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14.牢屋へ
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「これより、順番に牢への移送を行う。担当の看守が行くまでそのまま待機しなさい」
収監式で司会をしていた看守が告げた。いよいよ牢へ移送されるらしい。裁判後の移送開始から、給水が一度あっただけで食事もなく、まともな睡眠も取れておらず空腹と疲労が限界に達していた。叶わない夢だけど楽な姿勢になって休みたい。そんな事を考えながら正座で頭を下げたまま看守が来るのを待った。
「1618番、1620番、立て」
看守が数人ずつ声をかけている。女囚達が連行されていくのが分かった。
「1705番、1707番、1712番立ちなさい」
別の看守が来て私を含めた3人に命令が下る。鎖が棒から外され立ち上がると楓ちゃんともう一人の女囚と数珠繋がりに腰縄で連縛を施された。そしてそのまま連行されることになった。
「移動のときは声掛けをしない。膣の挿入棒が振動したら進めの合図だ。次の振動で止まれの合図だ。移動のときは常にそうするので覚えなさい」
私を連行する看守がそう言うと、すぐに膣に振動が来た。2秒ほど震える。命令さえ出してもらえず機械に管理されているようで屈辱的だ。
先頭の楓ちゃんの首輪に繋がれたロープを看守が引っ張っていく。それに着いて行き、収監式が行われた部屋から通路に出た。いかにも地下牢といった感じの通路で窓などは一切なく、鉄の扉がたくさん並んでいた。看守に引っ張られながら黙々と歩いた。
G1と書かれた鉄の扉の前で看守が止まった。とても重そうな鉄の扉だ。看守がその扉を押し開け中に入った。私達も続いた。
中に入ると床も壁も天井もすべてが鋼鉄でできた広い空間があった。床の一部が凹んでいて小学校のプールの腰洗い槽のように液体が満たされている。扉から見て反対側の奥の方には鉄格子が入った小さな牢屋が五個あった。あそこに入れられるのだろう。膣に震えがあり歩くのをやめた。
「そこに座って待機しなさい。今、他の奴隷が強制労働を終えて帰ってくる。暫く待つように」
移送と収監手続きで疲れ切ってしまい、座って休憩できる時間はありがたかった。座ると床のひんやりとした感じが直接お尻に伝わる。さっき鞭で打たれたお尻が痛んだ。
5分程待つと先輩の女囚たちが数珠繋がりに拘束された状態で入ってきた。全部で7人だ。みんな薄汚れた体で疲れ切った目をしている。痩せ細っている女囚もいる。彼女達は入口で全身を触って調べられ身体検査を受けて入ってきた。
「これから消毒作業を行う。新入りは他の奴隷を見て真似なさい」
看守が話すと女囚たちは、拘束具を付けたまま腰洗い槽の中に入った。奴隷服も濡れてしまうが誰も気にしていない。彼女たちは水中に潜り頭まで液体に浸かっていた。看守が私達新人の女囚を立たせ、私達も中に浸かるように命令を出す。立ち上がると看守が私達の手錠を後手錠から前手錠に変えた。それが済むと私達も腰洗い槽の中に入った。
足をつけた瞬間、ヒヤッとした。とても冷たい。意を決して一気に中に入ると中は狭い空間に十人もの女囚が入り芋洗い状態だった。先輩の真似をして私も水中に潜ろうとした。その瞬間に強烈な消毒液の匂いでむせてしまい潜るのに失敗してしまった。看守が腰洗い槽の外から警棒で私の頭を突く。
「1707番。しっかり潜って10秒数えろ」
液体の正体は消毒液だった。私は手錠をされた手で鼻を摘んで目を瞑り潜り込んだ。そのまま十秒を心の中で数える。浮き上がって顔を出すと他の女囚たちは体を手で擦っていた。そこで理解した。これは入浴の代わりなのだ。急いで私も失禁して尿がついた場所を中心に体をこする。もっとも、一番大切なところは貞操帯に遮られて手が届かない。消毒液はとても冷たく体力が奪われるので長い時間は入っていられない。次々に女囚が立ち上がった。
先輩達は立つと奴隷服を脱ぎだした。何をしているのかと思って見ていたら、奴隷服を絞って体を拭いていた。私もすぐに真似をした。楓ちゃんともう一人の新人も真似している。奴隷服の腰紐を解いて首から脱ぐ。手錠をされていても簡単に着脱できる。嫌な意味でよく考えられていると思った。脱いだ奴隷服をきつく絞って体を拭いていく。でも、手錠をされているので、どうしても背中など手が届かず拭けない場所が出てしまう。どうするのかと思っていたら先輩たちは女囚同士で手が届かないところを拭きあっていた。私達も真似をした。私は楓ちゃんの背中を自分の奴隷服を使って拭いた。私の背中は、もう1人の女囚が拭いてくれた。
可能な限り滴が残らないように丁寧に拭く。最後に足も片足ずつ拭いて奴隷服を絞って腰洗い槽を出た。これも先輩たちの真似だ。彼女たちは絶対に消毒液で床を濡らさないと決意しているかのように丁寧に拭いていた。もしかすると床を汚してしまうと懲罰になるのかもしれない。上がってから振り返って腰洗い槽を見ると消毒液はいろいろなものが浮いていて、とても汚く濁っていた。先輩達がとても汚いのだろう。けれど私もこれから同じ様になる身分だと思うと嫌悪する事はできなかった。
上がった後はハンガーに奴隷服を掛けて干す。先程与えられた奴隷服はもう取り上げられてしまい裸の状態になった。髪の毛も濡れたままだ。水滴は拭き取ったが消毒液の匂いがする。短く刈り取られた髪なので自然に乾かすのだろう。
「自分の牢の前に正座で座れ」
それが終わると牢の前に座るように指示される。最初はどこに座ればいいのか分からなかったけれど牢の前の壁に奴隷番号と全裸や奴隷服を着た私の写真がプレートにされて付けられていたので、そこの前に座った。1つの牢に2人分の奴隷番号と写真が付けられている。5つ牢があって私達が10人なので二人ずつ収監されるのだろう。
「今日は新しい奴隷が入ったのでバディの変更を行う」
予想通りだ。二人ずつ管理されるようだ。看守が新しいバディを発表していく。
「1707番は1710番とペアだ」
私は1710番と呼ばれた女囚とバディになった。隣りに座っていても防声具を付けられていて話せないので目でアイコンタクトをして挨拶をした。挨拶が伝わったか分からなかったけれど相手も私のことを見ている。不思議な女の子だった。身長は私より少し高い。髪は黒いのに、顔立ちが日本人でないような気がした。ブルーの綺麗な瞳をしている。肌も薄汚れてはいるが、普通の日本人よりはかなり白くヨーロッパ系の人のように見えた。
収監式で司会をしていた看守が告げた。いよいよ牢へ移送されるらしい。裁判後の移送開始から、給水が一度あっただけで食事もなく、まともな睡眠も取れておらず空腹と疲労が限界に達していた。叶わない夢だけど楽な姿勢になって休みたい。そんな事を考えながら正座で頭を下げたまま看守が来るのを待った。
「1618番、1620番、立て」
看守が数人ずつ声をかけている。女囚達が連行されていくのが分かった。
「1705番、1707番、1712番立ちなさい」
別の看守が来て私を含めた3人に命令が下る。鎖が棒から外され立ち上がると楓ちゃんともう一人の女囚と数珠繋がりに腰縄で連縛を施された。そしてそのまま連行されることになった。
「移動のときは声掛けをしない。膣の挿入棒が振動したら進めの合図だ。次の振動で止まれの合図だ。移動のときは常にそうするので覚えなさい」
私を連行する看守がそう言うと、すぐに膣に振動が来た。2秒ほど震える。命令さえ出してもらえず機械に管理されているようで屈辱的だ。
先頭の楓ちゃんの首輪に繋がれたロープを看守が引っ張っていく。それに着いて行き、収監式が行われた部屋から通路に出た。いかにも地下牢といった感じの通路で窓などは一切なく、鉄の扉がたくさん並んでいた。看守に引っ張られながら黙々と歩いた。
G1と書かれた鉄の扉の前で看守が止まった。とても重そうな鉄の扉だ。看守がその扉を押し開け中に入った。私達も続いた。
中に入ると床も壁も天井もすべてが鋼鉄でできた広い空間があった。床の一部が凹んでいて小学校のプールの腰洗い槽のように液体が満たされている。扉から見て反対側の奥の方には鉄格子が入った小さな牢屋が五個あった。あそこに入れられるのだろう。膣に震えがあり歩くのをやめた。
「そこに座って待機しなさい。今、他の奴隷が強制労働を終えて帰ってくる。暫く待つように」
移送と収監手続きで疲れ切ってしまい、座って休憩できる時間はありがたかった。座ると床のひんやりとした感じが直接お尻に伝わる。さっき鞭で打たれたお尻が痛んだ。
