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第8章 冬が来る前に
エピソード45-3
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国分尼寺魔導高校 2-B教室――
教室では、11月最終週に行う『国尼祭』の役員を選別していた。
選別方法をクジでやるにあたって、一部の生徒からクレームが付いた所だった。
「コレだったら問題無いでしょう?」
テッシュ箱に代わり、委員長が持って来たのは、生徒会室にあった選挙をする時の投票箱二つであった。
「イイだろう。とっとと始めようぜ」
「先生、お願いします」
「はぁい」
生徒たちの許可が出たので、ムムは生徒の名前が入った投票箱に手を突っ込んだ。
「えーと、先ず最初は……五十嵐クン!」
まさかの一番手は、静流だった。名前を呼ばれ、それまで机に突っ伏していたが、ビクっと起き上がった。
「ひゃっ! ぼ、僕?」
「さ、早く引きなさい」
委員長が早くクジを引くように促す。静流は少し恨めしそうにムムちゃん先生と委員長を見ながら箱に手を突っ込んだ。
ムムちゃん先生と委員長は、静流に済まなそうな視線を送る。実は静流は、委員長と一緒に、ムムちゃん先生にも相談していたのだ。
「南無三! えいっ!」
静流はそう言うと一気にくじを掴み、箱から引き抜き、委員長に渡した。
「お願い、します」
「はい。五十嵐クンは……『案内係』です!」
委員長は開いたクジを生徒たちに見せる。
「うわぁぁ! オーマイガー!!」
静流は頭を抱え、膝から崩れ落ちた。
先生と委員長は、申し訳なさそうに小さく『スマン』のポーズをとった。
肩を落とし、自分の席に戻っていく静流。
「いきなり微妙なヤツを引いたな静流? ご愁傷様」
「はぁ。よりによって一番ヤバい奴じゃん……熱出そう」
「お前? ズル休みすんじゃねえぞ?」
「しないって。もう、わかったよ、やればイイんでしょ、やれば。くぅぅ」
「ま、そういうこった、諦めるんだな」
そんな会話をしていると、数人が手を挙げた。
「静流クンが案内係やるんだったら、アタシもやりたぁい♡」
「えぇ? アンタも? 私だって静流クンと一緒にやりたいのにぃ」
女子たちが次々に立候補して来た。
「何だよ女子ども! 静流が案内係やるってなったらコレかよ?」ざわ……
「イイじゃん! やりたくないんでしょ? 男子は!」ざわ……
一人目でこんな調子なので、委員長もイラつき始めた。
「はいはい静粛に! 先ずクジで決めてから、交渉は各自やって下さい! 先生、次っ!」
「は、はいぃ」
委員長に促され、ムムちゃん先生はバタバタしながら、クジを引き、名前を読み上げていく。
終盤になり、案内係は二枠、残りは設営係と、品評係であった。
「きぃぃ、設営係だわ。ズルいよ真琴ぉ、案内係代わってぇ?」
「イヤよ。それにズルなんかしてないから」
「後生よ、アンタはいつも静流クンにベッタリじゃないさ。たまには代わって頂戴よぉ」
「ダメなものはダメ。他をあたって」
真琴は引きが強いのか、思惑通り静流と同じ案内係を引き当てるが、シズムはまだ呼ばれていない。
「次、井川さん」
「はぁい!」
シズムは呼ばれると、静流の方を一瞥すると、念話を繋いだ。
〈静流様、如何いたしましょうか?〉
〈そうだな、品評係を引いて〉
〈御意〉
シズムが箱に手を突っ込み、くじを掴む。
「はい、お願い」
「ええと、井川さんは、『品評係』です!」
「うわぁい、ラッキー!」
シズムは当然のように品評係を引き当てる。
「うはぁ、神レベルの引き! やっぱ持ってるわ」
「いいなぁシズムちゃん、やっぱ天使は天国モードがお似合いだわぁ……」
クジが少なくなって来た。達也はまだ呼ばれていなかった。
「よぉし、あと四人、うっかりファイナリストになっちまったぜ!」
「もう、本当にどうでもイイ。早く帰りたい……」
ドヤ顔の達也を横目に、静流はぐったりと机に突っ伏している。
そんな中、抽選は着々と進行していた。
「はい、あと二人ね。うんと、土屋クン」
「よっしゃぁ! 行ってくるぜ」
残りは達也と鈴木で、残るクジは案内係と品評係だった。
自分の名前を呼ばれ、意気揚々と箱に手を突っ込む達也。
