異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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128空中散歩

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「どうせ山を下りるなら魔法使ってみないか。」

俺とレオ、アルの組み合わせと、浩司とガラ、エチゴさんの組み合わせに分かれてもらう。

「俺と浩司のエアウォーク使って山を下ります。
 俺のチームは俺が空中にシールドを張るからレオとアルに蹴ってもらって移動。
 浩司のチームは浩司が水の塊を作り出して蹴って移動。
 キツかったら、ガラとエチゴさんがシールドで足場を作る感じで。
 重いけど下るだけなら出来ると思う。」
「面白そうだが、拓はエアウォーク中にシールドを張っても大丈夫なのか」

ガラが心配そうに聞いて来る。

「それは大丈夫。
 エアウォークは闇の魔力で起動させているから俺とは相性がいいし、
 軽いから弱いシールドで良いから負担は少ない。
 重い2人を俺が受け持っても、浩司方が魔力消費量が多いよ。」

俺はレオとアルと手を繋ぎ、エアウォークを2人の方まで広げる。

「それじゃ行くよ。レオ、アル。GO!」

いきなり2人に持ち上げられ走り始めた。加速が付いた所で

「上に向かって飛びあがれ。」

俺が張ったシールドを蹴りながら空を下りて行く。
頭上には青い空、足元には緑の森が広がり、その間を俺達は駆け抜けて行く。

「凄いぞ。ほんとに俺達は空中に居るのか。」
「こりゃ、すげー。はっはっはっはっ、俺達、空を飛んでるぞ。」

レオとアルがエアウォークに興奮している。
隣でガラとエチゴさんも興奮していた。

「浩司、少し遠回りして行こう。」

皆が嬉しそうだったので、少し遠回りをして森の中に下りた。

「空中散歩は楽しめたみたいだね。浩司もお疲れ様。」
「結構疲れた。やはり人を連れてのエアウォークはキツイな。」

少し調子に乗って遊び過ぎたか。浩司が座って休んでいる。
それに対して、ガラ、レオ、エチゴさん、アルの4人は興奮が収まらない。
落ち着くまで、ここで一休みする事にした。


森を抜けて村に戻ろうとすると、俺達を見つけた門番の方が駆け寄ってきて、村に寄らずに帰る様に忠告される。
俺達が山脈に向かった数日後、ジャイアントコング退治の依頼をしに行った者が15名のマクニス王国の兵を連れて戻ってきた。
既に退治が終わった事を説明している時にOZの名前が出てくると、村の外れにテントを張って留まっているそうだ。

「皆さんに迷惑が掛かるかも知れません。村には寄らず、このままお帰り下さい。」

そんな話をしていると、兵士が俺達の所に駆け寄ってきた。
悪意のあるオーラは感じられなかったので注意を怠っていた。
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