5分程待つと先輩の女囚たちが数珠繋がりに拘束された状態で入ってきた。全部で7人だ。みんな薄汚れた体で疲れ切った目をしている。痩せ細っている女囚もいる。彼女達は入口で全身を触って調べられ身体検査を受けて入ってきた。
「これから消毒作業を行う。新入りは他の奴隷を見て真似なさい」
看守が話すと女囚たちは、拘束具を付けたまま腰洗い槽の中に入った。奴隷服も濡れてしまうが誰も気にしていない。彼女たちは水中に潜り頭まで液体に浸かっていた。看守が私達新人の女囚を立たせ、私達も中に浸かるように命令を出す。立ち上がると看守が私達の手錠を後手錠から前手錠に変えた。それが済むと私達も腰洗い槽の中に入った。
足をつけた瞬間、ヒヤッとした。とても冷たい。意を決して一気に中に入ると中は狭い空間に十人もの女囚が入り芋洗い状態だった。先輩の真似をして私も水中に潜ろうとした。その瞬間に強烈な消毒液の匂いでむせてしまい潜るのに失敗してしまった。看守が腰洗い槽の外から警棒で私の頭を突く。
「1707番。しっかり潜って10秒数えろ」
液体の正体は消毒液だった。私は手錠をされた手で鼻を摘んで目を瞑り潜り込んだ。そのまま十秒を心の中で数える。浮き上がって顔を出すと他の女囚たちは体を手で擦っていた。そこで理解した。これは入浴の代わりなのだ。急いで私も失禁して尿がついた場所を中心に体をこする。もっとも、一番大切なところは貞操帯に遮られて手が届かない。消毒液はとても冷たく体力が奪われるので長い時間は入っていられない。次々に女囚が立ち上がった。
先輩達は立つと奴隷服を脱ぎだした。何をしているのかと思って見ていたら、奴隷服を絞って体を拭いていた。私もすぐに真似をした。楓ちゃんともう一人の新人も真似している。奴隷服の腰紐を解いて首から脱ぐ。手錠をされていても簡単に着脱できる。嫌な意味でよく考えられていると思った。脱いだ奴隷服をきつく絞って体を拭いていく。でも、手錠をされているので、どうしても背中など手が届かず拭けない場所が出てしまう。どうするのかと思っていたら先輩たちは女囚同士で手が届かないところを拭きあっていた。私達も真似をした。私は楓ちゃんの背中を自分の奴隷服を使って拭いた。私の背中は、もう1人の女囚が拭いてくれた。
可能な限り滴が残らないように丁寧に拭く。最後に足も片足ずつ拭いて奴隷服を絞って腰洗い槽を出た。これも先輩たちの真似だ。彼女たちは絶対に消毒液で床を濡らさないと決意しているかのように丁寧に拭いていた。もしかすると床を汚してしまうと懲罰になるのかもしれない。上がってから振り返って腰洗い槽を見ると消毒液はいろいろなものが浮いていて、とても汚く濁っていた。先輩達がとても汚いのだろう。けれど私もこれから同じ様になる身分だと思うと嫌悪する事はできなかった。
上がった後はハンガーに奴隷服を掛けて干す。先程与えられた奴隷服はもう取り上げられてしまい裸の状態になった。髪の毛も濡れたままだ。水滴は拭き取ったが消毒液の匂いがする。短く刈り取られた髪なので自然に乾かすのだろう。
「自分の牢の前に正座で座れ」
それが終わると牢の前に座るように指示される。最初はどこに座ればいいのか分からなかったけれど牢の前の壁に奴隷番号と全裸や奴隷服を着た私の写真がプレートにされて付けられていたので、そこの前に座った。1つの牢に2人分の奴隷番号と写真が付けられている。5つ牢があって私達が10人なので二人ずつ収監されるのだろう。
「今日は新しい奴隷が入ったのでバディの変更を行う」
予想通りだ。二人ずつ管理されるようだ。看守が新しいバディを発表していく。
「1707番は1710番とペアだ」
私は1710番と呼ばれた女囚とバディになった。隣りに座っていても防声具を付けられていて話せないので目でアイコンタクトをして挨拶をした。挨拶が伝わったか分からなかったけれど相手も私のことを見ている。不思議な女の子だった。身長は私より少し高い。髪は黒いのに、顔立ちが日本人でないような気がした。ブルーの綺麗な瞳をしている。肌も薄汚れてはいるが、普通の日本人よりはかなり白くヨーロッパ系の人のように見えた。
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