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456遺跡調査終了

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暫くすると、宴会の準備が出来ると浩司が呼びに来てくれる。
海岸に戻ると、そこはビアガーデンの様な感じになっていた。
遺跡の所に移動する前にOZに手持ちの光の魔道具を渡していたのだが、立てた柱の間に渡したロープに釣り下がっていた。
灯りの下にはテーブルがあり、魔道具のコンロと切られた肉や野菜、タレや調味料が用意されている。
どうやら、メインは焼肉みたいだ。他にも結構な量の料理が乗っている。
保冷機能付のウォーターボックスが三か所に置かれているが、状況からみて中身は酒に取り替えられているだろう。

俺達が戻ってきたのを見ると、ウォーターボックスから冷たい酒が注がれ全員に渡された。
そしてカミーラ船長が立ち上がると、全員が注目する。

「今日で、今回の遺跡調査は終了する。
 未だ港に戻っていないが、一区切りついた所での打ち上げだ。
 では、今回の探索のリーダーであるポトリ教授から1言お願いします。」

カミーラ船長はポトリ教授に向けて拍手をして話を促した。

「皆さんのお蔭で、本当に素晴らしい調査となりました。
 今回は大発見と言えるでしょう。
 また、本格的な調査が行われると思いますが、その時もご協力お願いします。
 本当にありがとうございました。」

ポトリ教授が話し終え礼をすると、全員から拍手や指笛が鳴らされた。
静かになった所でカミーラ船長が再び立上り、酒の入ったグラスを持ち上げた。

「明日は1日休みにするので、今夜は大いに飲んで航海の疲れを癒して欲しい。乾杯」

「「「カンパーイ」」」

乾杯の音頭と共に「酒が冷てー」と一気の飲み干す人が多く、直ぐにお代わりを飲もうとウォーターボックスならぬ酒ボックスの前に列が出来ている。
30分も経たない内に酒ボックスは空となり、酒が追加されていた。

「この様子だと、明日は二日酔いの人が続出しそうだね。」
「そこは任せておけ。こんな時の為に多めに2日酔いの薬を用意しておいた。」

アルが任せろとばかりの顔をしているが、何時も常備していて何を言っているのだろう。
エチゴさんですら、アルの言葉に苦笑いをしている。
ガラやアルも既に何杯も酒をお代わりして、明日は二日酔い確定だろう。

「なぁ、拓。何か一発、ウケる芸なんて無いのか。」

ガラが指差した先を見ると、兵士が演武を舞ったり、船乗り達が踊ったりして場を盛り上げていた。

「みんな、拓に期待しているみたいだぞ。」

『面白そうじゃないか。優秀な技術者たる者、芸の1つ位はできないといかんじゃろう。』

『面白そうにゃ。リッチも見てみたいと期待しているにゃ。』

どうしたものかと浩司の方を見ると、期待していそうな目が有った。
ここは諦めて準備をしてくるか。
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