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第四章──暴かれ出した真実
反撃の狼煙
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「もうすぐ魔王が復活する。戦闘の態勢を整えておいてくれ」
「あァ」
シガ・テンキは短く答える。
──シノサキ・テル。
忽然と姿を消した彼女……いや、彼の消息はまだ明らかになっていない。
自分とテルのFC全員を動員しているのにも関わらず、足取りが一向に掴めないのだ。
だが、一つだけ有力な情報があった。
何やら、影のようなものに襲撃されていたらしいこと。
そして、その影を操る者は──。
彼の、英雄殺しだったとも。
そして英雄殺しと共にテルはどこかへ転移し、そしてそこから足取りが途絶えている。
──この情報を血眼になって集めてきたのはフィーネだ。
「おね゛がい、じまず……!! お姉様の、仇をぉ゛……ッ!!」
──テンキも、同じ気持ちだった。
だがテンキと違い、彼女には自分で復讐を果たすだけの力がない。
自分のそれを他人に任せることが、どれほど屈辱的だろうか?
少なくともその心情は、テンキの想像出来るようなものではないだろう。
だからテンキは「任せろ」とただ一言告げて、この日を待ち続けた。
テンキが彼女のためにできることは、その思いに答えることだけだから。
──テルを殺す。
簡単に言うが、それは不可能に近い芸当だ。
勇者のテンキでさえ手こずる相手なのだから、そこらの不審者がどうこう出来るはずもない。
だが、現にテルは消えてしまった。
……ただ一つ、テルが殺された可能性があるとすれば。
外見の情報が一致し、正しく神がかりな力を持つものが目の前にいた。
つまり──目の前の、この神が。
テルを殺したという可能性だけが。
怨嗟となってテンキの脳を支配していた。
神がテルを殺す理由は分からない。
英雄殺しと何故繋がっているのかも、テンキには分からない。
分からなくても、ねじ曲げようのない事実がそこにある。
それを考え、突き止めるのはテンキの役割ではない。
テンキの役目は、この神の皮を被った野郎をぶっ飛ばすことだ。
「それじゃあまた連絡する、またなシガ・テンキ───が、ァっ……!?」
「あァ。サヨウナラってヤツだ」
勇者の聖光が影を灼く。
貫かれた腹部から人間のものとは思えぬ真っ黒な血を散らした神は、しかしそれでも余裕の笑みを崩さなかった。
「ふ、ふは、はっははは……お前、気づいたのか、流石だな」
「あァ……? 何をだ……いや、いい。もうテメェ、黙れ」
ただ復讐、殺意にのみ駆られたテンキは、更に追い打ちをかけようと振りかぶるが──。
その前に、影は闇に溶けて消えていく。
「クソ、戻ッて来やがれッ!! 汚ェぞ……!! テメェ、神様なンじャねェのか!! なンで、なンでテルを殺しやがッたァ!!!」
「───? フン、そういう事か。まぁ安心しろ、あの時殺すつもりではあったが──まだ死んではいない」
「は───?」
テルが、生きている?
この死神から逃げおおせたというのか。
「それよりもお前は魔王を倒し、この世界を救うことを先に考えるんだな」
その言葉を最後に、今度こそ影は完全に消えた。
「テル、生きてンのか。───そうか、そうかァ…………良かッ、た」
影を取り逃したその事よりも、魔王を倒すなどという使命よりも、今はテルが生きていることを噛み締めたかった。
──見かけたら、一発ぶん殴ってやる。
涙を拭い、テンキはその場を後にした。
フィーネ達に、いい報告ができる。
それからテルが真実と闇をその小さな背中に背負って戻ってきたのは、更に一週間が経った頃だった。
■ ■ ■
「……多分、多分だヨ? その影を倒したラ、君の体は帰って来ると思うんダ」
人差し指を立てて熱弁するチェネラに、テルは喉をごくりと鳴らす。
「……マジか」
『すごい、偶然……まさかアイツが、私たちの最終目的に繋がるなんて』
「だっテテル、君魂だけ封じられたんダヨネ? 魔王が封じられたっテ言われてタ大教会に。それなラきっと、その男のコートの奥にあるのハ君の体ダ。負のエネルギー体自体が人間の体ヲ持つとは考えにくいのサ」
チェネラの言うことも最もだ。
更に、影を打ち倒さなくてはならない理由が増えた。
──というより。
全ての目的が、影の打倒へと集約したと言える。
「あぁそれト。計算結果から行くと今日だヨ、復活」
続くチェネラの言葉に、テルはいよいよかと拳を握る。
迷宮の魔物から発生するおよその魔力から、復活の陣が発動するタイミングをチェネラに予測してもらっていたのだ。
「どウやら書物をダメにしちゃえバ無力だと思っタみたいだけどネ。残念ながらミーはちゃんト覚えてるのサ」と胸を張っていたが、実際凄いとテルは思う。
全くシエラといいチェネラといい、どうやってそんなに多くの事を記憶しているのか教えて欲しいところだ。