「悪りぃな鈴木、俺の引き、見せてやるぜ! うりゃぁぁ! コレでどうだ!」
引いたクジを委員長に渡す。
「はい、土屋クンは……『案内係』です!」
「は……? うっそぉ、勘弁してくれよぉぉ」
結果を聞いた達也は、静流と同じに頭を抱え、膝から崩れ落ちた。
「達也ぁ、どうやら俺の勝ちの様だな。フッ」
「何とでも言いやがれ、くぅぅ」
鈴木にそう言われ、肩を落とし、トボトボと自分の席に戻る達也。
席に戻るなり、女子どもが達也に迫って来た。
「しけたツラしやがって、よし、アタイに名案がある! 乗るか?」
「お蘭? 何を企んでやがる?」
その中に、口調が荒く、少し浮いた女生徒がいた。名を加賀谷蘭子という。
容姿はそれなり、校内では目立たない存在だが、噂によると、裏の方面では『加賀のお蘭』で通っており、太刀川のゲームセンターに出没するらしい。
静流もたまに太刀川のゲーセンを利用するので、ばったり出くわす事もしばしばあるらしい。
「土屋ぁ、てめえの案内係とアタイの設営係、交換しようぜ?」
「ぷっ、お蘭、案内係やれんの?」
「うっさい! アタイだって、『お静』と思い出作りしてえんだよ……悪りぃか?」
蘭子は顔を赤らめ、腰をひねり、上目使いで静流を見た。
静流は『しめたっ』とばかりに蘭子に言った。
「そんなにやりたいんだったら、僕と交換してよ? お蘭さん?」
「あぁ? お静がやらねえんじゃ、意味ねえだろうが!」
「で、ですよね……」
正に瞬殺であった。
「蘭ちゃんズルいぃ! ねぇツッチー、アタシと交換して? お願ぁい」
「朋子は設営係でしょ? 一緒がイイよね? だから代わって?」
「ど、どうしよっかな? どうすればイイ? なぁ朋子ぉ?」
もみくちゃにされ、満更でもなさそうな達也。
「バカ、知らない! フンッ」
女子たちに迫られ、デレ気味の達也に、朋子は顔を赤くしてそっぽを向いた。
ムムちゃん先生が最後のクジを開いた。
「最後は鈴木クン! おめでとう」
「ふっふっふ、みなまで言うな、俺が勝者だ! うぉぉぉ!」
品評係を引き当てた鈴木は、勝どきを上げた。
「井川さん、一緒にガンバろうね? キリッ」
鈴木はシズムの方を向き、精一杯決めポーズをとった。しかし、
「ねぇ達也クゥン、案内係、代わってくれないかなぁ?」
「え? シズムちゃん? イイのかい?」
シズムは鈴木の事など一切眼中に無く、達也に交渉を持ちかけていた。
「くうぅ……全く相手にされて無い」
「し、シズムちゃん? 本気なの?」
「勿論、本気だよぉ♪」
「チッ、シズムンに出て来られちゃ、敵わねえや」
「シズムちゃんじゃ分が悪いわ。他をあたりましょう」
シズムが相手では敵わないと、女子たちは次々にフェードアウトしていく。
「品評係だぜ? 天国なんだぜ?」
達也はシズムに念を押すが、シズムの意思は固かった。
「だってぇ、私も静流クンと案内係……やりたいんだもぉん」モジモジ
「おっふぅぅん」
シズムの何とも言えない仕草に、達也と周りの男子が同時にのけ反った。
「何よ男子ったら、キモぉ」
「さすがは女優。敵わないわね……」
「役者やのう……」
一瞬で男子どものハートを鷲掴みにしたシズムに、女子たちは戦慄を覚えた。
「くぅぅ、泣かせるねぇ。聞いたか静流ぅ、よし! わかった。シズムちゃん、交換しようじゃないか!」
「わぁい。ありがとう、達也クン♪」
「い、いやぁ、喜んでくれたんなら、俺も嬉しいぜ」
念願の品評係と、シズムの満面の笑みを同時にゲットした達也は、ニヤついた顔を必死に隠そうとするが、全然出来ていなかった。
「どうだ静流? 結果的にゲット出来たぜ? 品評係をよ」
「ああ良かったね、頑張って品評してくれたまえ」
「おう! 任せとけ!」
ドヤ顔の達也に、まるで心がこもっていない返事をした静流。
そんな静流だったが、ふと気付いた事があった。
(待てよ? 当日って、仕事の日じゃん、そっか、やらなくてもイイんだ)
それに気付いた静流に、自然と笑みが湧いて来た。
「クク、ククク」
「どうしたよ静流? キモい笑い方しやがって、変なヤツ」
そうこうしていると、委員長から締めの言葉があった。
「はいはい、一応係は決まりましたが、最終決定は明日の夕方。それまでは交渉に使ってイイ事にします。以上、解散!」
