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第肆章 終りゆく、日常――メフィスト編。
佰伍拾漆話 終息、其の参。
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絶賛、従僕二匹に揉みくちゃにされてる中、その様子を遠巻きに見ていた大好が首を傾げていた。
「もしかしてだが……彼方君はケル君達の言わんとしていることを……理解していたりするのかな?」
そう怪訝そうに尋ねてきた。
「クッソ、ぬちゃぬちゃじゃねーかよ! ペッペっ! ベロチューはないわ、ベロチューは! 獣特有のなまら生くっさいわ! 全く!」
従僕二匹を蹴っ飛ばしてなんとか生くっさいベロチュー地獄から抜け出した俺は、俺的軍装の隠してもいないポケットからウェットティッシュとハンカチを素早く取り出し、顔のぬちゃぬちゃを拭いながら大好の質問にこう答える。
「――極最近になってなんだけどな? アイツらの言わんとしてること? それが漠然とだけども意味のあるヒトの言葉になって頭に伝わってくんのよ……なんとなくな? 念話とかのファンタジーじゃなくて、それを俺が勝手に脳内で補完つーの? ニュアンスからアテレコしてる程度だよ。大枠で内容は合ってるって思う。だから大したことじゃない」
漠然と理解できるようになったのって、きっと譲渡されたティアの知識の一端の所為じゃねーの?
俺の電波脳にぼちぼち馴染んできたとか?
結局は正しい答え――つまり、仕組み何ぞは当然解らんけどな?
実際、それで合ってんだろ、きっと。
「否、大したことだと私は思うぞ? 凄いことだとも思うぞ? 単純かつ簡単な命令などの意思疎通は犬である以上、実際、可能なんだろう……。だがしかし、警察犬や軍用犬のように訓練された犬であってもだ、翻訳機なども通さず正しく言葉に置き換えられるほど、明確な意思疎通は難しい……と言うか不可能なんだからな?」
驚きの表情のまま、俺の答えに最もなことを言ってくる。
件の従僕二匹はと言えば、必死に媚を売るも、すげなく俺に蹴っ飛ばされ引き剥がされたあと、正しいお座りの姿勢で会話を聴き入り、若干、冷汗混じりに神妙にしている。
「彼方君がそう言うなら、きっとそうなんだろうな。――さて、ケル君、ベロ君」
そんな従僕二匹の頭をゲシゲシと撫でまくり、白い歯をニッカリと笑い掛け、続ける。
「君達のお陰で私もどうにか命を拾った。ケル君には二度も助けられて――本当に面目ない。そうだな……後ほど礼を届けよう」
凛々しい表情に戻り佇まいを正すと、ケルとベロ其々に対し、個別に礼を尽くした丁寧な態度で深々と頭を下げるのだった。
ただ、今の身形が世紀末ヒャッハーか蛮族な裸族同然のそれだから、シュール過ぎて笑いが込み上げてくるんだけども。
「甘やかすな! ――って、そうだな? たぶん上等な肉とかで大いに悦って喜ぶと思うぞ? ついでに頑張った俺達の分も宜しく頼んだ!」
不適切極まりない不遜な笑顔な俺。
香ばしいポーズから中指をノーズパットに当てての、いつも以上にキレッキレな伊達メガネ、キラッキラッ! でそう宣う。
「ふ。彼方君も相変わらずだと思うぞ? 任せておきたまえ。とびっきり素敵過ぎるA5牛以上の高級肉を進呈――否、私が自ら持参しよう」
謎の白い歯をニッカリでそんな約束をする大好。
「ハッハー♪ ハッハー♪」
当然、食いしん坊なベロは跳び上がって大喜びだったり。
「ウォン;」「フン!」
それを見て額に前脚を当てて項垂れるケルと、隣でそっぽを向くスゥ。
ただ態度とは裏腹に、どちらも尻尾はこれでもかってほどにブンブン振って。
しれっと澄ましちゃいるが、存外、大いに喜んでいるのな君達。
ワンコに疑問符は取れた謎生物に違いはないが、性根はやっぱワンコだよな、うん。
「――あとな? 帰ったら風呂で容赦のない丸洗い洗濯コースだからな? ――ケル」
