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ポアチエ
22(2/2)※おまけ.NO2付き
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ルーはそう言うと、手に持った籠をテーブルの上に置いて、またどこかに行こうとする。
そこには干した果実がいくつか入っている。
「待て待て待て。ルー。一緒に食おうぜ。それにしてもお前、黒くない服着てるの珍しいな。どうした。」
リシャールが笑いながらルーを引き止め、籠の中の干し果実を渡す。
「ここに来る前にコリンヌ殿に見つかって、身ぐるみ剥がれた。これはリシャール、お前のシャツとズボンだそうだ。借りた。で、ついでにこの籠を持たされた。」
「はっはっは。コリンヌは小うるさいからな。構わんよ。お前の服は黒いから汚れが見えないが実は汚れているとか言われたんだろう。想像つくな。でも、よくここが分かったな。」
「ジャンを見かけたから。たまたまだ。」
「それなら、ジャンに用事があったんじゃないのか? 俺のことは気にするな。手合わせか?」
「いや。オレは教えるのは向いてねぇから。お前に教わる方がいいだろ。」
干し果実を食べながら、そういえばルーと手合わせしてコッテンパンにヤラれたなっと思い出した。
実践的ではあったが、確かに教えるのはリシャールのほうが上手かもしれない。
その話をリシャールにした覚えがないがルーから聞いたのだろうか。
「実践的といえば、ルーとウィリアム殿の一騎打ちすごかったよねぇ。」
「お前、今、オレの教え方は実践的だとか、思ったんだろ。」
ルーが複雑そうな顔をしておれの方を見ていた。
「いえ。思ってません。」
「くっくっく。確かに。暴漢にあった時もしばらく見てたって言うし、厳しい師匠になりそうだよな。」
リシャールにそう言われ、少し苦笑をしながらルーがボソボソと文句を言う。
「なんだよ。リシャールまでコリンヌ殿みたいに怒らないでくれよ。あの日は散々言われたんだぜ。勘弁してくれよ。しかもウィリアム殿には負けるし。」
「あー。お前あの日、ちょっと集中力かけてただろ。いつもの実力が出てれば、ぜってぇ負けてねぇ。」
リシャールはまっすぐにルーの顔を見て断言する。
そんなふうに言ってもらえるのルーが少し羨ましい。
羨望の眼差しで見たルーの表情は、以外にも少し困惑していた。
「・・・そう、見えたか?」
「ああ。らしくなかったな。」
別にリシャールも怒って言っているのではないのだろうが、なんだか微妙な空気が流れ始める。
「えー。何だよ、それー。おれのせい?」
あっはっはーと、少し不穏な空気を払拭するつもりで言ったセリフだったのだが、二人に恐ろしい顔で睨み・・・いや、多分びっくりしているだけの表情を返される。
「えっと、え? やっぱり、おれのせいなの? おれが試合前にルーに殺生事おこさせちゃったから・・・。なんか、コンディション的に上手くいかなかった的な? ウィリアム殿殺しちゃったらイケナイだろ的な作用が働いて集中できなかったとか?」
現世でみた寺院の前の仁王像の阿形と吽形みたいな二人の顔を見比べながら、ビクビクと聞いてみる。
すると、リシャールは深いため息をつき、ルーはソッポを向いて短く息を吐いた。
「とにかく、ルーは本気だったら絶対負けなかったよな!」
「いたい、いたい。リシャール! 頭グリグリやめろって! そうだよ! おれ達のエースはウィリアム殿には負けてねぇ! 」
おれの首根っこを掴みながら頭に拳をグリグリと押し付けるリシャールを殴りながら見たルーは、安心したような顔で少し笑っていた。
「分かった。絶対負けねぇ。本気で行く。」
「おぅ! さすがうちのエース! その意気だ! 受けて立つ! 」
「ちょ、リシャール! マジで離して! ギブギブ! 」
締める力が強くなるリシャールからようやく開放され見上げる二人の顔は、なんだか先程とは変わってスッキリしている。
「リシャールが受けて立ってどうするんだよ。そのセリフ言うのはウィリアム殿だろ。」
何故か疎外感を感じて口を尖らせながらリシャールに指摘をすると、今は頻繁に見るようになった笑顔でルーが笑う。
「くくく。リシャールのセリフは、好きにしろ! だな。」
「ん? んー。まぁ、ちょっと違う気もするけど、それっぽいな。うん。」
おれは首をかしげながら、まぁ、いいかと同意する。
「はっはっは。バーカ。好きにしろよ! 」
リシャールが大きな口を開けて笑いながら暴言を吐く。
「ああ、これこれ。リシャールはこうだよね。なんかわかんないけど、打倒ウィリアーム! 」
張り切って宣言すると、リシャールとルーが突如真顔になって手のひらを返す。
「え。なにそれ。」
「ジャンには無理だろ。」
「いやいやいやいや。今そう云う流れだったじゃん? どうした二人共? 」
何か噛み合わない会話をしつつ、なんだか楽しくて、だっはっはと大声で笑う。
「リシャール! 見つけたぞ! この野郎、オレに全部押し付けて逃げやがって! 」
遠くでポールが書類を抱えて叫んでいる。
リシャールはガックリと肩を落とし、落胆したようにつぶやく。
「あぁぁ。ポール。見つかっちまった。」
「リシャール、いってらっしゃーい。」
しおしおと後ろ髪引かれるようにしながら歩くリシャールに手を振り見送ると、振り返る顔が犬コロの様で可笑しく、愛おしいと思った。
※※※※※※※※※※おまけ.No2.※※※※※※※※※※
ルー 「ジャン。オレと手合わせするか? 」
ジャン 「え? いいの? あ、実践的じゃないやつ? 」
リシャール 「おい。待て。おい、待て。おいまて。ルー。お前教えるのは無理って言ってたじゃねぇか。」
ルー 「向いてないと言ったが、教えるのは無理とは言っていないが? 」
リシャール 「えぇぇぇ。」
ポール 「おいゴラァ! リシャールゥゥ! 何楽しそうに喋ってんだテメェ。」
リシャール 「うっせえよ。てめえゴラ、ポールこの野郎。やんのかぁ? あぁぁ? ルゥー。オメェもプラプラしてねぇで手伝やゴラァ」
ルー 「っち。」
リシャール ポール「あぁぁ?」
ルー 「おい。リシャール。受けて立つんじゃねぇのかよ。」
リシャール 「ぐぬぬ。・・・おおおぉうよ。受けて立ってやらぁ。クソがぁ。好きにしろやァァァ」
ルー 「リシャールが好きにしろと言っている。行こうぜジャン。」
ジャン 「そっか。じゃ、おれ、ルーと手合わせ行ってくるー。ポールもリシャール疲れてるみたいだから程々にしてやってねー。」
ポール 「えぇ? あ、うん。判った。ジャン。ガンバれよー。」
ジャン 「うん! いってきまーす! 」
リシャール、ポール「・・・」
ポール 「ライバル、現る・・・か。」
リシャール 「アイツの間の良さが俺は憎い。」
ポール 「あー。判る。ルーって旨いもの食ってる時とか必ず現れるな。そういうヤツだな。確かに。」
リシャール 「俺は先手取られっぱなしだ。クソ。・・・仕事まだ一杯あんの? 」
ポール 「・・・頑張ろうぜ。程々にしてやるよ。」
リシャール 「ポール。好き。」
ポール 「ああ。オレもだぜ。」
ポール、リシャール 「・・・はぁぁ。」
そこには干した果実がいくつか入っている。
「待て待て待て。ルー。一緒に食おうぜ。それにしてもお前、黒くない服着てるの珍しいな。どうした。」
リシャールが笑いながらルーを引き止め、籠の中の干し果実を渡す。
「ここに来る前にコリンヌ殿に見つかって、身ぐるみ剥がれた。これはリシャール、お前のシャツとズボンだそうだ。借りた。で、ついでにこの籠を持たされた。」
「はっはっは。コリンヌは小うるさいからな。構わんよ。お前の服は黒いから汚れが見えないが実は汚れているとか言われたんだろう。想像つくな。でも、よくここが分かったな。」
「ジャンを見かけたから。たまたまだ。」
「それなら、ジャンに用事があったんじゃないのか? 俺のことは気にするな。手合わせか?」
「いや。オレは教えるのは向いてねぇから。お前に教わる方がいいだろ。」
干し果実を食べながら、そういえばルーと手合わせしてコッテンパンにヤラれたなっと思い出した。
実践的ではあったが、確かに教えるのはリシャールのほうが上手かもしれない。
その話をリシャールにした覚えがないがルーから聞いたのだろうか。
「実践的といえば、ルーとウィリアム殿の一騎打ちすごかったよねぇ。」
「お前、今、オレの教え方は実践的だとか、思ったんだろ。」
ルーが複雑そうな顔をしておれの方を見ていた。
「いえ。思ってません。」
「くっくっく。確かに。暴漢にあった時もしばらく見てたって言うし、厳しい師匠になりそうだよな。」
リシャールにそう言われ、少し苦笑をしながらルーがボソボソと文句を言う。
「なんだよ。リシャールまでコリンヌ殿みたいに怒らないでくれよ。あの日は散々言われたんだぜ。勘弁してくれよ。しかもウィリアム殿には負けるし。」
「あー。お前あの日、ちょっと集中力かけてただろ。いつもの実力が出てれば、ぜってぇ負けてねぇ。」
リシャールはまっすぐにルーの顔を見て断言する。
そんなふうに言ってもらえるのルーが少し羨ましい。
羨望の眼差しで見たルーの表情は、以外にも少し困惑していた。
「・・・そう、見えたか?」
「ああ。らしくなかったな。」
別にリシャールも怒って言っているのではないのだろうが、なんだか微妙な空気が流れ始める。
「えー。何だよ、それー。おれのせい?」
あっはっはーと、少し不穏な空気を払拭するつもりで言ったセリフだったのだが、二人に恐ろしい顔で睨み・・・いや、多分びっくりしているだけの表情を返される。
「えっと、え? やっぱり、おれのせいなの? おれが試合前にルーに殺生事おこさせちゃったから・・・。なんか、コンディション的に上手くいかなかった的な? ウィリアム殿殺しちゃったらイケナイだろ的な作用が働いて集中できなかったとか?」
現世でみた寺院の前の仁王像の阿形と吽形みたいな二人の顔を見比べながら、ビクビクと聞いてみる。
すると、リシャールは深いため息をつき、ルーはソッポを向いて短く息を吐いた。
「とにかく、ルーは本気だったら絶対負けなかったよな!」
「いたい、いたい。リシャール! 頭グリグリやめろって! そうだよ! おれ達のエースはウィリアム殿には負けてねぇ! 」
おれの首根っこを掴みながら頭に拳をグリグリと押し付けるリシャールを殴りながら見たルーは、安心したような顔で少し笑っていた。
「分かった。絶対負けねぇ。本気で行く。」
「おぅ! さすがうちのエース! その意気だ! 受けて立つ! 」
「ちょ、リシャール! マジで離して! ギブギブ! 」
締める力が強くなるリシャールからようやく開放され見上げる二人の顔は、なんだか先程とは変わってスッキリしている。
「リシャールが受けて立ってどうするんだよ。そのセリフ言うのはウィリアム殿だろ。」
何故か疎外感を感じて口を尖らせながらリシャールに指摘をすると、今は頻繁に見るようになった笑顔でルーが笑う。
「くくく。リシャールのセリフは、好きにしろ! だな。」
「ん? んー。まぁ、ちょっと違う気もするけど、それっぽいな。うん。」
おれは首をかしげながら、まぁ、いいかと同意する。
「はっはっは。バーカ。好きにしろよ! 」
リシャールが大きな口を開けて笑いながら暴言を吐く。
「ああ、これこれ。リシャールはこうだよね。なんかわかんないけど、打倒ウィリアーム! 」
張り切って宣言すると、リシャールとルーが突如真顔になって手のひらを返す。
「え。なにそれ。」
「ジャンには無理だろ。」
「いやいやいやいや。今そう云う流れだったじゃん? どうした二人共? 」
何か噛み合わない会話をしつつ、なんだか楽しくて、だっはっはと大声で笑う。
「リシャール! 見つけたぞ! この野郎、オレに全部押し付けて逃げやがって! 」
遠くでポールが書類を抱えて叫んでいる。
リシャールはガックリと肩を落とし、落胆したようにつぶやく。
「あぁぁ。ポール。見つかっちまった。」
「リシャール、いってらっしゃーい。」
しおしおと後ろ髪引かれるようにしながら歩くリシャールに手を振り見送ると、振り返る顔が犬コロの様で可笑しく、愛おしいと思った。
※※※※※※※※※※おまけ.No2.※※※※※※※※※※
ルー 「ジャン。オレと手合わせするか? 」
ジャン 「え? いいの? あ、実践的じゃないやつ? 」
リシャール 「おい。待て。おい、待て。おいまて。ルー。お前教えるのは無理って言ってたじゃねぇか。」
ルー 「向いてないと言ったが、教えるのは無理とは言っていないが? 」
リシャール 「えぇぇぇ。」
ポール 「おいゴラァ! リシャールゥゥ! 何楽しそうに喋ってんだテメェ。」
リシャール 「うっせえよ。てめえゴラ、ポールこの野郎。やんのかぁ? あぁぁ? ルゥー。オメェもプラプラしてねぇで手伝やゴラァ」
ルー 「っち。」
リシャール ポール「あぁぁ?」
ルー 「おい。リシャール。受けて立つんじゃねぇのかよ。」
リシャール 「ぐぬぬ。・・・おおおぉうよ。受けて立ってやらぁ。クソがぁ。好きにしろやァァァ」
ルー 「リシャールが好きにしろと言っている。行こうぜジャン。」
ジャン 「そっか。じゃ、おれ、ルーと手合わせ行ってくるー。ポールもリシャール疲れてるみたいだから程々にしてやってねー。」
ポール 「えぇ? あ、うん。判った。ジャン。ガンバれよー。」
ジャン 「うん! いってきまーす! 」
リシャール、ポール「・・・」
ポール 「ライバル、現る・・・か。」
リシャール 「アイツの間の良さが俺は憎い。」
ポール 「あー。判る。ルーって旨いもの食ってる時とか必ず現れるな。そういうヤツだな。確かに。」
リシャール 「俺は先手取られっぱなしだ。クソ。・・・仕事まだ一杯あんの? 」
ポール 「・・・頑張ろうぜ。程々にしてやるよ。」
リシャール 「ポール。好き。」
ポール 「ああ。オレもだぜ。」
ポール、リシャール 「・・・はぁぁ。」
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