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第9章 冬の……アナタ、どなた?
エピソード48
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国分尼寺魔導高校 2-B教室
『国尼祭』が終わった後は、いたって平穏に時が過ぎ、12月に入り、本格的な冬が到来した。
「静流、お前この記事、知ってる?」
「何だよ?……え? 何これ?」
達也が端末で見せたネット記事のタイトルは、
『東京、国分尼寺市の上空に怪しい影?』
『神奈川県薄木市上空に、怪鳥の親子?』
『アスガルド地方に、未確認飛行物体現る!』
静流が『ラプロス』で遊覧飛行をした際の目撃情報と思われる内容だった。
そのほとんどを光学迷彩を使用した不可視化モードで行っていたが、少しの間不可視化を解いた時も確かにあった。
「目撃した日付、祭りの最終日だってよ? お前、何か知ってるんじゃねぇの?」
「さぁ、知らないなぁ?」
「軍のお姉様たちなら、何か知ってるんじゃねぇか?」
意外に鋭い達也だけに、これ以上詮索されるとヤバいと思った静流。
「そんなのいてもいなくてもイイじゃん。ロマンだよ、ロマン」
「かぁ~っ、同じ『都市伝説仲間』でも、こちらは余裕ですなぁ」
「はいはい。 どうせ僕はツチノコと同等の『歩く都市伝説』ですよ」
そうこうしているうちに、教室にムムちゃん先生が入って来た。
日直が号令をかけ、着席する生徒たち。
「はぁーい、授業始めまぁす。今日の範囲、期末に出るかもよぉー?」
ムムちゃん先生がそう言うと、生徒たちの顔がみるみる内に曇っていった。
◆ ◆ ◆ ◆
授業が終わり、ムムちゃん先生が教室を出ると、生徒たちは一斉に机に突っ伏した。
「うげぇぇぇ……」
「ヤベェ、期末テスト、じぇんじぇん出来る気がしねぇ……」
そう言って顔を青くする達也に、静流が追い打ちをかけた。
「補習決定か。じゃあ達也はメンバーから外すか。男の参加者が少なくなるな……」
「おい、何だよ、メンバーって?」
「冬休みに軍の保養施設に行くんだ。今回は大所帯になりそうでね」
「な、なん、だとぉ?」
静流の口から出た聞き捨てならないワードに、達也は敏感に反応した。
「待てよ? 軍の保養施設だと? って事は、軍のキレイどころが勢ぞろい、って事か?」
「まぁね。今回は大勢呼ぶつもり。 約束してるから学園の子たちにも声をかけるし」
「ま、まさか……アンナ様も?」
「勿論、声はかけるよ」
静流の話を聞き、達也は小刻みに震えていた。
「静流! その決断はまだ早いぞ! 要は赤点を取らなきゃイイんだろ? やってやるぜ!」グッ!