「――ウォ⁉︎」
「嫌、駄目だ。そんな顔して『――え⁉︎』じゃねーよ。――お前は、風・呂・だ!」
「クォォーン;」「ハッハ」「フフン」
「あのな? 『ザマァ』とか笑ってるけどな、ベロ? お前も帰ったら車に缶詰だからな?」
「――ハ⁉︎」「ウ、ウォン」
「『――は⁉︎』じゃねーよ、ベロ! ケルも『や、止むなし』みたいな顔すな! 俺に隠し事してた件に対して、俺からの細やかな嫌がらせだよ。おまけに容赦なくぬちょぬちょにしてくれやがったことへの罰だ! それで勘弁してやるよ。――ぷ――はははは」
「フッフ、フン♪」
「『自業自得よ。ザマァ♪』は良いんだけども、砂をかけるのは止めてやれよ、スゥ。一応、兄貴なんだろ、それ?」
「ご愁傷様だな、ケル君、ベロ君――はっはっは」
「クォォーン;」「フェォーン;」
愛ある仕打ちに異議申し立てる従僕二匹は、『『助けて下さいよ~』』と言わんばかりに声を揃えた情けない表情で、最妃に助けを乞う視線を送る。
だがしかし。
「あらあら。スゥの言う通り、自業自得ですわよ? 助けて下さいと懇願されても困りますわよ? 諦めなさいな。オホホホ~」
そんな従僕二匹をやっぱり愛ある仕打ちで一刀両断で優しく遇らう、存外、愉しんでいらっしゃった、斗家と言う群れのボス的立ち位置の最妃だったり。
しれっと最妃も意思疎通っつーか理解して通じてんのな?
流石と言うか……ここは気にしたら負けだな、うん。
◇◇◇
そんなほっこりするやり取りの中、妹的美少女形態のファーストが、徐に俺の袖を引っ張って話しかけてきた。
「貴方……有り難う。アタシ――」
何ぞ神妙な面持ちで礼を言い、意を決したかのように表情を引き締め、ナニかを言い掛ける。
「――おっと。ナニも言わなくて良いぞ、ファースト。全てがもう終わったことだし。遠い昔に漆黒の爺いと何ぞあったとしても、過去のことは過去のことだ。つまり今更なんだよ。更に言うとだな、これっぽっちも興味ねぇよ?」
言い難い、或いは言いたくないことは無理に言わんでよろし。
そんな気持ちを込めて、幼い子をあやすようにファーストの頭をグシャグシャと撫で回し、ポンポンと叩く。
「でも――貴方……わふっ!」
「うっせ。いつぞかに笑い飛ばして話せる時がきたら……そん時に改めて聴くわっつーことで。ほれ、とっとと撤収だ、ファースト」
「貴方……わ、解ったわよ……もう!」
まだ言うか! と軽いデコピンを喰らわす俺に、渋々、了承の返事をするファースト。
その顔は憑きモノが落ちたかのように清々しく、妹的美少女らしい素敵な笑顔だったり。
「ほれ、そこな不適切な表情のアリサも、羨ましそうにしてるクモヨも、ボケっとしてないで撤収、撤収! 状況、終わり! ホラ、行った行った!」
ファーストとは対照的な、魔法少女のコスプレ姿には似つかわしくない、とても怪しい何ぞ企む悪い顔のアリサを追い立てた。
従僕どもよ、まぢで狙われてんぞ?
解剖だけはされないように気をつけろよ、うん。
「状況終わりって、Military exercisesと違うなのよ? Termの使い方がおかしいのよ? クモヨ、行くのよ?」
「ハ、ハイ……」
渋々従うアリサを背中に乗せると、俺に対して意味深なお辞儀をしたクモヨは、未来達の元へとカサカサと移動していった。
「しかしだ、彼方君。私も一つ疑問に思うことがあるのだが……良いだろうか? あれほどの強敵を最も容易く仕留た手際……一体、どんな魔法を使ったのだ?」
未来達が集まって休む場所に肩を貸してゆっくりと戻る最中、少し先を歩く皆を一瞥したあと、怪訝そうに隣の俺に聴いて良いモノかと躊躇してるのが解るモノ言いで、囁くような小声で尋ねてくる大好。
あのな……魔法って、ナニ?
大体だな、俺は囁くような小声で尋ねられるバレてやましいこと何ぞ、なんもねぇよ!
チート持ちの人外でもねぇーよ!
お前らファンタジーな存在と一緒にすな!
