177 / 752
177修理
しおりを挟む
2日目の周辺調査でも問題は無く、明日、拠点を移し遺跡調査を始める事になった。
ただ、クリームのニコラスさんが何か気になる事が有るみたいだ。
「特に何か有った訳ではない。しかし、嫌な感じがする。」
「俺達、クリームはニコラスの勘に何度も助けられた。
こいつが気になるなら、きっと何かが有ると思う。」
ジークさんの言葉にクリームのメンバーが頷いている。
バラン将軍もニコラスさんの勘を重視し、念入りにメンバーの武器、防具、魔道具の手入れを行う様に指示を出していた。
俺達も念入りに手入れを行い、オリバー隊長の防具も錬成術で修復を行う事にした。
「まるで新品だ。それに、性能が上がっているな。」
「それは土の魔力を練り込んで錬成を行っているからですよ。
普通に錬成するより、強度や弾性度が上ります。」
オリバー隊長が防具の性能を確認する為、防具を身にまとい剣を振りはじめた。
「オリバーどうした。張り切り過ぎると明日に響くぞ。」
バラン将軍が俺達の様子を見に来てくれた。
そして、オリバー隊長の身に着けている武器や防具を見て納得した様で
「オリバーの武器や防具まで見てもらって助かる。拓殿は、鍛冶職人としての技術も有るのだな。」
「錬成術で修復をしただけですよ。新規で作るとなると別です。」
「そうなのか?」
「特に武器なんてバランスが難しいですしね。」
何度か皆の持つ武器を真似て作ってみたが、ウルトラアイで武器から発せられるオーラを比較しても数ランク下の質になっている。
普通に売っている剣程度の物を作るのが限度だった。
何が違うのかも分からない。
「拓殿。良ければ、部下の装備修復の依頼をさせて頂けないだろうか。」
「良いですよ。皆さんには色々とお世話になっていますから。
明日の事を考えると対応出来るのは5人ですかね。」
遺跡内部への斥候として入る兵士の中から5人選び武器と防具の錬成を行う事になった。
年季が入っているが、大切に扱われているのが分かる。
ただ、一部欠けたり、物理攻撃や魔法を受けた後が目に付く。
少し待っていてもらい、一度テントに戻り隠れた所でアイテムボックスから金属の素材を取り出した。
防具と素材に土魔法を練り込んでいく。十分練り込めた所で
「錬成」
良い感じで出来たと思う。修復を終え、身に着けてもらう。
「これは凄い。新品同様なのに長年使いこまれたかの様に体になじんでいる。」
「何処が欠けていたかも分からない程綺麗な仕上がりだ。」
皆さん、嬉しそうに体を動かして確認を始めた。
「お前達、はしゃぎ過ぎだ。わざわざ対応してくれたんだ。大切に扱えよ。」
「「「はい」」」
バラン将軍の言葉で気を引き締めると、俺に礼を述べてテントの方へ戻っていった。
「拓殿、ありがとう。戻ったら、修復料金を支払わせてもらう。」
「別に良いですよ。色々とお世話になっているし。その代り、美味しい食事をご馳走してもらえませんか。」
深kく息をして俺の顔を見ると、いつもの様に笑いながら
「分かった。良い店を探しておこう。」
「OZの方は終わっているので、何も無ければ1日10人。順番を決めておいて下さい。」
「全員の分をやってくれるのか。」
「彼等だけという訳にはいかないでしょうから。その代り、美味しい食事を忘れないでくださいよ。」
「拓殿、感謝する。」
「では、明日の遺跡探索、宜しくお願いします。」
自分のテントに戻る事にした。いよいよ遺跡調査が始まる。
ただ、クリームのニコラスさんが何か気になる事が有るみたいだ。
「特に何か有った訳ではない。しかし、嫌な感じがする。」
「俺達、クリームはニコラスの勘に何度も助けられた。
こいつが気になるなら、きっと何かが有ると思う。」
ジークさんの言葉にクリームのメンバーが頷いている。
バラン将軍もニコラスさんの勘を重視し、念入りにメンバーの武器、防具、魔道具の手入れを行う様に指示を出していた。
俺達も念入りに手入れを行い、オリバー隊長の防具も錬成術で修復を行う事にした。
「まるで新品だ。それに、性能が上がっているな。」
「それは土の魔力を練り込んで錬成を行っているからですよ。
普通に錬成するより、強度や弾性度が上ります。」
オリバー隊長が防具の性能を確認する為、防具を身にまとい剣を振りはじめた。
「オリバーどうした。張り切り過ぎると明日に響くぞ。」
バラン将軍が俺達の様子を見に来てくれた。
そして、オリバー隊長の身に着けている武器や防具を見て納得した様で
「オリバーの武器や防具まで見てもらって助かる。拓殿は、鍛冶職人としての技術も有るのだな。」
「錬成術で修復をしただけですよ。新規で作るとなると別です。」
「そうなのか?」
「特に武器なんてバランスが難しいですしね。」
何度か皆の持つ武器を真似て作ってみたが、ウルトラアイで武器から発せられるオーラを比較しても数ランク下の質になっている。
普通に売っている剣程度の物を作るのが限度だった。
何が違うのかも分からない。
「拓殿。良ければ、部下の装備修復の依頼をさせて頂けないだろうか。」
「良いですよ。皆さんには色々とお世話になっていますから。
明日の事を考えると対応出来るのは5人ですかね。」
遺跡内部への斥候として入る兵士の中から5人選び武器と防具の錬成を行う事になった。
年季が入っているが、大切に扱われているのが分かる。
ただ、一部欠けたり、物理攻撃や魔法を受けた後が目に付く。
少し待っていてもらい、一度テントに戻り隠れた所でアイテムボックスから金属の素材を取り出した。
防具と素材に土魔法を練り込んでいく。十分練り込めた所で
「錬成」
良い感じで出来たと思う。修復を終え、身に着けてもらう。
「これは凄い。新品同様なのに長年使いこまれたかの様に体になじんでいる。」
「何処が欠けていたかも分からない程綺麗な仕上がりだ。」
皆さん、嬉しそうに体を動かして確認を始めた。
「お前達、はしゃぎ過ぎだ。わざわざ対応してくれたんだ。大切に扱えよ。」
「「「はい」」」
バラン将軍の言葉で気を引き締めると、俺に礼を述べてテントの方へ戻っていった。
「拓殿、ありがとう。戻ったら、修復料金を支払わせてもらう。」
「別に良いですよ。色々とお世話になっているし。その代り、美味しい食事をご馳走してもらえませんか。」
深kく息をして俺の顔を見ると、いつもの様に笑いながら
「分かった。良い店を探しておこう。」
「OZの方は終わっているので、何も無ければ1日10人。順番を決めておいて下さい。」
「全員の分をやってくれるのか。」
「彼等だけという訳にはいかないでしょうから。その代り、美味しい食事を忘れないでくださいよ。」
「拓殿、感謝する。」
「では、明日の遺跡探索、宜しくお願いします。」
自分のテントに戻る事にした。いよいよ遺跡調査が始まる。
23
お気に入りに追加
202
あなたにおすすめの小説
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜
田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。
謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった!
異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?
地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。
冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
治癒術師の非日常―辺境の治癒術師と異世界から来た魔術師による成長物語―
物部妖狐
ファンタジー
小さな村にある小さな丘の上に住む治癒術師
そんな彼が出会った一人の女性
日々を平穏に暮らしていたい彼の生活に起こる変化の物語。
小説家になろう様、カクヨム様、ノベルピア様へも投稿しています。
表紙画像はAIで作成した主人公です。
キャラクターイラストも、執筆用のイメージを作る為にAIで作成しています。
更新頻度:月、水、金更新予定、投稿までの間に『箱庭幻想譚』と『氷翼の天使』及び、【魔王様のやり直し】を読んで頂けると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる