好きって言ってよ



そう遠くない未来、そして、そう遠くない過去。

1と0の狭間で、出会うはずのない2人が、グラウンドの上に立っていた。


「トンネル…、探してるの」

「はあ?」


少女は、“向こう岸”から来ていた。

決してすれ違うことのない並行世界の果てに。
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