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思い出は美しすぎて
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ゆいが恋した男性は、学生時代に一度だけデートをした相手。
長い月日を経てゆいは、孝太郎の祖父、祐太郎と手紙で交流を持った。
スカイツリーで会う約束をしたものの、孫の孝太郎が代わりに現れ、祐太郎とゆいは結局会うことはできなかった。それでも亡くなる直前まで、ふたりは手紙をやり取りしていた。
そして、ゆいが亡くなった事を孝太郎に手紙で知らせると、祐太郎ももう亡くなっていた事を知った。
会えないからと、家で撮ってきてくれた祐太郎の画像もスマホにまだ残っていた。孝太郎が、スカイツリーで撮ったゆいの画像と一緒にメールで送ってくれた物だった。
プリントアウトした祐太郎の画像は、ゆいがずっと大事に持っていた。
恐らく、ゆいの遺品の一部と一緒に火葬されたようでもう見当たらない。
じいちゃんには悪いけど、こっちのおじいさんの方がやっぱりイケメンだな。
おばあちゃんも美人だけあって、やっぱりメンクイだったんだな。
ふたりの写真を見ていて、知英はクスリと笑ってそう思った。
長い月日を経てゆいは、孝太郎の祖父、祐太郎と手紙で交流を持った。
スカイツリーで会う約束をしたものの、孫の孝太郎が代わりに現れ、祐太郎とゆいは結局会うことはできなかった。それでも亡くなる直前まで、ふたりは手紙をやり取りしていた。
そして、ゆいが亡くなった事を孝太郎に手紙で知らせると、祐太郎ももう亡くなっていた事を知った。
会えないからと、家で撮ってきてくれた祐太郎の画像もスマホにまだ残っていた。孝太郎が、スカイツリーで撮ったゆいの画像と一緒にメールで送ってくれた物だった。
プリントアウトした祐太郎の画像は、ゆいがずっと大事に持っていた。
恐らく、ゆいの遺品の一部と一緒に火葬されたようでもう見当たらない。
じいちゃんには悪いけど、こっちのおじいさんの方がやっぱりイケメンだな。
おばあちゃんも美人だけあって、やっぱりメンクイだったんだな。
ふたりの写真を見ていて、知英はクスリと笑ってそう思った。
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