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【幕間2】隠れ家の聖夜
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彼が来たのは、一日遅れの26日だった。イブと当日は、毎年警備で忙しいらしい。今年も例外ではなかった。
何も用意しなくていいと言ったはずなのに、彼はちゃっかりケーキとチキンを買ってきた。結露したビニール袋の先で、カーネルサンダースが笑っていて、スパイスの香ばしい匂いが微かに香っていた。
それを見て、美斗は仕方なさそうに表情を緩めた。
*
「いらないって言ってる」
そう言ったのは、およそ二週間前のことだ。
何気なくつけたテレビで、都内のイルミネーションが特集されていた。画面を見ながら、国近が欲しい物はないかと尋ねた。世間一般では、クリスマスは恋人同士が一緒に過ごし、プレゼントを渡し合う日、らしい。
思いつくものなど何もなかった。そもそも、生活のほとんどを国近の世話になっているのだ。その上クリスマスだからプレゼントをなど、虫がいいにも程があると思った。
いらない。必要ないと答えるのは、美斗にとって当たり前のことだった。
それでも何度も同じ質問をされるので、ついつい語気が強くなってしまった。
けれど、少し経ってから気が付いたのだ。不自由な生活の中で、彼は精一杯、自分に『普通』を与えようとしてくれているのだ。
しばらくして思いついたのは、実家にあった児童文学のシリーズだった。
全七巻の超大作なのに、結局自分は、あの本を二巻までしか読んでいなかった。
美斗の生家――雨宮の家には、たくさんの本があった。それらは全て、小説家だった父が集めたものだ。あの本たちは、結局どうなってしまったのだろう。
近頃、美斗はよく生家のことを思い出す。その記憶はぼんやりとしていて、完全なものではないけれど、過去の記憶は妙に自分を感傷に浸らせる。
*
「良かったのか?」
と国近が言った。リビングの床には、ネット通販で一足早く届いたそのシリーズが散らばっていた。国近が帰ってくる、つい先ほどまで、美斗はそれを一巻から読みはじめていたところだった。本ならいつでも買えるだろう。これで良かったのか。そう聞いているらしかった。
「ああ」
と、美斗は答える。確かに本はいつでも買える。ネット通販を使って、自由に買っていいとも言われていた。けれど、今回のシリーズはハードカバーで、全巻セットで買えば結構値が張る品物だった。美斗にしてみれば、十分甘えたつもりだった。
ふっと薄く口角を上げた国近が、床に散らばったうちの一冊を拾いあげた。
「これ、俺も映画館で見たよ。懐かしいな」
言いながら、そっと、表紙をなぞる。
「……映画があるのか?」
美斗は聞いた。映画はあまり見たことがない。有名タイトルもうろ覚えなので、この小説が映画になっていたなんて知らなかった。
「ああ。配信サイトで見られるかもしれない。あとで調べておこう」
「別に……全部読み終わってからでも構わない」
「ああ。分かった」
*
テーブルにチキンの赤い箱を置いて、国近がそれを開ける。
ほかほかとした湯気と共に、スパイスの香りが、今度は部屋中に充満した。拳大ほどの豪勢なフライドチキンが四つと、丸いフォルムのビスケットが二つ。箱の中から顔を出す。
ソファーに国近が腰を掛けた。同じように美斗が隣に座ると、箱の中の一つを掴むように促された。それを口元に運んで噛みちぎる。ジューシーな肉汁が口の中いっぱいに広がった。揚げたばかりなのだろう。表面は素手で触れるぐらいの温みだったけれど、口の中に入れたそれは火傷をしない程度には熱かった。
「……美味い」
と、美斗は呟く。
「そうか」
と、国近が笑った。
チキンを食みながら、ぼんやりと美斗は想いを馳せる。こんなにも心地の良い聖夜はいつぶりだろう。去年の今頃は、一体何をしていただろうか。ちょうど家を出ていた時期だから、街を彷徨っていたか、ネットカフェを転々としていたかもしれない。
