10 / 12
第一部 現代編――。
第一〇話 姫君は何故にこっちに?
しおりを挟む
人を舐め切った不遜な態度で物を言うくらいだから、それは恐らく高位の悪魔だったに違いない。
だがしかし。マリアンヌ嬢に一方的に蹂躙され嬲られまくった挙句、細切れに寸断されたあとでは、最早、確かめる術はない――。
「ふぅ――かなり物足らぬが、あまり贅沢は言うまいて。久々に本来の姿でどつき倒してくれよったので多少の気は晴れた」
未だゲシゲシと名残り惜しそうに、ミンチと化した残骸を踏み散らかすマリアンヌ嬢。
「とても優雅に御座いました。さすがマリアお嬢様に御座います」
マリアンヌ嬢の元へ駆け寄るゲシュタルト君は、何処から出したのか、日本手拭いを献上して跪き畏った。
「うむ、気が利くのうゲシュタルトよ。――して、駄肉じゃじゃ馬娘はどうよ?」
日本手拭いで汗を拭き、ゲシュタルト君に投げ渡すと、優雅な立ち居振る舞いでスタスタと姫君の元へと歩み寄る。
「これだけの大騒ぎの中、グースカと寝ていられる太々しい神経とは……全く。存外、したたかな奴よの? これ、起きぬか」
姫君の頬っぺたを力一杯、それも容赦なくの往復ビンタをかますときた。
『魔力枯渇で気を失っているように御座います。補填して差し上げれば、直ぐにお目覚めになられるかと具申致しますが?』
往復ビンタのマリアンヌ嬢を諫めもせず、しれっと報告するミサだったり。
やっぱ姫君になんぞ恨みでもあるん、ミサ?
「ミサのように、魔力代わりに電気で代用できれば、即解決するんだけどな?」
魔力など、この世界にはない。
補充しようとしても、できないって言う縛りがある。
「ならば物は試しだ、主よっ! 家に掻っ攫って、ミサのように尻にプラグでも指し、電気とやらで補充をさせれば良いのだっ! 高貴な身分の所為で、おそらく男を知らぬ生娘に違いないであろう? 妾が存分に辱めて嬲ってやるわっ! お~っほっほっほ! ザマァだの、小娘! お~っほっほっほ!」
めっさ嬉しそうに高笑いするマリアンヌ嬢。
えっ⁉︎ ミサのように尻にプラグっ⁉︎
そこに差してるなんて、いつ見たん?
『マリア様……お言葉ですが、尻にプラグなどと言う卑猥で破廉恥な補充方法では、断じて御座いません』
真面目顔で否定するミサだった。だがしかし。
「ならば何処から吸い上げておるのじゃ? ほれ、早う説明せぬか?」
なんとも美女にあるまじきエゲツない笑顔になって、差してる場所についてを詰問する始末。
『い、言えない……所に……御座います……』
俯き加減に恥じらいつつ、言い淀みつつも否定するミサ。
い、言えない所なのかっ⁉︎
「なぁ、主よ。妾の気の所為かも知れぬが……其方、少々、下衆化しておらぬか?」
「あーうん、すまん。ちょっとだけな?」
「ははぁ~ん? 何を頬を朱に染めておるのじゃ? ん? ほれ、妾の顔を見てちゃんと話さぬか。人と会話する時は、目を見て話すが道理であろう? ん~?」
「あー、うん。ごめん。勘弁して」
美女にあるまじきエゲツない笑顔から、更にジト目になって俺を覗き込むマリアンヌ嬢に、タジタジになってしまった……。
実は絶世の美女過ぎて、なんとなく照れてしまうんだよねぇ。
マリーの時は可愛いは正義とほっこりさせられるけども、マリアンヌ嬢の本来の姿の時は、妖艶なまでの色気と、色々と凄い、なまら凄い部分が目に毒でね。
意図せず魅了されてるんじゃないかと思うほど、俺の中での存在が大きく膨れ上がるんだよな。
間違っても、腰の俺自身のことではない。
まぁ、性格がアレでなく淑女の嗜みだったなら、親密なお付き合いもやぶさかでもなかったってのは秘密。特にミサには。
「ならば私めが、姫君に魔力譲渡を施して差し上げましょう。恐れながら失礼致します――」
イケメン真面目顔のゲシュタルト君が執事の嗜みで傅くと、姫君の手を両手でそっと包み込むように握った。
何故かは俺の知るところでは全くないんだけど、姫君の手を包む手つきが妙に如何わしく。
魔力の譲渡って、こっちの世界でもできたんだと変な感心をしつつ見ていると、淡い紫色の輝きが姫君に伝播して全身を包み込み、まるで吸い込まれるようにして消えていった。
「はぁはぁ――かなり持っていかれました――はぁはぁ」
そしてゲシュタルト君から、醜い禿げた中年太りなおっさんの姿の下衆徒君に戻ったあとは、脂汗を掻いて苦しそうに身悶えつつ、がくりと膝をついた。
何故かは俺の知るところでは全くないんだけど、未だに姫君の手を包む手つきが更に如何わしく。
「余計なことをするでないわっ! お陰で妾の愉しみが一つ減ったではないかっ! 下衆、この落とし前はどうしてくれようぞ?」
「ああ……久方振りのマリアお嬢様本来のお姿で、躾けて頂けるので御座いますね! 嗚呼、なんと言う至福――はぁはぁ」
見てて気持ち悪いんだけど?
「下衆……荒げる息の質が変わりおったな? よ、寄るなっ! 妾が穢れるっ! 孕むっ! この姿では、それは洒落にならぬっ!」
「はぁはぁ――はぁはぁ」
下衆徒君をゲシゲシと足蹴にするマリアンヌ嬢。
当然、ひたすら身悶えて喜ぶ下衆徒君。
やっぱ見てて気持ち悪過ぎなんだけど?
◇◇◇
「――ミサ、姫君の具合は?」
二人は華麗にスルーしておき、姫君を抱きかかえるミサの方へと歩み寄り、膝をついて蹲み込む。
『呼吸も安定。じきに目を覚まされると思います。下衆徒様のおかげに御座いますね』
気持ち悪い醜態を晒す二人を背景に、とても和やかに微笑むミサ。
シュールだな、うん。
「んじゃ、家に連れて帰ろうか。詳しい事情は目を覚ましたそのあとにでも、ゆっくり尋ねれば良いさ――よっこいしょ。……また太りやがったなこいつ」
抱きかかえるミサから姫君を預かり、肩に担ぐ。
本物のお姫様にお姫様抱っこなんて、贅沢すぎるでしょ?
『――ぷ。姫君だと言うに雑な扱い。流石に鬼畜に御座いますね。あと『雌豚』と言うお言葉だけは、姫君に対して絶対に使ってはなりませんよ、サバト様』
「解ってる。それは言えってことだろ? あとな、俺は雌豚とは言ってないけどな? ――さて、人が来る前に行くぞ。側から見たらさ、どう見たって人攫いだからな、俺」
米俵を担ぐ格好で姫君を担いでいる俺は、スタスタと出口へと向かう。
『マリア様、下衆徒様。キモい漫才をしておられずに、戻りますのでお支度願います』
「――下衆、お前はここで死ねっ! 死んでおれっ! 着いてくるでないわっ! 妾が穢れるっ! 孕むっ! 洒落にならぬっ!」
「――ああ、その蔑むお顔とお言葉が……くぅ! た、たまりません!」
「変態めが!」『激しく同意に御座います』
「嗚呼~」
飄々と踊りながら逃げるようにやって来るマリアンヌ嬢と、芋虫のように這って追いかける下衆徒君。
それを気持ち悪い物を見る蔑んだ目で、何処から持ってきたのか、良い感じの棒で追い立てるミサ。
なぁ……高位の悪魔が渡ってきた緊急事態だったって解ってる、君達? 真面な思考ができる奴は、誰も居ないの?
姫君を担ぎながら、園児が戯れるに等しいその光景を、げんなりと眺めていた俺だった――。
――――――――――
悪戯はまだまだ続く。(笑)
だがしかし。マリアンヌ嬢に一方的に蹂躙され嬲られまくった挙句、細切れに寸断されたあとでは、最早、確かめる術はない――。
「ふぅ――かなり物足らぬが、あまり贅沢は言うまいて。久々に本来の姿でどつき倒してくれよったので多少の気は晴れた」
未だゲシゲシと名残り惜しそうに、ミンチと化した残骸を踏み散らかすマリアンヌ嬢。
「とても優雅に御座いました。さすがマリアお嬢様に御座います」
マリアンヌ嬢の元へ駆け寄るゲシュタルト君は、何処から出したのか、日本手拭いを献上して跪き畏った。
「うむ、気が利くのうゲシュタルトよ。――して、駄肉じゃじゃ馬娘はどうよ?」
日本手拭いで汗を拭き、ゲシュタルト君に投げ渡すと、優雅な立ち居振る舞いでスタスタと姫君の元へと歩み寄る。
「これだけの大騒ぎの中、グースカと寝ていられる太々しい神経とは……全く。存外、したたかな奴よの? これ、起きぬか」
姫君の頬っぺたを力一杯、それも容赦なくの往復ビンタをかますときた。
『魔力枯渇で気を失っているように御座います。補填して差し上げれば、直ぐにお目覚めになられるかと具申致しますが?』
往復ビンタのマリアンヌ嬢を諫めもせず、しれっと報告するミサだったり。
やっぱ姫君になんぞ恨みでもあるん、ミサ?
