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第9章 冬の……アナタ、どなた?
エピソード55-10
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ファミリーレストラン『天下布武』――
睦美の提案で昼食を最近オープンしたファミレスで摂った静流。
静流は食後のコーラをストローで飲みながら、ここに来た本来の目的を睦美に聞いた。
「そう言えば睦美先輩、『打合せ』がどうとかって言ってましたよね?」
「ん? ああ、 冬休みの一大イベントの事だよ」
「軍の保養施設でやる忘年会ですか? そんなのもあったな……」
はじめは学園のヨーコたちとささやかな「クリストマス会」を『ワタルの塔』で行う企画であったが、軍の面々からククルス島の保養施設で忘年会を行う企画が出され、個別に行うのも煩わしくなってきたので、結果的に全てひっくるめて行う事となった。
「先ず人数だが、どの位集まるだろうか?」
「そうですねぇ……宴会場の定員が50~60人位だったと思うんで、その位でやる予定です」
「それはまた大所帯だな。 予算は問題無いのかい?」
「ご心配なく。 宿泊代は基本無料ですから」
「何と! 民間人に貸すのに無料かい? えらく太っ腹だな」
宿泊代が無料と聞いて、身を乗り出した睦美。
「あの保養施設のVIPカードがありますから。 それに……」
そこで静流が口ごもると、睦美がいぶかし気に静流に聞いた。
「それに、何だい?」
「宴会費とか他の費用も、 僕がバイトすれば何とかなると思いますので……」
そう言った静流の顔は、少し曇っていた。
「バイト? 一体何をするんだい?」
「恐らくですが、 軍のお偉いさんの奥様たちに『施術』を行うんだと思います……」
「ふぅむ……成程な。 ようやっと腑に落ちたよ。 道理で話がうますぎると思った」
睦美は半ば呆れながら、そう言ってコーヒーを飲んだ。
そんな睦美を見た静流は、苦笑いしながら言った。
「妥当だと思いますよ。 あそこの全ての施設が使い放題なんですから」
「静流キュンが苦痛に感じないのだったら、 私としては口出しする範疇ではないが……」
「問題ないですよ。 それよりも宴会の余興を何にしようかなぁ~って」
「軍の慰安旅行では何をやったんだい?」
「まぁ普通にビンゴとかカラオケでしたね」
「ふむ。 イイんじゃないか? 今回もそんな感じで」
「そうですね。 どうせお酒が入ったらみんな好き勝手にやりだすでしょうから……」
今の静流の一言で、睦美の眉毛がピクッと動いた。
「そうか。 相手は酔っぱらいだった……何かしら手を打たんとな……うーん」
睦美は腕を組み、低く唸った。
「睦美先輩? そんなに心配しなくてもイイと思いますよ?」
「いいや。 油断は禁物だ。 よし! 出し物は私が候補を考えておく。 任せてくれ」
睦美は自信満々でそう言った。
「じゃあ、 お言葉に甘えますか」
「おう! もっと甘えてくれてもイイぞ?」
「お返しは余り期待しないで下さいよ? フフフ」
◆ ◆ ◆ ◆
少し離れた別のテーブルで、静流たちを観察している客たちがいた。
「おい、 何話してんだ? 聞こえねぇぞ?」
「これだけ離れてればしょうがないだろ? 確かに気にはなるけどよ……」
「殿下たち楽しそうだねぇ……イイなぁ……」
テーブルに着いていたのは、達也・蘭子・イチカの追試トリオだった。
メニューを大きく広げ、顔を隠しながら静流たちを見ている。
そこに足軽の店員が近づいて来た。
「お客様ぁ、 ご注文はお決まりですかぁ?」
「まだ決まんねぇ。 決まったらそこのボタン押すんだろ?」
「左様で御座います。 ではお決まりになったらボタンでお呼びくださぁい」
「へいへい」
足軽が奥に引っ込んだのを見届けると、三人は静流たちの観察を再開した。
「さっき先輩は『打合せ』って言ってたよな?」
「何の打合せだろう? 篠崎、 何か知らないか?」
達也と蘭子は、そう言って首を傾げた。
普段から『影』として活動しているイチカは、何かを掴んでいるようだった。
「フフン。 知ってるよ。 冬休みに盛大な忘年会やるんだよ♪」
イチカは得意げに言った。
「なぁんだ。 その事?」
「え? 知ってたの?」
「知ってるも何も、 俺たちも行くし? な、 お蘭?」
「ああ行く。 アネキに会うんだ」
それを聞いたイチカが、口をとんがらせて悔しがった。
「ちぇー。 特ダネだと思ってたのにぃ」
「お前も行くのか? 篠崎」
「うん。 生徒会関係者はみんな呼ばれてるよ♪」
そんな事を話していると、奥から緑の甲冑を身に着けた店員が達也たちのテーブルに近づいて来た。
「すいませんお客様ぁ、 そろそろご注文を頂きたいのですがぁ?」
「何だよまだ考えて、 ん? おー! 師匠じゃん?」
「うぉ!? ツッチーに、 蘭の字!?」
店員がヤス子だと気付いた達也たちは、盛大にツッコんだ。
「ヤス!? 何だお前その恰好は?」
「ひゃあ! まぁた見つかっちまった……」
「で? 何かの罰ゲームか?」
「バイトだバイト!」
三人でわちゃわちゃやっていると、イチカが慌てて止めた。
「ちょっとちょっと! 静かにしてよ」
「おっとそうだった。 ヤス、 あまり騒ぐなよ? 目立つから」
イチカに注意され、蘭子はコソコソしながらヤス子に言った。
そんな態度にヤス子はニヤリと笑みを浮かべた。
「ははーん。 蘭の字、 お静ちゃんを監視してるのか?」
「ち、 ちげ、 くないな……」
蘭子はそう言って顔を赤くした。
調子に乗ったヤス子は、蘭子にからかい半分で聞いた。
「おめーらさっき忘年会がどうとか言ってたな?」
「あ? おめーには関係ねぇ」
突き放した言い方に、ヤス子はキレ気味に言った。
「でもさっき、アネキに会うって言ってたじゃんかよ? なら関係あるぜ?」
「知るかよ。 行きたきゃてめぇでお静にナシつけるんだな」
「おめぇに言われなくてもそうするぜ」
ヤス子はココに来た理由を思い出した。
「それよか注文! 早くしろよ!」
「あ? ああそうだな……この『ケンシンの気まぐれ日替わりセット』をBで頼むわ」
「アタイはそいつのAで」
「わたしも同じね。 あ、篠崎イチカだよー♪」
「ケンシンセットA二つとB一つね。 あ、兵藤ヤス子。 ヨロシク♪」
注文と自己紹介を終えたヤス子は、そそくさとその場を離れた。
「お蘭、師匠に冷たくねぇ?」
「せっかくアネキと過ごせるのに、 余計なんだよ……」
「しかしなんだってこんな店にいるんだ?」
「アイツの事だから、 安易に飛びついたんだろうよ。 近場だし」
「近すぎてバレバレだと思うけどな。 おお? あの子スタイル抜群じゃん。 師匠に紹介してもらうか?」
達也が卑猥な目つきで店員を見ているのを見た二人は、ジト目で達也に言った。
「いいのかお前、伊藤にチクるぞ?」
「朋ちゃんにボゴられろ! スケベ大王!」
すると達也の顔があっという間に青くなった。
「そ、それだけは勘弁して下さいぃ~!」
達也は手を合わせ、二人に深く頭を下げた。
◆ ◆ ◆ ◆
静流の席では、忘年会の段取りを打合せていた。
「では、前日に『塔』に集まって『体内時計』を合わせるのだな?」
「ええ。いろんなところから集まるんで、時差ボケとかあったら楽しめないでしょ?」
「全く。 至れり尽くせりだな」
頃合いを見計らっていたのか、静流が睦美に近づき、ひそひそ話し出した。
「睦美先輩、 気付いてます?」
「ああ。 入って来た時からな」
静流たちは、達也たちが店にいる事にとっくに気付いていた。
「篠崎……『影』の分際でぶったるみおって……」
「しののん、 影としてはオフだから気が緩んでるのかな?」
二人はそう言って『オーマイガー』のポーズをとった。
「どうします? 注意しますか?」
「放っておけ。 困るのは自分たちだ」
達也たちにとって、追試をクリアしない限りは本当の意味で冬休みを満喫する事は出来ない。
そればかりか、忘年会の参加にも影響が出るかもしれない。
「奴らには何が何でも追試をクリアしてもらわねばな……」
「子ロディたちに任せておけば大丈夫ですよ」
そんな話をしていると、奥からニッコリと笑いながらヤス子が近づいて来た。
「はぁーい! サービスの『抹茶クリーム信玄もち』でございまぁーっす!」
ヤス子はテーブルのそれぞれの前にスイーツとお茶を置いた。
睦美の提案で昼食を最近オープンしたファミレスで摂った静流。
静流は食後のコーラをストローで飲みながら、ここに来た本来の目的を睦美に聞いた。
「そう言えば睦美先輩、『打合せ』がどうとかって言ってましたよね?」
「ん? ああ、 冬休みの一大イベントの事だよ」
「軍の保養施設でやる忘年会ですか? そんなのもあったな……」
はじめは学園のヨーコたちとささやかな「クリストマス会」を『ワタルの塔』で行う企画であったが、軍の面々からククルス島の保養施設で忘年会を行う企画が出され、個別に行うのも煩わしくなってきたので、結果的に全てひっくるめて行う事となった。
「先ず人数だが、どの位集まるだろうか?」
「そうですねぇ……宴会場の定員が50~60人位だったと思うんで、その位でやる予定です」
「それはまた大所帯だな。 予算は問題無いのかい?」
「ご心配なく。 宿泊代は基本無料ですから」
「何と! 民間人に貸すのに無料かい? えらく太っ腹だな」
宿泊代が無料と聞いて、身を乗り出した睦美。
「あの保養施設のVIPカードがありますから。 それに……」
そこで静流が口ごもると、睦美がいぶかし気に静流に聞いた。
「それに、何だい?」
「宴会費とか他の費用も、 僕がバイトすれば何とかなると思いますので……」
そう言った静流の顔は、少し曇っていた。
「バイト? 一体何をするんだい?」
「恐らくですが、 軍のお偉いさんの奥様たちに『施術』を行うんだと思います……」
「ふぅむ……成程な。 ようやっと腑に落ちたよ。 道理で話がうますぎると思った」
睦美は半ば呆れながら、そう言ってコーヒーを飲んだ。
そんな睦美を見た静流は、苦笑いしながら言った。
「妥当だと思いますよ。 あそこの全ての施設が使い放題なんですから」
「静流キュンが苦痛に感じないのだったら、 私としては口出しする範疇ではないが……」
「問題ないですよ。 それよりも宴会の余興を何にしようかなぁ~って」
「軍の慰安旅行では何をやったんだい?」
「まぁ普通にビンゴとかカラオケでしたね」
「ふむ。 イイんじゃないか? 今回もそんな感じで」
「そうですね。 どうせお酒が入ったらみんな好き勝手にやりだすでしょうから……」
今の静流の一言で、睦美の眉毛がピクッと動いた。
「そうか。 相手は酔っぱらいだった……何かしら手を打たんとな……うーん」
睦美は腕を組み、低く唸った。
「睦美先輩? そんなに心配しなくてもイイと思いますよ?」
「いいや。 油断は禁物だ。 よし! 出し物は私が候補を考えておく。 任せてくれ」
睦美は自信満々でそう言った。
「じゃあ、 お言葉に甘えますか」
「おう! もっと甘えてくれてもイイぞ?」
「お返しは余り期待しないで下さいよ? フフフ」
◆ ◆ ◆ ◆
少し離れた別のテーブルで、静流たちを観察している客たちがいた。
「おい、 何話してんだ? 聞こえねぇぞ?」
「これだけ離れてればしょうがないだろ? 確かに気にはなるけどよ……」
「殿下たち楽しそうだねぇ……イイなぁ……」
テーブルに着いていたのは、達也・蘭子・イチカの追試トリオだった。
メニューを大きく広げ、顔を隠しながら静流たちを見ている。
そこに足軽の店員が近づいて来た。
「お客様ぁ、 ご注文はお決まりですかぁ?」
「まだ決まんねぇ。 決まったらそこのボタン押すんだろ?」
「左様で御座います。 ではお決まりになったらボタンでお呼びくださぁい」
「へいへい」
足軽が奥に引っ込んだのを見届けると、三人は静流たちの観察を再開した。
「さっき先輩は『打合せ』って言ってたよな?」
「何の打合せだろう? 篠崎、 何か知らないか?」
達也と蘭子は、そう言って首を傾げた。
普段から『影』として活動しているイチカは、何かを掴んでいるようだった。
「フフン。 知ってるよ。 冬休みに盛大な忘年会やるんだよ♪」
イチカは得意げに言った。
「なぁんだ。 その事?」
「え? 知ってたの?」
「知ってるも何も、 俺たちも行くし? な、 お蘭?」
「ああ行く。 アネキに会うんだ」
それを聞いたイチカが、口をとんがらせて悔しがった。
「ちぇー。 特ダネだと思ってたのにぃ」
「お前も行くのか? 篠崎」
「うん。 生徒会関係者はみんな呼ばれてるよ♪」
そんな事を話していると、奥から緑の甲冑を身に着けた店員が達也たちのテーブルに近づいて来た。
「すいませんお客様ぁ、 そろそろご注文を頂きたいのですがぁ?」
「何だよまだ考えて、 ん? おー! 師匠じゃん?」
「うぉ!? ツッチーに、 蘭の字!?」
店員がヤス子だと気付いた達也たちは、盛大にツッコんだ。
「ヤス!? 何だお前その恰好は?」
「ひゃあ! まぁた見つかっちまった……」
「で? 何かの罰ゲームか?」
「バイトだバイト!」
三人でわちゃわちゃやっていると、イチカが慌てて止めた。
「ちょっとちょっと! 静かにしてよ」
「おっとそうだった。 ヤス、 あまり騒ぐなよ? 目立つから」
イチカに注意され、蘭子はコソコソしながらヤス子に言った。
そんな態度にヤス子はニヤリと笑みを浮かべた。
「ははーん。 蘭の字、 お静ちゃんを監視してるのか?」
「ち、 ちげ、 くないな……」
蘭子はそう言って顔を赤くした。
調子に乗ったヤス子は、蘭子にからかい半分で聞いた。
「おめーらさっき忘年会がどうとか言ってたな?」
「あ? おめーには関係ねぇ」
突き放した言い方に、ヤス子はキレ気味に言った。
「でもさっき、アネキに会うって言ってたじゃんかよ? なら関係あるぜ?」
「知るかよ。 行きたきゃてめぇでお静にナシつけるんだな」
「おめぇに言われなくてもそうするぜ」
ヤス子はココに来た理由を思い出した。
「それよか注文! 早くしろよ!」
「あ? ああそうだな……この『ケンシンの気まぐれ日替わりセット』をBで頼むわ」
「アタイはそいつのAで」
「わたしも同じね。 あ、篠崎イチカだよー♪」
「ケンシンセットA二つとB一つね。 あ、兵藤ヤス子。 ヨロシク♪」
注文と自己紹介を終えたヤス子は、そそくさとその場を離れた。
「お蘭、師匠に冷たくねぇ?」
「せっかくアネキと過ごせるのに、 余計なんだよ……」
「しかしなんだってこんな店にいるんだ?」
「アイツの事だから、 安易に飛びついたんだろうよ。 近場だし」
「近すぎてバレバレだと思うけどな。 おお? あの子スタイル抜群じゃん。 師匠に紹介してもらうか?」
達也が卑猥な目つきで店員を見ているのを見た二人は、ジト目で達也に言った。
「いいのかお前、伊藤にチクるぞ?」
「朋ちゃんにボゴられろ! スケベ大王!」
すると達也の顔があっという間に青くなった。
「そ、それだけは勘弁して下さいぃ~!」
達也は手を合わせ、二人に深く頭を下げた。
◆ ◆ ◆ ◆
静流の席では、忘年会の段取りを打合せていた。
「では、前日に『塔』に集まって『体内時計』を合わせるのだな?」
「ええ。いろんなところから集まるんで、時差ボケとかあったら楽しめないでしょ?」
「全く。 至れり尽くせりだな」
頃合いを見計らっていたのか、静流が睦美に近づき、ひそひそ話し出した。
「睦美先輩、 気付いてます?」
「ああ。 入って来た時からな」
静流たちは、達也たちが店にいる事にとっくに気付いていた。
「篠崎……『影』の分際でぶったるみおって……」
「しののん、 影としてはオフだから気が緩んでるのかな?」
二人はそう言って『オーマイガー』のポーズをとった。
「どうします? 注意しますか?」
「放っておけ。 困るのは自分たちだ」
達也たちにとって、追試をクリアしない限りは本当の意味で冬休みを満喫する事は出来ない。
そればかりか、忘年会の参加にも影響が出るかもしれない。
「奴らには何が何でも追試をクリアしてもらわねばな……」
「子ロディたちに任せておけば大丈夫ですよ」
そんな話をしていると、奥からニッコリと笑いながらヤス子が近づいて来た。
「はぁーい! サービスの『抹茶クリーム信玄もち』でございまぁーっす!」
ヤス子はテーブルのそれぞれの前にスイーツとお茶を置いた。
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