267 / 590
第8章 冬が来る前に
エピソード47-34
しおりを挟む
ダーナ・オシー駐屯地 正門――
アマンダたちは、ココナの朝食後、すぐさまダーナ・オシー駐屯地に向かった。
メンバーは、静流、アマンダ、郁、ルリ、忍、リナ、ブラムの他、ココナとその部下であった。
他のカチュア、ジル、ジェニーは、それぞれのホームに戻って行った。
仕事上、静流はシズルーに変身している。
【ゲート】を通るまで、ココナは塔の物珍しさや、外の砂嵐を見て驚愕するばかりであった。
「さぁ、帰りましょう、姫様」
「お前たち、随分順応してるな」
「二泊三日ですよ? そりゃあ慣れますよ」
「いちいち驚いてたら、身が持ちませんから」
「司令、喜ぶぞぉ♪」
部下たちに手を引かれ、【ゲート】を通り、一瞬で所属基地に帰還したココナ。
「何と! 信じ難い……」
「一応『機密』なので、口外無用でお願いね? ま、あそこであった事など、気軽に話せる内容じゃなかったわね。フフフ」
「わかっています少佐殿。誰が喋りますか!」
散々自分の夢の中を閲覧されたココナは、顔を赤くして反論した。
「大尉ぃ、コッチですヨ♪」グイ
「そう急かさないで下さいよぉ」
「静流様、口調が素になってます。可愛い」
「おっと、いかんいかん」
ココナは、自分の少し前でケイと手を繋いで歩いているシズルーを、羨ましそうに眺めていた。
「イイなぁ……」
「姫様、心の声が駄々洩れですよ? ヌフフ」
「はっ! ……放っといてくれ」
部下に弄られ、思わず両手で口を塞ぐココナ。
「大尉殿! よくぞ戻られた!」
「うむ。心配をかけたな」
守衛が半べそをかきながら最敬礼すると、ココナは敬礼で返した。
奥の方からツナギを着た整備士らしき者が小走りでやって来た。
「おーい、お疲れーっ!」
「万里! ただいま!」
MTの整備をやっている大江万里軍曹であった。
「万里、心配をかけたな」
「姫様、お帰りなさいッス!」
「万里、早速だがあの機体の事なのだが……」
「大丈夫ッス、話は聞いていますんで」
万里は親指を立てた。
「後で顔を出す」
「オッケーッス! 準備しとくッス♪」
一行は先ず、司令室に向かった。
◆ ◆ ◆ ◆
ダーナ・オシー駐屯地 司令室――
「竜崎ココナ、只今帰還致しましたっ!」
「……ココナ、良く帰って来てくれましたね……グス」
クリス司令は、帰還したココナを見て、うっすら涙を浮かべていた。
アマンダはこの三日間の作戦内容を、クリスに報告した。
「……概要は以上です。追って報告書を提出致します」
アマンダはココナの人権を侵害しないよう、細心の注意を払いながら報告した為、クリスはうんうんと頷き、納得したようだ。
「そう。そんな事が。では以前、サイコドクターのユーリ・ゲレロが言った事は、あながち間違いでは無かったのですね……」
「ユーリ!? アイツも絡んでたの?」
「姉さん、知り合い?」
「世間は狭いって事ね。でも、アイツがサジを投げた症例を完治させたって事、悪い気はしないわね」
「あー、はいはい……」
カチュアはドヤ顔でそう言ったが、周りの者は呆れ顔で、ほとんど静流の手柄であった事をツッコむ事はなかった。
「長らく、御心配をお掛け致しました」
「イイのよ。アナタが無事なら。本当に良かった。皆さん、ありがとう!」
クリスは、アマンダたちに頭を下げた。
「私らもこうして予定通り竜崎大尉を救済出来て、胸をなで下ろしています」
アマンダは最高責任者らしく、そう言った。
「皆さん、この後のご予定は?」
「そちらで開発中のMTの件で、技術支援をする予定です」
「まぁ素敵。それは願ったりかなったりですわぁ♪」
クリス司令の目がキラキラと輝いている。
「魔導研究所の技術少佐殿にご協力頂けるなんて、超ラッキーです♪」
クリス司令はクルクルと回り、喜びを表現した。
そんなクリスに、ココナは耳打ちした。
「司令、ひと段落したら、ご相談があります」
「なぁに? 何でも言って頂戴♪」
「今後の事、です」
◆ ◆ ◆ ◆
国分尼寺魔導高校 2-B教室――
「ふぅ。今日で『国尼祭』もやっと終わるなぁ……」
「ああ……アンナ様ぁ……」
静流と達也は、天井を見上げ、それぞれ違う事を思い浮かべていた。
「た・つ・やぁ~!?」
「いててて、妄想くらいイイじゃねぇかよケチ!」
「開き直るか!? こいつめぇ」
「グギギギ、静流ぅ、助けてくれー!