「あゝ……実に簡単な話しなんだよ、大好。それはな――」
尋ねられた疑問を解決してやるべく、戻る道すがら丁寧に説明してやるのだった。
―――――――――― つづく。
「もしかしてだが……彼方君はケル君達の言わんとしていることを……理解していたりするのかな?」
そう怪訝そうに尋ねてきた。
「クッソ、ぬちゃぬちゃじゃねーかよ! ペッペっ! ベロチューはないわ、ベロチューは! 獣特有のなまら生くっさいわ! 全く!」
従僕二匹を蹴っ飛ばしてなんとか生くっさいベロチュー地獄から抜け出した俺は、俺的軍装の隠してもいないポケットからウェットティッシュとハンカチを素早く取り出し、顔のぬちゃぬちゃを拭いながら大好の質問にこう答える。
「――極最近になってなんだけどな? アイツらの言わんとしてること? それが漠然とだけども意味のあるヒトの言葉になって頭に伝わってくんのよ……なんとなくな? 念話とかのファンタジーじゃなくて、それを俺が勝手に脳内で補完つーの? ニュアンスからアテレコしてる程度だよ。大枠で内容は合ってるって思う。だから大したことじゃない」
漠然と理解できるようになったのって、きっと譲渡されたティアの知識の一端の所為じゃねーの?
俺の電波脳にぼちぼち馴染んできたとか?
結局は正しい答え――つまり、仕組み何ぞは当然解らんけどな?
実際、それで合ってんだろ、きっと。
「否、大したことだと私は思うぞ? 凄いことだとも思うぞ? 単純かつ簡単な命令などの意思疎通は犬である以上、実際、可能なんだろう……。だがしかし、警察犬や軍用犬のように訓練された犬であってもだ、翻訳機なども通さず正しく言葉に置き換えられるほど、明確な意思疎通は難しい……と言うか不可能なんだからな?」
驚きの表情のまま、俺の答えに最もなことを言ってくる。
件の従僕二匹はと言えば、必死に媚を売るも、すげなく俺に蹴っ飛ばされ引き剥がされたあと、正しいお座りの姿勢で会話を聴き入り、若干、冷汗混じりに神妙にしている。
「彼方君がそう言うなら、きっとそうなんだろうな。――さて、ケル君、ベロ君」
そんな従僕二匹の頭をゲシゲシと撫でまくり、白い歯をニッカリと笑い掛け、続ける。
「君達のお陰で私もどうにか命を拾った。ケル君には二度も助けられて――本当に面目ない。そうだな……後ほど礼を届けよう」
凛々しい表情に戻り佇まいを正すと、ケルとベロ其々に対し、個別に礼を尽くした丁寧な態度で深々と頭を下げるのだった。
ただ、今の身形が世紀末ヒャッハーか蛮族な裸族同然のそれだから、シュール過ぎて笑いが込み上げてくるんだけども。
「甘やかすな! ――って、そうだな? たぶん上等な肉とかで大いに悦って喜ぶと思うぞ? ついでに頑張った俺達の分も宜しく頼んだ!」
不適切極まりない不遜な笑顔な俺。
香ばしいポーズから中指をノーズパットに当てての、いつも以上にキレッキレな伊達メガネ、キラッキラッ! でそう宣う。
「ふ。彼方君も相変わらずだと思うぞ? 任せておきたまえ。とびっきり素敵過ぎるA5牛以上の高級肉を進呈――否、私が自ら持参しよう」
謎の白い歯をニッカリでそんな約束をする大好。
「ハッハー♪ ハッハー♪」
当然、食いしん坊なベロは跳び上がって大喜びだったり。
「ウォン;」「フン!」
それを見て額に前脚を当てて項垂れるケルと、隣でそっぽを向くスゥ。
ただ態度とは裏腹に、どちらも尻尾はこれでもかってほどにブンブン振って。
しれっと澄ましちゃいるが、存外、大いに喜んでいるのな君達。
ワンコに疑問符は取れた謎生物に違いはないが、性根はやっぱワンコだよな、うん。
「――あとな? 帰ったら風呂で容赦のない丸洗い洗濯コースだからな? ――ケル」
「――ウォ⁉︎」
「嫌、駄目だ。そんな顔して『――え⁉︎』じゃねーよ。――お前は、風・呂・だ!」
「クォォーン;」「ハッハ」「フフン」
「あのな? 『ザマァ』とか笑ってるけどな、ベロ? お前も帰ったら車に缶詰だからな?」
「――ハ⁉︎」「ウ、ウォン」
「『――は⁉︎』じゃねーよ、ベロ! ケルも『や、止むなし』みたいな顔すな! 俺に隠し事してた件に対して、俺からの細やかな嫌がらせだよ。おまけに容赦なくぬちょぬちょにしてくれやがったことへの罰だ! それで勘弁してやるよ。――ぷ――はははは」
「フッフ、フン♪」
「『自業自得よ。ザマァ♪』は良いんだけども、砂をかけるのは止めてやれよ、スゥ。一応、兄貴なんだろ、それ?」
「ご愁傷様だな、ケル君、ベロ君――はっはっは」
「クォォーン;」「フェォーン;」
愛ある仕打ちに異議申し立てる従僕二匹は、『『助けて下さいよ~』』と言わんばかりに声を揃えた情けない表情で、最妃に助けを乞う視線を送る。
だがしかし。
「あらあら。スゥの言う通り、自業自得ですわよ? 助けて下さいと懇願されても困りますわよ? 諦めなさいな。オホホホ~」
そんな従僕二匹をやっぱり愛ある仕打ちで一刀両断で優しく遇らう、存外、愉しんでいらっしゃった、斗家と言う群れのボス的立ち位置の最妃だったり。
しれっと最妃も意思疎通っつーか理解して通じてんのな?
流石と言うか……ここは気にしたら負けだな、うん。
◇◇◇
そんなほっこりするやり取りの中、妹的美少女形態のファーストが、徐に俺の袖を引っ張って話しかけてきた。
「貴方……有り難う。アタシ――」
何ぞ神妙な面持ちで礼を言い、意を決したかのように表情を引き締め、ナニかを言い掛ける。
「――おっと。ナニも言わなくて良いぞ、ファースト。全てがもう終わったことだし。遠い昔に漆黒の爺いと何ぞあったとしても、過去のことは過去のことだ。つまり今更なんだよ。更に言うとだな、これっぽっちも興味ねぇよ?」
言い難い、或いは言いたくないことは無理に言わんでよろし。
そんな気持ちを込めて、幼い子をあやすようにファーストの頭をグシャグシャと撫で回し、ポンポンと叩く。
「でも――貴方……わふっ!」
「うっせ。いつぞかに笑い飛ばして話せる時がきたら……そん時に改めて聴くわっつーことで。ほれ、とっとと撤収だ、ファースト」
「貴方……わ、解ったわよ……もう!」
まだ言うか! と軽いデコピンを喰らわす俺に、渋々、了承の返事をするファースト。
その顔は憑きモノが落ちたかのように清々しく、妹的美少女らしい素敵な笑顔だったり。
「ほれ、そこな不適切な表情のアリサも、羨ましそうにしてるクモヨも、ボケっとしてないで撤収、撤収! 状況、終わり! ホラ、行った行った!」
ファーストとは対照的な、魔法少女のコスプレ姿には似つかわしくない、とても怪しい何ぞ企む悪い顔のアリサを追い立てた。
従僕どもよ、まぢで狙われてんぞ?
解剖だけはされないように気をつけろよ、うん。
「状況終わりって、Military exercisesと違うなのよ? Termの使い方がおかしいのよ? クモヨ、行くのよ?」
「ハ、ハイ……」
渋々従うアリサを背中に乗せると、俺に対して意味深なお辞儀をしたクモヨは、未来達の元へとカサカサと移動していった。
「しかしだ、彼方君。私も一つ疑問に思うことがあるのだが……良いだろうか? あれほどの強敵を最も容易く仕留た手際……一体、どんな魔法を使ったのだ?」
未来達が集まって休む場所に肩を貸してゆっくりと戻る最中、少し先を歩く皆を一瞥したあと、怪訝そうに隣の俺に聴いて良いモノかと躊躇してるのが解るモノ言いで、囁くような小声で尋ねてくる大好。
あのな……魔法って、ナニ?
大体だな、俺は囁くような小声で尋ねられるバレてやましいこと何ぞ、なんもねぇよ!
チート持ちの人外でもねぇーよ!
お前らファンタジーな存在と一緒にすな!
「あゝ……実に簡単な話しなんだよ、大好。それはな――」
尋ねられた疑問を解決してやるべく、戻る道すがら丁寧に説明してやるのだった。
―――――――――― つづく。
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