127 / 195
新しい時が流れる
5
しおりを挟む
ドライブしながら、横浜の中華街で昼の食事をしてその後も車を走らせ、龍彦は湘南の、オーシャンビューのラグジュアリーホテルの駐車場に車を止めた。
「わぁ。すっごい素敵な部屋」
案内された部屋は広々としていて、窓からは海が眺められる。
美紅はあまりにも素晴らしくてワクワクする。
「気に入ってくれた?」
窓から海を眺めている美紅の後ろから、龍彦が優しく抱きしめる。
美紅はドキドキしながらも、後ろから回された龍彦の腕に両手で触れた。
「うん。すっごく。たっ君と来れて嬉しい」
恥ずかしくて美紅は声が上擦る。
「俺も美紅と来れて嬉しい」
龍彦は美紅を抱きしめたまましばらく動かない。
美紅は心臓がもたないと思った。
「……たっ君?疲れた?」
何か話をしないと美紅の間がもたなかった。
「ううん。ぜんっぜん疲れてないッ!すっげー元気!」
お楽しみはこれからだと、龍彦は元気アピールをする。
「それは、良かったです」
恥ずかしさがピークに達して、美紅は訳のわからないことを口走る。
「……ごめん。余裕ない。ずっと美紅に触れていたい。二人きりになったら、我慢できなくなって来た」
龍彦の熱い息が美紅の耳を擽る。
美紅はそれだけで頭がボーとして来てしまった。
「……良いよ。たっ君にぎゅーされるの気持ちいい」
「……ったく。好き」
龍彦は腕を離して、美紅を自分に向ける。
見つめ合い、美紅の顎を指先で上に向かせると唇を重ねた。
触れ合う唇から吐息が漏れ、何度も角度を変えてキスは続く。
美紅は龍彦とのキスに、全身の力が奪われる。
「……美紅。好き。好きだよ」
龍彦はそのまま美紅をベッドに倒した。
美紅はされるがまま龍彦のキスを受け入れ、龍彦の髪を掻き乱す。
しばらくキスを繰り返していたが、龍彦が顔を離して美紅を上から見下ろした。
「このままじゃ止まらなくなりそうだから、先にシャワー浴びてくる。休んで待ってて」
流石にここまで来てガッツクのもみっともないと、龍彦は立ち上がるとシャワーを浴びに行った。
残された美紅はドキドキが止まらない。
全身が熱くて、龍彦に触れられただけでとけてしまっていた。
「もうッ!龍彦のバカッ」
恥ずかしくて、嬉しくて、どうしようもなく大好きで、美紅はつい呟いてしまった。
「わぁ。すっごい素敵な部屋」
案内された部屋は広々としていて、窓からは海が眺められる。
美紅はあまりにも素晴らしくてワクワクする。
「気に入ってくれた?」
窓から海を眺めている美紅の後ろから、龍彦が優しく抱きしめる。
美紅はドキドキしながらも、後ろから回された龍彦の腕に両手で触れた。
「うん。すっごく。たっ君と来れて嬉しい」
恥ずかしくて美紅は声が上擦る。
「俺も美紅と来れて嬉しい」
龍彦は美紅を抱きしめたまましばらく動かない。
美紅は心臓がもたないと思った。
「……たっ君?疲れた?」
何か話をしないと美紅の間がもたなかった。
「ううん。ぜんっぜん疲れてないッ!すっげー元気!」
お楽しみはこれからだと、龍彦は元気アピールをする。
「それは、良かったです」
恥ずかしさがピークに達して、美紅は訳のわからないことを口走る。
「……ごめん。余裕ない。ずっと美紅に触れていたい。二人きりになったら、我慢できなくなって来た」
龍彦の熱い息が美紅の耳を擽る。
美紅はそれだけで頭がボーとして来てしまった。
「……良いよ。たっ君にぎゅーされるの気持ちいい」
「……ったく。好き」
龍彦は腕を離して、美紅を自分に向ける。
見つめ合い、美紅の顎を指先で上に向かせると唇を重ねた。
触れ合う唇から吐息が漏れ、何度も角度を変えてキスは続く。
美紅は龍彦とのキスに、全身の力が奪われる。
「……美紅。好き。好きだよ」
龍彦はそのまま美紅をベッドに倒した。
美紅はされるがまま龍彦のキスを受け入れ、龍彦の髪を掻き乱す。
しばらくキスを繰り返していたが、龍彦が顔を離して美紅を上から見下ろした。
「このままじゃ止まらなくなりそうだから、先にシャワー浴びてくる。休んで待ってて」
流石にここまで来てガッツクのもみっともないと、龍彦は立ち上がるとシャワーを浴びに行った。
残された美紅はドキドキが止まらない。
全身が熱くて、龍彦に触れられただけでとけてしまっていた。
「もうッ!龍彦のバカッ」
恥ずかしくて、嬉しくて、どうしようもなく大好きで、美紅はつい呟いてしまった。
0
お気に入りに追加
264
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
セカンドラブ ー30歳目前に初めての彼が7年ぶりに現れてあの時よりちゃんと抱いてやるって⁉ 【完結】
remo
恋愛
橘 あおい、30歳目前。
干からびた生活が長すぎて、化石になりそう。このまま一生1人で生きていくのかな。
と思っていたら、
初めての相手に再会した。
柚木 紘弥。
忘れられない、初めての1度だけの彼。
【完結】ありがとうございました‼
後宮の棘
香月みまり
キャラ文芸
蔑ろにされ婚期をのがした25歳皇女がついに輿入り!相手は敵国の禁軍将軍。冷めた姫vs堅物男のチグハグな夫婦は帝国内の騒乱に巻き込まれていく。
☆完結しました☆
スピンオフ「孤児が皇后陛下と呼ばれるまで」の進捗と合わせて番外編を不定期に公開していきます。
第13回ファンタジー大賞特別賞受賞!
ありがとうございました!!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
俺様幼馴染の溺愛包囲網
吉岡ミホ
恋愛
枚岡結衣子 (ひらおか ゆいこ)
25歳 養護教諭
世話焼きで断れない性格
無自覚癒やし系
長女
×
藤田亮平 (ふじた りょうへい)
25歳 研修医
俺様で人たらしで潔癖症
トラウマ持ち
末っ子
「お前、俺専用な!」
「結衣子、俺に食われろ」
「お前が俺のものだって、感じたい」
私たちって家が隣同士の幼馴染で…………セフレ⁇
この先、2人はどうなる?
俺様亮平と癒し系結衣子の、ほっこり・じんわり、心温まるラブコメディをお楽しみください!
※『ほっこりじんわり大賞』エントリー作品です。
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
優しい微笑をください~上司の誤解をとく方法
栗原さとみ
恋愛
仕事のできる上司に、誤解され嫌われている私。どうやら会長の愛人でコネ入社だと思われているらしい…。その上浮気っぽいと思われているようで。上司はイケメンだし、仕事ぶりは素敵過ぎて、片想いを拗らせていくばかり。甘々オフィスラブ、王道のほっこり系恋愛話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる