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437ジャン
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少し休んだ後、皆で食事になった。
兵士の人達や発掘手伝いの人達は別の部屋で食事をするみたいだ。
食事の間、リチャードさんやハンナさんが城での話をしてくれたのだが、俺や浩司がリチャードさんの話に興味をもつと
「ほう、浩司や拓は城での生活に興味が出て来たのか。」
とヨギ魔道師の余計な突っ込みが入る。
俺達を宮廷魔道師に推薦する事を諦めてないのだろうか。
具体的な仕事の話は無いが、所々に宮仕えの大変さが見え隠れしている。
特に貴族同士の派閥や人間関係がグチャグチャしているみたいで、その力関係で経費も決まるようだ。
その辺は、少なからず会社でも有ったので仕方がないが、俺は絶対に係わりたくない。
食事が終わりリチャードさんとハンナさんが席を外した所でブルネリ公爵から話しがあった。
「ニックから手紙をもらったが、拓殿が出資者となりカレー工場と果樹園を作るそうだな。
この間、浩司殿と拓殿が助けた難民に声を掛けておいた。
明日、代表者が屋敷に来るから話をしてみると良い。」
ニックさんが事前に連絡してくれていて助かった。
「工場や果樹園はOZが提案してくれたそうだな。
ニックも色々と動いてくれているのだが、我が領地に辿りついた難民を他の領地に移動させるのは難しい。
手を貸して貰い、感謝する。」
「私達もブルネリ公爵に甘え、難民を受け入れて頂きましたので僅かですが手伝いをさせて頂きます。」
ブルネリ公爵の礼に対しエチゴさんが返答をしてくれた。
エチゴさんは私達と言ってくれたが、難民を連れてきたのは俺なので、深々と頭を下げた。
「いや、私はOZから受けた恩を次に回そうとしているだけだ。
所で、今夜の料理はどうだった。」
今夜はカレー粉を使った料理がメインで、美味しかった。
それに、カレー粉の風味も色々と変化をさせて楽しむ事が出来た。
OZ全員が満足した事を伝えると
「それは良かった。今回のカレー工場に対して私から提案がある。
カレー工場に併設してカレー料理の店を出す気は無いか。
今夜のメニューを考えた料理人をシェフとして推薦する。勿論、私が保証人となる。
それに、彼なら商品としてのカレー粉の品質確認もできる。」
先ずは会ってみる事になり、ルドルフ料理長と一緒にやって来たのは、ここの料理人だった。
「ジャンと申します。カレー料理の店をやらせて頂けないでしょうか。宜しくお願い致します。」
「こいつの腕は俺も保障する。それに、真面目で努力家だ。頼めないだろうか。」
ジャンさんと一緒に、ルドルフ料理長が頭を下げた。
ジャンさんは調理場にお邪魔した時、ルドルフ料理長が特に目を掛けていた人だったと思う。
有り難い話だが、
「ジャンさん。ラグテルの町で店を開くとしても平民向けの大衆料理屋です。
それに合わせて材料の価格も抑える必要が有ります。
カレー粉はブルネリ公爵領でも販売する予定ですので、ここで料理人を続ける選択肢も有ります。
独立するとしても、こちらの領地であれば裕福層のお客を狙えますよ。」
どう考えてもラグテルの町で店を開くメリットが考えられない。
「正直、その事も十分考えました。
しかし、工場に併設した店で有れば、味を深く追求できます。
そして、食べる人の喜ぶ顔も直接見る事が出来ます。
明日の昼、考えている料理を食べて頂けないでしょうか。
価格については、ヨーゼフさんの店で勉強させてもらいました。
お願いします。私に料理を作らせて頂けないでしょうか。」
味のチェックや調合を色々と試して貰えるのは助かる。
店を建てる費用位は問題ない、何なら俺が建てても構わない。
「ルドルフ料理長。変な質問をして申し訳ありませんが、
ジャンさんは、ルドルフ料理長が自分の後継者として育てていたのではないですか。」
俺の質問に、ルドルフ料理長が笑って答えてくれた。
「そうだ。こいつには俺の料理を全て叩き込もうと考えていた。
だがな、自分の進みたい道を見つけたのに、俺がその道を潰してどうする。
それに、1つの味を追求するなんて面白いじゃないか。
基本的な技術は他の奴等にも教えいるして、レシピは時間を作って本に残している所だ。
後は、次の料理人がそこから新しい料理を作り出せば良い。
何も問題は無い。」
皆、色々と考えてくれた結果なのか。
「先ずは考えている料理を食べさせて下さい。。
ルドルフ料理長、確認したい事が有るので、後で調理場を見せてもらえますか。」
「構わない。ついでに、ジャンの料理を作る所を見てくれ。
俺も新しい料理に挑戦している。滞在中は俺の新作も出すから、そっちも楽しみにしてくれ。」
