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491飲み会2連発

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ガラの相手がアニスという事が分かり、俺達も帰ろうとすると

「ちょっと待ってくれ。何か俺に聞きたい事は無いか。」

ガラが席を立とうとする俺達を引きとめる。ガラが何を言いたいのか分からずにいると

『ガラはAランクの冒険者の試験を受けたんじゃろうか。』

グリムに言われるまで忘れていた。

「戻ってから、全員で聞こうと思っていたんだけど、Aランクの試験はどうだった。」

俺の質問をすると、周りのあからさまに忘れていたという態度に溜息を吐きながらもギルドカードを取り出した。
全員が覗きこむと、金色のカードにAの文字

「おめでとう。」「やったな。」「夢がかなったな。」「実力を考えたら取れて当り前だよな。」

と全員からお祝いの言葉。
ジークさんが素直に、ガラの恋人発覚騒動の話で試験の事を忘れていたと話すと

「試験結果より、俺の彼女問題の方が上って何だかな。」

流石にガラも呆れていた。



「ガラのAランク冒険者試験合格に乾杯」

「「「乾杯」」」

その日の夜は宿舎でお祝いパーティだ。
バラン将軍やオリバーさんも城から戻って来ていた。

ガラがAランク冒険者試験に合格した時、バラン将軍達が皆で祝ってくれたらしい。
後から聞いた話では、ブルネリ公爵とクロイツ伯爵まで別で祝いの席を設けてくれていた。

兵士の人達には2度目の祝いとなるが、皆喜んで参加してガラに祝いの言葉を述べている。
ガラにお祝いの言葉を伝えると、兵士達の興味は料理の方へ
テーブルにはレオが作って来た料理とアーク、クリームが用意した酒が大量に乗っている。

「俺達が祝った時より豪華だな。」「これ何だ。マジで美味いぞ。」
「見ろよ。あんな色んな種類の果実酒だってさ。飲み比べするしかないな。」

立食パーティの形態をとったが、テーブルの上の料理と酒が恐ろしい速度で無くなっていくので、アークとクリームが少なくなった料理の皿を取り代えていた。
ガラがAランクの冒険者になった事をレオが一番喜んでいるのかな。
ガラに酒を注ぎながら、自分自身もかなりの量を飲んでいる。

ガラの周辺が落ち着いた所で、改めて浩司とお祝いを言いに行くと
思いっきり抱きしめられ

「拓や浩司のお陰だ。2人が居たから俺はここに居る。本当にありがとう。」

そう言いながら、ガラが涙を流したのには驚いた。

「俺達というより、ガラの努力と特訓メニューの結果だよ。」

浩司がそう言うと、「グリム、これからも宜しくお願いします。」と小声で言い『任せておけ。』と応えるのを小声で伝える。
確かに、グリムは合理的にガラを鍛えてくれたと思うが、合理的で死なない様に加減した徹底的な特訓だ。
あんなのに耐え抜いたガラの努力の成果だと言っても過言ではないだろう。
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