全ての係が一応決まり、抽選会はお開きになった。
教室では、11月最終週に行う『国尼祭』の役員を選別していた。
選別方法をクジでやるにあたって、一部の生徒からクレームが付いた所だった。
「コレだったら問題無いでしょう?」
テッシュ箱に代わり、委員長が持って来たのは、生徒会室にあった選挙をする時の投票箱二つであった。
「イイだろう。とっとと始めようぜ」
「先生、お願いします」
「はぁい」
生徒たちの許可が出たので、ムムは生徒の名前が入った投票箱に手を突っ込んだ。
「えーと、先ず最初は……五十嵐クン!」
まさかの一番手は、静流だった。名前を呼ばれ、それまで机に突っ伏していたが、ビクっと起き上がった。
「ひゃっ! ぼ、僕?」
「さ、早く引きなさい」
委員長が早くクジを引くように促す。静流は少し恨めしそうにムムちゃん先生と委員長を見ながら箱に手を突っ込んだ。
ムムちゃん先生と委員長は、静流に済まなそうな視線を送る。実は静流は、委員長と一緒に、ムムちゃん先生にも相談していたのだ。
「南無三! えいっ!」
静流はそう言うと一気にくじを掴み、箱から引き抜き、委員長に渡した。
「お願い、します」
「はい。五十嵐クンは……『案内係』です!」
委員長は開いたクジを生徒たちに見せる。
「うわぁぁ! オーマイガー!!」
静流は頭を抱え、膝から崩れ落ちた。
先生と委員長は、申し訳なさそうに小さく『スマン』のポーズをとった。
肩を落とし、自分の席に戻っていく静流。
「いきなり微妙なヤツを引いたな静流? ご愁傷様」
「はぁ。よりによって一番ヤバい奴じゃん……熱出そう」
「お前? ズル休みすんじゃねえぞ?」
「しないって。もう、わかったよ、やればイイんでしょ、やれば。くぅぅ」
「ま、そういうこった、諦めるんだな」
そんな会話をしていると、数人が手を挙げた。
「静流クンが案内係やるんだったら、アタシもやりたぁい♡」
「えぇ? アンタも? 私だって静流クンと一緒にやりたいのにぃ」
女子たちが次々に立候補して来た。
「何だよ女子ども! 静流が案内係やるってなったらコレかよ?」ざわ……
「イイじゃん! やりたくないんでしょ? 男子は!」ざわ……
一人目でこんな調子なので、委員長もイラつき始めた。
「はいはい静粛に! 先ずクジで決めてから、交渉は各自やって下さい! 先生、次っ!」
「は、はいぃ」
委員長に促され、ムムちゃん先生はバタバタしながら、クジを引き、名前を読み上げていく。
終盤になり、案内係は二枠、残りは設営係と、品評係であった。
「きぃぃ、設営係だわ。ズルいよ真琴ぉ、案内係代わってぇ?」
「イヤよ。それにズルなんかしてないから」
「後生よ、アンタはいつも静流クンにベッタリじゃないさ。たまには代わって頂戴よぉ」
「ダメなものはダメ。他をあたって」
真琴は引きが強いのか、思惑通り静流と同じ案内係を引き当てるが、シズムはまだ呼ばれていない。
「次、井川さん」
「はぁい!」
シズムは呼ばれると、静流の方を一瞥すると、念話を繋いだ。
〈静流様、如何いたしましょうか?〉
〈そうだな、品評係を引いて〉
〈御意〉
シズムが箱に手を突っ込み、くじを掴む。
「はい、お願い」
「ええと、井川さんは、『品評係』です!」
「うわぁい、ラッキー!」
シズムは当然のように品評係を引き当てる。
「うはぁ、神レベルの引き! やっぱ持ってるわ」
「いいなぁシズムちゃん、やっぱ天使は天国モードがお似合いだわぁ……」
クジが少なくなって来た。達也はまだ呼ばれていなかった。
「よぉし、あと四人、うっかりファイナリストになっちまったぜ!」
「もう、本当にどうでもイイ。早く帰りたい……」
ドヤ顔の達也を横目に、静流はぐったりと机に突っ伏している。
そんな中、抽選は着々と進行していた。
「はい、あと二人ね。うんと、土屋クン」
「よっしゃぁ! 行ってくるぜ」
残りは達也と鈴木で、残るクジは案内係と品評係だった。
自分の名前を呼ばれ、意気揚々と箱に手を突っ込む達也。
「悪りぃな鈴木、俺の引き、見せてやるぜ! うりゃぁぁ! コレでどうだ!」
引いたクジを委員長に渡す。
「はい、土屋クンは……『案内係』です!」
「は……? うっそぉ、勘弁してくれよぉぉ」