朋子にこめかみをグーでグリグリやられている達也。静流に声をかけるが、全く相手にされていない。
(静流様、早く戻って来て下さい……)
ロディは『塔』で静流の唇を奪った事を想い出し、頬を染めた。
「……ずる? 静流!?」
「へ?……どうしたの? 真琴?」
「何ぼーっとしてるの? アナタらしくない」
真琴の言葉にはトゲがあった。自分の目の前でそんな事があったのだから、無理も無いが。
ロディは真琴に注意され、自分の顔を両手でパンッとはたいた。
(いけない。私がしっかりしないと)
廊下からパタパタと足音が聞こえ、ムムちゃん先生があわただしく教室に入って来た。
「どうしたのムムちゃん? そんなに慌てて」
「校庭でツチノコでも見つかったの?」
「「「ハハハハ!」」」
「違います! そんなんじゃありません!」ハァハァ
生徒に茶化されているムムちゃん先生は、呼吸を整え、口を開いた。
「皆さんに、ご報告があります!」
クラスの面々が顔を見合わせ、首を傾げている。
「五十嵐クンの絵ですが、文科省で行う『国宝審査会』にかける事になりました!」
「「「ええ~!!!」」」
クラス全員が一斉に静流を見た。
「従って、五十嵐クンの作品は、オークションにはかけられない事になりました」
「え~!? 幾らの値が付くか、楽しみだったのにぃ~」ざわ…
「おいおい『国宝』って、相当ヤバくないか?」ざわ…
周りのみんなが言いたい放題言っている中、一人の生徒がメモ帳を片手にマイクを持つ仕草で静流に迫った。
「五十嵐クン、今の心境は?」
「新聞部の梨元さん? いきなりそんな事言われても、ピンと来ないよ……」
「ふむふむ。なるほどね」
取材を始めようとする梨元に、真琴が言い放った。
「ちょっとまひる? 取材なら、1stマネージャーの私を通してくれないとね?」
「マコちゃん、そうカタい事言わずにぃ」
「静流もいきなりで困ってるの。落ち着いたら単独で取材させてあげるから」
「約束だからね? 頼むよ?」
梨元はあっさりと引き下がった。
「先輩が言ってた方向に向かいつつあるみたいね」
「うん。参ったなぁ……」
静流は困惑の表情を浮かべた。
ムムちゃん先生はそんな静流をチラリと見たあと、咳払いをして自分に注目を集めた。
「コホン。皆さん! だからと言って、今回のオークションはタダじゃ終わりません!」
そう言ってムムちゃん先生は、静流に下手なウィンクを投げた。
「何かやらかすんですか? 目玉商品は出品出来なくなったのに?」
「それは、秘密、でーっす♪」
「「「どわぁ~!」」」
生徒たちは拍子抜けして机に突っ伏した。
「一体なんなんです先生? 勿体ぶらないで教えて下さいよぉ」
「内緒。さぁ皆さん、もうひと踏ん張りですよぉ~♪」
『国尼祭』三日目は、午前中は一般観覧にあてられ、午後は撤収作業を生徒たちで一斉に行う。
同時に、闘技場に開設された特設会場にてオークションが行われる。
ムムちゃん先生は、静流に向けて親指を立てた。
(五十嵐クン、午後からのオークション、楽しみにしててね♪)
「何だろう? イヤな予感しかしない……」
アマンダたちは、ココナの朝食後、すぐさまダーナ・オシー駐屯地に向かった。
メンバーは、静流、アマンダ、郁、ルリ、忍、リナ、ブラムの他、ココナとその部下であった。
他のカチュア、ジル、ジェニーは、それぞれのホームに戻って行った。
仕事上、静流はシズルーに変身している。
【ゲート】を通るまで、ココナは塔の物珍しさや、外の砂嵐を見て驚愕するばかりであった。
「さぁ、帰りましょう、姫様」
「お前たち、随分順応してるな」
「二泊三日ですよ? そりゃあ慣れますよ」
「いちいち驚いてたら、身が持ちませんから」
「司令、喜ぶぞぉ♪」
部下たちに手を引かれ、【ゲート】を通り、一瞬で所属基地に帰還したココナ。
「何と! 信じ難い……」
「一応『機密』なので、口外無用でお願いね? ま、あそこであった事など、気軽に話せる内容じゃなかったわね。フフフ」
「わかっています少佐殿。誰が喋りますか!」
散々自分の夢の中を閲覧されたココナは、顔を赤くして反論した。
「大尉ぃ、コッチですヨ♪」グイ
「そう急かさないで下さいよぉ」
「静流様、口調が素になってます。可愛い」
「おっと、いかんいかん」
ココナは、自分の少し前でケイと手を繋いで歩いているシズルーを、羨ましそうに眺めていた。
「イイなぁ……」
「姫様、心の声が駄々洩れですよ? ヌフフ」
「はっ! ……放っといてくれ」
部下に弄られ、思わず両手で口を塞ぐココナ。
「大尉殿! よくぞ戻られた!」
「うむ。心配をかけたな」
守衛が半べそをかきながら最敬礼すると、ココナは敬礼で返した。
奥の方からツナギを着た整備士らしき者が小走りでやって来た。
「おーい、お疲れーっ!」
「万里! ただいま!」
MTの整備をやっている大江万里軍曹であった。
「万里、心配をかけたな」
「姫様、お帰りなさいッス!」
「万里、早速だがあの機体の事なのだが……」
「大丈夫ッス、話は聞いていますんで」
万里は親指を立てた。
「後で顔を出す」
「オッケーッス! 準備しとくッス♪」
一行は先ず、司令室に向かった。
◆ ◆ ◆ ◆
ダーナ・オシー駐屯地 司令室――
「竜崎ココナ、只今帰還致しましたっ!」
「……ココナ、良く帰って来てくれましたね……グス」
クリス司令は、帰還したココナを見て、うっすら涙を浮かべていた。
アマンダはこの三日間の作戦内容を、クリスに報告した。
「……概要は以上です。追って報告書を提出致します」
アマンダはココナの人権を侵害しないよう、細心の注意を払いながら報告した為、クリスはうんうんと頷き、納得したようだ。
「そう。そんな事が。では以前、サイコドクターのユーリ・ゲレロが言った事は、あながち間違いでは無かったのですね……」
「ユーリ!? アイツも絡んでたの?」
「姉さん、知り合い?」
「世間は狭いって事ね。でも、アイツがサジを投げた症例を完治させたって事、悪い気はしないわね」
「あー、はいはい……」
カチュアはドヤ顔でそう言ったが、周りの者は呆れ顔で、ほとんど静流の手柄であった事をツッコむ事はなかった。
「長らく、御心配をお掛け致しました」
「イイのよ。アナタが無事なら。本当に良かった。皆さん、ありがとう!」
クリスは、アマンダたちに頭を下げた。
「私らもこうして予定通り竜崎大尉を救済出来て、胸をなで下ろしています」
アマンダは最高責任者らしく、そう言った。
「皆さん、この後のご予定は?」
「そちらで開発中のMTの件で、技術支援をする予定です」
「まぁ素敵。それは願ったりかなったりですわぁ♪」
クリス司令の目がキラキラと輝いている。
「魔導研究所の技術少佐殿にご協力頂けるなんて、超ラッキーです♪」
クリス司令はクルクルと回り、喜びを表現した。
そんなクリスに、ココナは耳打ちした。
「司令、ひと段落したら、ご相談があります」
「なぁに? 何でも言って頂戴♪」
「今後の事、です」
◆ ◆ ◆ ◆
国分尼寺魔導高校 2-B教室――
「ふぅ。今日で『国尼祭』もやっと終わるなぁ……」
「ああ……アンナ様ぁ……」
静流と達也は、天井を見上げ、それぞれ違う事を思い浮かべていた。
「た・つ・やぁ~!?」
「いててて、妄想くらいイイじゃねぇかよケチ!」
「開き直るか!? こいつめぇ」
「グギギギ、静流ぅ、助けてくれー!
