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1章 1年春〜夏
僕は囲まれたくないんです
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僕は、あれからあの食堂には、一ヶ月経っても一度も行ってなかった。
元々、Ω教室棟で出される給食のボリュームで十分だったし、味付けもさっぱりしてて僕好みだった。
亮一は、こちらの給食では物足りないらしく毎日食堂の方に通っている。
Ω教室棟と自分の寮との往復の毎日だと、αに会わないもんだなあ。
城之内くんの姿を遠目でもいいから見てみたいけど、もしばったり会ってしまって、また冷たい目で見られたら、と思うと勇気が出なかった。
あと、またαの皆に囲まれて、それを城之内くんに見られて、誰にでも好かれたい奴って誤解されるのも嫌だった。
放課後は、たまに亮一に勉強を見てもらったり、寮の皆んなで卓球やったり、ゲームしたりそれなりに楽しくやっている。
部活もあるらしいんだけど、体力ないし入るのを躊躇っていた。
「リョウくんいる?」
部屋にいない時は、寮の遊戯室にいるかと思い顔を出した。
「見てないよ。」
遊戯室にいた何人かが答えてくれる。
亮一はたまに放課後、夕食までずっとどこかに行ってしまっている時があった。
詮索する気はないけど、課題は明日までだから今日は捕まえて教えてもらわないとまずい!
携帯電話は、自室でしか使ってはいけないため、鳴らして呼び出すこともできない。
「もうどこ行っちゃったんだよぅ。」
ぶつくさ言いながら遊戯室を出ると寮長の鈴木先輩に軽くぶつかってしまった。
「すみません!」
「どうしたの?誰か探してる?」
寮長なだけあって、面倒見がいい。
「あっ、葉山くん探してて…。」
「ああ、葉山くんならよく図書館にいるよ。私も利用してるけど、結構見掛けるよ。」
そう教えてくれた鈴木先輩にお礼を言って、課題を手にしてから図書館に向かう。
初めて行く学園の図書館は、市民図書館並みに大きくてこの中を探すのかと思うと探す前から嫌になってしまう。
でもきっと勉強しているのだろう。亮一が勉強するとしたら、宇宙科学関係の蔵書がある近くだろう。
亮一の部屋には宇宙に関する本がたくさんあって、この間、理由を聞いたら、アメリカに行って宇宙関係の仕事に就きたいと話していた。
アメリカの方がΩに対する人権意識が高いし、宇宙関連事業の企業が山程あるそうだ。
うん、亮一と僕との志に雲泥の差がある。
見た目からしてもそうだけど、おそらく亮一はΩの特色がかなり薄いと思う。だから頭の作りも僕よりかなり良いと思われる。
まあ、遺伝子レベルの違いを理由に課題を逃れる訳にはいかないので、早々に亮一を見つけないと。
思った通りの勉強スペースに一人で勉強しているのが見えた。
僕に背を向けてるので、
「リョウくん、見つけた!」
と声を掛けながら肩を軽く叩いた。
「お前……。」
振り向いたその人はリョウくんじゃなかった。
「あっ…。」
座っていたし、髪の長さが同じぐらいだったし、何よりこんな奥の宇宙科学の蔵書の側に陣取ってるのなんて亮一ぐらいだと思い込んで疑いもなく声を掛けてしまった。
「あ、あのリョウ…じゃなくて、同じクラスの葉山くんだと思っちゃって、えっと、えっと、その城之内くんごめんなさい。」
僕は勢いよく頭を下げる。
すると手に持っていた課題が城之内くんの足元にばら撒かれてしまった。
僕は慌ててしゃがんでそれらを拾う。
ああ!机の下にも入ってしまっている!
きっと、城之内くんは呆れているだろう。
恥ずかしくて一刻も早く拾ってその場を離れたかった。
「おい、そっちは俺が拾うから、」
「あ、そんな自分でやるよ。」
僕は手伝おうとしてくれるのを阻止する勢いで拾い、そのままの勢いで頭をあげてしまい後頭部を机の端にガンとしたたかに打つ。
「いった~い!痛いよー。」
クラクラする程の痛みにせっかく拾った課題を再びばら撒いて、両手で後頭部をしゃがみながら抑えた。
ああ、なんて僕は情けないんだ。
もう二度と城之内くんの前に出られないよ。
痛みと情けなさで半泣きになっていると、
「お、お前っ!…ぶっ、ははっ!」
笑いを堪えられないという風に笑っていた。
その笑い声に惹かれて、後頭部を抑えつつ顔を上げると城之内くんの笑顔が目に入った。
「お前、小学生でももうちょっとマシだぞ。しかも高校生が『痛いよー。』って何だよ。」
思い出し笑いのように再び笑う。
「そんなに笑わないで。」
とは言ったけど、理由は何であれ僕で笑ってくれる城之内くんに嬉しくなっていた。
「大丈夫かよ。頭。」
「え?うん。痛みだんだん引いてきた。でもたんこぶできるかも。」
「ははっ!たんこぶって!まじ小学生!」
また笑い出す。ええ!?たんこぶって普通の言葉だよ?『腫れそう』とか言うべきだった?
城之内くんって笑い上戸なの?
「楽しそうだな。」
「リョウくん!」
「ハルと直哉とこの有様。どういうこと?」
笑っている城之内くんは置いておいて、ざっと僕が説明する。
「なるほどねー。」
亮一は僕の説明を聞きながらスマートに僕がばら撒いた課題を拾い集めてくれた。
「でも、なんでリョウくんここに?」
「あー。」
と言いにくそうにしながらも
「こいつに物理関係の学問教えてもらってる。」
と明かしてくれた。
「こいつ、直哉。俺と反対に今までΩに良い印象というか、良い思い出がなくて、ハルとまた会わせたりしたら傷つけるかもって思って内緒にしてた。」
「そうなんだ。でもリョウくんもΩなのに?」
「んー、可愛ければ可愛いほどダメらしいぞ。だろ、直哉。」
「ん、まー…。」
と笑い終えた城之内くんが答える。
「けど、分かったと思うけどハルは、お前が出会ってきたようなΩとは全然違うんだよ。」
亮一の言葉に城之内くんが何て答えるかドキドキして僕は待つ。
「んー、それは何となく分かる。」
「だろ?だったら、ハルに言うことあるだろ?」
「ん?あー、随分前にひどいこと言ってごめんな。」
「えっ!?」
僕は謝られる展開だと思わなくて、突然の謝罪に戸惑った。
「あ、いや、僕も突然話しかけてしつこくしたせいだし…。」
「どんなシチュエーションでもあんなこと、いきなり言うべきじゃなかった。俺の知っているΩはお前じゃないのに、当たるように言った。」
「そ、そんな!気にしないで。お互いを知らないんだから、自分の知ってるバース性のイメージで相手を見ちゃうことってあるし。そ、それに自己紹介をちゃんとしなかった僕も悪いし。」
僕がそう言うとまた、
「自己紹介って!あはは!」
と城之内くんが笑う。
「もーなに?真剣に言ってるのにまた笑う。」
「お前、言うことが小学生。ほんと、こんなお子様な奴が俺の知ってる性悪達と同じ思考な訳ないな。」
はあ、もう僕、小学生どころか幼稚園児扱い…。
でもこれだけ笑ってくれるならと、もう一度だけ勇気を出してみた。
「もう!笑ったお詫びに友達になってよね!」
「分かった、分かった。お前と友達になるよ。」
笑い終わってこちらに向いた顔は、食堂の外で会った時と全然違う穏やかな顔で僕は息を呑んだ。
僕はドキドキしそうな自分を誤魔化すように
「お前じゃないよ。春人って呼んで。」
と彼に要求を突きつけた。
「分かった。じゃあ俺のことも直哉でいいよ。」
彼はすっと立つとよろしくと言って右手を出した。
やはり城之内くんは、とっても背が高くて、すっと背筋が気持ちいいほど伸びていて、差し出した右手も上品で、でも貧弱じゃなくって、男らしい大きな手をしていた。