結果を聞いた達也は、静流と同じに頭を抱え、膝から崩れ落ちた。
「達也ぁ、どうやら俺の勝ちの様だな。フッ」
「何とでも言いやがれ、くぅぅ」
鈴木にそう言われ、肩を落とし、トボトボと自分の席に戻る達也。
席に戻るなり、女子どもが達也に迫って来た。
「しけたツラしやがって、よし、アタイに名案がある! 乗るか?」
「お蘭? 何を企んでやがる?」
その中に、口調が荒く、少し浮いた女生徒がいた。名を加賀谷蘭子という。
容姿はそれなり、校内では目立たない存在だが、噂によると、裏の方面では『加賀のお蘭』で通っており、太刀川のゲームセンターに出没するらしい。
静流もたまに太刀川のゲーセンを利用するので、ばったり出くわす事もしばしばあるらしい。
「土屋ぁ、てめえの案内係とアタイの設営係、交換しようぜ?」
「ぷっ、お蘭、案内係やれんの?」
「うっさい! アタイだって、『お静』と思い出作りしてえんだよ……悪りぃか?」
蘭子は顔を赤らめ、腰をひねり、上目使いで静流を見た。
静流は『しめたっ』とばかりに蘭子に言った。
「そんなにやりたいんだったら、僕と交換してよ? お蘭さん?」
「あぁ? お静がやらねえんじゃ、意味ねえだろうが!」
「で、ですよね……」
正に瞬殺であった。
「蘭ちゃんズルいぃ! ねぇツッチー、アタシと交換して? お願ぁい」
「朋子は設営係でしょ? 一緒がイイよね? だから代わって?」
「ど、どうしよっかな? どうすればイイ? なぁ朋子ぉ?」
もみくちゃにされ、満更でもなさそうな達也。
「バカ、知らない! フンッ」
女子たちに迫られ、デレ気味の達也に、朋子は顔を赤くしてそっぽを向いた。
ムムちゃん先生が最後のクジを開いた。
「最後は鈴木クン! おめでとう」
「ふっふっふ、みなまで言うな、俺が勝者だ! うぉぉぉ!」
品評係を引き当てた鈴木は、勝どきを上げた。
「井川さん、一緒にガンバろうね? キリッ」
鈴木はシズムの方を向き、精一杯決めポーズをとった。しかし、
「ねぇ達也クゥン、案内係、代わってくれないかなぁ?」
「え? シズムちゃん? イイのかい?」
シズムは鈴木の事など一切眼中に無く、達也に交渉を持ちかけていた。
「くうぅ……全く相手にされて無い」
「し、シズムちゃん? 本気なの?」
「勿論、本気だよぉ♪」
「チッ、シズムンに出て来られちゃ、敵わねえや」
「シズムちゃんじゃ分が悪いわ。他をあたりましょう」
シズムが相手では敵わないと、女子たちは次々にフェードアウトしていく。
「品評係だぜ? 天国なんだぜ?」
達也はシズムに念を押すが、シズムの意思は固かった。
「だってぇ、私も静流クンと案内係……やりたいんだもぉん」モジモジ
「おっふぅぅん」
シズムの何とも言えない仕草に、達也と周りの男子が同時にのけ反った。
「何よ男子ったら、キモぉ」
「さすがは女優。敵わないわね……」
「役者やのう……」
一瞬で男子どものハートを鷲掴みにしたシズムに、女子たちは戦慄を覚えた。
「くぅぅ、泣かせるねぇ。聞いたか静流ぅ、よし! わかった。シズムちゃん、交換しようじゃないか!」
「わぁい。ありがとう、達也クン♪」
「い、いやぁ、喜んでくれたんなら、俺も嬉しいぜ」
念願の品評係と、シズムの満面の笑みを同時にゲットした達也は、ニヤついた顔を必死に隠そうとするが、全然出来ていなかった。
「どうだ静流? 結果的にゲット出来たぜ? 品評係をよ」
「ああ良かったね、頑張って品評してくれたまえ」
「おう! 任せとけ!」
ドヤ顔の達也に、まるで心がこもっていない返事をした静流。
そんな静流だったが、ふと気付いた事があった。
(待てよ? 当日って、仕事の日じゃん、そっか、やらなくてもイイんだ)
それに気付いた静流に、自然と笑みが湧いて来た。
「クク、ククク」
「どうしたよ静流? キモい笑い方しやがって、変なヤツ」
そうこうしていると、委員長から締めの言葉があった。
「はいはい、一応係は決まりましたが、最終決定は明日の夕方。それまでは交渉に使ってイイ事にします。以上、解散!」
全ての係が一応決まり、抽選会はお開きになった。
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