その前は……。
毎年、年末が近づくと兄は会合やパーティーに出掛けることが増える。この時期は唯一、美斗が気を休めることのできる時期だった。もっとも、そういった会合がひとしきり落ち着いた後、疲れ果てた兄の解消をするまでがセットだったので、これから訪れる地獄に怯えていたかもしれない。
会合は、須藤の本邸で行われることもあるらしい。美斗が参加したことはないけれど、そこでは豪勢な料理が用意されるらしく、時々おこぼれをもらうことがあった。
でも、あの家で食べた料理よりも、今、国近の隣で食べているチキンの方が、ずっとずっと美味しいと思う。そして、このチキンよりも、彼が不器用に作る料理の方が、美斗は好きだった。
「ハルト」
呼ばれて、美斗は思考を止める。隣を向くと、柔和な瞳と目が合った。
「誕生日、おめでとう。少し過ぎてしまったけれど」
言われて、はた、と美斗は気が付く。国近がしつこく美斗に欲しい物はないかと尋ねていたのは、もう一つ理由があったらしい。
ちょうど一週間前。12月19日。その日は美斗の誕生日だ。国近は以前、美斗の素性を調べたようだから、その時に知ったのだろうか。
誰にも祝ってもらえない記念日の存在なんて、遠い昔にすっかり忘れていた。
「あ……うん」
不意打ちの言葉に、どんな反応をすればいいのか分からなくて、美斗は目を伏せた。
国近は別段それを気に留めなかったようだ。
「ケーキ。チョコといちご、どっちがいい?」
と、穏やかな声が返ってきた。
「……いちご。……チョコも、少しもらう」
「ああ。いいよ」
ふと、美斗は思う。世間一般では、クリスマスは恋人同士が一緒に過ごし、プレゼントを渡し合う日、らしい。
だけど、美斗は、国近にプレゼントなんて用意していなかった。国近の収入で暮らしているので、用意できるはずもなかったのだけれど、貰ってばかりは癪だ。
食べかけのチキンを、一度箱の中に戻す。ペーパータオルで手についた油を拭うと、ソファーから腰を上げた。膝をついて、テーブルと国近の間。床へと座り直す。
「……ハルト?」
不思議そうに、国近が首を傾げた。
国近がソファーに。美斗が床に座る。これは大抵、二人の間でプレイを始めるときの合図になっていた。でも、普段は国近のコマンドがあってから座る。正直かなり恥ずかしかった。それでも、自分のためにここまで用意してくれた国近に、美斗は何か報いたいと思った。返せる方法は、これぐらいしか思いつかなかった。
おずおずと唇を開く。
「……き、今日は……なんでもお前の言うこと、聞いてやってもいい」
震えた声を聞くと、骨ばった指先が、美斗の髪を梳いた。その手はそのまま、頬の方に移動して、顔を上にと向けられる。細められた瞳と目が合った。温厚な表情の中には、抑えきれない加虐心が見え隠れしている。美斗の鼓動は大きく脈を打った。
彼の唇が、ゆっくりと開く。
「……ハルトはいつも、俺の言うこと聞いてるだろう?」
「ぇ、あ……」
思いがけない言葉に、美斗の目が丸くなる。その瞬間。普段のプレイが美斗の頭の中に浮かび上がった。かぁっと美斗は頬を染める。
クスクスと国近が笑って。
美斗は急に、自分が馬鹿らしくなった。
「……も、いい。死ね」
手からは逃れられないので、顔を背け、目線だけを反らす。
遅れて、
「……食事が終わったらな」
という声が返ってきた。
ピクリと、美斗の身体が跳ねる。再び恐る恐る顔をそちらへと向けると、額に柔らかな感触が当たった。少し遅れて、それが、彼の唇であることに気が付く。
顔を離した国近が薄く笑った。
「……ああ。そうだ」
続いて美斗に訪れたのは、身体中を駆け巡る甘い衝撃だった。
「ひぃ、あぁ!?」
長い足の指先で、国近が美斗の根本に触れていた。そのまま、それを肉の間に押し込まれる。甘い声が唇から零れた。
「あ、やぁ、あ」
頭上から優しいけれど、有無を言わせない声が降って来た。
「なんでも言うこと聞くなら、ここはもう少し、“stay”だよ」
