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quattro
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マンションに戻ると、まだ工は到着していなかった。
真幸は部屋に入るとすぐバスルームに入り、シャワーを浴びながら、車の中でもう痛いほど勃ちあがっているモノを扱き始めた。
「んんッ!んッ!」
工を浮かべながら、疾風の顔も浮かんでくる。
あー、いっそのこと、ふたりに同時に犯されてぇ。
まぁ、無理だけどな。
真幸は想像しながら、ボディソープを泡立てた指をアナルに滑り込ませる。
「んんッ!……………あッ……」
指を出し入れさせながら、気持ちの良い場所を擦る。
「ああッ!……………んッ!」
目を瞑り、指を激しくピストンさせる。
ああッ!
気持ちいい……………。
もっと……。
もっと激しく。
お願い……………抱いて。
俺の中に、ぶち込んでくれッ!
扱いていたモノから、勢いよく白濁した体液が放出された。
真幸ははぁはぁと激しく息をすると、疾風の顔が浮かんでくる。
抱かれたくて仕方のない相手。
激しく、まるで壊すように真幸を抱く身体。
その感覚が忘れられない。
忘れたくても、奥まで貫く疾風のモノの感覚がいやでも蘇る。
抱かれたい。
もう、我慢できない。
疾風。
抱いてくれ。
俺の全てを、貫いてくれ。
真幸はシャワーを浴び続け、疾風の幻に身悶える。
どんなに願っても2度と会えない。会ってはいけない。
思えば思うほど身を引き裂かれる感覚。
真幸はフラフラしながらバスルームを出て、バスローブを羽織りリビングに戻る。
スマホを手に取ると着信があった。
工だった。
「もしもし?着いたのか?」
疲れた声で真幸は尋ねる。
『マンションの下です』
工がもうとっくに到着していて、真幸はロックを解除した。
工は真幸の部屋にやって来ると、どこか疲労の色を見せながらも、ソファに身を預ける色っぽい真幸を見つめる。
「お前が遅ぇから、バスルームで一発抜いた」
クスリと笑って真幸は言う。
「水割りを作ってくれ。喉が渇いた」
工は言われるまま、ウイスキーの水割りを作り真幸の目の前に置いた。
「お前が飲ませて。口移しで」
真幸の言葉に工の顔が強張る。
「……………勘弁してください」
工はそう呟くように言うと、真幸に背を向けた。
「俺は頭をただ感じさせるおもちゃです」
工の背中を真幸は見つめながら笑う。
「キスまで拒否とかお前は生娘か」
真幸はそう言って、グイッと水割りをあおる。
工はギュッと拳を固く握った。
「そうかもしれません。あなたにこれ以上感じてしまったら、俺は俺でなくなる。多分、あなたが嫌がっても、あなたを犯してしまうかもしれない。理性が働かなくなるのが怖いんです」
愛なのか、性欲なのか。
それを尋ねるのは愚問だと真幸は思った。
「…………ばぁーか。そんな可愛いこと言うから、また勃っちまったじゃねーか。早くしゃぶれ」
工は顔だけ真幸に振り返ると、真幸は片足だけをソファに乗せていた。
少しはだけたバスローブの奥から見えるモノを工は見つめた。
「早く…………感じさせろ」
真幸は工を誘う。工は無言のまま真幸の前に膝をつき、真幸のモノを頬張る。
「んんッ…………工…………もっと」
甘えるような真幸の声に、工は雑念を払うようにひたすら真幸に奉仕する。
「……あッ……んんッ!…………舌…………挿れろ」
工は真幸のバスローブ脱がし、ソファにうつ伏せにして腰を上げると、真幸の孔に舌を挿れた。
「あああッ…………んんッ」
真幸の悶える声を聞きながら、工は舌で刺激しながら真幸のモノを扱く。
「はぁッ…………イくッ!…………ああッ、いやだ…………挿れてくれ…………このまま、挿れて」
工は真幸の甘える声に耳を塞ぎたい。
なぜ今夜は、こんなにも自分を求めるのか工も声を聞きながら辛くなる。
「ああッ…………んッ!」
ソファが汚れないように、工は真幸のモノをバスローブに包んだ。
真幸はドクドクと工の掌で射精させられた。
「……ケチ」
はぁはぁ息を荒くしたまま真幸は言う。
「お前、本当にケチなヤローだぜ」
真幸は汚れたバスローブを床に落とし、ソファにゴロンと仰向けになる。
「…………分かってるよ。お前を求めないって約束だ。キスもセックスもダメ。でも、お前は俺をどんな顔で抱くのか、正直知りたいけどな」
真幸はそう言うと目を瞑る。
「頭。風邪ひきます。ベッドに行きましょう」
工がそう言っても真幸は無視して目を開けない。
工は立ち上がって、寝室から毛布を持って来ると真幸にかける。
「…………なぁ。クリスマス、一緒に過ごしてくれねーか?今夜街を見ていたら、そんな気になった」
真幸の言葉に工はフッと微笑んだ。
「はい」
工の返事を聞いて、真幸はそれだけで満たされた。
真幸は部屋に入るとすぐバスルームに入り、シャワーを浴びながら、車の中でもう痛いほど勃ちあがっているモノを扱き始めた。
「んんッ!んッ!」
工を浮かべながら、疾風の顔も浮かんでくる。
あー、いっそのこと、ふたりに同時に犯されてぇ。
まぁ、無理だけどな。
真幸は想像しながら、ボディソープを泡立てた指をアナルに滑り込ませる。
「んんッ!……………あッ……」
指を出し入れさせながら、気持ちの良い場所を擦る。
「ああッ!……………んッ!」
目を瞑り、指を激しくピストンさせる。
ああッ!
気持ちいい……………。
もっと……。
もっと激しく。
お願い……………抱いて。
俺の中に、ぶち込んでくれッ!
扱いていたモノから、勢いよく白濁した体液が放出された。
真幸ははぁはぁと激しく息をすると、疾風の顔が浮かんでくる。
抱かれたくて仕方のない相手。
激しく、まるで壊すように真幸を抱く身体。
その感覚が忘れられない。
忘れたくても、奥まで貫く疾風のモノの感覚がいやでも蘇る。
抱かれたい。
もう、我慢できない。
疾風。
抱いてくれ。
俺の全てを、貫いてくれ。
真幸はシャワーを浴び続け、疾風の幻に身悶える。
どんなに願っても2度と会えない。会ってはいけない。
思えば思うほど身を引き裂かれる感覚。
真幸はフラフラしながらバスルームを出て、バスローブを羽織りリビングに戻る。
スマホを手に取ると着信があった。
工だった。
「もしもし?着いたのか?」
疲れた声で真幸は尋ねる。
『マンションの下です』
工がもうとっくに到着していて、真幸はロックを解除した。
工は真幸の部屋にやって来ると、どこか疲労の色を見せながらも、ソファに身を預ける色っぽい真幸を見つめる。
「お前が遅ぇから、バスルームで一発抜いた」
クスリと笑って真幸は言う。
「水割りを作ってくれ。喉が渇いた」
工は言われるまま、ウイスキーの水割りを作り真幸の目の前に置いた。
「お前が飲ませて。口移しで」
真幸の言葉に工の顔が強張る。
「……………勘弁してください」
工はそう呟くように言うと、真幸に背を向けた。
「俺は頭をただ感じさせるおもちゃです」
工の背中を真幸は見つめながら笑う。
「キスまで拒否とかお前は生娘か」
真幸はそう言って、グイッと水割りをあおる。
工はギュッと拳を固く握った。
「そうかもしれません。あなたにこれ以上感じてしまったら、俺は俺でなくなる。多分、あなたが嫌がっても、あなたを犯してしまうかもしれない。理性が働かなくなるのが怖いんです」
愛なのか、性欲なのか。
それを尋ねるのは愚問だと真幸は思った。
「…………ばぁーか。そんな可愛いこと言うから、また勃っちまったじゃねーか。早くしゃぶれ」
工は顔だけ真幸に振り返ると、真幸は片足だけをソファに乗せていた。
少しはだけたバスローブの奥から見えるモノを工は見つめた。
「早く…………感じさせろ」
真幸は工を誘う。工は無言のまま真幸の前に膝をつき、真幸のモノを頬張る。
「んんッ…………工…………もっと」
甘えるような真幸の声に、工は雑念を払うようにひたすら真幸に奉仕する。
「……あッ……んんッ!…………舌…………挿れろ」
工は真幸のバスローブ脱がし、ソファにうつ伏せにして腰を上げると、真幸の孔に舌を挿れた。
「あああッ…………んんッ」
真幸の悶える声を聞きながら、工は舌で刺激しながら真幸のモノを扱く。
「はぁッ…………イくッ!…………ああッ、いやだ…………挿れてくれ…………このまま、挿れて」
工は真幸の甘える声に耳を塞ぎたい。
なぜ今夜は、こんなにも自分を求めるのか工も声を聞きながら辛くなる。
「ああッ…………んッ!」
ソファが汚れないように、工は真幸のモノをバスローブに包んだ。
真幸はドクドクと工の掌で射精させられた。
「……ケチ」
はぁはぁ息を荒くしたまま真幸は言う。
「お前、本当にケチなヤローだぜ」
真幸は汚れたバスローブを床に落とし、ソファにゴロンと仰向けになる。
「…………分かってるよ。お前を求めないって約束だ。キスもセックスもダメ。でも、お前は俺をどんな顔で抱くのか、正直知りたいけどな」
真幸はそう言うと目を瞑る。
「頭。風邪ひきます。ベッドに行きましょう」
工がそう言っても真幸は無視して目を開けない。
工は立ち上がって、寝室から毛布を持って来ると真幸にかける。
「…………なぁ。クリスマス、一緒に過ごしてくれねーか?今夜街を見ていたら、そんな気になった」
真幸の言葉に工はフッと微笑んだ。
「はい」
工の返事を聞いて、真幸はそれだけで満たされた。
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