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~3話~
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喉が掠れる...。沢山歌った後みたいに、カラカラに乾いている気がする。
ふと目が覚めて、 最近ようやく見慣れた寝台の天蓋を眺めて、ぼんやりと思い出す。
ええと、ごはんを食べて...あれ?
いつ寝たんだろう?
手足はぽかぽかしてる。お風呂入った後の様なすべすべとした温かさだ。
えー...まさか、小さい子どもみたいにごはん食べてる途中で寝ちゃうというアレ?...。
お膝抱っこの衝撃が大きすぎたのかなぁ...情けない。
ゆっくりと起き上がる。
ベットから降りると丁度いい位置に室内履きが置かれていて、ノースさん達のこういうきめ細かい心配りにも感動してしまう。
履くとふかふかな室内履きは、足が包まれる様で気持ちがいい。
お水が飲みたい、と部屋のテーブルに用意されている水差しのお水をグラスに注ぐ。
微かにミント系の爽やかな香り。
本当に細やかな気遣い。こういう部分を見習わなきゃと思う。
喉の乾きが癒えて、ホッとする。
グラスを置いて、変な時間に目が覚めたからか、もう眠気はすっかり無くなってしまっているけれど、まだ朝までは大分時間はありそう...。
窓から見える夜空はまだ濃い闇色。
眠れそうもないし、ぼーっと、ここ最近の自分の変化を考えるのもいいかもしれない。
一人で使うには広すぎる寝台の上で座る。
聖女だ、と言われてから数ヵ月。
もうそろそろ4ヶ月近くは立つのかな?
花祭りの後、実家の金物屋の店先に物凄く立派な馬車が来て、迎えに来ました...って神父様がいつもよりも豪華な神父様のお衣装でいらして...。
まるでお伽話の伯爵様とか公爵様とか...本物のそういう方々は見たことないけど、想像する通りの高貴な感じで、とっても素敵で...。
そんな神父様に真っ直ぐに見詰められて、まるで絵本の中の王子様が求婚に来られたみたいで素敵だったなぁ~...。
思い出す度にどきどきしてしまう。
胸の奥がキュンッてして、痺れる位にどきどきする。
重症だ。
この離宮に来てからは、あまりお会いする機会がなくて、週に一度御祓の後に『エミーリア、お疲れ様でした』ってこっそり耳打ちしてくださる位しか、お会いできない。
前みたいに、バザーのお手伝いとか、礼拝のあとでお茶をご一緒したりとか、学校の帰りに寄っていくとお話してくださったりとか...沢山お喋りできて、毎日神父様にお会いするのが楽しかったのに。
会えないのは淋しい...。
って!これじゃまるで恋じゃない!?
神父様って、グレーの髪と少し色の薄い蒼い瞳で凄く知的で、そんなインテリジェンスな雰囲気なのに活動的で、少し日に焼けてるのも素敵だし、たまに薪割りとかされてるのを拝見したりしたけど、ゆったりとした神服からは想像出来ないくらい筋肉質で、なんならうちのお兄ちゃんよりも断然逞しくて男らしいし...お腹とか割れてて格好いいのを知ってるから余計に素敵だし...って!!
やっぱり...好き...なのかなぁ...。
お父さんより、お年上だと思うんだけど...一緒にいると安心できて、お側にいるだけでどきどきして、お話を聞かせて貰う度に尊敬してしまう位博識で...。
好きって、想っていてもいいのかなぁ...。
シーツの上でゴロゴロ転がりながら、枕を抱いて考えてしまう。
何度も何度も繰り返し考えるけれど、この気持ちを恋なのだと認めてしまっても、いいのかなぁ...と悩んでしまう。
「好き...神父様...好きです...」
って呟いてみる。
自分の小さな囁きが耳を打つ。
それだけで、きゅん...と、お腹の奥が甘く痺れて、ゾクッと背中に電流が走る。
「はぁ...」
溜め息ですら、甘い。
桃色の甘い果実の様な丸みを感じるほど、吐息に熱さが籠っている様だ。
神父様に、抱きしめられたら、どんな感じなのかなぁ...。も、もしもキス...とかしたらどんな感じなの...?
どきどきと心臓が逸る様に鼓動が加速していく。
こんな不埒な想像したらダメだ、と思う。
ほら、誰にも見せたらダメなのに。
こんな風に固くなったりしたら、ダメなのに。
もう胸の尖りがずきずきと痛い。
乳房全部に血が巡って、張りつめてしまっている気がする。
ただでさえ大きくてみっともないのに。
ぎゅっと、枕を強く抱き締めた。
固くなった尖りが...乳首がネグリジェと枕とに擦れて、じわじわとした痺れがそこから広がっていく。
強く枕を抱きしめた途端、抱いている指のほんの先が、尖端に触れた。
「んっ...ふぁッ...!」
ぎゅ!
足の爪先まで一気に電流が駆け抜けた。
何...これ、凄く...
気持ち...いい...。
「んっんっ...あっ...あっん...あっ...」
気がつくと、ネグリジェの上から指先で乳首をくるくると触って、足の爪先まで全身に力を籠めるように強張りながら、脚全部をピンッと伸ばしてその行為に没頭していた...。
「神父さま...神父さま...あンっ...あっン」
譫言の様に繰り返して、好き、好き、って呟いて。
きゅんきゅんっとお股の奥がせつなくて。
左手で乳首をスリスリ擦りながら、自然とネグリジェをたくし上げて、膝を微かに立てながら、あられもない格好でそこに右手が忍び込む。
ここ...ここです...エミーリアの気持ちいいところ...
胸の中で語りかけながら、襞を指で割り入り、ちゅくちゅくと厭らしい蜜を掻き回して、その蜜を掬い取りながら、ずぅっとヒクヒクと待ちわびている場所へ...はくはくと動く私への入り口...確かおまんこって...教わった場所の少し上、固くなって刺激を待ちわびているそこへ、指を這わせる。
一際強い電流が駆け抜ける。
「あッ!!神父さまッー!」
ぎゅん...ッ...とそこが、クリトリスが触れた指の下で大きくなった。もっと撫でてと、立ち上がって固く丸い頭を持ち上げている。
きゅぅっとおまんこが絞まって中がうねうねとしていくの。うねる度にとくんっとくんっとくんっと、中から蜜が溢れ出して、もっと、もっとと刺激を欲する。クチュクチュクチュと水音と、溢れる蜜にまみれて指がぬめる。
「んっ!あ...ッんうッ気持ちい気持ちいッ神父様っ好きぃーーッあンッぃッいくッ!イくぅッッーっ」
ガクガクと痙攣するほど気持ちいい…。
きゅうっと腿が閉じて右手をそこへ快感と共に閉じ込める。
勝手に腰が上下してゆらゆらと快感を奥へ奥へと導こうと動く。
気持ちいいのに、もどかしい。
こんなの知らない...。
知らないのに、知らないはずなのに、違う...もっと奥へ、熱い硬い何かを欲しいと体が知っている...。
「あんんんんっ...!」
ヒクつく秘唇の奥が、指の下で固く丸い突起の快感に連動して蠢く。
その動きに誘われる様に指を潜りこませると、ぎゅううっと指を締め付けてくる。
きゅうっきゅうっきゅううっ...と吸い付く肉の柔らかさと、溢れて溢れて止まらない愛液を、たどたどしい手つきで、くちゅくちゅと掻き回して快感に溺れる。
ああ、神父さまぁ...好きです...好き...もっと...、何度も声に乗せて呟くと、きゅんきゅんと奥から切なさが生まれて、快感が止まらない。
初めての快感。
気持ちいいけど、これよりもっと気持ちいいところが奥にあるって体が知っている。
胸の尖りがズキンズキンと立ち上がって、『舐めて欲しい』のに。
奥が熱くて硬くて逞しい物で『突き上げて欲しい』って。
私はその気持ちよさを、翻弄される熱い快感を『知っている』...?
全身に走る稲光の様な、一際強い快感に腰が天につき上がりガクガクと揺れながら、快感の中に翻るのは、神父様に...与えられた快感の渦で。
「あああ!!イクイクッッイクのぉーーッ」
大きな声で快感を追う。
「...エミーリア...?」
薄暗がりの部屋の中に、暖かな橙色のろうそくの灯りを持って、神父様の声が小さく戸惑いを隠せない色合いで響く。
!!!
「はっっはぁっぅ...いやぁあッなんで!なんで?!神父さまッ!?」
こんな浅ましい姿を、恥ずかしい姿を選りにも選って一番知られたくない神父様に見られるなんて...。必死にシーツを手繰り寄せて巻き付ける様に潜りながら体を隠す。
「エミーリア...大丈夫ですか?大きな声が聞こえた気がしたのですが...どうかしましたか?」
寝台の近くに神父様が立った。燭台をサイドテーブルにコトッ...と置くおとがして、ギシ...リ...と寝台が軽く歪んだ。
「エミーリア...?大丈夫ですか?怖い夢でも見ましたか?」
柔らかい声で、語りかけてくる神父さまの口調はなんの衒いもない優しい声で。
「...神父さま...。」
こっそり、シーツの隙間から顔を出す。
もしかして...見られては...ない?
大きな声が聞こえたから心配してくださっただけだったり、とか...?
「おや、エミーリアなんだか顔が赤いですね?風邪ですか?」
穏やかな声の神父様。もしかして、私の浅ましい姿を見られたのでは無いのかも...。
普段と変わらない様子の神父様を見て、妄想であんな事を思ってしまったなんて、申し訳なさと、恥ずかしさとで、真っ赤になる。
そして、もしかして神父様に見られていないのかも、と少し安心してしまう。
とても悪いことをしたのを見咎められた気分と恥ずかしさ。
「エミーリア。ちゃんと顔を見せて?」
「...はい。神父様...」
おずおずとシーツから顔を出す。
仄かな蝋燭の灯りに照らされて、神父様が寝台の端に腰掛けて、微笑んでいた。
「時間が遅くなってしまいましたが、エミーリアに教本が届いたので起きている様なら渡そうかと来たのです。...少し扉が開いていたので、覗かせて頂きました。 暗かったので...寝ている様なら置いていこうと勝手に入ってしまいました。レディの部屋に勝手に入ってすみません。...でもエミーリアの顔を見ることが出来て良かった...。」
微笑みながら、前髪を整える様に撫でてくださる。
優しい眼差しと穏やかな声に、胸が高鳴る。
好きですってもしも言えたら...なんて考えて、心のなかで首を振る。
私みたいな小娘にそんな気持ちを寄せられるなんて、きっと困惑されて苦笑いされるだけだ。
そんな神父様の表情があまりにも想像しやすくて、溜め息と涙が出そう。
「大丈夫です...なんでもないです...。」
前髪を指で櫛梳ってくださってる神父さまに小さな声で答えた。
「そう?でも、私の大切なエミーリアが、私の事を呼んでいた気がしたのだけれど、気のせい...かな?」
ゆっくりと、神父さまが上半身を私の上に傾けながら耳朶を食む位の近さで囁き掛けてくる。
「私は嬉しかったのに?私を思ってこんなに厭らしい香りをさせてるエミーリアが、こんなにも愛おしいのに?エミーリアは、私への心を隠すのですか?」
ギシッ...と深くベッドが重みで軋む。
シーツの中で固まる私の上に、神父さまが覆い被さる。
シーツをゆっくり剥ぎながら、神父さまが私の頬に手を当てて、親指で私の唇を辿る様になぞる。静かに凪いだ湖の様な薄くて蒼い神父さまの瞳の奥に、まるで獣の様な狩人の様な獲物を捉えようとする熱いギラついた光が、仄かに見え隠れしていて。
逃げられない。背けられない。
親指が私の口の中に入ってくる。
ゾクッ...と背中に甘くて抗えない痺れが走る。
舌を親指が撫で回す。
噛んだりしたらいけないから...。
そう、神父さまの指が怪我したらいけないから...。
私はその指を歯が当たらないようにすぼめた唇で食む。
「おや...エミーリア、私の指は美味しいですか?...私もエミーリアの指を試してみましょう。きっと甘い貴女の味がして美味しいですね。」
そう言いながら神父さまの手が私の右手を持上げ、スンッと嗅いだ。
「とてもいい匂いですね...エミーリアの蜜の匂いがしますよ。」
ベロリと舌を出して、ねろねろと舐めしゃぶられる。
手のひらを見せつけるように舐められるだけで、ゾクゾクと小さな稲光が体を駆け抜けていく。
何か弁解を言いたいのに、私の舌を神父さまの指が撫で回し、押し返そうとする動きに合わせて幾度も口のなかをふにふにと擦られて、それだけで蕩けてしまう。
耳のそばで名前を甘く囁かれるだけで、ゾクゾクは止まらなくて、神父さまの手が私のネグリジェを紐解いて開いていくのにも堪えられない位、ゾクゾクと震えてしまう。
「神父さま...」
「エミーリア...愛してる。」
神父さまの囁きに、嬉しさと戸惑いと照れ臭さに身悶える。
「あっわ、私も!私も神父さまが......好きです...。」
精一杯答えた。
神父さまの腕の中で、生まれたままの姿にされて。
蕩ける程甘い笑みの後、貪ろうとするような荒い口付けが絶え間なく降り注ぐ。
口の端から激しくかき混ぜられて涎が溢れそうで、コクンッと飲み干した。
神父さまの服にすがる様にしがみついて、必死に神父さまの舌の動きに合わせる。
そっと喉を撫で下ろされ、目を開けると神父さまが嬉しそうに目を細めて私を見詰めていた。
下ろされる手が、鎖骨をなぞり、胸の膨らみへと辿り着く。
ふにゅり、と指が膨らみに埋もれて頂きと一緒に覆い尽くす。
神父さまの大きな手からも溢れる、みっともない大きすぎる私の胸...。
「ンッア...神父さ...ま、あの...恥ずか...しいです」
軽く身を捩ると、神父さまが小さく笑って
「こんなに可愛らしい果実が紅く稔ってるのに?」
ジクジクと震える乳首へするり、と手のひらを滑らせて摘まむ様に擦る。
触れた先からズキズキする程蕩けて、体を痺れが走る。
「あッ...あッあッ...あッんふぅッんん」
神父さまの啄む様な口付けは、唇、頬、顎、喉を通り、鎖骨を軽く噛むと、乳房の周りをゆっくりと舌を這わせながら私を見詰める。
どきどきして、神父さまの服にしがみついて。
「ああ、すみません。エミーリア。」
私の腰を跨ぐようにして、上半身をぐっと起こすと、神父さまが服をバサリと脱ぐ。
暗がりの中に浮かび上がる鍛えられた体に、羞恥が沸き上がって。
でも...目が離せない...。
私とは違う厚い胸板。肩の大きさも腕の太さも全然違う。
ただ、この腕の中に包んでもらえたら、それだけできっと安堵して揺るがない。
どんなに困っても、きっと護ってもらえるって本能からの安心感。
神父さまは、脱いだ服をベッドの下に放り出し投げる。
そのままのし掛かる様に上半身を私の上に倒して、両腕で包み込まれ、「これで...貴女の全てを私の全てで触れられる。」そう囁く神父さまのお顔は少しだけ余裕が無さそうで、でも大人の余裕が見える。
