりだった点、背格好が華奢で、細身の女性が狙われていたのだった。
「一年生だって解るとしたら・・。リボンの色ぐらいよね。」
高等学院の女子の制服と男子の制服は、ネクタイとリボンの色が学年によって異なっていた。
1年は、ブルー。2年は、グリーン。
3年は、レッドの3色で一目で学年が解るようになっている。
「だいたいターゲットの特徴は解っているし・・。
似たような特徴の女子生徒を洗い出してリスト化しないと。
その特徴の人物に、張り付いた方が効率的かもしれないわね。」
私は、思案しながらゆっくりと歩を進めていた。
すると、急にクロードが立ち止まったので何事かと振り向く。
「僕たち、こうやって2人っきりなるの久しぶりだよね。
嬉しいな・・。君と二人っきりで、並んで歩けるの。」
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