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497検査

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肉林のシャワー室。
シャワーを浴び汗が引くまでと言って休んで兵士達の身体を眺めている拓。
男ばかりの集団なら船員の様に乱交なんてしていないのだろうかと、妄想の中で兵士同士が絡め合っていた。

「拓殿。その、元気ですね。」

兵士に声を掛けられ、その視線の先では拓の肉棒が固くなっていた。
思わず拓が手で隠すと

「疲れていると有るな。」「若さだな。まぁ、俺も元気だけなら負けてないが。」

兵士達は笑って、特に気にしていないみたいだ。
拓はとにかく気を落ち着けて平常状態に戻そうとするのだが、目の前の誘惑に抑え込めることは出来ないので真面目な話をする事に。

「そう言えば皆さん怪我をされたと聞きましたが、大丈夫ですか?」
「完全に治療をしてもらったから大丈夫だ。」「この通りだ。」

拓の前でポージングを取る兵士達。当然、素っ裸で・・・

「この間の討伐で怪我をしなかったのはオリバー隊長位だな。」

兵士達が治療を受けていたため、オリバー隊長は診察を受けずにいたらしい。
拓は真面目な話をして落ち着いた所で、シャワー室を後にした。

国王との夕食で魚料理を堪能した後、姿を消してオリバー隊長と寄宿舎へ。

「そう言えば、オリバー隊長は前回の魔獣退治で怪我をしていないのですか?」
「運よく怪我をしないで済んでいる。」
「気付いていないだけで怪我をしているかもしれないので、確認をしておきましょうか。」
「拓殿が良いならよろしくお願いします。」

拓が診察を行うため自分の部屋にオリバー隊長を呼んで裸になる様に言うと、服を全て脱いで拓の前に立つ。
ここの男性兵士は素っ裸になるのにためらいが無く、前を隠すことなく拓の前に晒してくれる。
拓は大人の色気の有る逞しい身体をガン見するのを抑えて、仰向けになる様に指示を出す。
筋肉の弾力を楽しみながら、光魔法で体内の検査を進めていく。
頭から始めて太い首筋、厚い胸板、息をする度に上下する腹筋、逞しい腰、丸太の様な太股、そして足先へと手を這わす。
手が出せないからこその、この楽しさ。
この魅力駄々洩れの身体を平気で晒すノンケの無頓着さが何とも言えない。

「特に問題は無さそうですが、一応、うつ伏せの状態で確認しておきます。」

広い背中から始まり、プリっと張った尻の感触を楽しんだ。
このまま、第3騎士団専任の治癒魔導士として働けるように国王へ提案するのは有りだろうか?
拓が逞しい肉林に囲まれている妄想に取りつかれていると、

「拓殿、大丈夫ですか?」

オリバー隊長から声を掛けられてしまう。

「すみません。少し考え事をしてしまったもので。特に問題は有りません。」
「疲れている所、申し訳ありません。」

拓にとって疲れているからこその癒しが、眼福なる逞しい肉体だった。
もっと撫でまわしたい気持ちを抑えて、拓はオリバー隊長に問題ないので服を着る様に促すと部屋の扉がノックされる。
オリバー隊長が服を着終えた所で扉を開けると、パウロとヨーゼフが立っていた。
オリバー隊長が居るのを見て、少し慌てる。

「拓殿にマッサージでもと思って来たのですが、改めた方が良かったでしょうか。」
「丁度、検査が終わった所だ。それにしても拓殿はパウロとヨーゼフと仲が良いですね。」
「色々と気を使ってもらい、助かっています。」
「それなら良いが、2人は調子に乗って失礼な事をするなよ。」
「「はい」」

オリバー隊長は改めて拓に礼を言いうと、自室へと戻っていった。
拓はパウロとヨーゼフの部屋へと行くことに。

「拓殿。隊長の検査を行っている時、変な妄想をしていただろ。」
「もしかして、変ないたずらをしたのか?」
「そんな事をする訳無いだろ。検査も受けてないっていうから怪我をしていないか調べただけだよ。」

パウロは笑いながら拓を抱きしめる。
暫く抱きしめた状態で居たが、拓の体を離した。

「何時も迷惑を掛けているな。拓殿が居てくれて、本当に助かっている。
 俺達がこうして居られるのも、拓殿のお陰だ。」

急にパウロが真顔で言うので、戸惑う拓。

「感謝は身体で表して欲しいな。」

半分照れ隠しも入って自分でも馬鹿な事を言っていると思ったが、パウロもヨーゼフも微笑んで拓を強く抱きしめて来た。
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