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がんばれ、負けるな
第636話
しおりを挟むおかんのバイクに乗せられて、しょっちゅう、須磨海岸の風の中にいた。
おかんは海が好きだった。
「しっかり捕まっとき―や!」
滑走するバイク。
ヘルメット越しに靡く海の景色が、風を切りながら泳いでいた。
背中にしがみつきながら、海岸沿いを一緒に走った。
肩越しに見えた、須磨の水色。
おかんはいつも、前を見てた。
天井のない空を指差して、一直線にかけ走る。
エンジンは大きく鳴り響き、澄みきった空気を切り裂いていく。
その清々しい爽やかな風の向こうで、砂浜の塩の匂いは国道2号線を追いかけた。
「どこまでいくん!?」
いつもそれに、答えなかった。
どこか遠くへいこうとする前傾姿勢は、ホイールの回転に任せて、滑らかに地面の上を滑る。
おかんに連れ出されて見た海の景色が、いつもどこかに、明るい世界を連れてきた。
須磨の街の磯の匂いや、波の音が、いつも、この耳のどこかに聞こえた。
エンジンは切れない。
どこまでも高く鳴り響く。
それと同時にアクセルを踏む、スピード。
いつかの世界で、俺とおかんは一緒にいた。
同じ時間、同じ場所で。
走るバイクの背に股がりながら、おかんは誰よりも早くアクセルを踏みしめていた。
「あんた、好きな人とかおらんの?」
強烈な向かい風のなかで、声が聞こえる。
「別におらん!」
大声で返した。
どこまでも続いていく道。
肩に力が入り。
「好きな人ができたら教えなよ?あんたの好み知りたいからさ」
「俺の好み知ってどうすん!?」
「別にどうもせんよ」
バイクは信号で止まる。
そしてまた走る。
煙草を吹かす後ろ姿が、慣れ親しんで見える日々。
理由もなく俺を連れ出して、他愛もない会話をして、いつしか須磨の海の景色が、瑠璃色に輝き始めた。
春も、秋も、澄みきった空気の匂いが鼻の中を掠めた。
エンジンの音と共に連れられていくスピードに乗せられて、一緒に歌を歌った。
いつか地球の果てまでもたどり着けそうな勢いで、一緒になにかを探してた。
いつだっただろうか。
理由もなくエンジンをつけて、夕闇の中に闇雲に突き進んでいったのは。
いつからだっただろうか。
試合に負けた俺の手を引っ張って、街の一番向こうまで行ったのは。
鮮やかな色を切り取ろうとする。
みずみずしい音を拾おうとする。
加速する景色の断片から、やさしい声が聞こえた。
海、街、道路の向こう側。
街の反対側に行ったとき、世界はまだ青かった。
太陽は傾いていたかもしれない。
雲は山の向こうに流れていこうとして、オレンジ色になる。
涙で前が見えない。
ある日、試合に負けた午後。
踏み出せなかった足。
一歩前に出るのが遅かった、コンマ1の距離。
8月の蝉時雨が、一斉に追いかけてきた夏。
どんな言葉も、どんな景色も、やり場のない感情の中で敵になった近畿大会の決勝。
海も、夏も、街の一番綺麗な場所も、なにもかもぼやけて、見えなくなった。
悔しかった。
どこに行こうと、何をしようと、最後の最後で勇気を出せなかった自分が、惨めだった。
おかんは俺の頭をくしゃくしゃに撫でながら、「泣くな!泣き虫」と言った。
手を引っ張って、顔全部が埋まるくらい力強く抱き締めてきた。
「おかんにはわからない」
引っ込みのつかない感情の先で、真夏の夢は掻き消えた。
それでも俺の顔を見ながらやさしく、泣くなと言ってくれたっけ?
