いつか会えることを願って

2-10

イリオス殿下とサモネ様の話題は
中学科の中で誰も知らない人がいないのではないか？と思えるほどたった。




いよいよ進級テスト、イリオス殿下達３年生は高等科へ行く季節になってきた。

私は今度こそ学年トップで１年を終えたい。
これは私が結婚せずに１人で生きていく事になったらの場合、どうしても力になることだ。

そして有言実行、私はトップの成績で１年生を終えることができた。
２番はシーザの婚約者のヤコイル様だった。
シーザは大喜びで、またまた惚れたと騒いでた。
サモネ様は5番で終えたが、勉強より恋だったのかしら？




そして、いよいよ卒業式を迎え、イリオス殿下ら３年生は卒業していった。


ほどなくして……イリオス殿下が婚約したと国中が話題になった。
もしかしてサモネ様？と思ったが、
婚約者にはカマラン国の第一王女殿下。
イリオス殿下の姿絵を見た、カマラン国の王女様が一目惚れをし、陛下もイリオス殿下も了承し、こちらへ嫁がれると言うことだ。カマラン国………フーミリア様の祖国。その国からまた妃が来ることに、私はとても複雑な気持ちだった。