達也は右手を強く握り、こぶしを振り上げた。
すると朋子がひょいと顔を出し、話に割り込んだ。
「ふぅん。そう言う事なんだ。五十嵐クン、それってクリストマス会を兼ねるつもりだったり?」
「うん。クリストマス会と忘年会を一緒にやるんだ。伊藤さんもどうかな? 真琴は言わなくてもついて来るだろうし」
「ん? 何か言った?」ギロ
真琴は静流の言い草に腹を立てていた。
朋子は達也の耳をつまみ上げ、静流に言った。
「残念だけど、アタシとコイツはパスよ!」
「アテテテ! 痛てぇな!」
達也は朋子に耳を引っ張られ、苦悶の表情を浮かべている。
「と、朋子さん、痛いっす……」
「え? そうなの? 何か用事?」
静流は腕を組み、首を傾げている。
そんな静流を見て、呆れ顔の真琴が言った。
「全く、アンタってバカね? クリストマス会は、特別な日なの!」
「へ?……あ、そうだったね、失敬失敬」
やっと意味を理解した静流は、達也たちに『スマン』のポーズをとった。
「あ、アンナ様ぁ……いでぇ」
そんなやり取りをしていると、また一人割り込む者がいた。
「お静、それって、リナの姐さんは行くのか?」
「お蘭さん? リナ姉? うん。前に行きたがってたから、多分参加すると思うよ」
それを聞いた蘭子は、静流の手を取り、ぐいっと顔を近付けた。
「お静! アタイをそれに連れてけ! 頼む!」
蘭子の熱量に圧倒される静流。
「わ、わかった。じゃあ参加って事で」
「よし! やったぞ! あの方の近くに行ける!」
蘭子は目を潤ませ、右手を強く握り、こぶしを振り上げた。
それを見た真琴が、ボソッと呟いた。
「蘭ちゃん、じゃあ頑張らないとね、期末テスト♪」
「ギクゥ……真琴ぉ、それを言っちゃあお終いよ……」
真琴に言われ、テンションが急激に下がっていく蘭子。
真琴は追い打ちをかける様に、静流に忠告した。
「静流? アンタも例外じゃないんだからね?」
「ギク。わ、わかってるよ。主催者の僕が補習になったら、当然この計画はお蔵行きだし……」
「それは困る! お静、何とかしろ!」
「うわぁぁ、目が回るぅ」
蘭子に掴みかかられ、前後に揺さぶられる静流。
近くの席でそれを横目に見ていたイチカは、ニヤリと微笑んだ。
「ムフフ。イイ事聞いちゃた♪」
◆ ◆ ◆ ◆
桃魔術研究会 第二部室 睦美のオフィス――
「……と言う事態になっている模様」
「ふむ。それは由々しき事態だな。ご苦労イチカ、戻って良し」
「はっ!」シュタ
静流のクラスメイトで生徒会の『影』としても活動している『隠れ幼馴染』の篠崎イチカは、生徒会を引退した睦美に、今でも情報を提供している。
「保養施設のイベントが流れるのは、我社としても困る。何か対策を練らねばな……」
睦美が手に取っているパンフレットには、こんな事が書いてあった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
将校夫人クラブ主催 至高のエステ
『サロン・ド・ギャラクティカ』 出張サービスのご案内
お洒落で素敵なマダムたちの
日々、酷使された四肢を癒し、
至高の安らぎをご提供致します。
ククルス島保養施設 特設会場にて開催予定
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
恐らく保養施設の支配人と手を結び、軍の将校夫人を集め、静流に『施術』を行ってもらう計画なのだろう。
唐突なノックの後、睦美のオフィスに左京が入って来た。
「失礼します、GM」
「左京か? 何だね?」
左京は睦美の手に持っているパンフレットをチラ、と見た。
「む? それは冬休みの企画ですな? 軍関係の大口顧客をゲットするという……」
「まぁな。我社の『養分』として、存分に搾り取ろうと思っている」
左京は扇子をぱっと開き、口元を隠した。
「相変わらず、やる事がえげつないですね?」
「慈善事業では無いのでな。それなりの『対価』は払うつもりだ」
「「むっはっはっはっは!」」
二人はにやけ顔で高笑いしている。
左京ははっと我に返り、本来の用件を切り出した。
「おっとそうでした。そちらの企画の前に、重要な案件があるのをお忘れなく」
「わかっている。むしろ、我々にとってはそちらの方がメインだろう?」
左京の鋭い視線をもろともせず、睦美は言い放った。
「今回は今後の『企業出展』に向かう為の大事な試金石となる! 心して掛かるが良い!」
「はっ。重々承知。して、どの様な策を?」
扇子で口を隠した左京が、睦美に近付いた。
「今回は、我らの象徴である静流キュンにも、一肌とは言わず、五肌くらいは脱いで頂く!」
「おぉぅ……そ、それはもしかして?」
「わかっている癖に、私に言わせるのか?」
「め、滅相も御座いません、しかし……」
「なぁに。策はある」
顔の前で手を組む『あのポーズ』で、睦美はニヤリと微笑んだ。
「今季の『コミマケ冬の陣』は、のちに伝説となるであろう。フフフフ」
『国尼祭』が終わった後は、いたって平穏に時が過ぎ、12月に入り、本格的な冬が到来した。
「静流、お前この記事、知ってる?」
「何だよ?……え? 何これ?」
達也が端末で見せたネット記事のタイトルは、
『東京、国分尼寺市の上空に怪しい影?』
『神奈川県薄木市上空に、怪鳥の親子?』
『アスガルド地方に、未確認飛行物体現る!』
静流が『ラプロス』で遊覧飛行をした際の目撃情報と思われる内容だった。
そのほとんどを光学迷彩を使用した不可視化モードで行っていたが、少しの間不可視化を解いた時も確かにあった。
「目撃した日付、祭りの最終日だってよ? お前、何か知ってるんじゃねぇの?」
「さぁ、知らないなぁ?」
「軍のお姉様たちなら、何か知ってるんじゃねぇか?」
意外に鋭い達也だけに、これ以上詮索されるとヤバいと思った静流。
「そんなのいてもいなくてもイイじゃん。ロマンだよ、ロマン」
「かぁ~っ、同じ『都市伝説仲間』でも、こちらは余裕ですなぁ」
「はいはい。 どうせ僕はツチノコと同等の『歩く都市伝説』ですよ」
そうこうしているうちに、教室にムムちゃん先生が入って来た。
日直が号令をかけ、着席する生徒たち。
「はぁーい、授業始めまぁす。今日の範囲、期末に出るかもよぉー?」
ムムちゃん先生がそう言うと、生徒たちの顔がみるみる内に曇っていった。
◆ ◆ ◆ ◆
授業が終わり、ムムちゃん先生が教室を出ると、生徒たちは一斉に机に突っ伏した。
「うげぇぇぇ……」
「ヤベェ、期末テスト、じぇんじぇん出来る気がしねぇ……」
そう言って顔を青くする達也に、静流が追い打ちをかけた。
「補習決定か。じゃあ達也はメンバーから外すか。男の参加者が少なくなるな……」
「おい、何だよ、メンバーって?」
「冬休みに軍の保養施設に行くんだ。今回は大所帯になりそうでね」
「な、なん、だとぉ?」
静流の口から出た聞き捨てならないワードに、達也は敏感に反応した。
「待てよ? 軍の保養施設だと? って事は、軍のキレイどころが勢ぞろい、って事か?」
「まぁね。今回は大勢呼ぶつもり。 約束してるから学園の子たちにも声をかけるし」
「ま、まさか……アンナ様も?」
「勿論、声はかけるよ」
静流の話を聞き、達也は小刻みに震えていた。
「静流! その決断はまだ早いぞ! 要は赤点を取らなきゃイイんだろ? やってやるぜ!」グッ!