俺は覚えてるよ。
あの時の感情を。
いっそ思いっきりビンタしてほしいくらいだったのにさ。
10個数えるから、前を向きなさいと言われた。
目をつむっていてあげるから、涙を拭きなさいと言われた。
おかんは海が好きだった。
バイクが好きだった。
あの日もそうなんだ。
きっと。
なにかに挫けそうになったとき、なにかを手に入れたいと思ったとき、心の向かいたい場所。
目指しているところ。
高鳴る鼓動に乗っかって、道路の上をひた走る。
しがみついた両手に、大きな心臓の音。
エンジン音と重なった、追い風1.5メートル。
おかんは風を起こして、ぐんぐん進んだ。
靡く風の先で涙が乾いていった。
涼しい風が、前方からやって来た。
「泣きたいんやろ?だったらそのまま泣いてな」
「泣いてねー!」
大嘘をつく。
震える声の先で、頬が痒い。
「明日学校なのに、あんま泣いてたら目腫れるで」
「せやから泣いとらんって!」
どこかに行こうとしていた。
ここじゃないどこか。
須磨の海岸を通りすぎて、西宮の防波堤が見えた。
「あんたが話したいって思うまで、家には帰らんからな」
おかんはそう言った。
なにを——?
俺は知りたかった。
だから何度も、聞いた。
「話すことなんてない」
迷いはなかった。
本当に話すことはないと思ったからだ。
時計は午後10時を回る。
夏の鈴虫が耳の中を打つ。
月明かりの下でさざ波を打つ高い音符。
どこまでいくん?
いつもそれに答えてくれなかった。
だけど聞かずにはいられなかった。
おかんは言った。
大きな声で、はっきり言った。
「負けても、勝っても、いつだって、走り続けなくちゃいけんのや」
走る。
その言葉の真意が、今もわからずにいる。
あれから夏が過ぎた。
秋が来た。
冬を越えて、野に咲いたタンポポの花。
アクセルを踏み続ける足が、広い道路の真ん中に落ちる。
おかん、あの日、本当はどこに行きたかったんだ?
なにを探していたんだ?
アスファルトの上に刻まれたタイヤ痕が、この目に焼き付いて離れない。
あの夜、バイクに乗せられたまま、しばらくなにも言えなかった。
ドライブをしているだけなんだろうって、思ったからだ。
おかんは黙ってた。
なにを話すでもなく。
ブレーキをかけるわけでもなく。
しばらくして、痺れを切らした俺は、家に帰ろうと言った。
夜は深くなる一方で、朝が近づく。
12時を回るまでに、今来た道を引き返そうと言った。
そのうちに大阪の標識が見えた。
バイクは加速していく一方で、反対に、街の景色は小さくなっていく。
いよいよ人気がなくなってきて、反対車線にはまばらなフラッシュライト。
涙はすっかり乾いて、風に浮き上がった前髪のそばでただ前を見ていた。
止まらないスピード。
止まらない時間。
「あんたが泣いたのはいつだった?」
おかんは聞いてきた。
俺はわからないとだけ答えた。
「あんたが初めて泣いた日を知ってる」
難しいことを言うつもりはない。
だけどあたしがブレーキを踏めないのは、あんたの心に追いつきたいから。
おかんはそう言った。
——追いつく?
おかんの意図した言葉が、俺のところに届かない。
密着した体の先で、夜は峠を越えて下降線を辿っていった。
月が遠くなる。
「なあ、帰ろうで?」
街の明かりはすでに消えた。
ここがどこだかはもう分からない。
ヘッドライトと、垂直に伸びていく2人の影の下で、延々と続く地平線。
「あたしたちはもう引き返せないところに来てる」
おかんは振り向き様、俺の目を見た。
俺は戸惑いながら、次のインターで降りようと催促する。
それでも、あっという間にバイクは標識を過ぎて、曲がる気配を感じさせないまま、インターを過ぎた。
引き返せないって、どういうことだ?
聞かずにはいられなかった。
おかんは言った。
「あんたが初めて泣いた日のこと、よく覚えてる。運動会の日、あんたは必死になって練習していたのに、こけてしまったよね」
もうずいぶん前のことじゃないか?
いつだったっけ。
「あんま覚えてないわ」
「あたしはよく覚えてる。あんたが必死になってなにかに打ち込んでいるのが、嬉しくてさ」
おかんは続けざまに言った。
「あたし、悔しかったんだよ。あんたがあんなに悔しがって泣いてたのに、抱き締めてあげることができなくて」
「…さっきは痛いほど抱き締めてくれたけどな」
ほんとに、そうだ。
顔が潰れるかと思った。
柔軟剤の香りが鼻を通りすぎて、ひしゃげた鼻骨。
鷲掴まれた後頭部。
「抱き締めないと、わからんのや」
「なにが?」
「あんたが近くにいるってこと」
バイクはサービスエリアに入って、空っぽになったガソリンタンクを補充するためにノズルを外す。
兵庫を出て、大阪の南に来たみたいだ。
ずいぶん遠くまで来た。
「明日学校なんやけど」
さっきは明日の学校がどうとかって、言ってたのに、急に今晩はホテルに泊まっていくからとか言い始めた。
替えの服も何も持ってきてないってのに。
「そんなのコンビニにでもあるやろ」
金遣いが荒い、母親だ。
だいたい明日の朝、おとんは困らないのか?
冷蔵庫にあるもの、食べるでしょ。
そう言いながら、ヘルメットを被せた。
さあ、もう行くで。
そう言って、ノズルの蓋を締める。
バイクのコールが鳴っている。
あの夜も、そうだった。
「あんたに見せたいものがある」
…見せたいもの?
ってなに?
おかんは沈黙を貫いた。
高速道路を降りて到着した場所は、貝掛IC。
閑散とした街並みが広がる。
夜が更けて辺りはもの寂しいほど静まり返っていた。
こんな場所に、一体何の用事があってきたんだ?
そう考えている傍らで、不意に聞こえてきた。
「もう少ししたら、あんたが生まれた所に着く」
俺が生まれた場所。
それは須磨の街よりも小さくて、自然が豊かな場所だった。
だけど俺が知っている限り、ここじゃない。
こんな場所じゃない。
だから気になって、こんなところじゃなかったよな?と尋ねた
そうだね、と笑っていた。
そうと知りながら、俺が生まれたところに行くと言う。
なんの疑いもなしに、長い後ろ髪をなびかせながら。
自分の生まれた病院を知ってる。
自分の生まれた時刻を知ってる。
自分の記憶が、それを確かなものにできるほど正確に遡れるわけじゃないが、人伝てに聞いた自分の誕生所在地が、ここじゃないことを教えてくれる。
それにも関わらずおかんは、山道を超えて道路を渡った。
見えたのは港町だった。
俺がはじめて見る場所が、そこにはあった。
夜空の星がよく見える。
海風が雲を運び、海の水面を動かしている。
明かりのついていない家。
眠っている街。
いやそれは「街」なのだろうか。
山道から見えたその景色はどこかもの寂しく、どこか、こじんまりしていた。
ここがどこだかはわからなかった。
初めて見る景色に違いはなかった。
北か、南か、世界のどの方角に、この場所が位置しているのかはどうでもよかった。
おかんはここが、俺が生まれた場所だと言った。
もしそれが本当なら、連れていってや。
その場所に。
その一番近いところに。
バイクは一本の坂道を下って、街の一番低いところに下降していった。
波の音が聞こえる防波堤の一番手前、その位置でヘルメットを脱いで、ヘッドライトを消した。
「あたしはこの海を見てた。はるか昔、あんたが生まれる前」
まさか、海のなかで生まれた訳じゃないよな?
冗談混じりに談笑しながら、ジャンバーのチャックを下ろす。
少し暑い。
「あんたの名前、あたしが決めたんやで?『亮平』。どこまでも夢を貫いて、まっすぐ戦っていける人」
「ふうん」
名前の由来…か。
突然の告白にビビった。
まあ、知ってて損はないと思う。
自分の名前のことなんて、あんまり考えることはなかったが。
「あたしさ、いつか世界の果てまで行ってみようと思うんや。バイクに乗って、大阪湾を横切って」
「…なんで?」
「そりゃあんた、人生は一回きりなんや。この足の動くうちは、どこまでも走っていたい」
俺にその言葉の意味はよくわからなかった。
「人生」なんて、小学生にはわからなかったからだ。
おかんはどこか穏やかな表情で、視線は高く。
「強く生きていてほしい」
その言葉が、水面ギリギリを伝って、波の瀬戸際を駆けてきた。
「この海を見て、この場所で、まだ見たこともない景色を見ようと、強く想ってた。そしたらあんたが生まれたんや。真っ青な海の向こうでさ」
あんたに話さなくちゃいけないこと。
そう言って、こっちを見た。
その眼差しはどこか強く、それでいて寂しそうにしていた。
圧縮された時間の上澄みが揺れ、月明かりがますます、濃くなっていく。
時計の針が12時を回る頃、潮騒は静寂を包み込み、星の降る夜空を彩りだした。
その最中に聞こえてきた言葉があった。
夜よりもずっと深い、常闇の底で。
「あたしさ、癌になったんや」
不意に出てきた言葉に、固まった。
もう一度聞き直そうかと思った。
けど、言葉はうまく出てこなかった。
「びっくりしたよな。ごめん。でも、いつか話さなきゃいけないと思ってな。あんたにだけは、隠したくなかった」
防波堤のすぐ下で、波が高くなったり、低くなったり。
ただ、その音を聞いてた。
水が岩にぶつかりながら、水しぶきのかすかなざわめきが、鼓膜の内側をくすぐる。
静かな夜が、海の上に揺れている。
おかんの言葉は、いつもよりもほんの少し、小さく響いていた。
「絶対に負けんって、それを誓いに来たんや。せやからあんたも、試合に負けたくらいで泣くな」
一緒に頑張ろう。
そう言った。
理由は、言わなかった。
「あたしはあんたから、元気を貰ってるんやで?竹刀を振る姿。相手に向かっていく姿に」
バイクにもたれた背中。
ハンドルにかけたジャンバーが風に揺れる。
おかんは左肩に手を回して俺を抱き寄せた。
何も言えないまま、口から漏れる白い吐息。
かすかな鼓動。
「あんたのおかげで、頑張ろうって思えるんや。あたしはあんたに近づけてるかな?こうして抱き寄せるしか、あんたを近くに感じられない。いつか一緒に、海の向こうに行こう。どこに行っても、どれだけの時間が流れても」
こんなになにかに怯えているおかんは初めてだった。
いつも勝ち気な笑顔で、はっきり物を言う。
誰にでも優しく、どんな時も前向きで、明るく振る舞っている。
そんな陽気な様子を絵に書いたような人が、嘘みたいに弱々しく見えて、嘘みたいに声に力がなくて…
肩に乗せた頭に、お母さんの長い髪が触れる。
近くに感じる。
俺は、おかんの近くにおるで?
それを伝えたくても、体に伝わるのは寂しさだけだ。
静かな水の音と、静かな海の色と…。
月が白い雲に隠れている。
空の一番向こうにこの日一番のスピードで、鮮やかな夜空が広がっていた。
なにもかもが静寂の淵に沈みながら、その向こうで、ゆっくり、雲が流れて、朝はまだ来ない。
「あたしは誓ったんや。この街を出て、明日を見つけようと。この場所、この海のほとりで」
この日、一番静かな海。
その横で、おかんは言った。
「これから先、どんなことがあっても、絶対に諦めない。約束する」
あの日見た夜の景色を、俺は鮮明に覚えてる。
夏の終わりの夜にしては少しだけ蒸し暑く、きれいな夜空が世界の真ん中に寄り添っていて。
小さな街の、小さな防波堤の一番下では、海が小さく揺れていた。
まるでいつまでも平和なひとときが、続いていくかのように。
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