720 / 749
720クリーム2
しおりを挟む
******(ジーク)
「残りは、ハイオーガ10体。今の俺達なら確実に倒せる。特訓の成果を見せるぞ。」
「おう。」「当たり前だよ。」「当然よね。」「任せて。」
俺の掛け声に、クリームのメンバーが応える。
たった5人でハイオーガ10体と戦うのは無謀だが、特殊なハイオーガが居なく連携が取れない力技で来るだけがせめてもの救いだった。
「拓の攻撃に比べたら、こんな遅いと欠伸が出るぜ。」
ニコラスがスピードで敵を翻弄。
「力だけの攻撃なら、防ぐのは簡単。浩司君の魔法攻撃の方が厳しかったよ。」
トムが完璧に攻撃を防いで隙を作った所で1体に対し集中的に攻撃を仕掛ける。
皮膚を狙っても大きな傷を付けることは出来ない。
ジェニファーとロビンによる魔法攻撃で気を逸らし、俺はハイオーガの目を潰し叫ぶ。
「ニコラス。」
「任せておけ。」
ニコラスは瓶を取り出すと、攻撃を避けながら他のハイオーガに掛ける。
すると、両目を潰されたハイオーガは薬を掛けられたハイオーガに対し攻撃を始めた。
「元は人間だとしても、ハイオーガなら薬が効いている。拓の作戦は使えるぞ。」
拓から受け取ったのは魔獣寄せの薬。
但し、攻撃を仕掛けているのは両目を失った1体のみ。
目が見えている状態では、完全に俺達を敵だと認識し、同士討ちは行われなかった。
目を潰し魔獣寄せの薬で10体のハイオーガの同士討ちを狙いたいが、初めの1体は不意打ちを狙えたが、残りはそう簡単ではない。
敵も目への攻撃を意識している上に、連携は取れていなくても個々の力は凄まじく強い。
「技の出し惜しみは意味が無いな。行くぜ。」
俺は剣に魔力を這わせ、刃に雷を纏わせ走り出す。
「ジーク、ニコラス行くよ。シールド。」
俺はトムが張ったシールドを足場にして、立体的にハイオーガを攻める。
拓とガラの様な複雑な動きは出来ないが十分だった。
俺はミスリルの剣に雷を纏わせハイオーガの皮を切り裂き、骨を砕く。
その隙に姿を消したニコラスがハイオーガの目を潰す。
他のハイオーガはジェニファーとロビンが牽制する。
正直、ギリギリの作戦だ。
目を潰したハイオーガも、仲間を攻撃するので何とか戦えている。
何とか5体まで目を潰せたが、これ以上剣に魔力を這わせ続けるのは今の俺では限界だった。
「姿を隠して距離を取れ。」
それぞれが魔道具で姿を消して距離を取る。
目を潰したハイオーガが仲間のハイオーガを攻撃しているが、見えないという事で足止めにしかなっていない。
「ジークは少し休んで魔力を整えて。その間は私達で足止めするわ。」
ロビンはそう言うと、目を潰したハイオーガをサポートするように魔法攻撃を行う。
それでも倒す事は出来ないが、魔力を整える事が出来た。
「行くぞ。」
トムが襲い掛かってくるハイオーガの拳を盾で攻撃を受け流し、体制を崩させる。
俺は隙が出来たタイミングで、ミスリルの剣に雷を纏わせ目を攻撃した。
ハイオーガは手で守ろうとするが、剣はハイオーガの手を切り裂き目を潰す。
ハイオーガの動きが鈍くなっている。
倒す事は無理でもかなりの体力を消耗させることに成功している。
「残り4体。」
俺は叫んで、仲間、自分自身を鼓舞する。
クリーム5人に、目が潰されたハイオーガによって更に2体を倒す。
何とかミスリルの剣に雷を纏わせ攻撃を行っていたが、俺の魔力は底をついていた。
残ったのは目の潰れたハイオーガ1体と目が潰れていないハイオーガが2体。
「残りは、ハイオーガ10体。今の俺達なら確実に倒せる。特訓の成果を見せるぞ。」
「おう。」「当たり前だよ。」「当然よね。」「任せて。」
俺の掛け声に、クリームのメンバーが応える。
たった5人でハイオーガ10体と戦うのは無謀だが、特殊なハイオーガが居なく連携が取れない力技で来るだけがせめてもの救いだった。
「拓の攻撃に比べたら、こんな遅いと欠伸が出るぜ。」
ニコラスがスピードで敵を翻弄。
「力だけの攻撃なら、防ぐのは簡単。浩司君の魔法攻撃の方が厳しかったよ。」
トムが完璧に攻撃を防いで隙を作った所で1体に対し集中的に攻撃を仕掛ける。
皮膚を狙っても大きな傷を付けることは出来ない。
ジェニファーとロビンによる魔法攻撃で気を逸らし、俺はハイオーガの目を潰し叫ぶ。
「ニコラス。」
「任せておけ。」
ニコラスは瓶を取り出すと、攻撃を避けながら他のハイオーガに掛ける。
すると、両目を潰されたハイオーガは薬を掛けられたハイオーガに対し攻撃を始めた。
「元は人間だとしても、ハイオーガなら薬が効いている。拓の作戦は使えるぞ。」
拓から受け取ったのは魔獣寄せの薬。
但し、攻撃を仕掛けているのは両目を失った1体のみ。
目が見えている状態では、完全に俺達を敵だと認識し、同士討ちは行われなかった。
目を潰し魔獣寄せの薬で10体のハイオーガの同士討ちを狙いたいが、初めの1体は不意打ちを狙えたが、残りはそう簡単ではない。
敵も目への攻撃を意識している上に、連携は取れていなくても個々の力は凄まじく強い。
「技の出し惜しみは意味が無いな。行くぜ。」
俺は剣に魔力を這わせ、刃に雷を纏わせ走り出す。
「ジーク、ニコラス行くよ。シールド。」
俺はトムが張ったシールドを足場にして、立体的にハイオーガを攻める。
拓とガラの様な複雑な動きは出来ないが十分だった。
俺はミスリルの剣に雷を纏わせハイオーガの皮を切り裂き、骨を砕く。
その隙に姿を消したニコラスがハイオーガの目を潰す。
他のハイオーガはジェニファーとロビンが牽制する。
正直、ギリギリの作戦だ。
目を潰したハイオーガも、仲間を攻撃するので何とか戦えている。
何とか5体まで目を潰せたが、これ以上剣に魔力を這わせ続けるのは今の俺では限界だった。
「姿を隠して距離を取れ。」
それぞれが魔道具で姿を消して距離を取る。
目を潰したハイオーガが仲間のハイオーガを攻撃しているが、見えないという事で足止めにしかなっていない。
「ジークは少し休んで魔力を整えて。その間は私達で足止めするわ。」
ロビンはそう言うと、目を潰したハイオーガをサポートするように魔法攻撃を行う。
それでも倒す事は出来ないが、魔力を整える事が出来た。
「行くぞ。」
トムが襲い掛かってくるハイオーガの拳を盾で攻撃を受け流し、体制を崩させる。
俺は隙が出来たタイミングで、ミスリルの剣に雷を纏わせ目を攻撃した。
ハイオーガは手で守ろうとするが、剣はハイオーガの手を切り裂き目を潰す。
ハイオーガの動きが鈍くなっている。
倒す事は無理でもかなりの体力を消耗させることに成功している。
「残り4体。」
俺は叫んで、仲間、自分自身を鼓舞する。
クリーム5人に、目が潰されたハイオーガによって更に2体を倒す。
何とかミスリルの剣に雷を纏わせ攻撃を行っていたが、俺の魔力は底をついていた。
残ったのは目の潰れたハイオーガ1体と目が潰れていないハイオーガが2体。
29
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使う事でスキルを強化、更に新スキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった…
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…
※小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
異世界薬剤師 ~緑の髪の子~
小狸日
ファンタジー
この世界では、緑の髪は災いを招く「呪いの子」と呼ばれていた。
緑の髪の子が生まれる時、災害が起きると言われている。
緑の髪の子は本当に災いを招くのだろうか・・・
緑の髪の子に隠された真実とは・・・
剣と魔法の世界で、拓は謎に立ち向かう。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。
大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。
ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。
主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。
マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。
しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。
主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。
これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる