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第7章 木枯らしに抱かれて
エピソード41-3
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美術室―― 次の日
シズムの面接に、『兄』として付いて行く事にした静流。
光学迷彩の設定を、美術部部長の花形にやってもらう事にした。
今の静流では、『化装術』を自在に扱うには程遠いので、イメージの補完が必須である為だ。
花形はシズルカを始め、シズムのデザインや光学迷彩等の設定を一手に引き受けている。
当然シズムが聖遺物であることも承知している。
美術部にシズムと二人で行く。
「こんにちは、花形部長」
「久しぶりね、静流クン。ちょっと見ない内に、たくましくなったわねぇ?」
「そ、そうですか?」
「装備も軍とコラボして、グレードUPしたのよねぇ?」
「その節は、ご協力ありがとうございました」
「イイのよん。その上『化装術』ときたら、それこそ何でもアリ、よねぇ?」
「そっちはまだイマイチなんです。だから部長の協力が不可欠なんです。お願いしますね?」ニパァ
静流は、そう言って花形に微笑みかけた。
「あふぅん、ゾクゾクしちゃう。漏れてるわけじゃないのに、不思議よねぇ?」
花形は両腕で自分の肩を抱き、腰をひねった。
「ヌフゥ。でも、なんでまだ瓶底メガネモードなの? 不可視化しちゃえばイイじゃないの」
「何か知らないんですけど、メガネなしモードで教室に入ったら、全員フリーズしちゃって」
「う~ん、確かに刺激が強すぎるか。残念だわぁ」
『美』をモットーにしている花形も、静流の底知れぬ可能性を高く買っている。
「それで、お願いしてた件、どうなってます?」
「バッチリよ。コッチにいらっしゃい♪」
花形は静流を奥の準備室に連れていった。
「シズムちゃんのお兄さん、って事でよかったのよね?」
「はい、それと、出来るだけ地味目でお願いしてたと思うんですが」
「わかってるわよん、目立ちたくないもんね」
静流のオーダーは、
・髪はシズムと同じ藍色で、薫に近い長さのショートウルフ
・目は地の鳶色で、インテリ風メガネを着用
・背恰好は中肉中背、これと言った特徴は無し
という内容だった。
「試してみて? 名前は仮に『井川ユズル』にしてあるのよ」
「ユズルか。イイですね。それで行きましょう」
静流は腕の操作パネルを操作し、ユズルに変身する。シュン
「あらぁ、上手く化けたもんね。素敵ィ♪」
「うん。イイ感じです。声も低めにしてくれたんですか?」
「声はアナタがイメージしたのでしょう? ボイチェン要らずになったのは僥倖よね。むふぅ」
「そ、そうでした。でも実感湧かなくて」
静流は変装後の自分を色んな角度で確認した。
「こんな感じで、どうでしょう?」
「ちょっと失礼。うん。イイわぁ、この手ざわり、ホントに具現化してる」
花形はやや興奮気味に静流を撫でまわしている。
「この間、軍の人に言われるまで、自分でも気付いてなかったんですよ」
「んふ。スゴいわぁ、静流クン、極めなさい、『化装術』を」
「はい。頑張ってみます」
「その内、光学迷彩も要らなくなるわよ」
変身した自分を、姿見で確認する。
「どうかな? シズム?」
「素晴らしい出来栄えです。して、何とお呼びすれば?」
「どうしましょう、部長?」
「そうねぇ、シズムちゃんのキャラ設定は?」
「特にしてないんで、自由奔放ですね」
花形は兄の呼び方を思いつくままに言った。
「おにいちゃん」
「お兄様」
「あんちゃん」
「にいに」
「兄さん」
「兄者」
「兄貴」
「ブラザー」
「こんなもんかしら。静流クンの希望は?」
「そうですね。強いて言えば、アニキ、かな?」ポォ
静流は照れて少し赤くなった。
「シズムちゃん、呼んでみて」
「兄貴、お疲れさんでやんす」
シズムは、精一杯凄んだ声でそう言った。
「ああ、ソッチの兄貴じゃないんだよなぁ」
「失礼しました、軽い冗談です」
「シズム、また変な知識を取り込んだな?」
「少しでもこの環境に溶け込まんとする努力、理解して頂きたいです」
ロディもシズムになりきる為、色々な情報を周囲から吸収しているのである。
「アニキィ、こんな感じでいいかなぁ?」
「うん。イイ感じだ」
静流は、妹が増えた事に感動した。
「シズム、お前は寝技とかするなよ?」
「しないよぉ、美千留ちゃんじゃないんだから」
「そうだよな。よろしく頼むよ」
「添い寝だったらいつでもするよ」ニコ
「ソッチも結構です」
部長に礼を言い、静流たちは帰宅しようと昇降口に向かった。
昇降口には真琴が静流たちを待っていた。
「あ、真琴ちゃん、お待たせぇ!」
「あれ? シズムひとり? 静流は?」
真琴は、静流がいない事が気になり、周囲を見渡す。すると、
「仁科真琴さん、ですね?」
「はい? そうですけど?」
シズムと同じ藍色の髪をした、見慣れない少年を、真琴は不思議そうに見ている。
「シズムの兄の『井川ユズル』です。よろしく」
「こ、これはご丁寧に。どうも」
自己紹介の後、握手を求めて来た少年に、真琴は緊張しながら応じた。すると、
「プ。ククク……もうダメ、あーおかしい!」
前の少年が突然腹を抱えて笑い出す。
「な、何? どうしたんですか?」
真琴は今一つ状況を理解出来ていない。
「真琴ちゃん、ボクのアニキはね、実は……」
「ジャーン、僕でした!」シュン
静流が変装を解除した。
「し、静流!? あー、騙したな? おかしいと思ったのよ。だってシズムは『本』でしょう?」
「ゴメンゴメン、で、どうだった? シズムのアニキ感あった?」
「もう、驚かさないでよ。うん。雰囲気はバッチリね。地味にイケてるし」
「よぉし! これで本番に臨むぞ!」
静流は軽くガッツポーズを作った。
「静流、ついでにもう一芝居しよっか?」
「え? 何だよ」
「騙されっぱなしじゃ、嫌なの。ニヒヒ」
真琴は、何かしょうもない事を思いついたようだ。
◆ ◆ ◆ ◆
五十嵐家――
家に着くと、真琴はニヤけながら静流たちに言った。
「イイわね? 手はず通りやるのよ?」
「「了解」」
玄関前で静流は、操作パネルをいじり、ユズルに変装する。シュン
「ごめん下さぁい」
「はぁい」ドドドド
ユズルの声に美千留が反応した。凄い勢いで玄関に到着する。
「あれ? シズム? その人誰?」
「ボクのアニキだよ!」
シズムは満面の笑みを浮かべ、ユズルの腕に抱き付く。
「兄のユズルです。妹がお世話になっています」ペコリ
「こ、これはどうもご丁寧に」ぺこり
意表を突かれ、美千留は頭を下げた。
先ほどの真琴と同じリアクションだった。
「ん? シズムって確か本でしょ? 本のお兄さん?」
「そう。僕は本……なワケないだろ? ハハハ、騙されてやんの!」シュン
静流は変装を解除し、唖然としている美千留を指さし、笑った。
「……騙したの?」
「さっきの美千留の顔、マヌケだったな。ククク」
美千留の周囲に毒々しいオーラが漂っている。それに気付かず、なおも笑っている静流。
「しぃ、ずぅ、兄?」ゴゴゴゴ
「う、うわぁぁぁ!」
美千留にガシッっと掴まれ、身動き出来なくなっている静流。
「わ、悪かったよ。これはテストなんだ、テスト!」
「テスト?」ギロ
「イテテ、シズムの面接に『兄』として付いて行く事になったんだ!」
「面接ぅ?」ギロ
「ワケアリで、シズムを芸能事務所に入れる事になったんだ」
「え? えぇ~!!」
美千留は怒りから驚きに変わった。
「それはスゴいね。でも本当なの?」
美千留はシズムをじぃーっと見つめる。
シズムはただひたすらニコニコしている。
「それが事実なのよ、美千留ちゃん。信じ難いけど」
「真琴ちゃん、それで、この茶番は何?」ギロ
「だ、だから軽いテストだったの。でもこれで実証されたわ。成功よ!」
「みんなで私を騙したの?」フーフー
「だから謝ってるだろ?」
美千留は天井を見ながらつぶやいた。
「私も、付いて行こうか、な?」
「お前は来なくてイイ! 騒動が大きくなる」
「何でよ! 私だって少しは興味、あるんだからね!」
「とにかく、今回は遠慮してくれ! 頼む!」
静流は手を合わせ、美千留に謝った。
「しず兄のケチンボ! じゃあ実際に活動始めてからだったらイイでしょ?」
「まぁ、それくらいはイイかな? 事務所がOKならな」
「芸能人に会えるかなぁ? ウワーイ」
そう言って無邪気に笑う美千留は、どうやら機嫌を直してくれたようだ。
シズムの手を取ってクルクルと回っている。
「静流? そんな約束しちゃってイイの?」
「シズムを貸すんだ。その位は融通利かせてくれないとな」