「──行くん、だヨネ」
「あぁ、急がないと」
魔王を誕生させる魔法にさえヤツが取り掛かってしまえば、もう襲撃される心配はない。
ヤツは今まで何度もテルにちょっかいをかけて来ていたが──。
チェネラの結界には、流石に手出しが出来なかったらしい。
英雄殺しがいなくなってからというものの、実に平和だ。
だが逆にそれは──テルがこの村から出られないということでもある。
だから奴が魔法に取り掛かる時間を突き止める必要があった。
安全にテンキと合流するために。
『とんでもない魔法を知ってるもんだね。こんな陣どこにも載ってないよ』
「エルフを舐めちゃいけないっテことサ。崇めてモいいんだヨ」
感嘆するシエラにテルは同意する。
チェネラから教わったことは非常に多い。
彼女の膨大な知識によって、テルの戦闘力は格段に増した。
「あぁ、本当に世話になった。守ってくれてありがとう、チェネラ」
それを聞いたチェネラが目を見開いたその理由と。
「……それは、ズルいヨ」
その一言は、テルには届かなかった。
「シエラちゃん「シエラっち」「シエラ」「シエラさん」」
そして──四人の声。【開けゴマ】とシャン・リオだ。
思えば、【開けゴマ】の皆がいなければテルとシエラの冒険は、もっと過酷で熾烈なものになっていた。
──あの時食べさせてもらった初めてのご飯の味は、まだ覚えている。
短い間とはいえ、育ててもらった恩を仇で返すわけにはいかない。
──言いたいこと、沢山あっただろう。
もっと言えば、止めたかっただろう。
勇者、魔王、とんでもないスケールの大きな話だ。
首を突っ込んでもらいたいわけがない。
だが──それでも、ダゴマ達はその気持ちを抑えて「いってらっしゃい」と言った。
「──あぁ」
テルとシエラは目を閉じて息をいっぱいに吸う。
そして目を開いて──ハキハキと、明るく告げた。
「『行ってきます!!』」
おかえりと言われたその時に、ただいまと明るく返せるように。
■ ■ ■
勇者の、つまりシガ・テンキの力は必要不可欠だ。
魔王の復活陣を整えるのは他でもない、影なのだから。
影はテンキと、魔王はテルと。
そういう盤面を作らねば、こちらに勝機はない。
チェネラに教えて貰った【超転移陣】は今までのモノとは違い、一度見た事のある場所ならばどこにでも飛ぶことが出来る。
そんなワケで、テルは一週間ぶりに学院へと舞い戻ったのだが──。
「お姉様ぁぁぁぁぁぁあほんどぉ゛によがっだでずぅうう!!!」
瞬間、飛びついてきたのはフィーネだった。
「心配かけてごめんな、フィーネ」
「あ゛やまらだいでぐだざいぃいい!!! うぇえええ゛え゛ん!!!」
──配慮が欠けていた。
あの後学院に戻ることも無く、一週間別の場所にいたのだから、失踪という扱いになるのも当然だろう。
そして、そうなったらフィーネ達が混乱し悲しむのも、また当然だ。
汁だくで泣きつくフィーネを撫でながら、テルは自らの思慮の浅さに嘆息した。
『仕方ないよテル、色々ありすぎたんだし……』
「(分かってる。でも……それでも泣かせたのは事実だろ)」
──だが、フィーネを泣かせたのはテルであると同時に、影でもある。
影さえいなければ、テルはもっと快適な異世界生活を送れていた。
影さえいなければ、ヴェインやフリードが死ぬことも、ダゴマの右腕が無くなることもなかった。
テンキもそうだ。
聞けば、テンキは死んでこちらに来たわけではないと言う。
彼自身は転生して良かったと言っているが、それは結果論だ。
彼には彼の送るはずだった人生があり、あの影は自らの目的のためだけにそれをぶち壊した。
到底許せる話ではない。
「よォ、久しぶりだな待ッてたぜテr……シエラ。色々あったンだろ、聞かせてもらうぞ。オレが神様だと思ッてたアレは……一体何だ」
だが──こうして再会すると、異世界で彼に会うことが出来て良かったと思う自分もいる。
結局の所テルもシエラも、あの影を殺すためのもっともらしい理由が欲しいだけなのかもしれない。
それでも構わない。
さぁ──輝らす光で、影を晴らそう。
反撃の狼煙だ。
「あァ」
シガ・テンキは短く答える。
──シノサキ・テル。
忽然と姿を消した彼女……いや、彼の消息はまだ明らかになっていない。
自分とテルのFC全員を動員しているのにも関わらず、足取りが一向に掴めないのだ。
だが、一つだけ有力な情報があった。
何やら、影のようなものに襲撃されていたらしいこと。
そして、その影を操る者は──。
彼の、英雄殺しだったとも。
そして英雄殺しと共にテルはどこかへ転移し、そしてそこから足取りが途絶えている。
──この情報を血眼になって集めてきたのはフィーネだ。
「おね゛がい、じまず……!! お姉様の、仇をぉ゛……ッ!!」
──テンキも、同じ気持ちだった。
だがテンキと違い、彼女には自分で復讐を果たすだけの力がない。
自分のそれを他人に任せることが、どれほど屈辱的だろうか?
少なくともその心情は、テンキの想像出来るようなものではないだろう。
だからテンキは「任せろ」とただ一言告げて、この日を待ち続けた。
テンキが彼女のためにできることは、その思いに答えることだけだから。
──テルを殺す。
簡単に言うが、それは不可能に近い芸当だ。
勇者のテンキでさえ手こずる相手なのだから、そこらの不審者がどうこう出来るはずもない。
だが、現にテルは消えてしまった。
……ただ一つ、テルが殺された可能性があるとすれば。
外見の情報が一致し、正しく神がかりな力を持つものが目の前にいた。
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神がテルを殺す理由は分からない。
英雄殺しと何故繋がっているのかも、テンキには分からない。
分からなくても、ねじ曲げようのない事実がそこにある。
それを考え、突き止めるのはテンキの役割ではない。
テンキの役目は、この神の皮を被った野郎をぶっ飛ばすことだ。
「それじゃあまた連絡する、またなシガ・テンキ───が、ァっ……!?」
「あァ。サヨウナラってヤツだ」
勇者の聖光が影を灼く。
貫かれた腹部から人間のものとは思えぬ真っ黒な血を散らした神は、しかしそれでも余裕の笑みを崩さなかった。
「ふ、ふは、はっははは……お前、気づいたのか、流石だな」
「あァ……? 何をだ……いや、いい。もうテメェ、黙れ」
ただ復讐、殺意にのみ駆られたテンキは、更に追い打ちをかけようと振りかぶるが──。
その前に、影は闇に溶けて消えていく。
「クソ、戻ッて来やがれッ!! 汚ェぞ……!! テメェ、神様なンじャねェのか!! なンで、なンでテルを殺しやがッたァ!!!」
「───? フン、そういう事か。まぁ安心しろ、あの時殺すつもりではあったが──まだ死んではいない」
「は───?」
テルが、生きている?
この死神から逃げおおせたというのか。
「それよりもお前は魔王を倒し、この世界を救うことを先に考えるんだな」
その言葉を最後に、今度こそ影は完全に消えた。
「テル、生きてンのか。───そうか、そうかァ…………良かッ、た」
影を取り逃したその事よりも、魔王を倒すなどという使命よりも、今はテルが生きていることを噛み締めたかった。
──見かけたら、一発ぶん殴ってやる。
涙を拭い、テンキはその場を後にした。
フィーネ達に、いい報告ができる。
それからテルが真実と闇をその小さな背中に背負って戻ってきたのは、更に一週間が経った頃だった。
■ ■ ■
「……多分、多分だヨ? その影を倒したラ、君の体は帰って来ると思うんダ」
人差し指を立てて熱弁するチェネラに、テルは喉をごくりと鳴らす。
「……マジか」
『すごい、偶然……まさかアイツが、私たちの最終目的に繋がるなんて』
「だっテテル、君魂だけ封じられたんダヨネ? 魔王が封じられたっテ言われてタ大教会に。それなラきっと、その男のコートの奥にあるのハ君の体ダ。負のエネルギー体自体が人間の体ヲ持つとは考えにくいのサ」
チェネラの言うことも最もだ。
更に、影を打ち倒さなくてはならない理由が増えた。
──というより。
全ての目的が、影の打倒へと集約したと言える。
「あぁそれト。計算結果から行くと今日だヨ、復活」
続くチェネラの言葉に、テルはいよいよかと拳を握る。
迷宮の魔物から発生するおよその魔力から、復活の陣が発動するタイミングをチェネラに予測してもらっていたのだ。
「どウやら書物をダメにしちゃえバ無力だと思っタみたいだけどネ。残念ながらミーはちゃんト覚えてるのサ」と胸を張っていたが、実際凄いとテルは思う。
全くシエラといいチェネラといい、どうやってそんなに多くの事を記憶しているのか教えて欲しいところだ。
「──行くん、だヨネ」
「あぁ、急がないと」
魔王を誕生させる魔法にさえヤツが取り掛かってしまえば、もう襲撃される心配はない。
ヤツは今まで何度もテルにちょっかいをかけて来ていたが──。