「ミサのように、魔力代わりに電気で代用できれば、即解決するんだけどな?」
魔力など、この世界にはない。
補充しようとしても、できないって言う縛りがある。
「ならば物は試しだ、主よっ! 家に掻っ攫って、ミサのように尻にプラグでも指し、電気とやらで補充をさせれば良いのだっ! 高貴な身分の所為で、おそらく男を知らぬ生娘に違いないであろう? 妾が存分に辱めて嬲ってやるわっ! お~っほっほっほ! ザマァだの、小娘! お~っほっほっほ!」
めっさ嬉しそうに高笑いするマリアンヌ嬢。
えっ⁉︎ ミサのように尻にプラグっ⁉︎
そこに差してるなんて、いつ見たん?
『マリア様……お言葉ですが、尻にプラグなどと言う卑猥で破廉恥な補充方法では、断じて御座いません』
真面目顔で否定するミサだった。だがしかし。
「ならば何処から吸い上げておるのじゃ? ほれ、早う説明せぬか?」
なんとも美女にあるまじきエゲツない笑顔になって、差してる場所についてを詰問する始末。
『い、言えない……所に……御座います……』
俯き加減に恥じらいつつ、言い淀みつつも否定するミサ。
い、言えない所なのかっ⁉︎
「なぁ、主よ。妾の気の所為かも知れぬが……其方、少々、下衆化しておらぬか?」
「あーうん、すまん。ちょっとだけな?」
「ははぁ~ん? 何を頬を朱に染めておるのじゃ? ん? ほれ、妾の顔を見てちゃんと話さぬか。人と会話する時は、目を見て話すが道理であろう? ん~?」
「あー、うん。ごめん。勘弁して」
美女にあるまじきエゲツない笑顔から、更にジト目になって俺を覗き込むマリアンヌ嬢に、タジタジになってしまった……。
実は絶世の美女過ぎて、なんとなく照れてしまうんだよねぇ。
マリーの時は可愛いは正義とほっこりさせられるけども、マリアンヌ嬢の本来の姿の時は、妖艶なまでの色気と、色々と凄い、なまら凄い部分が目に毒でね。
意図せず魅了されてるんじゃないかと思うほど、俺の中での存在が大きく膨れ上がるんだよな。
間違っても、腰の俺自身のことではない。
まぁ、性格がアレでなく淑女の嗜みだったなら、親密なお付き合いもやぶさかでもなかったってのは秘密。特にミサには。
「ならば私めが、姫君に魔力譲渡を施して差し上げましょう。恐れながら失礼致します――」
イケメン真面目顔のゲシュタルト君が執事の嗜みで傅くと、姫君の手を両手でそっと包み込むように握った。
何故かは俺の知るところでは全くないんだけど、姫君の手を包む手つきが妙に如何わしく。
魔力の譲渡って、こっちの世界でもできたんだと変な感心をしつつ見ていると、淡い紫色の輝きが姫君に伝播して全身を包み込み、まるで吸い込まれるようにして消えていった。
「はぁはぁ――かなり持っていかれました――はぁはぁ」
そしてゲシュタルト君から、醜い禿げた中年太りなおっさんの姿の下衆徒君に戻ったあとは、脂汗を掻いて苦しそうに身悶えつつ、がくりと膝をついた。
何故かは俺の知るところでは全くないんだけど、未だに姫君の手を包む手つきが更に如何わしく。
「余計なことをするでないわっ! お陰で妾の愉しみが一つ減ったではないかっ! 下衆、この落とし前はどうしてくれようぞ?」
「ああ……久方振りのマリアお嬢様本来のお姿で、躾けて頂けるので御座いますね! 嗚呼、なんと言う至福――はぁはぁ」
見てて気持ち悪いんだけど?
「下衆……荒げる息の質が変わりおったな? よ、寄るなっ! 妾が穢れるっ! 孕むっ! この姿では、それは洒落にならぬっ!」
「はぁはぁ――はぁはぁ」
下衆徒君をゲシゲシと足蹴にするマリアンヌ嬢。
当然、ひたすら身悶えて喜ぶ下衆徒君。
やっぱ見てて気持ち悪過ぎなんだけど?
◇◇◇
「――ミサ、姫君の具合は?」
二人は華麗にスルーしておき、姫君を抱きかかえるミサの方へと歩み寄り、膝をついて蹲み込む。
『呼吸も安定。じきに目を覚まされると思います。下衆徒様のおかげに御座いますね』
気持ち悪い醜態を晒す二人を背景に、とても和やかに微笑むミサ。
シュールだな、うん。
「んじゃ、家に連れて帰ろうか。詳しい事情は目を覚ましたそのあとにでも、ゆっくり尋ねれば良いさ――よっこいしょ。……また太りやがったなこいつ」
抱きかかえるミサから姫君を預かり、肩に担ぐ。
本物のお姫様にお姫様抱っこなんて、贅沢すぎるでしょ?
『――ぷ。姫君だと言うに雑な扱い。流石に鬼畜に御座いますね。あと『雌豚』と言うお言葉だけは、姫君に対して絶対に使ってはなりませんよ、サバト様』
「解ってる。それは言えってことだろ? あとな、俺は雌豚とは言ってないけどな? ――さて、人が来る前に行くぞ。側から見たらさ、どう見たって人攫いだからな、俺」
米俵を担ぐ格好で姫君を担いでいる俺は、スタスタと出口へと向かう。
『マリア様、下衆徒様。キモい漫才をしておられずに、戻りますのでお支度願います』
「――下衆、お前はここで死ねっ! 死んでおれっ! 着いてくるでないわっ! 妾が穢れるっ! 孕むっ! 洒落にならぬっ!」
「――ああ、その蔑むお顔とお言葉が……くぅ! た、たまりません!」
「変態めが!」『激しく同意に御座います』
「嗚呼~」
飄々と踊りながら逃げるようにやって来るマリアンヌ嬢と、芋虫のように這って追いかける下衆徒君。
それを気持ち悪い物を見る蔑んだ目で、何処から持ってきたのか、良い感じの棒で追い立てるミサ。
なぁ……高位の悪魔が渡ってきた緊急事態だったって解ってる、君達? 真面な思考ができる奴は、誰も居ないの?
姫君を担ぎながら、園児が戯れるに等しいその光景を、げんなりと眺めていた俺だった――。
――――――――――
悪戯はまだまだ続く。(笑)
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
【完結】「父に毒殺され母の葬儀までタイムリープしたので、親戚の集まる前で父にやり返してやった」
まほりろ
恋愛
十八歳の私は異母妹に婚約者を奪われ、父と継母に毒殺された。
気がついたら十歳まで時間が巻き戻っていて、母の葬儀の最中だった。
私に毒を飲ませた父と継母が、虫の息の私の耳元で得意げに母を毒殺した経緯を話していたことを思い出した。
母の葬儀が終われば私は屋敷に幽閉され、外部との連絡手段を失ってしまう。
父を断罪できるチャンスは今しかない。
「お父様は悪くないの!
お父様は愛する人と一緒になりたかっただけなの!
だからお父様はお母様に毒をもったの!
お願いお父様を捕まえないで!」
私は声の限りに叫んでいた。
心の奥にほんの少し芽生えた父への殺意とともに。
※他サイトにも投稿しています。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※タイトル変更しました。
旧タイトル「父に殺されタイムリープしたので『お父様は悪くないの!お父様は愛する人と一緒になりたくてお母様の食事に毒をもっただけなの!』と叫んでみた」
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
押し付けられた仕事は致しません。
章槻雅希
ファンタジー
婚約者に自分の仕事を押し付けて遊びまくる王太子。王太子の婚約破棄茶番によって新たな婚約者となった大公令嬢はそれをきっぱり拒否する。『わたくしの仕事ではありませんので、お断りいたします』と。
書きたいことを書いたら、まとまりのない文章になってしまいました。勿体ない精神で投稿します。
『小説家になろう』『Pixiv』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
貴方に側室を決める権利はございません
章槻雅希
ファンタジー
婚約者がいきなり『側室を迎える』と言い出しました。まだ、結婚もしていないのに。そしてよくよく聞いてみると、婚約者は根本的な勘違いをしているようです。あなたに側室を決める権利はありませんし、迎える権利もございません。
思い付きによるショートショート。
国の背景やらの設定はふんわり。なんちゃって近世ヨーロッパ風な異世界。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様に重複投稿。
悪役令嬢は処刑されました
菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。
王太子妃が我慢しなさい ~姉妹差別を受けていた姉がもっとひどい兄弟差別を受けていた王太子に嫁ぎました~
玄未マオ
ファンタジー
メディア王家に伝わる古い呪いで第一王子は家族からも畏怖されていた。
その王子の元に姉妹差別を受けていたメルが嫁ぐことになるが、その事情とは?
ヒロインは姉妹差別され育っていますが、言いたいことはきっちりいう子です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる