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第9章 冬の……アナタ、どなた?
エピソード56-54
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保養施設内 宿泊棟 『デルフィニウムの間』
9人部屋には、3人でも余裕で寝れるキングサイズのベッドが1台とダブルベッドが3台ある。
キングにはエスメラルダとラチャナで、それ以外はダブルにうつ伏せに寝ている。
シズルーは自分を含め8人のマッサージ技師を用意し、主従のペアで施術にあたる事とした。
それぞれのベッドにシズルーたちが配置を終え、オリジンのシズルーが3人の主とシンクロした。
「「「「よろしい。 では、 始めよう」」」」
オリジンを含む4人の主たちの声がシンクロした。
直後、オリジンはかすかに眉間にしわを寄せた。
(うぅ……やっぱちょっとキツいな……)
そこで、オリジンは大胆な行動に打って出た。
(早く気持ち良くなってもらって、とっとと終わらせよう)
シズルーたちは手にオイルをなじませると、背中からオイルをのばし始めた。
手に力を入れ、大きく円を描くように腰から肩にかけて動かしていく。
「くはぁ……気持ちイイ~っ♡」
カミラはうっとりと目を閉じた。
シズルーは背中に這わせた手を少しずつ腰に向かって動かし、そのまま足首までオイルをのばした。
「ひゃあ!? 今、 手がお尻を通過したよ?」
お尻を触られた薫子はビクンと反応した。
「んふぅ。 シズルーったら大胆♡」
忍は歓喜の声を上げ、のけ反った。
「そう。 それでイイ……最初っからそうすりゃ良かったんだよ」
「うひゃあ、 お尻触られてるぅぅ」
次に、エスメラルダとラチャナが反応した。
シズルーたちはオイルをなじませた両手で、全員のお尻を円を描くようにマッサージした。
「あんっ。 絶妙なタッチ……」
「でも、 全然いやらしく感じない。 流石です……くふぅ」
カミラが快感に体をくねらせると、ジョアンヌも同感だったようだ。
シズルーたちの手は止まるどころか、際どい所を果敢に攻め立てた。
くすぐったいと気持ち良いの中間あたりを狙い、巧妙にマッサージし続けるシズルーたち。
「ねぇん大尉殿? 次は、 前をお願いしようかしら? ヌフン♡」プルリン
そう言うとキャリーはくるんと半回転し、仰向けになった。
一糸まとわずの状態で施術を始めた為、全てが露わになっているが、一切隠そうとしない。
「なっ!? キャリー、 アナタどう言うつもり?」
「どうもこうも無いわよ? 気持ちよくしてくれるんでしょう? ねぇん?」
キャリーはオイルまみれの手で胸をむんぎゅっと掴み、ドヤ顔でシズルーに見せびらかす。
自ら『DTハンター』を名乗るだけあり、グラマラスなボディは健在である。
「……無論、 そのつもりだが?」
シズルーはキャリーを見ても、眉一つ動かさずにそう言った。
しかし、内心は違っていた。
(うわっ!? 何だこの人は? 羞恥心とか無いのか?)
相変わらず仏頂面をしているシズルーの反応に、キャリーは不満げだった。
「おかしいわねぇ……私のこのムチムチボディに無反応なんて……アンタ、 特殊な恋愛感情でも持ち合わせてるの?」
「いや。 生憎私はノンケだ」
二人の会話を聞いて、薫子と忍が野次を飛ばした。
「残念だったわね? 兄様は若いコが好みみたいよ?」
「フッ。 シズルーは年増には反応しない」
「何さ! 男の悦ばせ方も知らない小娘たちが! きぃ~!」
当事者のキャリーがキレていると、何故か他の数人も複雑な顔になっていた。
そんな状況を目の当たりにしても、シズルーは微動だにしていない。
(お姉様、 もう煽るのはヤメて……トホホ)
しかし、この状況で放置したままとはいかず、これを打破すべく、シズルーは仕方なく動いた。
「問題無い。 女の裸は見飽きている」
「ほらね? シズルー兄様はこんな事で動揺しないの……ってそれどうゆう意味!?」
薫子はハッとしてシズルーを見た。
「そのままの意味だ。 前面の施術だったな。 希望する者は仰向けになれ」
シズルーにそう言われた一同は、数秒程沈黙した。
「では、 お願いします……」プルン
沈黙を破ったのはフジ子だった。
「フフン。 何だかんだ言っても、 やっぱアンタも同類じゃないのさ?」
「ち、 違いますっ! ただ純粋に……シズルー様の施術を受けたいだけですっ!」
キャリーになじられ、フジ子は顔を赤くして否定した。
「乗り掛かった舟だし、 私もお願い!」プリン
「お見せ出来る様な身体ではありませんが、 御辛抱願います……」プルン
カミラがそう言って仰向けになると、ジョアンヌもそれに続いた。
二人共キャリーが率いる『お色気部隊』のメンバーだけに、スタイルは抜群だった。
「薫子、 無理しなくてイイよ。 私は当然ヤッてもらう♡」プリン
「む、無理なんかじゃない! 私もヤッて♡」プルン
忍は堂々と仰向けになり、スレンダーな肢体を晒した。
薫子は少し恥じらいながらも、透き通るような白い肌をシズルーに見せた。
「さて、 残るはあたしらだけだね」プルン
エスメラルダはそう言いながら仰向けになった。
「あたしはヤッてもらうけど、 アンタはどうすんだいラチャナ?」
エスメラルダにそう言われ、ラチャナは逡巡していた。
「ううっ……私だって……えいっ!」プリン
覚悟を決め、勢い良く仰向けになったラチャナだったが、両手で胸と股間を隠している。
この結果、全てのベッドに8人の全裸の女性が仰向けに寝ている、何とも言い難い状況となった。
(うわぁ……こりゃあの学園の女湯に入った時よりヤバい状況だな……)
そんな内心とは別に、シズルーは神妙な顔つきで一同に告げる。
「それでは始める。 全身の力を抜いて、 すべてを委ねるが良い」
そう言ってシズルーたちは、手にオイルをなじませて準備を始めた。
その時、静流は宴会の時に薫が言っていた事を思い出していた。
(確か、 相手から魔素を遠隔で供給? とか言ってたよな……)
シズルーは手をオイルまみれにしながら、ふと思った。
(アノ技とミックスしてみるか……)
すると、シズルーの両手に薄紫のオーラが現れた。
「【ヒーリング・バイブレーション】(気持ちよくなぁれ!)」ポゥ
シズルーたちはそう唱えて、オーラをまとった両手をお腹にあて、ゆっくりと胸に向かって動かした。
「「「「あ゙あ゙あ゙、 あ゙あ゙あ゙あ゙~!」」」」
次の瞬間、一同は部屋中に響かんばかりの奇声を上げた。
◆ ◆ ◆ ◆
保養施設 スパエリア 円形黄金風呂
黄金の浴槽から出たニナは、脱衣所でのぼせたルリを介抱しながらフロントを内線で呼んだ。
「とリあえず出よう。 今、フロントを呼んだから」
「はひぃ……」
ルリは浴衣姿のダッシュ7に膝枕をされていた。
「ぷしゅぅぅ……辺り一面、 お花畑が見えますぅぅ」
「しっかりしてよ先輩! 本番はこれからなんだからね?」
ニナの言葉の一部に過敏に反応し、ルリは目を大きく見開いた。
「ほ、 本番!? ちょめちょめ? オメコ?」
「そう。 私たちはこれから……『アレ』をヤるの♡」
「はっひぃーん♡」
ルリは奇声を上げ、鼻を指で押さえて天井を向いた。
するとその時、フロントから先ほどの受付が脱衣所に入って来た。
「お待たせしました。 黄金風呂は如何でしたか?」
「最高でしたよ。 一生の思い出になります♪」
満面の笑顔でそう言ったニナを見て、受付は大きく頷いた。
「そうでしょうそうでしょう! 何せ、 国賓や皇族、政府高官以外の方でこちらにご入浴されたのは、お客様方が初でございます!」
「え!? うそぉ……」
(ヤバ……何てバチ当たりな事を……)
受付の話を聞いて、急にワナワナし始めるニナ。
「それでは、 お部屋のご用意が出来次第お声を掛けさせて頂きますので、ラウンジでお休み下さい」ペコリ
「は、 はーい……」
ニナたちは受付にほぼ強引に追い出され、廊下で呆然と立っていた。
「ほけぇ……」
するとそこに、掃除道具のワゴンを押した作業着姿のスタッフ数人が、すれ違いで脱衣所に入って行った。
スタッフが入るなり、受付の怒鳴り声が聞こえた。
「おいお前ら! 浴槽の隅々まで磨け! 陰毛の一本も残すんじゃないよ!」
「「「へいっ!!」」」
それを聞いた二人の額から冷や汗がどっと出た。
「うへぇ、 マズったかなぁ……」
「おお神様、 どうかお目こぼしを……」
9人部屋には、3人でも余裕で寝れるキングサイズのベッドが1台とダブルベッドが3台ある。
キングにはエスメラルダとラチャナで、それ以外はダブルにうつ伏せに寝ている。
シズルーは自分を含め8人のマッサージ技師を用意し、主従のペアで施術にあたる事とした。
それぞれのベッドにシズルーたちが配置を終え、オリジンのシズルーが3人の主とシンクロした。
「「「「よろしい。 では、 始めよう」」」」
オリジンを含む4人の主たちの声がシンクロした。
直後、オリジンはかすかに眉間にしわを寄せた。
(うぅ……やっぱちょっとキツいな……)
そこで、オリジンは大胆な行動に打って出た。
(早く気持ち良くなってもらって、とっとと終わらせよう)
シズルーたちは手にオイルをなじませると、背中からオイルをのばし始めた。
手に力を入れ、大きく円を描くように腰から肩にかけて動かしていく。
「くはぁ……気持ちイイ~っ♡」
カミラはうっとりと目を閉じた。
シズルーは背中に這わせた手を少しずつ腰に向かって動かし、そのまま足首までオイルをのばした。
「ひゃあ!? 今、 手がお尻を通過したよ?」
お尻を触られた薫子はビクンと反応した。
「んふぅ。 シズルーったら大胆♡」
忍は歓喜の声を上げ、のけ反った。
「そう。 それでイイ……最初っからそうすりゃ良かったんだよ」
「うひゃあ、 お尻触られてるぅぅ」
次に、エスメラルダとラチャナが反応した。
シズルーたちはオイルをなじませた両手で、全員のお尻を円を描くようにマッサージした。
「あんっ。 絶妙なタッチ……」
「でも、 全然いやらしく感じない。 流石です……くふぅ」
カミラが快感に体をくねらせると、ジョアンヌも同感だったようだ。
シズルーたちの手は止まるどころか、際どい所を果敢に攻め立てた。
くすぐったいと気持ち良いの中間あたりを狙い、巧妙にマッサージし続けるシズルーたち。
「ねぇん大尉殿? 次は、 前をお願いしようかしら? ヌフン♡」プルリン
そう言うとキャリーはくるんと半回転し、仰向けになった。
一糸まとわずの状態で施術を始めた為、全てが露わになっているが、一切隠そうとしない。
「なっ!? キャリー、 アナタどう言うつもり?」
「どうもこうも無いわよ? 気持ちよくしてくれるんでしょう? ねぇん?」
キャリーはオイルまみれの手で胸をむんぎゅっと掴み、ドヤ顔でシズルーに見せびらかす。
自ら『DTハンター』を名乗るだけあり、グラマラスなボディは健在である。
「……無論、 そのつもりだが?」
シズルーはキャリーを見ても、眉一つ動かさずにそう言った。
しかし、内心は違っていた。
(うわっ!? 何だこの人は? 羞恥心とか無いのか?)
相変わらず仏頂面をしているシズルーの反応に、キャリーは不満げだった。
「おかしいわねぇ……私のこのムチムチボディに無反応なんて……アンタ、 特殊な恋愛感情でも持ち合わせてるの?」
「いや。 生憎私はノンケだ」
二人の会話を聞いて、薫子と忍が野次を飛ばした。
「残念だったわね? 兄様は若いコが好みみたいよ?」
「フッ。 シズルーは年増には反応しない」
「何さ! 男の悦ばせ方も知らない小娘たちが! きぃ~!」
当事者のキャリーがキレていると、何故か他の数人も複雑な顔になっていた。
そんな状況を目の当たりにしても、シズルーは微動だにしていない。
(お姉様、 もう煽るのはヤメて……トホホ)
しかし、この状況で放置したままとはいかず、これを打破すべく、シズルーは仕方なく動いた。
「問題無い。 女の裸は見飽きている」
「ほらね? シズルー兄様はこんな事で動揺しないの……ってそれどうゆう意味!?」
薫子はハッとしてシズルーを見た。
「そのままの意味だ。 前面の施術だったな。 希望する者は仰向けになれ」
シズルーにそう言われた一同は、数秒程沈黙した。
「では、 お願いします……」プルン
沈黙を破ったのはフジ子だった。
「フフン。 何だかんだ言っても、 やっぱアンタも同類じゃないのさ?」
「ち、 違いますっ! ただ純粋に……シズルー様の施術を受けたいだけですっ!」
キャリーになじられ、フジ子は顔を赤くして否定した。
「乗り掛かった舟だし、 私もお願い!」プリン
「お見せ出来る様な身体ではありませんが、 御辛抱願います……」プルン
カミラがそう言って仰向けになると、ジョアンヌもそれに続いた。
二人共キャリーが率いる『お色気部隊』のメンバーだけに、スタイルは抜群だった。
「薫子、 無理しなくてイイよ。 私は当然ヤッてもらう♡」プリン
「む、無理なんかじゃない! 私もヤッて♡」プルン
忍は堂々と仰向けになり、スレンダーな肢体を晒した。
薫子は少し恥じらいながらも、透き通るような白い肌をシズルーに見せた。
「さて、 残るはあたしらだけだね」プルン
エスメラルダはそう言いながら仰向けになった。
「あたしはヤッてもらうけど、 アンタはどうすんだいラチャナ?」
エスメラルダにそう言われ、ラチャナは逡巡していた。
「ううっ……私だって……えいっ!」プリン
覚悟を決め、勢い良く仰向けになったラチャナだったが、両手で胸と股間を隠している。
この結果、全てのベッドに8人の全裸の女性が仰向けに寝ている、何とも言い難い状況となった。
(うわぁ……こりゃあの学園の女湯に入った時よりヤバい状況だな……)
そんな内心とは別に、シズルーは神妙な顔つきで一同に告げる。
「それでは始める。 全身の力を抜いて、 すべてを委ねるが良い」
そう言ってシズルーたちは、手にオイルをなじませて準備を始めた。
その時、静流は宴会の時に薫が言っていた事を思い出していた。
(確か、 相手から魔素を遠隔で供給? とか言ってたよな……)
シズルーは手をオイルまみれにしながら、ふと思った。
(アノ技とミックスしてみるか……)
すると、シズルーの両手に薄紫のオーラが現れた。
「【ヒーリング・バイブレーション】(気持ちよくなぁれ!)」ポゥ
シズルーたちはそう唱えて、オーラをまとった両手をお腹にあて、ゆっくりと胸に向かって動かした。
「「「「あ゙あ゙あ゙、 あ゙あ゙あ゙あ゙~!」」」」
次の瞬間、一同は部屋中に響かんばかりの奇声を上げた。
◆ ◆ ◆ ◆
保養施設 スパエリア 円形黄金風呂
黄金の浴槽から出たニナは、脱衣所でのぼせたルリを介抱しながらフロントを内線で呼んだ。
「とリあえず出よう。 今、フロントを呼んだから」
「はひぃ……」
ルリは浴衣姿のダッシュ7に膝枕をされていた。
「ぷしゅぅぅ……辺り一面、 お花畑が見えますぅぅ」
「しっかりしてよ先輩! 本番はこれからなんだからね?」
ニナの言葉の一部に過敏に反応し、ルリは目を大きく見開いた。
「ほ、 本番!? ちょめちょめ? オメコ?」
「そう。 私たちはこれから……『アレ』をヤるの♡」
「はっひぃーん♡」
ルリは奇声を上げ、鼻を指で押さえて天井を向いた。
するとその時、フロントから先ほどの受付が脱衣所に入って来た。
「お待たせしました。 黄金風呂は如何でしたか?」
「最高でしたよ。 一生の思い出になります♪」
満面の笑顔でそう言ったニナを見て、受付は大きく頷いた。
「そうでしょうそうでしょう! 何せ、 国賓や皇族、政府高官以外の方でこちらにご入浴されたのは、お客様方が初でございます!」
「え!? うそぉ……」
(ヤバ……何てバチ当たりな事を……)
受付の話を聞いて、急にワナワナし始めるニナ。
「それでは、 お部屋のご用意が出来次第お声を掛けさせて頂きますので、ラウンジでお休み下さい」ペコリ
「は、 はーい……」
ニナたちは受付にほぼ強引に追い出され、廊下で呆然と立っていた。
「ほけぇ……」
するとそこに、掃除道具のワゴンを押した作業着姿のスタッフ数人が、すれ違いで脱衣所に入って行った。
スタッフが入るなり、受付の怒鳴り声が聞こえた。
「おいお前ら! 浴槽の隅々まで磨け! 陰毛の一本も残すんじゃないよ!」
「「「へいっ!!」」」
それを聞いた二人の額から冷や汗がどっと出た。
「うへぇ、 マズったかなぁ……」
「おお神様、 どうかお目こぼしを……」
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