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第9章 冬の……アナタ、どなた?
エピソード52-17
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モナカ 太刀川店 リナ回想――
二階の隅っこに設けられた『レトロコーナー』で、数人の人だかりが出来ていた。
リナの取り巻きたちが見守る中、蘭子は黙々と面をクリアしていた。
流石に疲労が溜まっているのか、表情は曇りがちだった。
「おい、次で何面だ?」
「うん?……ひゃ、 103面だぞ!?」
「「「うぉー!!」」」
ヤス子たちがハイタッチして喜んでいる。
すると、奥から三人の女生徒がこちらに向かって来た。
「たっだいまぁー!」
「やっぱホームは落ち着くわねーっ♪」
「「「先輩!!」」」
二人の先輩のあと、リナが取巻きたちに声をかけた。
「おぅ、 何だお前たち、 まだいたのか?」
「「「アネキーッ!!」」」
疲労からか、気の抜けた話し方のリナ。
そんなリナに、ヤス子がドヤ顔で言い放った。
「アネキ、約束は覚えてます?」
「約束? あんだよそりゃ?」
「まぁ見てくだせぇ。コッチです」
「お、おい……」
ヤス子がリナの手を引いて、ひとつのテーブル筐体の前に連れて行く。
「こいつはアタイの親友、加賀谷蘭子っス」
「……ども」
ヤス子が蘭子を紹介するが、蘭子は画面から目が離せなかった。
「お! 『ディグデグ』か? うん? おい、100面超えてるじゃんかよ!?」
「そうなんっス。コイツ、ゲームの腕は折り紙付きでしてね」
そんな事を話していると、蘭子の調子がおかしくなってきた。
「ヤベェ……手の感覚が……くっ!」
「蘭の字、しっかりしろ!」
とうとう限界が来たのか、顔をしかめる蘭子。
その瞬間、リナは蘭子の手にそっと手を添えた。
「くっ!?」
蘭子の左側にあったリナの顔は、穏やかな笑みを浮かべていた。
「よく頑張ったな。 おっと、 あとはアタイに任せな」
「は、 はい。 お願いします……」
そう言って蘭子は席をリナに譲った。
「おーし、 飛ばすぜ! お前は休んでな」
「うす」
リナに変わった瞬間、プレイヤーの動きが数段速くなった。
プレイから解放された蘭子は、二本目のデュアルゴールドをあおった。
「す、スゲェ……アタイとは動きがまるで違うぜ……」
ヤス子はまたドヤ顔になり、自慢げに蘭子に言った。
「そりゃそうさ。 なんたってアネキだからなっ!」
リナがプレイしているのを横目で見ながら、蘭子にアケミたちが質問していた。
「ヤス子とは知り合いみたいね?」
「はい。 コイツとは小学校まで一緒だったッス」
「で? 今はドコ中?」
そう聞かれ、思わず口ごもる蘭子に、ヤス子がドヤ顔で先輩たちに言った。
「それが先輩方、 聞いてくださいよ! なんとアノ『国尼三中』、 なんスよ!」
「ふーん。 国尼三中ね。 何? そんなに有名なの?」
アケミは興奮気味に話すヤス子の態度に首を傾げた。
「えっ!? まさか、アノ、 『国尼三中』!?」
ぼけっと聞いていたサチコが、あるキーワードで覚醒した。
「ねぇ蘭子ちゃん? 同期にいるんでしょ? あの子」
「えっ? あの子って?」
サチコは身を乗り出し、蘭子に詰め寄った。
「とぼけないでよぉん、 愛しの『ピンキーちゃん』よぉんっ♡」
そういってサチコは、腰をくねらせ、蘭子にウィンクした。
「サチコ先輩、噂のピンク頭、『五十嵐クン』って言うらしいッスよ?」
「うっはぁ……やっぱ実在したのね? 『五十嵐クン』かぁ~♡ 素敵ぃ♡」
ヤス子とサチコがハイタッチして喜んでいる。
「ヤス、100円追加だぞ?」ギロ
そう言って蘭子は、ヤス子を睨んだ。
「払う払う。 だから、 紹介してくれよぉ♪」
「ヤッちゃん? 抜け駆けは良くないわよ? あたしもあたしもぉ♡」
「だ、 だから、 アイツとは何も……」
