355 / 752
355闇魔法
しおりを挟む
「てめぇら、この女がどうなっても良いって言うんだな。」
俺達の行動に驚いた山賊が剣に力を込めた為、女の首から血が流れる。
他の山賊が子供に近付こうとしたが、俺のシールドに阻まれている。
「仲間を傷つけない方が良いよ。そろそろ、下手な芝居は止めたらどう。」
俺の言葉に
「何を言っているのよ。お願い、この男の言う通りにして。私も助けて。」
女が叫ぶが、女が放つオーラがドス黒い。完全に、山賊どもの仲間だ。
今までも、人質の振りをして襲っていたのだろう。
それさえ分かれば、こちらの対応は早かった。
一気に山賊を叩きのめし、逃げ出そうとした奴も全員捕まえた。
山賊如きがAランクの冒険者に叶うはずが無い
さっきは俺が女のオーラをグリム伝え、浩司とヤマトに攻撃のタイミングを出してもらった。
『良くやった。先ずは、子供を安心させてやるんじゃ、』
俺は泣きじゃくる子供にどうして良いのか困っていると、ジェニファーさんが子供を抱きしめる。
「大丈夫。もう大丈夫だから、安心して。」
子供が少し落ち着いた所で、何か食べる物を渡そうとレオと一緒にテントの方へと移動した。
山賊は、頭だけ出して体を土の中に埋めた。
ここまで来ると、女も俺達の事を汚い言葉で罵っている。
そんな山賊達の顔にファイヤーボールが炸裂した。
「ちょっと、煩いのよ。貴方達は私達の質問に答える以外話さなくて良いわ。」
ロビンさんが完全に怒っている。
山賊が余計な事を言おうとするとファイヤーボールを放っている。
こいつらのボスは、人質の振りをした女だった。
俺達が大量の魔獣の素材と魔石を持って、ここを通ると聞いて待ち伏せをしていた。
女子供が人質になっていれば手が出せないとまで聞いていたそうだ。
しかし、その情報を聞いた相手の事になると、顔を見てもいないらしい。
何故、その話を信じたのかも分からずにいる。
嘘を言っている訳ではない。
『ナターシャと同じ闇の魔法を使われた可能性が高いじゃろう。』
「それって、ナターシャが生きているって事か。」
グリムの言葉を聞いて、浩司が可能性の1つを口に出す。
『いや、ナターシャと同じ魔法を使う人間が居ると考えるべきじゃな。
背後にいる何者かは、お主達の事を手探りで調べている様な感じじゃな。』
4本指の人間だろうか。
俺は、直ぐに探索魔法を強力にして近くに誰か潜んでいないか確認したが誰の気配も感じられない。
ただし、ナターシャの様に闇魔法を使って気配を消していたら俺には感知する事は出来ない。
俺達の事を何処かからか覗いている可能性もある。
山賊達に睡眠薬を飲ませて、土に埋まったまま放置しておく。
何か出てくれば儲けものと考えたが、助けに来る者も無く朝を迎えた。
その後の道中も誰も、こいつらを助けに来る事は無かった。
山賊のアジトを聞き出し行ってみたが、誰もいない。
とりあえず、盗品は全てアイテムボックスにしまい、建物は完全に潰しておく。
俺達は馬に乗り、山賊達に荷車を引かせてマクニス王国に戻ってきた。
山賊達が妙な態度を取ろうものなら、容赦なくロビンさんがファイヤーボールを放っていた。
俺達の行動に驚いた山賊が剣に力を込めた為、女の首から血が流れる。
他の山賊が子供に近付こうとしたが、俺のシールドに阻まれている。
「仲間を傷つけない方が良いよ。そろそろ、下手な芝居は止めたらどう。」
俺の言葉に
「何を言っているのよ。お願い、この男の言う通りにして。私も助けて。」
女が叫ぶが、女が放つオーラがドス黒い。完全に、山賊どもの仲間だ。
今までも、人質の振りをして襲っていたのだろう。
それさえ分かれば、こちらの対応は早かった。
一気に山賊を叩きのめし、逃げ出そうとした奴も全員捕まえた。
山賊如きがAランクの冒険者に叶うはずが無い
さっきは俺が女のオーラをグリム伝え、浩司とヤマトに攻撃のタイミングを出してもらった。
『良くやった。先ずは、子供を安心させてやるんじゃ、』
俺は泣きじゃくる子供にどうして良いのか困っていると、ジェニファーさんが子供を抱きしめる。
「大丈夫。もう大丈夫だから、安心して。」
子供が少し落ち着いた所で、何か食べる物を渡そうとレオと一緒にテントの方へと移動した。
山賊は、頭だけ出して体を土の中に埋めた。
ここまで来ると、女も俺達の事を汚い言葉で罵っている。
そんな山賊達の顔にファイヤーボールが炸裂した。
「ちょっと、煩いのよ。貴方達は私達の質問に答える以外話さなくて良いわ。」
ロビンさんが完全に怒っている。
山賊が余計な事を言おうとするとファイヤーボールを放っている。
こいつらのボスは、人質の振りをした女だった。
俺達が大量の魔獣の素材と魔石を持って、ここを通ると聞いて待ち伏せをしていた。
女子供が人質になっていれば手が出せないとまで聞いていたそうだ。
しかし、その情報を聞いた相手の事になると、顔を見てもいないらしい。
何故、その話を信じたのかも分からずにいる。
嘘を言っている訳ではない。
『ナターシャと同じ闇の魔法を使われた可能性が高いじゃろう。』
「それって、ナターシャが生きているって事か。」
グリムの言葉を聞いて、浩司が可能性の1つを口に出す。
『いや、ナターシャと同じ魔法を使う人間が居ると考えるべきじゃな。
背後にいる何者かは、お主達の事を手探りで調べている様な感じじゃな。』
4本指の人間だろうか。
俺は、直ぐに探索魔法を強力にして近くに誰か潜んでいないか確認したが誰の気配も感じられない。
ただし、ナターシャの様に闇魔法を使って気配を消していたら俺には感知する事は出来ない。
俺達の事を何処かからか覗いている可能性もある。
山賊達に睡眠薬を飲ませて、土に埋まったまま放置しておく。
何か出てくれば儲けものと考えたが、助けに来る者も無く朝を迎えた。
その後の道中も誰も、こいつらを助けに来る事は無かった。
山賊のアジトを聞き出し行ってみたが、誰もいない。
とりあえず、盗品は全てアイテムボックスにしまい、建物は完全に潰しておく。
俺達は馬に乗り、山賊達に荷車を引かせてマクニス王国に戻ってきた。
山賊達が妙な態度を取ろうものなら、容赦なくロビンさんがファイヤーボールを放っていた。
2
お気に入りに追加
202
あなたにおすすめの小説
喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜
田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。
謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった!
異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?
地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。
冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
治癒術師の非日常―辺境の治癒術師と異世界から来た魔術師による成長物語―
物部妖狐
ファンタジー
小さな村にある小さな丘の上に住む治癒術師
そんな彼が出会った一人の女性
日々を平穏に暮らしていたい彼の生活に起こる変化の物語。
小説家になろう様、カクヨム様、ノベルピア様へも投稿しています。
表紙画像はAIで作成した主人公です。
キャラクターイラストも、執筆用のイメージを作る為にAIで作成しています。
更新頻度:月、水、金更新予定、投稿までの間に『箱庭幻想譚』と『氷翼の天使』及び、【魔王様のやり直し】を読んで頂けると嬉しいです。
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる