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繋がる体と募る不安
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今年も残りわずかになり、仕事納めの前日、美紅が働く支店に龍彦がやって来た。
「それじゃ、亘理君、来年も宜しくね」
支店長室から、支店長と共に龍彦が出て来たのを美紅は目で追った。
「こちらこそ、来年も宜しくお願いします」
龍彦は支店長に頭を下げ支店を出て行くと、美紅は慌てて龍彦を追いかける。
「亘理君!」
美紅の声に龍彦は振り返る。
「電話しようかと思ったけど、直接話したかったから」
「ん?どうした?また何かあったの?」
龍彦は美紅を心配そうな目で見た。
「あ、ううん!違う。話聞いてもらって、その後の報告っていうか。あれからしばらく様子見てたんだけど、確かに帰りが遅い日が続くけど、多分、大丈夫だと思う」
美紅の笑顔に龍彦もホッとする。
「そっか。原田がそう思うなら大丈夫だよ。元気になって良かったよ。やっぱりお前は笑ってる方が良いからさ」
「うん。ありがとう。変な話聞かせて本当にごめん!」
美紅が両手を合わせて謝ると、龍彦はクスッと笑った。
「別に変な話だとも思ってないよ。疑いを掛けられる方も悪いんだよ。全く、モテる旦那を持つと苦労するな」
揶揄う様に龍彦が言うと美紅はぷぅっと膨れっ面になる。
「うちより、亘理君の方が気をつけたほうが良いよ!」
「何だそりゃ」
訳がわからず龍彦は笑う。
「亘理君、うちの支店でも人気だし、本社でもモテモテなんだから、結婚したら奥さんになる人はヤキモキしちゃうんじゃないの?」
負けじと美紅が揶揄う。
「俺?あはは。まぁ、結婚する自分が想像つかねーけど」
「確かに相手がいなきゃ想像つかないか」
言い出しておいて美紅は笑った。
「何にせよ、原田はモヤったまま年越ししなくて済んで良かったじゃん。取り敢えず今年も1年お世話になりました。来年も宜しくな」
龍彦が改まると美紅も微笑む。
「こちらこそ、また来年も宜しく」
ペコリと美紅は頭を下げた。
「じゃあな。良いお年を!」
「良いお年を」
立ち去る龍彦に美紅は手を振って見送った。
きっと来年は良い年になるんだと思いながら支店に戻った。
「それじゃ、亘理君、来年も宜しくね」
支店長室から、支店長と共に龍彦が出て来たのを美紅は目で追った。
「こちらこそ、来年も宜しくお願いします」
龍彦は支店長に頭を下げ支店を出て行くと、美紅は慌てて龍彦を追いかける。
「亘理君!」
美紅の声に龍彦は振り返る。
「電話しようかと思ったけど、直接話したかったから」
「ん?どうした?また何かあったの?」
龍彦は美紅を心配そうな目で見た。
「あ、ううん!違う。話聞いてもらって、その後の報告っていうか。あれからしばらく様子見てたんだけど、確かに帰りが遅い日が続くけど、多分、大丈夫だと思う」
美紅の笑顔に龍彦もホッとする。
「そっか。原田がそう思うなら大丈夫だよ。元気になって良かったよ。やっぱりお前は笑ってる方が良いからさ」
「うん。ありがとう。変な話聞かせて本当にごめん!」
美紅が両手を合わせて謝ると、龍彦はクスッと笑った。
「別に変な話だとも思ってないよ。疑いを掛けられる方も悪いんだよ。全く、モテる旦那を持つと苦労するな」
揶揄う様に龍彦が言うと美紅はぷぅっと膨れっ面になる。
「うちより、亘理君の方が気をつけたほうが良いよ!」
「何だそりゃ」
訳がわからず龍彦は笑う。
「亘理君、うちの支店でも人気だし、本社でもモテモテなんだから、結婚したら奥さんになる人はヤキモキしちゃうんじゃないの?」
負けじと美紅が揶揄う。
「俺?あはは。まぁ、結婚する自分が想像つかねーけど」
「確かに相手がいなきゃ想像つかないか」
言い出しておいて美紅は笑った。
「何にせよ、原田はモヤったまま年越ししなくて済んで良かったじゃん。取り敢えず今年も1年お世話になりました。来年も宜しくな」
龍彦が改まると美紅も微笑む。
「こちらこそ、また来年も宜しく」
ペコリと美紅は頭を下げた。
「じゃあな。良いお年を!」
「良いお年を」
立ち去る龍彦に美紅は手を振って見送った。
きっと来年は良い年になるんだと思いながら支店に戻った。
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