コクコクと頷きながら。俯いた先で、ごくっと、美斗は唾を飲み込む。
食事が終わったら……。
食事が終わったら、きっと……。
きっと自分は、この手に溶かされる。
何も用意しなくていいと言ったはずなのに、彼はちゃっかりケーキとチキンを買ってきた。結露したビニール袋の先で、カーネルサンダースが笑っていて、スパイスの香ばしい匂いが微かに香っていた。
それを見て、美斗は仕方なさそうに表情を緩めた。
*
「いらないって言ってる」
そう言ったのは、およそ二週間前のことだ。
何気なくつけたテレビで、都内のイルミネーションが特集されていた。画面を見ながら、国近が欲しい物はないかと尋ねた。世間一般では、クリスマスは恋人同士が一緒に過ごし、プレゼントを渡し合う日、らしい。
思いつくものなど何もなかった。そもそも、生活のほとんどを国近の世話になっているのだ。その上クリスマスだからプレゼントをなど、虫がいいにも程があると思った。
いらない。必要ないと答えるのは、美斗にとって当たり前のことだった。
それでも何度も同じ質問をされるので、ついつい語気が強くなってしまった。
けれど、少し経ってから気が付いたのだ。不自由な生活の中で、彼は精一杯、自分に『普通』を与えようとしてくれているのだ。
しばらくして思いついたのは、実家にあった児童文学のシリーズだった。
全七巻の超大作なのに、結局自分は、あの本を二巻までしか読んでいなかった。
美斗の生家――雨宮の家には、たくさんの本があった。それらは全て、小説家だった父が集めたものだ。あの本たちは、結局どうなってしまったのだろう。
近頃、美斗はよく生家のことを思い出す。その記憶はぼんやりとしていて、完全なものではないけれど、過去の記憶は妙に自分を感傷に浸らせる。
*
「良かったのか?」
と国近が言った。リビングの床には、ネット通販で一足早く届いたそのシリーズが散らばっていた。国近が帰ってくる、つい先ほどまで、美斗はそれを一巻から読みはじめていたところだった。本ならいつでも買えるだろう。これで良かったのか。そう聞いているらしかった。
「ああ」
と、美斗は答える。確かに本はいつでも買える。ネット通販を使って、自由に買っていいとも言われていた。けれど、今回のシリーズはハードカバーで、全巻セットで買えば結構値が張る品物だった。美斗にしてみれば、十分甘えたつもりだった。
ふっと薄く口角を上げた国近が、床に散らばったうちの一冊を拾いあげた。
「これ、俺も映画館で見たよ。懐かしいな」
言いながら、そっと、表紙をなぞる。
「……映画があるのか?」
美斗は聞いた。映画はあまり見たことがない。有名タイトルもうろ覚えなので、この小説が映画になっていたなんて知らなかった。
「ああ。配信サイトで見られるかもしれない。あとで調べておこう」
「別に……全部読み終わってからでも構わない」
「ああ。分かった」
*
テーブルにチキンの赤い箱を置いて、国近がそれを開ける。
ほかほかとした湯気と共に、スパイスの香りが、今度は部屋中に充満した。拳大ほどの豪勢なフライドチキンが四つと、丸いフォルムのビスケットが二つ。箱の中から顔を出す。
ソファーに国近が腰を掛けた。同じように美斗が隣に座ると、箱の中の一つを掴むように促された。それを口元に運んで噛みちぎる。ジューシーな肉汁が口の中いっぱいに広がった。揚げたばかりなのだろう。表面は素手で触れるぐらいの温みだったけれど、口の中に入れたそれは火傷をしない程度には熱かった。
「……美味い」
と、美斗は呟く。
「そうか」
と、国近が笑った。
チキンを食みながら、ぼんやりと美斗は想いを馳せる。こんなにも心地の良い聖夜はいつぶりだろう。去年の今頃は、一体何をしていただろうか。ちょうど家を出ていた時期だから、街を彷徨っていたか、ネットカフェを転々としていたかもしれない。
その前は……。
毎年、年末が近づくと兄は会合やパーティーに出掛けることが増える。この時期は唯一、美斗が気を休めることのできる時期だった。もっとも、そういった会合がひとしきり落ち着いた後、疲れ果てた兄の解消をするまでがセットだったので、これから訪れる地獄に怯えていたかもしれない。
会合は、須藤の本邸で行われることもあるらしい。美斗が参加したことはないけれど、そこでは豪勢な料理が用意されるらしく、時々おこぼれをもらうことがあった。
でも、あの家で食べた料理よりも、今、国近の隣で食べているチキンの方が、ずっとずっと美味しいと思う。そして、このチキンよりも、彼が不器用に作る料理の方が、美斗は好きだった。
「ハルト」
呼ばれて、美斗は思考を止める。隣を向くと、柔和な瞳と目が合った。
「誕生日、おめでとう。少し過ぎてしまったけれど」
言われて、はた、と美斗は気が付く。国近がしつこく美斗に欲しい物はないかと尋ねていたのは、もう一つ理由があったらしい。
ちょうど一週間前。12月19日。その日は美斗の誕生日だ。国近は以前、美斗の素性を調べたようだから、その時に知ったのだろうか。
誰にも祝ってもらえない記念日の存在なんて、遠い昔にすっかり忘れていた。
「あ……うん」
不意打ちの言葉に、どんな反応をすればいいのか分からなくて、美斗は目を伏せた。
国近は別段それを気に留めなかったようだ。
「ケーキ。チョコといちご、どっちがいい?」
と、穏やかな声が返ってきた。
「……いちご。……チョコも、少しもらう」
「ああ。いいよ」
ふと、美斗は思う。世間一般では、クリスマスは恋人同士が一緒に過ごし、プレゼントを渡し合う日、らしい。
だけど、美斗は、国近にプレゼントなんて用意していなかった。国近の収入で暮らしているので、用意できるはずもなかったのだけれど、貰ってばかりは癪だ。
食べかけのチキンを、一度箱の中に戻す。ペーパータオルで手についた油を拭うと、ソファーから腰を上げた。膝をついて、テーブルと国近の間。床へと座り直す。
「……ハルト?」
不思議そうに、国近が首を傾げた。
国近がソファーに。美斗が床に座る。これは大抵、二人の間でプレイを始めるときの合図になっていた。でも、普段は国近のコマンドがあってから座る。正直かなり恥ずかしかった。それでも、自分のためにここまで用意してくれた国近に、美斗は何か報いたいと思った。返せる方法は、これぐらいしか思いつかなかった。
おずおずと唇を開く。
「……き、今日は……なんでもお前の言うこと、聞いてやってもいい」
震えた声を聞くと、骨ばった指先が、美斗の髪を梳いた。その手はそのまま、頬の方に移動して、顔を上にと向けられる。細められた瞳と目が合った。温厚な表情の中には、抑えきれない加虐心が見え隠れしている。美斗の鼓動は大きく脈を打った。
彼の唇が、ゆっくりと開く。
「……ハルトはいつも、俺の言うこと聞いてるだろう?」
「ぇ、あ……」
思いがけない言葉に、美斗の目が丸くなる。その瞬間。普段のプレイが美斗の頭の中に浮かび上がった。かぁっと美斗は頬を染める。
クスクスと国近が笑って。
美斗は急に、自分が馬鹿らしくなった。
「……も、いい。死ね」
手からは逃れられないので、顔を背け、目線だけを反らす。
遅れて、
「……食事が終わったらな」
という声が返ってきた。
ピクリと、美斗の身体が跳ねる。再び恐る恐る顔をそちらへと向けると、額に柔らかな感触が当たった。少し遅れて、それが、彼の唇であることに気が付く。
顔を離した国近が薄く笑った。
「……ああ。そうだ」
続いて美斗に訪れたのは、身体中を駆け巡る甘い衝撃だった。
「ひぃ、あぁ!?」
長い足の指先で、国近が美斗の根本に触れていた。そのまま、それを肉の間に押し込まれる。甘い声が唇から零れた。
「あ、やぁ、あ」
頭上から優しいけれど、有無を言わせない声が降って来た。
「なんでも言うこと聞くなら、ここはもう少し、“stay”だよ」
コクコクと頷きながら。俯いた先で、ごくっと、美斗は唾を飲み込む。
食事が終わったら……。
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