掠れた声で私の名前を囁きながら、腰の下に手を入れられ、背中を持上げられて。
優しく強くギュッと抱き締められた。
神父さまの鼻が私の首筋に埋まり、私の顔の前に神父さまのシルバーグレイの髪の毛がきて、擽ったい。
固そうに見えていた髪は、思っていたよりも柔らかい。
髪から神父さまの香りが立ち昇ってきて、吸い込むとクラクラする。
香りが私の体を駆け巡っていくだけで、それだけで蕩けてしまいそうだ。
早鐘の様に鼓動が高まる。
ドキドキと高鳴る音が聞こえてしまいそうで、隠す様に神父さまの胸板へ頬を寄せた。
温かい。
私のとは違う固い胸に、ドキドキが止まらない。
この強い優しい腕に抱き締められる幸せ。
「神父さま...好きです。大好きです。」
「私の大切なエミーリア...。私からも貴女に愛を伝えさせて貰えますか?」
ゆっくりとシーツへ横たえられる。
そのまま神父さまが私の上に上半身を圧し掛かる。
口付け。
啄む様な軽い口付けから、時々角度を変えて口付けが続く。
さっきみたいな深い口付けではないけれど、段々と火が着いたみたいに熱くなる。
ちゅっ、ちゅっ、と軽いリップ音が段々と、くちゅ、くちゅ、と激しくなって、神父さまにつつ...と舌で唇をなぞられ、そのまま下唇だけを啄まれる。
はむっはむっ...と柔らかい動きに浅く唇が開く。
そのまま神父さまの舌先が潜ってくる。
歯列をゆっくり確かめる様に舐められ、開く口の中をぐるりぐるりと舐められて、震える程気持ちが良くて。
口付けられながら、神父さまの手が不埒に私の体を這う動きにも甘い痺れが走る。
痺れて蕩けて、全てを委ねる。
「ん、ちゅっ...ぁ...ンッア...神父さ...ま...」
「エミーリア...エミーリア...好きですよ愛してます。私のエミーリア...」
ぢゅっ...と強く吸いながら飲まれて、耳朶を食まれながら、体をなぞる神父さまの手が熱い。
片手で乳房を持上げながら揉まれ、そのままちゅっ、ちゅっと吸われたり舐められたり、舌先で突付かれたり、神父さまが与えてくださる快感に翻弄されるのも。
「エミーリアが私を思って慰めていたから、ほら...エミーリアの中はとろとろですよ?」
と、指で私の中を掻き回されて見せつけられる蜜の白さも。
与えられる快感の全てが、恥ずかしいけど、ひたすら嬉しくて。
ただ喘いで、蕩けて、抱き締められる幸せに酔う。
膝を拡げられて、濡れた秘裂に神父さまの唇が押し当てられ、鼻で敏感な秘粒を甘く嬲られながら、ちゅるっぢゅっずずっ...音を立てられながら啜られるのは堪えられない程気持ちいい。
あまりの強い快感に堪らなくて神父さまの髪に手を入れる。
自分の腕で挟まれ持上げられて、盛り上がる胸の重さ。
肌を掠める秘芯の鋭く走る淫楽。
「あっっん...!!」
「ここ?エミーリアの気持ちいい場所は。」
舐め回されながら神父さまの指が中で、私の一番激しく感じてしまう場所を浚う。
秘芯を舐めながら吸い付かれる。
「そ、そこ強すぎで...あっ!あぅッあッあッあッぅっんんん!!来ちゃう来ちゃう来ちゃいます!!んッ~ーーーッ!!」
「エミーリア『教えたでしょう?』イク時はイクと言ってくださらないと?」
愉しげに上擦った声の神父さまは私の中をくちゅくちゅとかき混ぜる。
『教えた』...?
いつ...?
気持ちいい...気持ちいいの。
これを知ってる。
でも、私はいつ『気持ちいいこと』を...知ったの?
あああッ欲しいの、気持ちいい奥に欲しい...。
喘ぐ声が快感をもっと欲しいと淫らにねだりながら、腰が浮いてしまうくらいに、気持ちいいことを追う中で、前にもこれを私は『与えられている』...?覚えていない?でもでも...あああ
「イクッいきますッ神父さまぁぁあぁあんんぅッイッちゃうッーーーーッ!!」
吸い付かれ掻き回されて、腿に力が入ってピンッと伸びた先で、爪先がシーツを蹴る。
何か...出ちゃ...う「ゃッ...!!出ちゃうっ」熱いのがプシュップシュッ...と吹き出してダメ、いや、私大人なのに...こんなの「ああ、エミーリア大丈夫ですよ。気持ちよすぎて潮を噴いてしまったんですよ。それに...漏らしてもいいですよ?」
パニックになりそうな私を、神父さまが頭を撫でて微笑んで下さる。その笑みは少しだけ男の顔を強く覗かせていて。
「私でそれだけ気持ち良くなってくれたんですね、エミーリア...可愛い...。」
腕でぐいっと口元を拭う仕草も、色気が凄くて。
ぐっと腰を押し付けられて勝手に腰が浮いて迎え入れようと揺らめく。
『「たくさん蕩けて...いい顔をしてますね...私もそろそろエミーリアの中に入れて貰えますか?」』と、神父さまの堅くて熱い棒が股間に擦り付けられる。
同じ。
あの日と同じ...??
それは...いつの事...?
つんッと入り口を突付かれ、幾度か擦られて、ぬるぬるのそこに、ぐっと割り入ってくる圧力を持ったそれに、幾度も狭路を抽送されるとヂュプ...ヂュプ...と淫らな音が耳を打つ。
「愛してます、愛してるエミーリア...。」
腰から持上げられて、抱き起こされ、胡座の神父さまの腰に巻き付けるように脚を絡めると、貫かれた体の奥に深く当たるから、もう考える事が出来なくて。
肩口を噛まれ、喘ぐ。
胸を揉みしだかれて、乳房の形が変わるほど強く掴まれて、頂きに噛みつかれて、強く吸いつかれて、痛いのに、痛くて熱くて。
ひたすらに、喘いで悶えて蕩けた。
何度も揺すられて、突き上げられては、高められる。
ふと目が覚めて、 最近ようやく見慣れた寝台の天蓋を眺めて、ぼんやりと思い出す。
ええと、ごはんを食べて...あれ?
いつ寝たんだろう?
手足はぽかぽかしてる。お風呂入った後の様なすべすべとした温かさだ。
えー...まさか、小さい子どもみたいにごはん食べてる途中で寝ちゃうというアレ?...。
お膝抱っこの衝撃が大きすぎたのかなぁ...情けない。
ゆっくりと起き上がる。
ベットから降りると丁度いい位置に室内履きが置かれていて、ノースさん達のこういうきめ細かい心配りにも感動してしまう。
履くとふかふかな室内履きは、足が包まれる様で気持ちがいい。
お水が飲みたい、と部屋のテーブルに用意されている水差しのお水をグラスに注ぐ。
微かにミント系の爽やかな香り。
本当に細やかな気遣い。こういう部分を見習わなきゃと思う。
喉の乾きが癒えて、ホッとする。
グラスを置いて、変な時間に目が覚めたからか、もう眠気はすっかり無くなってしまっているけれど、まだ朝までは大分時間はありそう...。
窓から見える夜空はまだ濃い闇色。
眠れそうもないし、ぼーっと、ここ最近の自分の変化を考えるのもいいかもしれない。
一人で使うには広すぎる寝台の上で座る。
聖女だ、と言われてから数ヵ月。
もうそろそろ4ヶ月近くは立つのかな?
花祭りの後、実家の金物屋の店先に物凄く立派な馬車が来て、迎えに来ました...って神父様がいつもよりも豪華な神父様のお衣装でいらして...。
まるでお伽話の伯爵様とか公爵様とか...本物のそういう方々は見たことないけど、想像する通りの高貴な感じで、とっても素敵で...。
そんな神父様に真っ直ぐに見詰められて、まるで絵本の中の王子様が求婚に来られたみたいで素敵だったなぁ~...。
思い出す度にどきどきしてしまう。
胸の奥がキュンッてして、痺れる位にどきどきする。
重症だ。
この離宮に来てからは、あまりお会いする機会がなくて、週に一度御祓の後に『エミーリア、お疲れ様でした』ってこっそり耳打ちしてくださる位しか、お会いできない。
前みたいに、バザーのお手伝いとか、礼拝のあとでお茶をご一緒したりとか、学校の帰りに寄っていくとお話してくださったりとか...沢山お喋りできて、毎日神父様にお会いするのが楽しかったのに。
会えないのは淋しい...。
って!これじゃまるで恋じゃない!?
神父様って、グレーの髪と少し色の薄い蒼い瞳で凄く知的で、そんなインテリジェンスな雰囲気なのに活動的で、少し日に焼けてるのも素敵だし、たまに薪割りとかされてるのを拝見したりしたけど、ゆったりとした神服からは想像出来ないくらい筋肉質で、なんならうちのお兄ちゃんよりも断然逞しくて男らしいし...お腹とか割れてて格好いいのを知ってるから余計に素敵だし...って!!
やっぱり...好き...なのかなぁ...。
お父さんより、お年上だと思うんだけど...一緒にいると安心できて、お側にいるだけでどきどきして、お話を聞かせて貰う度に尊敬してしまう位博識で...。
好きって、想っていてもいいのかなぁ...。
シーツの上でゴロゴロ転がりながら、枕を抱いて考えてしまう。
何度も何度も繰り返し考えるけれど、この気持ちを恋なのだと認めてしまっても、いいのかなぁ...と悩んでしまう。
「好き...神父様...好きです...」
って呟いてみる。
自分の小さな囁きが耳を打つ。
それだけで、きゅん...と、お腹の奥が甘く痺れて、ゾクッと背中に電流が走る。
「はぁ...」
溜め息ですら、甘い。
桃色の甘い果実の様な丸みを感じるほど、吐息に熱さが籠っている様だ。
神父様に、抱きしめられたら、どんな感じなのかなぁ...。も、もしもキス...とかしたらどんな感じなの...?
どきどきと心臓が逸る様に鼓動が加速していく。
こんな不埒な想像したらダメだ、と思う。
ほら、誰にも見せたらダメなのに。
こんな風に固くなったりしたら、ダメなのに。
もう胸の尖りがずきずきと痛い。
乳房全部に血が巡って、張りつめてしまっている気がする。
ただでさえ大きくてみっともないのに。
ぎゅっと、枕を強く抱き締めた。
固くなった尖りが...乳首がネグリジェと枕とに擦れて、じわじわとした痺れがそこから広がっていく。
強く枕を抱きしめた途端、抱いている指のほんの先が、尖端に触れた。
「んっ...ふぁッ...!」
ぎゅ!
足の爪先まで一気に電流が駆け抜けた。
何...これ、凄く...
気持ち...いい...。
「んっんっ...あっ...あっん...あっ...」
気がつくと、ネグリジェの上から指先で乳首をくるくると触って、足の爪先まで全身に力を籠めるように強張りながら、脚全部をピンッと伸ばしてその行為に没頭していた...。
「神父さま...神父さま...あンっ...あっン」
譫言の様に繰り返して、好き、好き、って呟いて。
きゅんきゅんっとお股の奥がせつなくて。
左手で乳首をスリスリ擦りながら、自然とネグリジェをたくし上げて、膝を微かに立てながら、あられもない格好でそこに右手が忍び込む。
ここ...ここです...エミーリアの気持ちいいところ...
胸の中で語りかけながら、襞を指で割り入り、ちゅくちゅくと厭らしい蜜を掻き回して、その蜜を掬い取りながら、ずぅっとヒクヒクと待ちわびている場所へ...はくはくと動く私への入り口...確かおまんこって...教わった場所の少し上、固くなって刺激を待ちわびているそこへ、指を這わせる。
一際強い電流が駆け抜ける。
「あッ!!神父さまッー!」
ぎゅん...ッ...とそこが、クリトリスが触れた指の下で大きくなった。もっと撫でてと、立ち上がって固く丸い頭を持ち上げている。
きゅぅっとおまんこが絞まって中がうねうねとしていくの。うねる度にとくんっとくんっとくんっと、中から蜜が溢れ出して、もっと、もっとと刺激を欲する。クチュクチュクチュと水音と、溢れる蜜にまみれて指がぬめる。
「んっ!あ...ッんうッ気持ちい気持ちいッ神父様っ好きぃーーッあンッぃッいくッ!イくぅッッーっ」
ガクガクと痙攣するほど気持ちいい…。
きゅうっと腿が閉じて右手をそこへ快感と共に閉じ込める。
勝手に腰が上下してゆらゆらと快感を奥へ奥へと導こうと動く。
気持ちいいのに、もどかしい。
こんなの知らない...。
知らないのに、知らないはずなのに、違う...もっと奥へ、熱い硬い何かを欲しいと体が知っている...。
「あんんんんっ...!」
ヒクつく秘唇の奥が、指の下で固く丸い突起の快感に連動して蠢く。
その動きに誘われる様に指を潜りこませると、ぎゅううっと指を締め付けてくる。
きゅうっきゅうっきゅううっ...と吸い付く肉の柔らかさと、溢れて溢れて止まらない愛液を、たどたどしい手つきで、くちゅくちゅと掻き回して快感に溺れる。
ああ、神父さまぁ...好きです...好き...もっと...、何度も声に乗せて呟くと、きゅんきゅんと奥から切なさが生まれて、快感が止まらない。
初めての快感。
気持ちいいけど、これよりもっと気持ちいいところが奥にあるって体が知っている。
胸の尖りがズキンズキンと立ち上がって、『舐めて欲しい』のに。
奥が熱くて硬くて逞しい物で『突き上げて欲しい』って。
私はその気持ちよさを、翻弄される熱い快感を『知っている』...?
全身に走る稲光の様な、一際強い快感に腰が天につき上がりガクガクと揺れながら、快感の中に翻るのは、神父様に...与えられた快感の渦で。
「あああ!!イクイクッッイクのぉーーッ」
大きな声で快感を追う。
「...エミーリア...?」
薄暗がりの部屋の中に、暖かな橙色のろうそくの灯りを持って、神父様の声が小さく戸惑いを隠せない色合いで響く。
!!!
「はっっはぁっぅ...いやぁあッなんで!なんで?!神父さまッ!?」
こんな浅ましい姿を、恥ずかしい姿を選りにも選って一番知られたくない神父様に見られるなんて...。必死にシーツを手繰り寄せて巻き付ける様に潜りながら体を隠す。
「エミーリア...大丈夫ですか?大きな声が聞こえた気がしたのですが...どうかしましたか?」
寝台の近くに神父様が立った。燭台をサイドテーブルにコトッ...と置くおとがして、ギシ...リ...と寝台が軽く歪んだ。
「エミーリア...?大丈夫ですか?怖い夢でも見ましたか?」
柔らかい声で、語りかけてくる神父さまの口調はなんの衒いもない優しい声で。
「...神父さま...。」
こっそり、シーツの隙間から顔を出す。
もしかして...見られては...ない?
大きな声が聞こえたから心配してくださっただけだったり、とか...?
「おや、エミーリアなんだか顔が赤いですね?風邪ですか?」
穏やかな声の神父様。もしかして、私の浅ましい姿を見られたのでは無いのかも...。
普段と変わらない様子の神父様を見て、妄想であんな事を思ってしまったなんて、申し訳なさと、恥ずかしさとで、真っ赤になる。
そして、もしかして神父様に見られていないのかも、と少し安心してしまう。
とても悪いことをしたのを見咎められた気分と恥ずかしさ。
「エミーリア。ちゃんと顔を見せて?」
「...はい。神父様...」
おずおずとシーツから顔を出す。
仄かな蝋燭の灯りに照らされて、神父様が寝台の端に腰掛けて、微笑んでいた。
「時間が遅くなってしまいましたが、エミーリアに教本が届いたので起きている様なら渡そうかと来たのです。...少し扉が開いていたので、覗かせて頂きました。 暗かったので...寝ている様なら置いていこうと勝手に入ってしまいました。レディの部屋に勝手に入ってすみません。...でもエミーリアの顔を見ることが出来て良かった...。」
微笑みながら、前髪を整える様に撫でてくださる。
優しい眼差しと穏やかな声に、胸が高鳴る。
好きですってもしも言えたら...なんて考えて、心のなかで首を振る。
私みたいな小娘にそんな気持ちを寄せられるなんて、きっと困惑されて苦笑いされるだけだ。
そんな神父様の表情があまりにも想像しやすくて、溜め息と涙が出そう。
「大丈夫です...なんでもないです...。」
前髪を指で櫛梳ってくださってる神父さまに小さな声で答えた。
「そう?でも、私の大切なエミーリアが、私の事を呼んでいた気がしたのだけれど、気のせい...かな?」
ゆっくりと、神父さまが上半身を私の上に傾けながら耳朶を食む位の近さで囁き掛けてくる。
「私は嬉しかったのに?私を思ってこんなに厭らしい香りをさせてるエミーリアが、こんなにも愛おしいのに?エミーリアは、私への心を隠すのですか?」
ギシッ...と深くベッドが重みで軋む。
シーツの中で固まる私の上に、神父さまが覆い被さる。
シーツをゆっくり剥ぎながら、神父さまが私の頬に手を当てて、親指で私の唇を辿る様になぞる。静かに凪いだ湖の様な薄くて蒼い神父さまの瞳の奥に、まるで獣の様な狩人の様な獲物を捉えようとする熱いギラついた光が、仄かに見え隠れしていて。
逃げられない。背けられない。
親指が私の口の中に入ってくる。
ゾクッ...と背中に甘くて抗えない痺れが走る。
舌を親指が撫で回す。
噛んだりしたらいけないから...。
そう、神父さまの指が怪我したらいけないから...。
私はその指を歯が当たらないようにすぼめた唇で食む。
「おや...エミーリア、私の指は美味しいですか?...私もエミーリアの指を試してみましょう。きっと甘い貴女の味がして美味しいですね。」
そう言いながら神父さまの手が私の右手を持上げ、スンッと嗅いだ。
「とてもいい匂いですね...エミーリアの蜜の匂いがしますよ。」
ベロリと舌を出して、ねろねろと舐めしゃぶられる。
手のひらを見せつけるように舐められるだけで、ゾクゾクと小さな稲光が体を駆け抜けていく。
何か弁解を言いたいのに、私の舌を神父さまの指が撫で回し、押し返そうとする動きに合わせて幾度も口のなかをふにふにと擦られて、それだけで蕩けてしまう。
耳のそばで名前を甘く囁かれるだけで、ゾクゾクは止まらなくて、神父さまの手が私のネグリジェを紐解いて開いていくのにも堪えられない位、ゾクゾクと震えてしまう。
「神父さま...」
「エミーリア...愛してる。」
神父さまの囁きに、嬉しさと戸惑いと照れ臭さに身悶える。
「あっわ、私も!私も神父さまが......好きです...。」
精一杯答えた。
神父さまの腕の中で、生まれたままの姿にされて。
蕩ける程甘い笑みの後、貪ろうとするような荒い口付けが絶え間なく降り注ぐ。
口の端から激しくかき混ぜられて涎が溢れそうで、コクンッと飲み干した。
神父さまの服にすがる様にしがみついて、必死に神父さまの舌の動きに合わせる。
そっと喉を撫で下ろされ、目を開けると神父さまが嬉しそうに目を細めて私を見詰めていた。
下ろされる手が、鎖骨をなぞり、胸の膨らみへと辿り着く。
ふにゅり、と指が膨らみに埋もれて頂きと一緒に覆い尽くす。
神父さまの大きな手からも溢れる、みっともない大きすぎる私の胸...。
「ンッア...神父さ...ま、あの...恥ずか...しいです」
軽く身を捩ると、神父さまが小さく笑って
「こんなに可愛らしい果実が紅く稔ってるのに?」
ジクジクと震える乳首へするり、と手のひらを滑らせて摘まむ様に擦る。
触れた先からズキズキする程蕩けて、体を痺れが走る。
「あッ...あッあッ...あッんふぅッんん」
神父さまの啄む様な口付けは、唇、頬、顎、喉を通り、鎖骨を軽く噛むと、乳房の周りをゆっくりと舌を這わせながら私を見詰める。
どきどきして、神父さまの服にしがみついて。
「ああ、すみません。エミーリア。」
私の腰を跨ぐようにして、上半身をぐっと起こすと、神父さまが服をバサリと脱ぐ。
暗がりの中に浮かび上がる鍛えられた体に、羞恥が沸き上がって。
でも...目が離せない...。
私とは違う厚い胸板。肩の大きさも腕の太さも全然違う。
ただ、この腕の中に包んでもらえたら、それだけできっと安堵して揺るがない。
どんなに困っても、きっと護ってもらえるって本能からの安心感。
神父さまは、脱いだ服をベッドの下に放り出し投げる。
そのままのし掛かる様に上半身を私の上に倒して、両腕で包み込まれ、「これで...貴女の全てを私の全てで触れられる。」そう囁く神父さまのお顔は少しだけ余裕が無さそうで、でも大人の余裕が見える。
掠れた声で私の名前を囁きながら、腰の下に手を入れられ、背中を持上げられて。
優しく強くギュッと抱き締められた。
神父さまの鼻が私の首筋に埋まり、私の顔の前に神父さまのシルバーグレイの髪の毛がきて、擽ったい。
固そうに見えていた髪は、思っていたよりも柔らかい。
髪から神父さまの香りが立ち昇ってきて、吸い込むとクラクラする。
香りが私の体を駆け巡っていくだけで、それだけで蕩けてしまいそうだ。
早鐘の様に鼓動が高まる。
ドキドキと高鳴る音が聞こえてしまいそうで、隠す様に神父さまの胸板へ頬を寄せた。
温かい。
私のとは違う固い胸に、ドキドキが止まらない。
この強い優しい腕に抱き締められる幸せ。
「神父さま...好きです。大好きです。」
「私の大切なエミーリア...。私からも貴女に愛を伝えさせて貰えますか?」
ゆっくりとシーツへ横たえられる。
そのまま神父さまが私の上に上半身を圧し掛かる。
口付け。
啄む様な軽い口付けから、時々角度を変えて口付けが続く。
さっきみたいな深い口付けではないけれど、段々と火が着いたみたいに熱くなる。
ちゅっ、ちゅっ、と軽いリップ音が段々と、くちゅ、くちゅ、と激しくなって、神父さまにつつ...と舌で唇をなぞられ、そのまま下唇だけを啄まれる。
はむっはむっ...と柔らかい動きに浅く唇が開く。
そのまま神父さまの舌先が潜ってくる。
歯列をゆっくり確かめる様に舐められ、開く口の中をぐるりぐるりと舐められて、震える程気持ちが良くて。
口付けられながら、神父さまの手が不埒に私の体を這う動きにも甘い痺れが走る。
痺れて蕩けて、全てを委ねる。
「ん、ちゅっ...ぁ...ンッア...神父さ...ま...」
「エミーリア...エミーリア...好きですよ愛してます。私のエミーリア...」
ぢゅっ...と強く吸いながら飲まれて、耳朶を食まれながら、体をなぞる神父さまの手が熱い。
片手で乳房を持上げながら揉まれ、そのままちゅっ、ちゅっと吸われたり舐められたり、舌先で突付かれたり、神父さまが与えてくださる快感に翻弄されるのも。
「エミーリアが私を思って慰めていたから、ほら...エミーリアの中はとろとろですよ?」
と、指で私の中を掻き回されて見せつけられる蜜の白さも。
与えられる快感の全てが、恥ずかしいけど、ひたすら嬉しくて。
ただ喘いで、蕩けて、抱き締められる幸せに酔う。
膝を拡げられて、濡れた秘裂に神父さまの唇が押し当てられ、鼻で敏感な秘粒を甘く嬲られながら、ちゅるっぢゅっずずっ...音を立てられながら啜られるのは堪えられない程気持ちいい。
あまりの強い快感に堪らなくて神父さまの髪に手を入れる。
自分の腕で挟まれ持上げられて、盛り上がる胸の重さ。
肌を掠める秘芯の鋭く走る淫楽。
「あっっん...!!」
「ここ?エミーリアの気持ちいい場所は。」
舐め回されながら神父さまの指が中で、私の一番激しく感じてしまう場所を浚う。
秘芯を舐めながら吸い付かれる。
「そ、そこ強すぎで...あっ!あぅッあッあッあッぅっんんん!!来ちゃう来ちゃう来ちゃいます!!んッ~ーーーッ!!」
「エミーリア『教えたでしょう?』イク時はイクと言ってくださらないと?」
愉しげに上擦った声の神父さまは私の中をくちゅくちゅとかき混ぜる。
『教えた』...?
いつ...?
気持ちいい...気持ちいいの。
これを知ってる。
でも、私はいつ『気持ちいいこと』を...知ったの?
あああッ欲しいの、気持ちいい奥に欲しい...。
喘ぐ声が快感をもっと欲しいと淫らにねだりながら、腰が浮いてしまうくらいに、気持ちいいことを追う中で、前にもこれを私は『与えられている』...?覚えていない?でもでも...あああ
「イクッいきますッ神父さまぁぁあぁあんんぅッイッちゃうッーーーーッ!!」
吸い付かれ掻き回されて、腿に力が入ってピンッと伸びた先で、爪先がシーツを蹴る。
何か...出ちゃ...う「ゃッ...!!出ちゃうっ」熱いのがプシュップシュッ...と吹き出してダメ、いや、私大人なのに...こんなの「ああ、エミーリア大丈夫ですよ。気持ちよすぎて潮を噴いてしまったんですよ。それに...漏らしてもいいですよ?」
パニックになりそうな私を、神父さまが頭を撫でて微笑んで下さる。その笑みは少しだけ男の顔を強く覗かせていて。
「私でそれだけ気持ち良くなってくれたんですね、エミーリア...可愛い...。」
腕でぐいっと口元を拭う仕草も、色気が凄くて。
ぐっと腰を押し付けられて勝手に腰が浮いて迎え入れようと揺らめく。
『「たくさん蕩けて...いい顔をしてますね...私もそろそろエミーリアの中に入れて貰えますか?」』と、神父さまの堅くて熱い棒が股間に擦り付けられる。
同じ。
あの日と同じ...??
それは...いつの事...?
つんッと入り口を突付かれ、幾度か擦られて、ぬるぬるのそこに、ぐっと割り入ってくる圧力を持ったそれに、幾度も狭路を抽送されるとヂュプ...ヂュプ...と淫らな音が耳を打つ。
「愛してます、愛してるエミーリア...。」
腰から持上げられて、抱き起こされ、胡座の神父さまの腰に巻き付けるように脚を絡めると、貫かれた体の奥に深く当たるから、もう考える事が出来なくて。
肩口を噛まれ、喘ぐ。
胸を揉みしだかれて、乳房の形が変わるほど強く掴まれて、頂きに噛みつかれて、強く吸いつかれて、痛いのに、痛くて熱くて。
ひたすらに、喘いで悶えて蕩けた。
何度も揺すられて、突き上げられては、高められる。
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