部屋に荷物を置くと、調理場で使用している道具や調理場での動き等を確認させてもらった。
兵士の人達や発掘手伝いの人達は別の部屋で食事をするみたいだ。
食事の間、リチャードさんやハンナさんが城での話をしてくれたのだが、俺や浩司がリチャードさんの話に興味をもつと
「ほう、浩司や拓は城での生活に興味が出て来たのか。」
とヨギ魔道師の余計な突っ込みが入る。
俺達を宮廷魔道師に推薦する事を諦めてないのだろうか。
具体的な仕事の話は無いが、所々に宮仕えの大変さが見え隠れしている。
特に貴族同士の派閥や人間関係がグチャグチャしているみたいで、その力関係で経費も決まるようだ。
その辺は、少なからず会社でも有ったので仕方がないが、俺は絶対に係わりたくない。
食事が終わりリチャードさんとハンナさんが席を外した所でブルネリ公爵から話しがあった。
「ニックから手紙をもらったが、拓殿が出資者となりカレー工場と果樹園を作るそうだな。
この間、浩司殿と拓殿が助けた難民に声を掛けておいた。
明日、代表者が屋敷に来るから話をしてみると良い。」
ニックさんが事前に連絡してくれていて助かった。
「工場や果樹園はOZが提案してくれたそうだな。
ニックも色々と動いてくれているのだが、我が領地に辿りついた難民を他の領地に移動させるのは難しい。
手を貸して貰い、感謝する。」
「私達もブルネリ公爵に甘え、難民を受け入れて頂きましたので僅かですが手伝いをさせて頂きます。」
ブルネリ公爵の礼に対しエチゴさんが返答をしてくれた。
エチゴさんは私達と言ってくれたが、難民を連れてきたのは俺なので、深々と頭を下げた。
「いや、私はOZから受けた恩を次に回そうとしているだけだ。
所で、今夜の料理はどうだった。」
今夜はカレー粉を使った料理がメインで、美味しかった。
それに、カレー粉の風味も色々と変化をさせて楽しむ事が出来た。
OZ全員が満足した事を伝えると
「それは良かった。今回のカレー工場に対して私から提案がある。
カレー工場に併設してカレー料理の店を出す気は無いか。
今夜のメニューを考えた料理人をシェフとして推薦する。勿論、私が保証人となる。
それに、彼なら商品としてのカレー粉の品質確認もできる。」
先ずは会ってみる事になり、ルドルフ料理長と一緒にやって来たのは、ここの料理人だった。
「ジャンと申します。カレー料理の店をやらせて頂けないでしょうか。宜しくお願い致します。」
「こいつの腕は俺も保障する。それに、真面目で努力家だ。頼めないだろうか。」
ジャンさんと一緒に、ルドルフ料理長が頭を下げた。
ジャンさんは調理場にお邪魔した時、ルドルフ料理長が特に目を掛けていた人だったと思う。
有り難い話だが、
「ジャンさん。ラグテルの町で店を開くとしても平民向けの大衆料理屋です。
それに合わせて材料の価格も抑える必要が有ります。
カレー粉はブルネリ公爵領でも販売する予定ですので、ここで料理人を続ける選択肢も有ります。
独立するとしても、こちらの領地であれば裕福層のお客を狙えますよ。」
どう考えてもラグテルの町で店を開くメリットが考えられない。
「正直、その事も十分考えました。
しかし、工場に併設した店で有れば、味を深く追求できます。
そして、食べる人の喜ぶ顔も直接見る事が出来ます。
明日の昼、考えている料理を食べて頂けないでしょうか。
価格については、ヨーゼフさんの店で勉強させてもらいました。
お願いします。私に料理を作らせて頂けないでしょうか。」
味のチェックや調合を色々と試して貰えるのは助かる。
店を建てる費用位は問題ない、何なら俺が建てても構わない。
「ルドルフ料理長。変な質問をして申し訳ありませんが、
ジャンさんは、ルドルフ料理長が自分の後継者として育てていたのではないですか。」
俺の質問に、ルドルフ料理長が笑って答えてくれた。
「そうだ。こいつには俺の料理を全て叩き込もうと考えていた。
だがな、自分の進みたい道を見つけたのに、俺がその道を潰してどうする。
それに、1つの味を追求するなんて面白いじゃないか。
基本的な技術は他の奴等にも教えいるして、レシピは時間を作って本に残している所だ。
後は、次の料理人がそこから新しい料理を作り出せば良い。
何も問題は無い。」
皆、色々と考えてくれた結果なのか。
「先ずは考えている料理を食べさせて下さい。。
ルドルフ料理長、確認したい事が有るので、後で調理場を見せてもらえますか。」
「構わない。ついでに、ジャンの料理を作る所を見てくれ。
俺も新しい料理に挑戦している。滞在中は俺の新作も出すから、そっちも楽しみにしてくれ。」
部屋に荷物を置くと、調理場で使用している道具や調理場での動き等を確認させてもらった。
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