僕も右手を差し出しすとその手ですっぽり包み込まれてしまった。
ほんの短い時間の握手だったけど、城之内くんの体温が伝わってきてとても心地が良かった。
こんな感覚初めてだ。安心すようなそれでいてドキドキするような。
この感覚なんだろうかと考える前に亮一が
「ハル、課題全然やってないじゃないか。」
と言ったものだから、僕の思考は一気にそちらに向いた。
「あーそうだ!!!明日までにやらないといけないから、教えてもらいに来たんだった!」
と言うわけでお友達記念に亮一ではなく、ナオくんに課題を手伝ってもらうことにしたのだった。
元々、Ω教室棟で出される給食のボリュームで十分だったし、味付けもさっぱりしてて僕好みだった。
亮一は、こちらの給食では物足りないらしく毎日食堂の方に通っている。
Ω教室棟と自分の寮との往復の毎日だと、αに会わないもんだなあ。
城之内くんの姿を遠目でもいいから見てみたいけど、もしばったり会ってしまって、また冷たい目で見られたら、と思うと勇気が出なかった。
あと、またαの皆に囲まれて、それを城之内くんに見られて、誰にでも好かれたい奴って誤解されるのも嫌だった。
放課後は、たまに亮一に勉強を見てもらったり、寮の皆んなで卓球やったり、ゲームしたりそれなりに楽しくやっている。
部活もあるらしいんだけど、体力ないし入るのを躊躇っていた。
「リョウくんいる?」
部屋にいない時は、寮の遊戯室にいるかと思い顔を出した。
「見てないよ。」
遊戯室にいた何人かが答えてくれる。
亮一はたまに放課後、夕食までずっとどこかに行ってしまっている時があった。
詮索する気はないけど、課題は明日までだから今日は捕まえて教えてもらわないとまずい!
携帯電話は、自室でしか使ってはいけないため、鳴らして呼び出すこともできない。
「もうどこ行っちゃったんだよぅ。」
ぶつくさ言いながら遊戯室を出ると寮長の鈴木先輩に軽くぶつかってしまった。
「すみません!」
「どうしたの?誰か探してる?」
寮長なだけあって、面倒見がいい。
「あっ、葉山くん探してて…。」
「ああ、葉山くんならよく図書館にいるよ。私も利用してるけど、結構見掛けるよ。」
そう教えてくれた鈴木先輩にお礼を言って、課題を手にしてから図書館に向かう。
初めて行く学園の図書館は、市民図書館並みに大きくてこの中を探すのかと思うと探す前から嫌になってしまう。
でもきっと勉強しているのだろう。亮一が勉強するとしたら、宇宙科学関係の蔵書がある近くだろう。
亮一の部屋には宇宙に関する本がたくさんあって、この間、理由を聞いたら、アメリカに行って宇宙関係の仕事に就きたいと話していた。
アメリカの方がΩに対する人権意識が高いし、宇宙関連事業の企業が山程あるそうだ。
うん、亮一と僕との志に雲泥の差がある。
見た目からしてもそうだけど、おそらく亮一はΩの特色がかなり薄いと思う。だから頭の作りも僕よりかなり良いと思われる。
まあ、遺伝子レベルの違いを理由に課題を逃れる訳にはいかないので、早々に亮一を見つけないと。
思った通りの勉強スペースに一人で勉強しているのが見えた。
僕に背を向けてるので、
「リョウくん、見つけた!」
と声を掛けながら肩を軽く叩いた。
「お前……。」
振り向いたその人はリョウくんじゃなかった。
「あっ…。」
座っていたし、髪の長さが同じぐらいだったし、何よりこんな奥の宇宙科学の蔵書の側に陣取ってるのなんて亮一ぐらいだと思い込んで疑いもなく声を掛けてしまった。
「あ、あのリョウ…じゃなくて、同じクラスの葉山くんだと思っちゃって、えっと、えっと、その城之内くんごめんなさい。」
僕は勢いよく頭を下げる。
すると手に持っていた課題が城之内くんの足元にばら撒かれてしまった。
僕は慌ててしゃがんでそれらを拾う。
ああ!机の下にも入ってしまっている!
きっと、城之内くんは呆れているだろう。
恥ずかしくて一刻も早く拾ってその場を離れたかった。
「おい、そっちは俺が拾うから、」
「あ、そんな自分でやるよ。」
僕は手伝おうとしてくれるのを阻止する勢いで拾い、そのままの勢いで頭をあげてしまい後頭部を机の端にガンとしたたかに打つ。
「いった~い!痛いよー。」
クラクラする程の痛みにせっかく拾った課題を再びばら撒いて、両手で後頭部をしゃがみながら抑えた。
ああ、なんて僕は情けないんだ。
もう二度と城之内くんの前に出られないよ。
痛みと情けなさで半泣きになっていると、
「お、お前っ!…ぶっ、ははっ!」
笑いを堪えられないという風に笑っていた。
その笑い声に惹かれて、後頭部を抑えつつ顔を上げると城之内くんの笑顔が目に入った。
「お前、小学生でももうちょっとマシだぞ。しかも高校生が『痛いよー。』って何だよ。」
思い出し笑いのように再び笑う。
「そんなに笑わないで。」
とは言ったけど、理由は何であれ僕で笑ってくれる城之内くんに嬉しくなっていた。
「大丈夫かよ。頭。」
「え?うん。痛みだんだん引いてきた。でもたんこぶできるかも。」
「ははっ!たんこぶって!まじ小学生!」
また笑い出す。ええ!?たんこぶって普通の言葉だよ?『腫れそう』とか言うべきだった?
城之内くんって笑い上戸なの?
「楽しそうだな。」
「リョウくん!」
「ハルと直哉とこの有様。どういうこと?」
笑っている城之内くんは置いておいて、ざっと僕が説明する。
「なるほどねー。」
亮一は僕の説明を聞きながらスマートに僕がばら撒いた課題を拾い集めてくれた。
「でも、なんでリョウくんここに?」
「あー。」
と言いにくそうにしながらも
「こいつに物理関係の学問教えてもらってる。」
と明かしてくれた。
「こいつ、直哉。俺と反対に今までΩに良い印象というか、良い思い出がなくて、ハルとまた会わせたりしたら傷つけるかもって思って内緒にしてた。」
「そうなんだ。でもリョウくんもΩなのに?」
「んー、可愛ければ可愛いほどダメらしいぞ。だろ、直哉。」
「ん、まー…。」
と笑い終えた城之内くんが答える。
「けど、分かったと思うけどハルは、お前が出会ってきたようなΩとは全然違うんだよ。」
亮一の言葉に城之内くんが何て答えるかドキドキして僕は待つ。
「んー、それは何となく分かる。」
「だろ?だったら、ハルに言うことあるだろ?」
「ん?あー、随分前にひどいこと言ってごめんな。」
「えっ!?」
僕は謝られる展開だと思わなくて、突然の謝罪に戸惑った。
「あ、いや、僕も突然話しかけてしつこくしたせいだし…。」
「どんなシチュエーションでもあんなこと、いきなり言うべきじゃなかった。俺の知っているΩはお前じゃないのに、当たるように言った。」
「そ、そんな!気にしないで。お互いを知らないんだから、自分の知ってるバース性のイメージで相手を見ちゃうことってあるし。そ、それに自己紹介をちゃんとしなかった僕も悪いし。」
僕がそう言うとまた、
「自己紹介って!あはは!」
と城之内くんが笑う。
「もーなに?真剣に言ってるのにまた笑う。」
「お前、言うことが小学生。ほんと、こんなお子様な奴が俺の知ってる性悪達と同じ思考な訳ないな。」
はあ、もう僕、小学生どころか幼稚園児扱い…。
でもこれだけ笑ってくれるならと、もう一度だけ勇気を出してみた。
「もう!笑ったお詫びに友達になってよね!」
「分かった、分かった。お前と友達になるよ。」
笑い終わってこちらに向いた顔は、食堂の外で会った時と全然違う穏やかな顔で僕は息を呑んだ。
僕はドキドキしそうな自分を誤魔化すように
「お前じゃないよ。春人って呼んで。」
と彼に要求を突きつけた。
「分かった。じゃあ俺のことも直哉でいいよ。」
彼はすっと立つとよろしくと言って右手を出した。
やはり城之内くんは、とっても背が高くて、すっと背筋が気持ちいいほど伸びていて、差し出した右手も上品で、でも貧弱じゃなくって、男らしい大きな手をしていた。
僕も右手を差し出しすとその手ですっぽり包み込まれてしまった。
ほんの短い時間の握手だったけど、城之内くんの体温が伝わってきてとても心地が良かった。
こんな感覚初めてだ。安心すようなそれでいてドキドキするような。
この感覚なんだろうかと考える前に亮一が
「ハル、課題全然やってないじゃないか。」
と言ったものだから、僕の思考は一気にそちらに向いた。
「あーそうだ!!!明日までにやらないといけないから、教えてもらいに来たんだった!」
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