二人に言い寄られ、困っている蘭子。
「おい! もうすぐ250面だぞ!」
取巻きがそう叫ぶと、一同がリナに集中した。
「って事は、あと5面クリアで見れるんスね?」
「アケミ先輩は見た事、 あるんスよね?」
「うん。 地味に驚くよ……」
そしてついに、その時が来た。
「よし、255面クリアだ。 みんな、よぉーく見てな!」
固唾を呑む一同。
次の瞬間、驚愕の事実が判明した。
『ピ! ピュゥゥゥゥゥン』
『ピ! ピュゥゥゥゥゥン』
『ピ! ピュゥゥゥゥゥン』
『ピ! ピュゥゥゥゥゥン』
何と、面が始まる時には、既にプレイヤーが敵に捕まっている。
当然ミスとなり、機が減っていく。
『GAME OVER』
機のストックを使い果たし、ゲームオーバーとなった。
ハイスコアの祝福画面となり、イニシャルを入れるワードパッドが出現した。
この光景を目の当たりにした者たちは、暫く呆然としていた。
「……どういう事?」
「あり得ないっしょ!? 無理じゃん!?」
「あまりにも理不尽過ぎるね……」
やっと口に出た言葉は、不満の声ばかりだった。
「な? クリア不可能だったろ? ハッハッハ!」
ポカンとしているみんなに、リナはそう言って笑った。
「しかし大したもんだぜ。 気に入った」
そう言ってリナは、蘭子の肩をポンと叩いた。
「恐縮ッス……お噂は聞いてったッス」
「おめぇの根性、見せてもらったぜ♪」
「じゃあアネキ、蘭の字を仲間に入れても?」
ヤス子が恐る恐るリナに聞くと、リナは白い歯を見せて笑った。
「ああ。 いつでも遊びに来な。 歓迎するぜ」
「よっしゃぁ! 良かったな 蘭の字」
「ヤス……サンキューな。 声掛けてくれて」
◆ ◆ ◆ ◆
モナカ 太刀川店 リナ回想――
それから蘭子は、毎日のように授業が終わるなり学校を飛び出し、溜まり場となっている『モナカ 太刀川店』に顔を出した。
「うーっす!」
「よぉ蘭の字、相変わらずはええな?」
ヤス子に挨拶すると、奥から甘ったるい声が聞こえて来た。
「あ、蘭ちゃぁん、待ってたわぁ♡」
「サ、サチコ先輩……」
サチコを見た蘭子がたじろいだ。
「蘭ちゃぁん、 例の物、 手に入ったのかしらぁ?」
「そう言うの、もう止めにしません?」
「そんな事言って。 勝負に負けたのは蘭ちゃんでしょう?」
「蘭の字、往生際が悪りぃぜ? 今やバーチャをやらせたらサチコ先輩の右に出る者はいないの、わかってるだろ?」
サチコがニヤついた顔で蘭子に手をわきゃわきゃやった。
「ふぅ……もうこれっ切りにして下さいよ?」パサ
蘭子が薄っぺらいカバンから、数枚の写真をテーブル筐体の上に置いた。
その写真は、
・瓶底メガネを掛けた桃色の髪をした少年が、つまらなそうに授業を受けているもの
・体育の授業で仲間とじゃれ合っているもの
・彼の部屋を超望遠で撮ったのか、メガネを外した少年がベッドに寝転んで漫画を読んでいるもの
であった。
「きゃっはぁん♡ ありがとう蘭ちゃん♡」
「うっひょー! メガネ無しバージョン! レア中のレアですぜ? サチコ先輩!」
サチコとヤス子が食い入るように写真を見入っている。
「それはあるツテを使って、 『静流派』と呼ばれている組織から買ったものです。」
「ははぁーん。 静流クンって言うんだ。 五十嵐静流クン。 はぁ……お近付きになりたいわぁん♡」
「しまった! ついうっかりアイツの情報を……」
そうこうしていると、奥から怒声が聞こえた。
「あ!? あんだよテメェ! もう二度と顔見せんなっつってんだろうが!」
「あぁ……心地イイ。 もっと俺を叱ってくれ……」
リナが店に入って来た。後ろに見覚えのある男子生徒が付いて来ていた。
「アネキ、またついて来たんスか? ソイツ」
「ソイツとは失敬だな……みんな、俺の事は『アニキ』と呼んでくれてイイんだぞ?」
その男子生徒は、決めポーズを取りながらそんな事を言った。
「かぁたぁぎぃりぃ~!!」
「呼んだかい? 愛しのリナ♡」
「おぇぇ、とっとと消えろ」
このあとリナは、暫く片桐に付きまとわれたらしい……。
ここで、リナの回想が終わった。
二階の隅っこに設けられた『レトロコーナー』で、数人の人だかりが出来ていた。
リナの取り巻きたちが見守る中、蘭子は黙々と面をクリアしていた。
流石に疲労が溜まっているのか、表情は曇りがちだった。
「おい、次で何面だ?」
「うん?……ひゃ、 103面だぞ!?」
「「「うぉー!!」」」
ヤス子たちがハイタッチして喜んでいる。
すると、奥から三人の女生徒がこちらに向かって来た。
「たっだいまぁー!」
「やっぱホームは落ち着くわねーっ♪」
「「「先輩!!」」」
二人の先輩のあと、リナが取巻きたちに声をかけた。
「おぅ、 何だお前たち、 まだいたのか?」
「「「アネキーッ!!」」」
疲労からか、気の抜けた話し方のリナ。
そんなリナに、ヤス子がドヤ顔で言い放った。
「アネキ、約束は覚えてます?」
「約束? あんだよそりゃ?」
「まぁ見てくだせぇ。コッチです」
「お、おい……」
ヤス子がリナの手を引いて、ひとつのテーブル筐体の前に連れて行く。
「こいつはアタイの親友、加賀谷蘭子っス」
「……ども」
ヤス子が蘭子を紹介するが、蘭子は画面から目が離せなかった。
「お! 『ディグデグ』か? うん? おい、100面超えてるじゃんかよ!?」
「そうなんっス。コイツ、ゲームの腕は折り紙付きでしてね」
そんな事を話していると、蘭子の調子がおかしくなってきた。
「ヤベェ……手の感覚が……くっ!」
「蘭の字、しっかりしろ!」
とうとう限界が来たのか、顔をしかめる蘭子。
その瞬間、リナは蘭子の手にそっと手を添えた。
「くっ!?」
蘭子の左側にあったリナの顔は、穏やかな笑みを浮かべていた。
「よく頑張ったな。 おっと、 あとはアタイに任せな」
「は、 はい。 お願いします……」
そう言って蘭子は席をリナに譲った。
「おーし、 飛ばすぜ! お前は休んでな」
「うす」
リナに変わった瞬間、プレイヤーの動きが数段速くなった。
プレイから解放された蘭子は、二本目のデュアルゴールドをあおった。
「す、スゲェ……アタイとは動きがまるで違うぜ……」
ヤス子はまたドヤ顔になり、自慢げに蘭子に言った。
「そりゃそうさ。 なんたってアネキだからなっ!」
リナがプレイしているのを横目で見ながら、蘭子にアケミたちが質問していた。
「ヤス子とは知り合いみたいね?」
「はい。 コイツとは小学校まで一緒だったッス」
「で? 今はドコ中?」
そう聞かれ、思わず口ごもる蘭子に、ヤス子がドヤ顔で先輩たちに言った。
「それが先輩方、 聞いてくださいよ! なんとアノ『国尼三中』、 なんスよ!」
「ふーん。 国尼三中ね。 何? そんなに有名なの?」
アケミは興奮気味に話すヤス子の態度に首を傾げた。
「えっ!? まさか、アノ、 『国尼三中』!?」
ぼけっと聞いていたサチコが、あるキーワードで覚醒した。
「ねぇ蘭子ちゃん? 同期にいるんでしょ? あの子」
「えっ? あの子って?」
サチコは身を乗り出し、蘭子に詰め寄った。
「とぼけないでよぉん、 愛しの『ピンキーちゃん』よぉんっ♡」
そういってサチコは、腰をくねらせ、蘭子にウィンクした。
「サチコ先輩、噂のピンク頭、『五十嵐クン』って言うらしいッスよ?」
「うっはぁ……やっぱ実在したのね? 『五十嵐クン』かぁ~♡ 素敵ぃ♡」
ヤス子とサチコがハイタッチして喜んでいる。
「ヤス、100円追加だぞ?」ギロ
そう言って蘭子は、ヤス子を睨んだ。
「払う払う。 だから、 紹介してくれよぉ♪」
「ヤッちゃん? 抜け駆けは良くないわよ? あたしもあたしもぉ♡」
「だ、 だから、 アイツとは何も……」
二人に言い寄られ、困っている蘭子。
「おい! もうすぐ250面だぞ!」
取巻きがそう叫ぶと、一同がリナに集中した。
「って事は、あと5面クリアで見れるんスね?」
「アケミ先輩は見た事、 あるんスよね?」