達也は右手を強く握り、こぶしを振り上げた。
すると朋子がひょいと顔を出し、話に割り込んだ。
「ふぅん。そう言う事なんだ。五十嵐クン、それってクリストマス会を兼ねるつもりだったり?」
「うん。クリストマス会と忘年会を一緒にやるんだ。伊藤さんもどうかな? 真琴は言わなくてもついて来るだろうし」
「ん? 何か言った?」ギロ
真琴は静流の言い草に腹を立てていた。
朋子は達也の耳をつまみ上げ、静流に言った。
「残念だけど、アタシとコイツはパスよ!」
「アテテテ! 痛てぇな!」
達也は朋子に耳を引っ張られ、苦悶の表情を浮かべている。
「と、朋子さん、痛いっす……」
「え? そうなの? 何か用事?」
静流は腕を組み、首を傾げている。
そんな静流を見て、呆れ顔の真琴が言った。
「全く、アンタってバカね? クリストマス会は、特別な日なの!」
「へ?……あ、そうだったね、失敬失敬」
やっと意味を理解した静流は、達也たちに『スマン』のポーズをとった。
「あ、アンナ様ぁ……いでぇ」
そんなやり取りをしていると、また一人割り込む者がいた。
「お静、それって、リナの姐さんは行くのか?」
「お蘭さん? リナ姉? うん。前に行きたがってたから、多分参加すると思うよ」
それを聞いた蘭子は、静流の手を取り、ぐいっと顔を近付けた。
「お静! アタイをそれに連れてけ! 頼む!」
蘭子の熱量に圧倒される静流。
「わ、わかった。じゃあ参加って事で」
「よし! やったぞ! あの方の近くに行ける!」
蘭子は目を潤ませ、右手を強く握り、こぶしを振り上げた。
それを見た真琴が、ボソッと呟いた。
「蘭ちゃん、じゃあ頑張らないとね、期末テスト♪」
「ギクゥ……真琴ぉ、それを言っちゃあお終いよ……」
真琴に言われ、テンションが急激に下がっていく蘭子。
真琴は追い打ちをかける様に、静流に忠告した。
「静流? アンタも例外じゃないんだからね?」
「ギク。わ、わかってるよ。主催者の僕が補習になったら、当然この計画はお蔵行きだし……」
「それは困る! お静、何とかしろ!」
「うわぁぁ、目が回るぅ」
蘭子に掴みかかられ、前後に揺さぶられる静流。
近くの席でそれを横目に見ていたイチカは、ニヤリと微笑んだ。
「ムフフ。イイ事聞いちゃた♪」
◆ ◆ ◆ ◆
桃魔術研究会 第二部室 睦美のオフィス――
「……と言う事態になっている模様」
「ふむ。それは由々しき事態だな。ご苦労イチカ、戻って良し」
「はっ!」シュタ
静流のクラスメイトで生徒会の『影』としても活動している『隠れ幼馴染』の篠崎イチカは、生徒会を引退した睦美に、今でも情報を提供している。
「保養施設のイベントが流れるのは、我社としても困る。何か対策を練らねばな……」
睦美が手に取っているパンフレットには、こんな事が書いてあった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
将校夫人クラブ主催 至高のエステ
『サロン・ド・ギャラクティカ』 出張サービスのご案内
お洒落で素敵なマダムたちの
日々、酷使された四肢を癒し、
至高の安らぎをご提供致します。
ククルス島保養施設 特設会場にて開催予定
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
恐らく保養施設の支配人と手を結び、軍の将校夫人を集め、静流に『施術』を行ってもらう計画なのだろう。
唐突なノックの後、睦美のオフィスに左京が入って来た。
「失礼します、GM」
「左京か? 何だね?」
左京は睦美の手に持っているパンフレットをチラ、と見た。
「む? それは冬休みの企画ですな? 軍関係の大口顧客をゲットするという……」
「まぁな。我社の『養分』として、存分に搾り取ろうと思っている」
左京は扇子をぱっと開き、口元を隠した。
「相変わらず、やる事がえげつないですね?」
「慈善事業では無いのでな。それなりの『対価』は払うつもりだ」
「「むっはっはっはっは!」」
二人はにやけ顔で高笑いしている。
左京ははっと我に返り、本来の用件を切り出した。
「おっとそうでした。そちらの企画の前に、重要な案件があるのをお忘れなく」
「わかっている。むしろ、我々にとってはそちらの方がメインだろう?」
左京の鋭い視線をもろともせず、睦美は言い放った。
「今回は今後の『企業出展』に向かう為の大事な試金石となる! 心して掛かるが良い!」
「はっ。重々承知。して、どの様な策を?」
扇子で口を隠した左京が、睦美に近付いた。
「今回は、我らの象徴である静流キュンにも、一肌とは言わず、五肌くらいは脱いで頂く!」
「おぉぅ……そ、それはもしかして?」
「わかっている癖に、私に言わせるのか?」
「め、滅相も御座いません、しかし……」
「なぁに。策はある」
顔の前で手を組む『あのポーズ』で、睦美はニヤリと微笑んだ。
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