88 / 130
可愛すぎて愛おしいんです。
2
しおりを挟む
美峰が明星の祖父と、晩酌をしながら4人で楽しく夕飯を食べていると、優星が珍しく早めに帰って来た。
「ただいま」
「おかえりー」
みんなで優星を迎える。
「まだ夕飯食べてたんだ。俺も一緒に食べようかな」
優星がネクタイを緩めながら言うと祖母が立ち上がる。
「直ぐに支度するから着替えてきてね」
「はい」
優星は返事をすると美峰を見つめる。
1週間ぶりに会う美峰にときめく。
「先にお風呂も入っちゃった」
美峰が照れながら優星に言う。
「僕ね、美峰君とお風呂入って頭も洗ってもらったんだよ!」
優星を挑発するように明星は言う。
「そうなのか?甘えてんなー。甘えん坊」
優星は笑って明星を揶揄う。明星はそんな言葉より優越感に浸る。
「美峰君にしか甘えないもん!」
明星が言うと、祖父は少し寂しそうに明星を見る。
「あ、じぃじにも甘えるけどさ」
バツが悪そうに明星は言う。
「どうせ甘えるのはゲーム機が欲しい時だけだろ」
祖父が笑いながら言うとみんなも笑う。
優星は着替えてくると、先に食事を終えた祖母と明星がソファに座って、明星が座っていた場所に優星は座る。
男3人の酒盛りは、明星がソファに寝てしまうまで続いた。
「全く明星の奴。美峰さんに頭は洗わせるは、飲んでる途中で歯を磨かせるわ。わがままで甘えん坊ですみません」
祖父母が帰りふたりきりになると、優星はそう言って美峰に謝る。
「ぜーんぜん気にしないで!逆に僕は嬉しかったの。明星君が甘えてくれて慕ってくれて。ずっと側にいてって言ってくれて」
嬉しそうに美峰は語る。
「先週来なかっただけで、こんなにも僕を必要としてくれて。嘘ついた事が申し訳ない」
美峰が言うと優星は優しく美峰を抱きしめる。
「嘘ついたなんて思わないでください。用事があったのは本当です。その相手が俺だっただけでしょ。その分、今日は起きてる間中、明星が美峰さんを独り占めしてたんだから」
嫉妬しながら優星は言い、美峰と抱き合ったままソファに腰掛ける。
「美峰さん。1週間長かった」
優星は美峰にキスをする。
唇が離れると美峰が恥ずかしそうに笑う。
「ん?どうしたの?何が可笑しいんですか?」
優星が尋ねると、美峰は笑顔で優星に抱きつく。
「あの後、シーツを洗ったの。枕を退けたら、ゴムが、1個出て来た」
美峰の枕の下に、ローションとコンドームを2個仕込んでいた事を思い出した。
「あははは」
優星は照れ笑いをする。結局1個は無駄になっただけで終わった。ローションは持ち帰ったが、もう一つを回収するのはすっかり忘れていた。
「…………持って来た?」
優星が美峰の耳元で囁くと、美峰は照れながらコクンと頷いた。
「じゃあ、今夜、それも使うかも」
優星の言葉に美峰はドキンとする。
「…………今夜は、俺の部屋で。聞きたいけど、声は我慢してくださいね」
優星に囁かれて美峰はドキドキが止まらない。
明星が側にいるのは気になるところだが、それでも優星に抱かれたいと思ってしまった。
「ただいま」
「おかえりー」
みんなで優星を迎える。
「まだ夕飯食べてたんだ。俺も一緒に食べようかな」
優星がネクタイを緩めながら言うと祖母が立ち上がる。
「直ぐに支度するから着替えてきてね」
「はい」
優星は返事をすると美峰を見つめる。
1週間ぶりに会う美峰にときめく。
「先にお風呂も入っちゃった」
美峰が照れながら優星に言う。
「僕ね、美峰君とお風呂入って頭も洗ってもらったんだよ!」
優星を挑発するように明星は言う。
「そうなのか?甘えてんなー。甘えん坊」
優星は笑って明星を揶揄う。明星はそんな言葉より優越感に浸る。
「美峰君にしか甘えないもん!」
明星が言うと、祖父は少し寂しそうに明星を見る。
「あ、じぃじにも甘えるけどさ」
バツが悪そうに明星は言う。
「どうせ甘えるのはゲーム機が欲しい時だけだろ」
祖父が笑いながら言うとみんなも笑う。
優星は着替えてくると、先に食事を終えた祖母と明星がソファに座って、明星が座っていた場所に優星は座る。
男3人の酒盛りは、明星がソファに寝てしまうまで続いた。
「全く明星の奴。美峰さんに頭は洗わせるは、飲んでる途中で歯を磨かせるわ。わがままで甘えん坊ですみません」
祖父母が帰りふたりきりになると、優星はそう言って美峰に謝る。
「ぜーんぜん気にしないで!逆に僕は嬉しかったの。明星君が甘えてくれて慕ってくれて。ずっと側にいてって言ってくれて」
嬉しそうに美峰は語る。
「先週来なかっただけで、こんなにも僕を必要としてくれて。嘘ついた事が申し訳ない」
美峰が言うと優星は優しく美峰を抱きしめる。
「嘘ついたなんて思わないでください。用事があったのは本当です。その相手が俺だっただけでしょ。その分、今日は起きてる間中、明星が美峰さんを独り占めしてたんだから」
嫉妬しながら優星は言い、美峰と抱き合ったままソファに腰掛ける。
「美峰さん。1週間長かった」
優星は美峰にキスをする。
唇が離れると美峰が恥ずかしそうに笑う。
「ん?どうしたの?何が可笑しいんですか?」
優星が尋ねると、美峰は笑顔で優星に抱きつく。
「あの後、シーツを洗ったの。枕を退けたら、ゴムが、1個出て来た」
美峰の枕の下に、ローションとコンドームを2個仕込んでいた事を思い出した。
「あははは」
優星は照れ笑いをする。結局1個は無駄になっただけで終わった。ローションは持ち帰ったが、もう一つを回収するのはすっかり忘れていた。
「…………持って来た?」
優星が美峰の耳元で囁くと、美峰は照れながらコクンと頷いた。
「じゃあ、今夜、それも使うかも」
優星の言葉に美峰はドキンとする。
「…………今夜は、俺の部屋で。聞きたいけど、声は我慢してくださいね」
優星に囁かれて美峰はドキドキが止まらない。
明星が側にいるのは気になるところだが、それでも優星に抱かれたいと思ってしまった。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
恋した貴方はαなロミオ
須藤慎弥
BL
Ω性の凛太が恋したのは、ロミオに扮したα性の結城先輩でした。
Ω性に引け目を感じている凛太。
凛太を運命の番だと信じているα性の結城。
すれ違う二人を引き寄せたヒート。
ほんわか現代BLオメガバース♡
※二人それぞれの視点が交互に展開します
※R 18要素はほとんどありませんが、表現と受け取り方に個人差があるものと判断しレーティングマークを付けさせていただきますm(*_ _)m
※fujossy様にて行われました「コスプレ」をテーマにした短編コンテスト出品作です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる