ソロモン72柱の候補生は、バイト先の先輩だった


神辺高校に通う男子高校生、不知火潤平は、対悪魔組織、『ソロモン72柱の候補生』と出会う。

彼女は“リリム”と名乗り、現世に潜む下級悪魔、フレイムを駆逐するために働いていた。

フレイムは街の至る所に存在し、人々の“負の感情”を食べる存在であった。

空気を汚し、病気を蔓延させることで、大地を腐食させ、海を穢そうとしていた。

彼らは「空」からやって来た。

少なくとも、古代文明においては、そう言い伝えられていた。


——空。


つまり、銀河星雲の彼方より。




これは、人々に名前が宿るようになった後の物語。

変化のない世界から、変化のある世界へと変貌を遂げた後の、物語である。
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