「お兄さんの腕の見せ所ね?」
「おい真琴、変なプレッシャー掛けないでくれよ」
シズムの面接に、『兄』として付いて行く事にした静流。
光学迷彩の設定を、美術部部長の花形にやってもらう事にした。
今の静流では、『化装術』を自在に扱うには程遠いので、イメージの補完が必須である為だ。
花形はシズルカを始め、シズムのデザインや光学迷彩等の設定を一手に引き受けている。
当然シズムが聖遺物であることも承知している。
美術部にシズムと二人で行く。
「こんにちは、花形部長」
「久しぶりね、静流クン。ちょっと見ない内に、たくましくなったわねぇ?」
「そ、そうですか?」
「装備も軍とコラボして、グレードUPしたのよねぇ?」
「その節は、ご協力ありがとうございました」
「イイのよん。その上『化装術』ときたら、それこそ何でもアリ、よねぇ?」
「そっちはまだイマイチなんです。だから部長の協力が不可欠なんです。お願いしますね?」ニパァ
静流は、そう言って花形に微笑みかけた。
「あふぅん、ゾクゾクしちゃう。漏れてるわけじゃないのに、不思議よねぇ?」
花形は両腕で自分の肩を抱き、腰をひねった。
「ヌフゥ。でも、なんでまだ瓶底メガネモードなの? 不可視化しちゃえばイイじゃないの」
「何か知らないんですけど、メガネなしモードで教室に入ったら、全員フリーズしちゃって」
「う~ん、確かに刺激が強すぎるか。残念だわぁ」
『美』をモットーにしている花形も、静流の底知れぬ可能性を高く買っている。
「それで、お願いしてた件、どうなってます?」
「バッチリよ。コッチにいらっしゃい♪」
花形は静流を奥の準備室に連れていった。
「シズムちゃんのお兄さん、って事でよかったのよね?」
「はい、それと、出来るだけ地味目でお願いしてたと思うんですが」
「わかってるわよん、目立ちたくないもんね」
静流のオーダーは、
・髪はシズムと同じ藍色で、薫に近い長さのショートウルフ
・目は地の鳶色で、インテリ風メガネを着用
・背恰好は中肉中背、これと言った特徴は無し
という内容だった。
「試してみて? 名前は仮に『井川ユズル』にしてあるのよ」
「ユズルか。イイですね。それで行きましょう」
静流は腕の操作パネルを操作し、ユズルに変身する。シュン
「あらぁ、上手く化けたもんね。素敵ィ♪」
「うん。イイ感じです。声も低めにしてくれたんですか?」
「声はアナタがイメージしたのでしょう? ボイチェン要らずになったのは僥倖よね。むふぅ」
「そ、そうでした。でも実感湧かなくて」
静流は変装後の自分を色んな角度で確認した。
「こんな感じで、どうでしょう?」
「ちょっと失礼。うん。イイわぁ、この手ざわり、ホントに具現化してる」
花形はやや興奮気味に静流を撫でまわしている。
「この間、軍の人に言われるまで、自分でも気付いてなかったんですよ」
「んふ。スゴいわぁ、静流クン、極めなさい、『化装術』を」
「はい。頑張ってみます」
「その内、光学迷彩も要らなくなるわよ」
変身した自分を、姿見で確認する。
「どうかな? シズム?」
「素晴らしい出来栄えです。して、何とお呼びすれば?」
「どうしましょう、部長?」
「そうねぇ、シズムちゃんのキャラ設定は?」
「特にしてないんで、自由奔放ですね」
花形は兄の呼び方を思いつくままに言った。
「おにいちゃん」
「お兄様」
「あんちゃん」
「にいに」
「兄さん」
「兄者」
「兄貴」
「ブラザー」
「こんなもんかしら。静流クンの希望は?」
「そうですね。強いて言えば、アニキ、かな?」ポォ
静流は照れて少し赤くなった。
「シズムちゃん、呼んでみて」
「兄貴、お疲れさんでやんす」
シズムは、精一杯凄んだ声でそう言った。
「ああ、ソッチの兄貴じゃないんだよなぁ」
「失礼しました、軽い冗談です」
「シズム、また変な知識を取り込んだな?」
「少しでもこの環境に溶け込まんとする努力、理解して頂きたいです」
ロディもシズムになりきる為、色々な情報を周囲から吸収しているのである。
「アニキィ、こんな感じでいいかなぁ?」
「うん。イイ感じだ」
静流は、妹が増えた事に感動した。
「シズム、お前は寝技とかするなよ?」
「しないよぉ、美千留ちゃんじゃないんだから」
「そうだよな。よろしく頼むよ」
「添い寝だったらいつでもするよ」ニコ
「ソッチも結構です」
部長に礼を言い、静流たちは帰宅しようと昇降口に向かった。
昇降口には真琴が静流たちを待っていた。
「あ、真琴ちゃん、お待たせぇ!」
「あれ? シズムひとり? 静流は?」
真琴は、静流がいない事が気になり、周囲を見渡す。すると、
「仁科真琴さん、ですね?」
「はい? そうですけど?」
シズムと同じ藍色の髪をした、見慣れない少年を、真琴は不思議そうに見ている。
「シズムの兄の『井川ユズル』です。よろしく」
「こ、これはご丁寧に。どうも」
自己紹介の後、握手を求めて来た少年に、真琴は緊張しながら応じた。すると、
「プ。ククク……もうダメ、あーおかしい!」
前の少年が突然腹を抱えて笑い出す。
「な、何? どうしたんですか?」
真琴は今一つ状況を理解出来ていない。
「真琴ちゃん、ボクのアニキはね、実は……」
「ジャーン、僕でした!」シュン
静流が変装を解除した。
「し、静流!? あー、騙したな? おかしいと思ったのよ。だってシズムは『本』でしょう?」
「ゴメンゴメン、で、どうだった? シズムのアニキ感あった?」
「もう、驚かさないでよ。うん。雰囲気はバッチリね。地味にイケてるし」
「よぉし! これで本番に臨むぞ!」
静流は軽くガッツポーズを作った。
「静流、ついでにもう一芝居しよっか?」
「え? 何だよ」
「騙されっぱなしじゃ、嫌なの。ニヒヒ」
真琴は、何かしょうもない事を思いついたようだ。
◆ ◆ ◆ ◆
五十嵐家――
家に着くと、真琴はニヤけながら静流たちに言った。
「イイわね? 手はず通りやるのよ?」
「「了解」」
玄関前で静流は、操作パネルをいじり、ユズルに変装する。シュン
「ごめん下さぁい」
「はぁい」ドドドド
ユズルの声に美千留が反応した。凄い勢いで玄関に到着する。
「あれ? シズム? その人誰?」
「ボクのアニキだよ!」
シズムは満面の笑みを浮かべ、ユズルの腕に抱き付く。
「兄のユズルです。妹がお世話になっています」ペコリ
「こ、これはどうもご丁寧に」ぺこり
意表を突かれ、美千留は頭を下げた。
先ほどの真琴と同じリアクションだった。
「ん? シズムって確か本でしょ? 本のお兄さん?」
「そう。僕は本……なワケないだろ? ハハハ、騙されてやんの!」シュン
静流は変装を解除し、唖然としている美千留を指さし、笑った。
「……騙したの?」
「さっきの美千留の顔、マヌケだったな。ククク」
美千留の周囲に毒々しいオーラが漂っている。それに気付かず、なおも笑っている静流。
「しぃ、ずぅ、兄?」ゴゴゴゴ
「う、うわぁぁぁ!」
美千留にガシッっと掴まれ、身動き出来なくなっている静流。
「わ、悪かったよ。これはテストなんだ、テスト!」
「テスト?」ギロ
「イテテ、シズムの面接に『兄』として付いて行く事になったんだ!」
「面接ぅ?」ギロ
「ワケアリで、シズムを芸能事務所に入れる事になったんだ」
「え? えぇ~!!」
美千留は怒りから驚きに変わった。
「それはスゴいね。でも本当なの?」
美千留はシズムをじぃーっと見つめる。
シズムはただひたすらニコニコしている。
「それが事実なのよ、美千留ちゃん。信じ難いけど」
「真琴ちゃん、それで、この茶番は何?」ギロ
「だ、だから軽いテストだったの。でもこれで実証されたわ。成功よ!」
「みんなで私を騙したの?」フーフー
「だから謝ってるだろ?」
美千留は天井を見ながらつぶやいた。
「私も、付いて行こうか、な?」
「お前は来なくてイイ! 騒動が大きくなる」
「何でよ! 私だって少しは興味、あるんだからね!」
「とにかく、今回は遠慮してくれ! 頼む!」
静流は手を合わせ、美千留に謝った。
「しず兄のケチンボ! じゃあ実際に活動始めてからだったらイイでしょ?」
「まぁ、それくらいはイイかな? 事務所がOKならな」
「芸能人に会えるかなぁ? ウワーイ」
そう言って無邪気に笑う美千留は、どうやら機嫌を直してくれたようだ。
シズムの手を取ってクルクルと回っている。
「静流? そんな約束しちゃってイイの?」
「シズムを貸すんだ。その位は融通利かせてくれないとな」
「お兄さんの腕の見せ所ね?」
「おい真琴、変なプレッシャー掛けないでくれよ」
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