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驚き
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「マリエ、今度またカフェに行こうね」
「うん。今度は私が奢るね!」
「じゃあ」
「ミョーイ君!」
「お父様」
「あっ、今日少し帰りが遅くなりすみません」
「いや、そんなことより話があるから来てくれないか」
ミョーイとマリエは何事かと顔を見合わす
「はい」
応接室へ案内され入った所で
女性がいることに気がつく
その女性がこちらを見て
「えっ?母さん?」
「ミョーイ」
「なんで?なんで母さんが?
僕が母さんの言うことを守らなかったから?」
「違うのよ。それはもういいの」
その時、
マリエの父親が母さんの隣に座った
「お父様?」マリエが小さく呟く
???僕は訳がわからない
「ミョーイ君、座ってくれ」
「どこから話そうか……緊張してしまうな」
「ふふっ」
「サリー笑うなよ」
「えっ?お父様、まさか?」
そう言ってマリエは呆然と手で口元を覆った
僕は何がなんだか訳がわからず笑ってる母さんを見ていた。
「ミョーイ君、僕には結婚する前から恋人がいて、その人と結婚したくてね。
だが親の言いなりになり、1年だけ政略結婚を強いられた。
その人は馬車の事故で亡くなってしまったのだが、それがマリエの母親だ」
「そして、僕の恋人だった人は、君のお母さんだ」
「えっ?なら……母さん?
僕の………」
「そう、貴方の父親は、
マリエさんの父親のイネスよ」
僕の頭の中から意識が遠退くのがわかった。
じゃあ、じゃあ、僕とマリエは………兄妹になるのか?
僕の顔が段々と青ざめていくのがわかる
「ミョーイ?あなた、勘違いしてるわ!」
「あわわわっ、違うぞミョーイ君。
いや、君は僕の息子だからミョーイと呼ぶよ。
マリエは僕の子ではないんだよ。
だから兄妹ではない。
恋愛して良いんだよ」
「えっ?」僕はマリエを見る
そんな辛い言い方あるか?
父親じゃないなんて!
でも、マリエは嬉しそうにしてる
「ミョーイ君のお母様がお父様の恋人で、ミョーイ君がお父様の息子なんて!!
嬉しすぎる~」
「えっ?マリエ?」
「ミョーイ君、私はとっても嬉しいの。
だって、私の母親のせいで
お父様の恋人が行方知れずになり、お父様はずっとずっと行方を捜していたのよ。
私はお父様に、いつか恋人を探しだしたいと、聞かされていたからショックとかはないのよ。
母の日記も読んで理解できたし。
優しいお父様と血が繋がってないのはショックだったけど、血の繋がりがなんだ?マリエは私の子だよって大事にしてくれた。
母が事故で亡くなった時、母方の祖母が引き取りたいと言ってきたのを断って、私を本当の娘と思ってるって言ってくれたと聞いたわ。
母の父が、世間体を重視する人だから、母の本当の事を知ったら可愛がってはくれないだろうからって渡さないって言ってくれたと聞いた時、嬉しくて。
だから、お父様の恋人が早く見つからないかなって、ずっと思ってて。
でも、お父様の息子のミョーイ君が平民で過ごして、私が苦労しないでこのドレスデン家で過ごさせてもらっていたのは………なんか申し訳ないわ」
「なに言ってるんだ。マリエは父さんの子だよ
今日サリーを屋敷に連れてきたのは、プロポーズを受けてもらえたからなんだ。
2人とも賛成してくれないか?」
「もちろん」
「……母さんが良いなら」
「「ありがとう」」
「それでだな。お前達も卒業前に婚約とかだな。
聞けばミョーイに寄ってくる子がいるらしいと聞いたし、結構な釣書も来ていると聞いた。
早く婚約した方が良いだろう」
ポッ
「それは、僕はそのつもりです」
「私も」
「僕が平民だからと覚悟がいる話だったのですが。卒業も近くなったので母さんと、マリエの家にもお願いに来るつもりでした」
「ミョーイ、マリエを幸せにする覚悟があるか?」
「はい」
「ミョーイ、マリエちゃん、おめでとう」
僕達の婚約の書類と、母さんと父さんの婚姻届けの書類が、同じ日に提出された
「うん。今度は私が奢るね!」
「じゃあ」
「ミョーイ君!」
「お父様」
「あっ、今日少し帰りが遅くなりすみません」
「いや、そんなことより話があるから来てくれないか」
ミョーイとマリエは何事かと顔を見合わす
「はい」
応接室へ案内され入った所で
女性がいることに気がつく
その女性がこちらを見て
「えっ?母さん?」
「ミョーイ」
「なんで?なんで母さんが?
僕が母さんの言うことを守らなかったから?」
「違うのよ。それはもういいの」
その時、
マリエの父親が母さんの隣に座った
「お父様?」マリエが小さく呟く
???僕は訳がわからない
「ミョーイ君、座ってくれ」
「どこから話そうか……緊張してしまうな」
「ふふっ」
「サリー笑うなよ」
「えっ?お父様、まさか?」
そう言ってマリエは呆然と手で口元を覆った
僕は何がなんだか訳がわからず笑ってる母さんを見ていた。
「ミョーイ君、僕には結婚する前から恋人がいて、その人と結婚したくてね。
だが親の言いなりになり、1年だけ政略結婚を強いられた。
その人は馬車の事故で亡くなってしまったのだが、それがマリエの母親だ」
「そして、僕の恋人だった人は、君のお母さんだ」
「えっ?なら……母さん?
僕の………」
「そう、貴方の父親は、
マリエさんの父親のイネスよ」
僕の頭の中から意識が遠退くのがわかった。
じゃあ、じゃあ、僕とマリエは………兄妹になるのか?
僕の顔が段々と青ざめていくのがわかる
「ミョーイ?あなた、勘違いしてるわ!」
「あわわわっ、違うぞミョーイ君。
いや、君は僕の息子だからミョーイと呼ぶよ。
マリエは僕の子ではないんだよ。
だから兄妹ではない。
恋愛して良いんだよ」
「えっ?」僕はマリエを見る
そんな辛い言い方あるか?
父親じゃないなんて!
でも、マリエは嬉しそうにしてる
「ミョーイ君のお母様がお父様の恋人で、ミョーイ君がお父様の息子なんて!!
嬉しすぎる~」
「えっ?マリエ?」
「ミョーイ君、私はとっても嬉しいの。
だって、私の母親のせいで
お父様の恋人が行方知れずになり、お父様はずっとずっと行方を捜していたのよ。
私はお父様に、いつか恋人を探しだしたいと、聞かされていたからショックとかはないのよ。
母の日記も読んで理解できたし。
優しいお父様と血が繋がってないのはショックだったけど、血の繋がりがなんだ?マリエは私の子だよって大事にしてくれた。
母が事故で亡くなった時、母方の祖母が引き取りたいと言ってきたのを断って、私を本当の娘と思ってるって言ってくれたと聞いたわ。
母の父が、世間体を重視する人だから、母の本当の事を知ったら可愛がってはくれないだろうからって渡さないって言ってくれたと聞いた時、嬉しくて。
だから、お父様の恋人が早く見つからないかなって、ずっと思ってて。
でも、お父様の息子のミョーイ君が平民で過ごして、私が苦労しないでこのドレスデン家で過ごさせてもらっていたのは………なんか申し訳ないわ」
「なに言ってるんだ。マリエは父さんの子だよ
今日サリーを屋敷に連れてきたのは、プロポーズを受けてもらえたからなんだ。
2人とも賛成してくれないか?」
「もちろん」
「……母さんが良いなら」
「「ありがとう」」
「それでだな。お前達も卒業前に婚約とかだな。
聞けばミョーイに寄ってくる子がいるらしいと聞いたし、結構な釣書も来ていると聞いた。
早く婚約した方が良いだろう」
ポッ
「それは、僕はそのつもりです」
「私も」
「僕が平民だからと覚悟がいる話だったのですが。卒業も近くなったので母さんと、マリエの家にもお願いに来るつもりでした」
「ミョーイ、マリエを幸せにする覚悟があるか?」
「はい」
「ミョーイ、マリエちゃん、おめでとう」
僕達の婚約の書類と、母さんと父さんの婚姻届けの書類が、同じ日に提出された
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