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160海

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道中、何度か魔獣に襲われたが、クリームが全て退治しOZの出番は全くなかった。
そして見えてきた、この世界で初めての海。潮の香りがする。

「海だよ、海。見ろよ、あの砂浜。人も居なければ、ゴミも無い。」

町までは10キロもない。待ち合わせにも余裕があるので、ここでテントを張ってくれる事になった。
早速、用意していた水着に着替えて波に突っ込んで行く。
この世界、褌で泳ぐのかと思っていたが、短パンタイプの水着が一般的の様だった。
こんなチャンスを逃す訳も無く、俺の首にはカメラが紐でぶら下がっている。
周りが体格が良過ぎるだけで、小柄なニコラスさんもなかなか締まった筋肉質な体をしていた。

「すげー、水が本当に塩っ辛いぞ。」

「海がどこまでも続いているんだな。本当に水しか見えないぞ。」

ガラもレオも海は初めてで、大喜びだ。
女性陣は少し遅れて、登場。
ジェニファーさんは赤いビキニ、ロビンさんは黒いワンピース。
ガラとレオが思わず「おー」と言った以外は、皆さん普通。

「全く、張り合いの無いメンバーね。美人2人の水着姿よ。」

「どうせ、ジェニファーにロビンだろ。」

余計な一言発言のニコラスさんに、ジェニファーさんの水魔法がクリーンヒット。
それにしても、2人とも綺麗なスタイルをしているよな。

「あら、拓ちゃんは年上の女性に興味が出る年頃かしら。」

ついつい観察してしまった俺にジェニファーさんが声を掛けてくる。
何だか、サリナ姫と同じ匂いがする。

「いや、何で2人とも、あれだけ食べて、そのスタイルが維持できるのかと思って。
 何か魔法を使っているの?」

大笑いを始めたクリーム男性陣にジェニファーさんの水魔法と、ロビンさんの火魔法が襲う。

「拓ちゃん、男は余計な事を言わない方がモテるのよ。」

ロビンさんの笑顔が怖いです。

「でも、スタイルを誉めてくれてありがとう。」

次からは、女性への言葉を選ぶ事にします。
しばらく、波打ち際で遊んだあと、動物の皮で作ったボールでビーチバレーを始めると皆が参戦。
この世界には、この様な遊びは無かったみたいで、皆はまってしまったみたいだ。

浩司、ガラ、レオ、アルのチーム 対 ジーク、トム、ニコラス、オリバーのチーム

初めは俺がジークさん達と組んでいたが、白熱し過ぎてオリバーさんに代わってもらった。
審判はエチゴさん。
女性陣はクリームのメンバーというより、オリバーさんの応援だ。
改めて見ていると、この人達の体力は異常と言っても良いくらい凄い。
オリバーさんも40歳位だと思うが、兵士として鍛え抜かれた体は伊達ではない。
最後はオリバーさんのスパイクが決まり、クリーム+オリバーさんチームの勝ちだった。
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