「うん。 地味に驚くよ……」
そしてついに、その時が来た。
「よし、255面クリアだ。 みんな、よぉーく見てな!」
固唾を呑む一同。
次の瞬間、驚愕の事実が判明した。
『ピ! ピュゥゥゥゥゥン』
『ピ! ピュゥゥゥゥゥン』
『ピ! ピュゥゥゥゥゥン』
『ピ! ピュゥゥゥゥゥン』
何と、面が始まる時には、既にプレイヤーが敵に捕まっている。
当然ミスとなり、機が減っていく。
『GAME OVER』
機のストックを使い果たし、ゲームオーバーとなった。
ハイスコアの祝福画面となり、イニシャルを入れるワードパッドが出現した。
この光景を目の当たりにした者たちは、暫く呆然としていた。
「……どういう事?」
「あり得ないっしょ!? 無理じゃん!?」
「あまりにも理不尽過ぎるね……」
やっと口に出た言葉は、不満の声ばかりだった。
「な? クリア不可能だったろ? ハッハッハ!」
ポカンとしているみんなに、リナはそう言って笑った。
「しかし大したもんだぜ。 気に入った」
そう言ってリナは、蘭子の肩をポンと叩いた。
「恐縮ッス……お噂は聞いてったッス」
「おめぇの根性、見せてもらったぜ♪」
「じゃあアネキ、蘭の字を仲間に入れても?」
ヤス子が恐る恐るリナに聞くと、リナは白い歯を見せて笑った。
「ああ。 いつでも遊びに来な。 歓迎するぜ」
「よっしゃぁ! 良かったな 蘭の字」
「ヤス……サンキューな。 声掛けてくれて」
◆ ◆ ◆ ◆
モナカ 太刀川店 リナ回想――
それから蘭子は、毎日のように授業が終わるなり学校を飛び出し、溜まり場となっている『モナカ 太刀川店』に顔を出した。
「うーっす!」
「よぉ蘭の字、相変わらずはええな?」
ヤス子に挨拶すると、奥から甘ったるい声が聞こえて来た。
「あ、蘭ちゃぁん、待ってたわぁ♡」
「サ、サチコ先輩……」
サチコを見た蘭子がたじろいだ。
「蘭ちゃぁん、 例の物、 手に入ったのかしらぁ?」
「そう言うの、もう止めにしません?」
「そんな事言って。 勝負に負けたのは蘭ちゃんでしょう?」
「蘭の字、往生際が悪りぃぜ? 今やバーチャをやらせたらサチコ先輩の右に出る者はいないの、わかってるだろ?」
サチコがニヤついた顔で蘭子に手をわきゃわきゃやった。
「ふぅ……もうこれっ切りにして下さいよ?」パサ
蘭子が薄っぺらいカバンから、数枚の写真をテーブル筐体の上に置いた。
その写真は、
・瓶底メガネを掛けた桃色の髪をした少年が、つまらなそうに授業を受けているもの
・体育の授業で仲間とじゃれ合っているもの
・彼の部屋を超望遠で撮ったのか、メガネを外した少年がベッドに寝転んで漫画を読んでいるもの
であった。
「きゃっはぁん♡ ありがとう蘭ちゃん♡」
「うっひょー! メガネ無しバージョン! レア中のレアですぜ? サチコ先輩!」
サチコとヤス子が食い入るように写真を見入っている。
「それはあるツテを使って、 『静流派』と呼ばれている組織から買ったものです。」
「ははぁーん。 静流クンって言うんだ。 五十嵐静流クン。 はぁ……お近付きになりたいわぁん♡」
「しまった! ついうっかりアイツの情報を……」
そうこうしていると、奥から怒声が聞こえた。
「あ!? あんだよテメェ! もう二度と顔見せんなっつってんだろうが!」
「あぁ……心地イイ。 もっと俺を叱ってくれ……」
リナが店に入って来た。後ろに見覚えのある男子生徒が付いて来ていた。
「アネキ、またついて来たんスか? ソイツ」
「ソイツとは失敬だな……みんな、俺の事は『アニキ』と呼んでくれてイイんだぞ?」
その男子生徒は、決めポーズを取りながらそんな事を言った。
「かぁたぁぎぃりぃ~!!」
「呼んだかい? 愛しのリナ♡」
「おぇぇ、とっとと消えろ」
このあとリナは、暫く片桐に付きまとわれたらしい……。
ここで、リナの回想が終わった。
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