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とうとう、結婚することになってしまいました。
嬉しいことは、お父様。お母様、弟達が来てくれたこと。
久しぶりに会えて本当に嬉しかった。
「フーミリア、綺麗だよ。
会えて嬉しかった。」
「フーミリア、少し痩せたかい?
もし、何かあったら言うのだよ」
「お姉様。孫にも衣装ですね!」
「フーミリアお姉様、いつ帰って来れますか?」
「会えて嬉しかった。また会いに来て欲しい。今日は遠いところ、ありがとうございます」
式が始まり、歩いていく先に少し仏頂面のベルナルド様が立っている。心は冷めていても、無事に盛大な結婚式が終わった。
初夜はどうなるのだろう?
白い結婚を望んでいるのだけど、侍女はこれでもかと、私を磨く。
大丈夫だ。あんなに私を嫌っているのだから…………。
ガチャ、バタン。
えっ?嘘?
「ベルナルド様……」
「なんだい?来ないと思ったの?まさか!いくら君に対して感情がなくても、世継のためなら男は抱けるものさ。」
「いえ、私は。だって、子どもは私とはいらないと仰っていましたよね?だから、白い結婚を希望します!」
「ふんっ。そんな事は国王は許さないさ」
「直ぐに終えてやるよ!」
「えっ!!!いやーっ、やめてください!」
「んっ?君は…?」
ガチャ、バタン。
「うぅー、うぐっ」
こんな、辛いことがあるのだろうか?
それから、ベルナルド様は毎晩のように私を抱きにいらっしゃいましたが、終わると部屋に戻られる、そんな日々でした。
嬉しいことは、お父様。お母様、弟達が来てくれたこと。
久しぶりに会えて本当に嬉しかった。
「フーミリア、綺麗だよ。
会えて嬉しかった。」
「フーミリア、少し痩せたかい?
もし、何かあったら言うのだよ」
「お姉様。孫にも衣装ですね!」
「フーミリアお姉様、いつ帰って来れますか?」
「会えて嬉しかった。また会いに来て欲しい。今日は遠いところ、ありがとうございます」
式が始まり、歩いていく先に少し仏頂面のベルナルド様が立っている。心は冷めていても、無事に盛大な結婚式が終わった。
初夜はどうなるのだろう?
白い結婚を望んでいるのだけど、侍女はこれでもかと、私を磨く。
大丈夫だ。あんなに私を嫌っているのだから…………。
ガチャ、バタン。
えっ?嘘?
「ベルナルド様……」
「なんだい?来ないと思ったの?まさか!いくら君に対して感情がなくても、世継のためなら男は抱けるものさ。」
「いえ、私は。だって、子どもは私とはいらないと仰っていましたよね?だから、白い結婚を希望します!」
「ふんっ。そんな事は国王は許さないさ」
「直ぐに終えてやるよ!」
「えっ!!!いやーっ、やめてください!」
「んっ?君は…?」
ガチャ、バタン。
「うぅー、うぐっ」
こんな、辛いことがあるのだろうか?
それから、ベルナルド様は毎晩のように私を抱きにいらっしゃいましたが、終わると部屋に戻られる、そんな日々でした。
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