朋子にこめかみをグーでグリグリやられている達也。静流に声をかけるが、全く相手にされていない。
(静流様、早く戻って来て下さい……)
ロディは『塔』で静流の唇を奪った事を想い出し、頬を染めた。
「……ずる? 静流!?」
「へ?……どうしたの? 真琴?」
「何ぼーっとしてるの? アナタらしくない」
真琴の言葉にはトゲがあった。自分の目の前でそんな事があったのだから、無理も無いが。
ロディは真琴に注意され、自分の顔を両手でパンッとはたいた。
(いけない。私がしっかりしないと)
廊下からパタパタと足音が聞こえ、ムムちゃん先生があわただしく教室に入って来た。
「どうしたのムムちゃん? そんなに慌てて」
「校庭でツチノコでも見つかったの?」
「「「ハハハハ!」」」
「違います! そんなんじゃありません!」ハァハァ
生徒に茶化されているムムちゃん先生は、呼吸を整え、口を開いた。
「皆さんに、ご報告があります!」
クラスの面々が顔を見合わせ、首を傾げている。
「五十嵐クンの絵ですが、文科省で行う『国宝審査会』にかける事になりました!」
「「「ええ~!!!」」」
クラス全員が一斉に静流を見た。
「従って、五十嵐クンの作品は、オークションにはかけられない事になりました」
「え~!? 幾らの値が付くか、楽しみだったのにぃ~」ざわ…
「おいおい『国宝』って、相当ヤバくないか?」ざわ…
周りのみんなが言いたい放題言っている中、一人の生徒がメモ帳を片手にマイクを持つ仕草で静流に迫った。
「五十嵐クン、今の心境は?」
「新聞部の梨元さん? いきなりそんな事言われても、ピンと来ないよ……」
「ふむふむ。なるほどね」
取材を始めようとする梨元に、真琴が言い放った。
「ちょっとまひる? 取材なら、1stマネージャーの私を通してくれないとね?」
「マコちゃん、そうカタい事言わずにぃ」
「静流もいきなりで困ってるの。落ち着いたら単独で取材させてあげるから」
「約束だからね? 頼むよ?」
梨元はあっさりと引き下がった。
「先輩が言ってた方向に向かいつつあるみたいね」
「うん。参ったなぁ……」
静流は困惑の表情を浮かべた。
ムムちゃん先生はそんな静流をチラリと見たあと、咳払いをして自分に注目を集めた。
「コホン。皆さん! だからと言って、今回のオークションはタダじゃ終わりません!」
そう言ってムムちゃん先生は、静流に下手なウィンクを投げた。
「何かやらかすんですか? 目玉商品は出品出来なくなったのに?」
「それは、秘密、でーっす♪」
「「「どわぁ~!」」」
生徒たちは拍子抜けして机に突っ伏した。
「一体なんなんです先生? 勿体ぶらないで教えて下さいよぉ」
「内緒。さぁ皆さん、もうひと踏ん張りですよぉ~♪」
『国尼祭』三日目は、午前中は一般観覧にあてられ、午後は撤収作業を生徒たちで一斉に行う。
同時に、闘技場に開設された特設会場にてオークションが行われる。
ムムちゃん先生は、静流に向けて親指を立てた。
(五十嵐クン、午後からのオークション、楽しみにしててね♪)
「何だろう? イヤな予感しかしない……」
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる