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第7章 木枯らしに抱かれて
エピソード41-8
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技術棟―― 美術装飾室
静流はまるで幼児にかえったように、大はしゃぎでオシリスに写真を撮らせている。
「うっはぁ、最高だ! 保存状態も完璧ですね! これもお願い」
「そんなにがっつかないでも、ストレージはこの程度じゃ一杯にはならないわよ」
一通り見て回って、ユズルたちはある一角に辿り着いた。
「そして、ココがお待ちかねの……ジャーン! 『無免ライダーシリーズ』のコーナーです!」
「ムハァ、こ、ココが待ちに待った……うっはぁ、スゴぉい」
右京が紹介した一角を目の当たりにしたユズルは、恍惚の表情を浮かべている。
「静流? 今のアンタの感じ、アンタのファンの子みたいよ?」
「ほっとけ。そんなの気にしてる場合じゃないんだ」
「だったら、少しはアンタのファンの気持ち、わかってあげなさいよ?」
「オシリスさん? 私たちの気持ちが理解出来るのですか? もしかしてアナタは神獣様ですか?」
「アンタたちの習性は、大体把握してるわ。ウンザリするほど見て来たから」
そんな事はそっちのけで、ユズルは一番隅っこのエリアを、興奮気味に凝視している。
「再改造前の旧1号……あ、これは、アップ用の精密造形タイプ……スゴい、スゴいぞ!……うっはぁ、これ、桜島マスクじゃないか!」
「ユズル様、ライダー愛が溢れてしまっています。ああ、愛おしい、私はアナタに夢中です。むちゅう」
無我夢中で展示品を見ているユズルに、右京は唇を突き出し、生暖かい視線を送っている。すると、
「ほぉ。見た所キミは、第一世代がお好みかね? 右京ちゃん、お疲れ」
「はい。最近のはどうもCGとかを使いすぎる傾向がありますよね……って偉そうにすいません」
そう言ってユズルに近付いて来たのは、アポロキャップにティアドロップのサングラスを掛け、アゴヒゲを蓄えた男性だった。
「あ、どうもお疲れ様です! 下屋敷P」
「下屋敷プロデューサー!? この方が?」
ユズルは目の前にいる男性の名前を聞いた途端、フリーズしかけた。
「ほぉ? 僕を知っているのかい? キミは」
「え、ええ勿論。オープニングのクレジットに載ってますから、バッチリ覚えていますよ」
「下屋敷P、ユズル様はスゴいんですよ? ライダーの知識は勿論、他の特撮にも精通しているんです!」フーフー
「ふむ。それはスゴいな。ウチの新米たちに、キミの爪の垢を煎じて飲ませるか。ハハハハ」
そう言って豪快に笑った下屋敷Pは、ユズルに興味を持ったようだ。
「すいません。偉そうな事言って」
「いやいや。そう言うユーザーの生の声が聞きたいんだよ」
「そ、そうですか?」
「ところで、キミはどのライダーが好きなのかい?」
「そうですね、僕的には『アマゾン』ですね」
「かなりマニアックな作品をチョイスしたね? いやあ、懐かしいな。あれはね、ちょっとグロテスクなところがあってね、親からクレームが入ったんだよなぁ」
「わかります。ひれがピクッてなったり、ちょっとしたスプラッタ的なシーンがあったり」
「そうそう。よく観てるね。うれしいなぁ、やった甲斐があったよ」
「す、スゴい! お会い出来て嬉しいです!」
「僕もだよ。息の長いシリーズだからね。全てのユーザーがキミのようであって欲しいね」
ふと疑問に思った右京は、下屋敷Pに聞いた。
「でも、下屋敷Pがこちらに何か用だったんですか?」
「あ、ああ。恥ずかしい話なんだが、初期のライダーで、設定が今一つ思い出せないものとかがあってね。こうやって当時のコスチュームを見れば、何か思い出せるかな、と思ってね」
それを聞いて、右京はひらめき、手をポンと置いた。
「そうだ! 私たち、このあと撮影現場に見学に行くんです! 何かお手伝いが出来るかもしれませんよ?」
「なんだって?」
右京は、ユズルがミフネ・エンタープライゼスでバイトをする事になっている旨を説明した。
「ミフネ? 大手じゃないか。ふむ。よし、少し手伝ってもらおうか?」
「は、はいぃ?」
◆ ◆ ◆ ◆
Cスタジオ ――
成り行きでCスタジオに下屋敷Pと一緒に入る事となった二人。
「下屋敷チャン、どう? 何か思い付いた?」
「それがだね菊池君、どうもイマイチでね……」
菊池というのは、脚本・演出担当のようだ。
「菊池さん、お疲れ様です!」
「ああ右京ちゃん、と、その子は?」
「期待の新人、井川ユズル様、です!」
「ど、どうも。始めまして」
簡単に現状の説明を受けるユズル。
「昔、ボヤ騒ぎがあってね、当時の台本とマザー、焼失しちゃったんだよねぇ」
説明を受けたユズルは、顎に手をやり、暫く黙考していたが、
「それは確か、疫病神博士が、実はイカゲソデビルだったからですよ」
「ん?そんな演出だったっけ? 下屋敷チャン?」
「あ、確かにそうだった! 幹部クラスも怪人になってるパターンか」
「それなら辻褄が合うな、良し、それでコンテを作る」
「ありがとうユズル君、お陰で再開出来そうだ」
「いえいえ、お役に立てて光栄です」
下屋敷Pに褒められ、照れながら後頭部を搔くユズルに、右京が声を掛けた。
「ユズル様ぁ、ちょっと来てもらえますぅ?」
「何でしょうか?」
「実は、2号ライダーの変身ポーズって、最初は左から右、でしたっけ?」
右京が手を水平に左から右に流す仕草をする。
「そうですね。そのあと、こんな感じ、です」
「素敵ですユズル様。流麗で無駄の無い動き、素晴らしいです。むふぅ」
「ほぉ。やるじゃんか、小僧」
ユズルの変身ポーズを見た周りのスタッフが、感嘆の声を上げた。
「ちょっとキミ、エックスのポーズ、チェックして欲しいんだけど、イイかな?」
「こっちもお願い、『大切断』の初動と決めポーズ、見てくれない?」
スタッフから矢継ぎ早に声を掛けられるユズル。
「ええと、エックスは手の向きに気を付けて下さい。ええ、その位置です」
「アマゾンはここのヒレをこの角度で固定して、下に振り下ろしてください。その後は、こういう感じで決め、です」
やがてユズルの前には、スタッフたちがわんさかと押し寄せる。
「はい、イイですよ。その感じ、忘れないで下さいね?」
「ゴメン、コッチのチェック、頼めるかな?」
「はい、今行きます」
スタッフたちの質問に、的確にアドバイスをするユズルに、右京は尊敬の眼差しを送った。
「ああ、素敵です。 流星の如く現われ、いつの間にか渦の中心に立ってひときわ輝いている若者。んふぅ、映えるわぁ」
ユズルを少し離れた所で生温い視線で見守っている右京に、顔なじみのスタッフが声を掛けた。
「ねえねえ右京ちゃん、彼って、何処の子なの? 見ない顔だけど?」
「ふふん。彼はですね、ミフネの『秘蔵っ子』なんですよ? 詳細はまだシークレットですけど」
「そうか。だから潜在的なオーラが凄まじいのね? 気を抜くと吸い込まれちゃうくらいに。ムフゥ」
「あ、ですから、あまり騒がないで下さいよ? 正式にアナウンスされる前なんですから」
「オッケー。でもさぁ、彼くらいのビジュアルなら、『あの方』のコスプレ、出来そうよね?」
「一応聞くけど、どなた?」
「決まってるじゃない! 『静流様』よ♡」
「でしょうねぇ……ヌフフフ」
右京は、このスタッフより多くを知っている自分に優越感を抱き、ほくそ笑んだ。
静流はまるで幼児にかえったように、大はしゃぎでオシリスに写真を撮らせている。
「うっはぁ、最高だ! 保存状態も完璧ですね! これもお願い」
「そんなにがっつかないでも、ストレージはこの程度じゃ一杯にはならないわよ」
一通り見て回って、ユズルたちはある一角に辿り着いた。
「そして、ココがお待ちかねの……ジャーン! 『無免ライダーシリーズ』のコーナーです!」
「ムハァ、こ、ココが待ちに待った……うっはぁ、スゴぉい」
右京が紹介した一角を目の当たりにしたユズルは、恍惚の表情を浮かべている。
「静流? 今のアンタの感じ、アンタのファンの子みたいよ?」
「ほっとけ。そんなの気にしてる場合じゃないんだ」
「だったら、少しはアンタのファンの気持ち、わかってあげなさいよ?」
「オシリスさん? 私たちの気持ちが理解出来るのですか? もしかしてアナタは神獣様ですか?」
「アンタたちの習性は、大体把握してるわ。ウンザリするほど見て来たから」
そんな事はそっちのけで、ユズルは一番隅っこのエリアを、興奮気味に凝視している。
「再改造前の旧1号……あ、これは、アップ用の精密造形タイプ……スゴい、スゴいぞ!……うっはぁ、これ、桜島マスクじゃないか!」
「ユズル様、ライダー愛が溢れてしまっています。ああ、愛おしい、私はアナタに夢中です。むちゅう」
無我夢中で展示品を見ているユズルに、右京は唇を突き出し、生暖かい視線を送っている。すると、
「ほぉ。見た所キミは、第一世代がお好みかね? 右京ちゃん、お疲れ」
「はい。最近のはどうもCGとかを使いすぎる傾向がありますよね……って偉そうにすいません」
そう言ってユズルに近付いて来たのは、アポロキャップにティアドロップのサングラスを掛け、アゴヒゲを蓄えた男性だった。
「あ、どうもお疲れ様です! 下屋敷P」
「下屋敷プロデューサー!? この方が?」
ユズルは目の前にいる男性の名前を聞いた途端、フリーズしかけた。
「ほぉ? 僕を知っているのかい? キミは」
「え、ええ勿論。オープニングのクレジットに載ってますから、バッチリ覚えていますよ」
「下屋敷P、ユズル様はスゴいんですよ? ライダーの知識は勿論、他の特撮にも精通しているんです!」フーフー
「ふむ。それはスゴいな。ウチの新米たちに、キミの爪の垢を煎じて飲ませるか。ハハハハ」
そう言って豪快に笑った下屋敷Pは、ユズルに興味を持ったようだ。
「すいません。偉そうな事言って」
「いやいや。そう言うユーザーの生の声が聞きたいんだよ」
「そ、そうですか?」
「ところで、キミはどのライダーが好きなのかい?」
「そうですね、僕的には『アマゾン』ですね」
「かなりマニアックな作品をチョイスしたね? いやあ、懐かしいな。あれはね、ちょっとグロテスクなところがあってね、親からクレームが入ったんだよなぁ」
「わかります。ひれがピクッてなったり、ちょっとしたスプラッタ的なシーンがあったり」
「そうそう。よく観てるね。うれしいなぁ、やった甲斐があったよ」
「す、スゴい! お会い出来て嬉しいです!」
「僕もだよ。息の長いシリーズだからね。全てのユーザーがキミのようであって欲しいね」
ふと疑問に思った右京は、下屋敷Pに聞いた。
「でも、下屋敷Pがこちらに何か用だったんですか?」
「あ、ああ。恥ずかしい話なんだが、初期のライダーで、設定が今一つ思い出せないものとかがあってね。こうやって当時のコスチュームを見れば、何か思い出せるかな、と思ってね」
それを聞いて、右京はひらめき、手をポンと置いた。
「そうだ! 私たち、このあと撮影現場に見学に行くんです! 何かお手伝いが出来るかもしれませんよ?」
「なんだって?」
右京は、ユズルがミフネ・エンタープライゼスでバイトをする事になっている旨を説明した。
「ミフネ? 大手じゃないか。ふむ。よし、少し手伝ってもらおうか?」
「は、はいぃ?」
◆ ◆ ◆ ◆
Cスタジオ ――
成り行きでCスタジオに下屋敷Pと一緒に入る事となった二人。
「下屋敷チャン、どう? 何か思い付いた?」
「それがだね菊池君、どうもイマイチでね……」
菊池というのは、脚本・演出担当のようだ。
「菊池さん、お疲れ様です!」
「ああ右京ちゃん、と、その子は?」
「期待の新人、井川ユズル様、です!」
「ど、どうも。始めまして」
簡単に現状の説明を受けるユズル。
「昔、ボヤ騒ぎがあってね、当時の台本とマザー、焼失しちゃったんだよねぇ」
説明を受けたユズルは、顎に手をやり、暫く黙考していたが、
「それは確か、疫病神博士が、実はイカゲソデビルだったからですよ」
「ん?そんな演出だったっけ? 下屋敷チャン?」
「あ、確かにそうだった! 幹部クラスも怪人になってるパターンか」
「それなら辻褄が合うな、良し、それでコンテを作る」
「ありがとうユズル君、お陰で再開出来そうだ」
「いえいえ、お役に立てて光栄です」
下屋敷Pに褒められ、照れながら後頭部を搔くユズルに、右京が声を掛けた。
「ユズル様ぁ、ちょっと来てもらえますぅ?」
「何でしょうか?」
「実は、2号ライダーの変身ポーズって、最初は左から右、でしたっけ?」
右京が手を水平に左から右に流す仕草をする。
「そうですね。そのあと、こんな感じ、です」
「素敵ですユズル様。流麗で無駄の無い動き、素晴らしいです。むふぅ」
「ほぉ。やるじゃんか、小僧」
ユズルの変身ポーズを見た周りのスタッフが、感嘆の声を上げた。
「ちょっとキミ、エックスのポーズ、チェックして欲しいんだけど、イイかな?」
「こっちもお願い、『大切断』の初動と決めポーズ、見てくれない?」
スタッフから矢継ぎ早に声を掛けられるユズル。
「ええと、エックスは手の向きに気を付けて下さい。ええ、その位置です」
「アマゾンはここのヒレをこの角度で固定して、下に振り下ろしてください。その後は、こういう感じで決め、です」
やがてユズルの前には、スタッフたちがわんさかと押し寄せる。
「はい、イイですよ。その感じ、忘れないで下さいね?」
「ゴメン、コッチのチェック、頼めるかな?」
「はい、今行きます」
スタッフたちの質問に、的確にアドバイスをするユズルに、右京は尊敬の眼差しを送った。
「ああ、素敵です。 流星の如く現われ、いつの間にか渦の中心に立ってひときわ輝いている若者。んふぅ、映えるわぁ」
ユズルを少し離れた所で生温い視線で見守っている右京に、顔なじみのスタッフが声を掛けた。
「ねえねえ右京ちゃん、彼って、何処の子なの? 見ない顔だけど?」
「ふふん。彼はですね、ミフネの『秘蔵っ子』なんですよ? 詳細はまだシークレットですけど」
「そうか。だから潜在的なオーラが凄まじいのね? 気を抜くと吸い込まれちゃうくらいに。ムフゥ」
「あ、ですから、あまり騒がないで下さいよ? 正式にアナウンスされる前なんですから」
「オッケー。でもさぁ、彼くらいのビジュアルなら、『あの方』のコスプレ、出来そうよね?」
「一応聞くけど、どなた?」
「決まってるじゃない! 『静流様』よ♡」
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