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俺は、どこかで人間の赤ん坊の泣き声が聞こえて目を覚ました。
疲れて銀狼を抱いたまま寝てしまっていた。
そして、自分の膝の上に裸の赤ん坊がいてびっくりする。
「何!何がどうして?この子は誰?」
俺はパニックになった。
膝の上にいたのは銀狼のはずなのに、自分の目の前にいるのは人間の赤ん坊。
疲れて眠っている間に何が起きたのか俺には分からない。
「銀狼!銀狼!」
俺は赤ん坊を抱きしめながらビルの隙間から出て銀狼を探す。
「銀狼!どこだよ!銀狼!」
もしかして、寝ている間に銀狼があやかしの世界に帰ってしまったのかと思ったが、それならこの子は誰なんだと俺は怖くなった。
「嘘だよね?この子が、銀狼じゃないよね?」
信じたくなかったが、それしか思いつかなかった。
赤ん坊は俺の顔をじっと見ていたが、泣き疲れたのか寝てしまった。
すると、その姿が銀狼になって、しかも俺の知ってる銀狼より一回り小さくなった。
「嘘……やっぱり、銀狼なの?」
俺は目の前の変化に呆然としてしまった。
まさか、銀狼が赤ん坊に見えるのかと思った。
それにしても前より一回り小さくなった銀狼。
銀狼の体がおかしくなったのは自分のせいだと思った。
「銀狼!銀狼!」
銀狼が再び目を覚ますと、また人間の赤ん坊の姿になった。
これは夢じゃないんだとやっと理解すると、俺は泣きながら家へと向かった。
疲れて銀狼を抱いたまま寝てしまっていた。
そして、自分の膝の上に裸の赤ん坊がいてびっくりする。
「何!何がどうして?この子は誰?」
俺はパニックになった。
膝の上にいたのは銀狼のはずなのに、自分の目の前にいるのは人間の赤ん坊。
疲れて眠っている間に何が起きたのか俺には分からない。
「銀狼!銀狼!」
俺は赤ん坊を抱きしめながらビルの隙間から出て銀狼を探す。
「銀狼!どこだよ!銀狼!」
もしかして、寝ている間に銀狼があやかしの世界に帰ってしまったのかと思ったが、それならこの子は誰なんだと俺は怖くなった。
「嘘だよね?この子が、銀狼じゃないよね?」
信じたくなかったが、それしか思いつかなかった。
赤ん坊は俺の顔をじっと見ていたが、泣き疲れたのか寝てしまった。
すると、その姿が銀狼になって、しかも俺の知ってる銀狼より一回り小さくなった。
「嘘……やっぱり、銀狼なの?」
俺は目の前の変化に呆然としてしまった。
まさか、銀狼が赤ん坊に見えるのかと思った。
それにしても前より一回り小さくなった銀狼。
銀狼の体がおかしくなったのは自分のせいだと思った。
「銀狼!銀狼!」
銀狼が再び目を覚ますと、また人間の赤ん坊の姿になった。
これは夢じゃないんだとやっと理解すると、俺は泣きながら家へと向かった。
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