チェネラの結界には、流石に手出しが出来なかったらしい。
英雄殺しがいなくなってからというものの、実に平和だ。
だが逆にそれは──テルがこの村から出られないということでもある。
だから奴が魔法に取り掛かる時間を突き止める必要があった。
安全にテンキと合流するために。
『とんでもない魔法を知ってるもんだね。こんな陣どこにも載ってないよ』
「エルフを舐めちゃいけないっテことサ。崇めてモいいんだヨ」
感嘆するシエラにテルは同意する。
チェネラから教わったことは非常に多い。
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「あぁ、本当に世話になった。守ってくれてありがとう、チェネラ」
それを聞いたチェネラが目を見開いたその理由と。
「……それは、ズルいヨ」
その一言は、テルには届かなかった。
「シエラちゃん「シエラっち」「シエラ」「シエラさん」」
そして──四人の声。【開けゴマ】とシャン・リオだ。
思えば、【開けゴマ】の皆がいなければテルとシエラの冒険は、もっと過酷で熾烈なものになっていた。
──あの時食べさせてもらった初めてのご飯の味は、まだ覚えている。
短い間とはいえ、育ててもらった恩を仇で返すわけにはいかない。
──言いたいこと、沢山あっただろう。
もっと言えば、止めたかっただろう。
勇者、魔王、とんでもないスケールの大きな話だ。
首を突っ込んでもらいたいわけがない。
だが──それでも、ダゴマ達はその気持ちを抑えて「いってらっしゃい」と言った。
「──あぁ」
テルとシエラは目を閉じて息をいっぱいに吸う。
そして目を開いて──ハキハキと、明るく告げた。
「『行ってきます!!』」
おかえりと言われたその時に、ただいまと明るく返せるように。
■ ■ ■
勇者の、つまりシガ・テンキの力は必要不可欠だ。
魔王の復活陣を整えるのは他でもない、影なのだから。
影はテンキと、魔王はテルと。
そういう盤面を作らねば、こちらに勝機はない。
チェネラに教えて貰った【超転移陣】は今までのモノとは違い、一度見た事のある場所ならばどこにでも飛ぶことが出来る。
そんなワケで、テルは一週間ぶりに学院へと舞い戻ったのだが──。
「お姉様ぁぁぁぁぁぁあほんどぉ゛によがっだでずぅうう!!!」
瞬間、飛びついてきたのはフィーネだった。
「心配かけてごめんな、フィーネ」
「あ゛やまらだいでぐだざいぃいい!!! うぇえええ゛え゛ん!!!」
──配慮が欠けていた。
あの後学院に戻ることも無く、一週間別の場所にいたのだから、失踪という扱いになるのも当然だろう。
そして、そうなったらフィーネ達が混乱し悲しむのも、また当然だ。
汁だくで泣きつくフィーネを撫でながら、テルは自らの思慮の浅さに嘆息した。
『仕方ないよテル、色々ありすぎたんだし……』
「(分かってる。でも……それでも泣かせたのは事実だろ)」
──だが、フィーネを泣かせたのはテルであると同時に、影でもある。
影さえいなければ、テルはもっと快適な異世界生活を送れていた。
影さえいなければ、ヴェインやフリードが死ぬことも、ダゴマの右腕が無くなることもなかった。
テンキもそうだ。
聞けば、テンキは死んでこちらに来たわけではないと言う。
彼自身は転生して良かったと言っているが、それは結果論だ。
彼には彼の送るはずだった人生があり、あの影は自らの目的のためだけにそれをぶち壊した。
到底許せる話ではない。
「よォ、久しぶりだな待ッてたぜテr……シエラ。色々あったンだろ、聞かせてもらうぞ。オレが神様だと思ッてたアレは……一体何だ」
だが──こうして再会すると、異世界で彼に会うことが出来て良かったと思う自分もいる。
結局の所テルもシエラも、あの影を殺すためのもっともらしい理由が欲しいだけなのかもしれない。
それでも構わない。
さぁ──輝らす光で、影を晴らそう。
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