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391確認

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次の日は、魔獣を引き付ける冒険者達に混じり、ヨギ魔導士が壁の上から魔法攻撃を行なってみる。

「これは良い。この高さでも魔法攻撃が楽だ。良い物を作ってくれた。」

3mの高さから行う攻撃の効果を実感していた。
その日は半分近くをヨギ魔導士が倒し、明日帰るエチゴの為に冒険者達は遅くまで魔獣の解体作業を行っていた。

「交代で4日毎に商人の商隊が来る様に調整しています。
 解体した素材や余った肉はその時に引き取らせてもらいます。」
「拓殿、商人と一緒に魔導士団を10人ほど派遣する様に連絡を入れておいた。
 冒険者達と一緒に壁の上からの攻撃を体験させてやって欲しい。」

エチゴとヨギ魔導士が拓に話しをするが

「魔導士団に手伝いをされると、実績として問題になるのでは?」

拓が実績を考えると躊躇ってしまう。

「逆に事前に戦いでの改善した状態を知っておかない方が問題になるじゃろう。
 なに、あくまでも戦いの際の確認じゃ、実績に影響はない。」

ヨギ魔導士が笑って拓の心配を打ち消してくれた。
一方、ゴルゴとサブはワンガと話していた。

「ワンガの兄貴、また来て呪いの効果を薄めるので、楽しみにして欲しいっす。」
「馬鹿野郎。あんな所でやりやがって。」
「でも、興奮したんじゃないっすか?」
「次はサブにやってやるよ。」

ワンガに言われて、嬉しそうな顔をするサブ。
思わずゴルゴはサブの頬を引っ張ってしまう。
ワンガは、じゃれ合っている様にしか見えない2人を眺めていた。


片側の壁と安全地帯が繋がった所で、未だ途中だが反対側の壁を作り始める。
魔獣を引き付ける冒険者達は安全地帯で暖を取りながら休憩が出来るようになる。
予定通り商人も定期的に来てくれ、アーク、金狼が護衛を引き受けてくれていた。
合わせて、魔導士団の方も来ては塀の上から攻撃を行ない満足してくれていた。

「拓殿、塀の完成に合わせて国王陛下がこちらを見学されたいとの事です。」
「・・・国王様が自ら来られると言われていますか?」

魔導士団の言葉に、思わず聞き直してしまう拓。

「はい。瘴気の吹き溜まりに動きがある以上、ここは王都の安全を守るための要となる場所です。
 その為にも確認を行っておきたいのだと思います。」
「分かりました。国王様にお待ちしていると、お伝えください。」


ついに壁を作り終えた。

「完成したぞ。」

拓が大声で叫ぶと、ワンガ達から歓声が上がった。

「終わったけど、商人のタイミングで来るのなら2日後って所か。来るまで待機だな。」

OZは一休みすることにしたが、ワンガ達は周囲の魔獣を退治を続けることにした。
拓は、この時間を使って瘴気の吹き溜まりを調べて見ることにした。

「一人で大丈夫か?」
「3人で移動してしまうと問題になりそうだしね。何か有ったら、直ぐに連絡して。」

拓は姿を消すと、ヘビモスを倒した瘴気の吹き溜まりの方へと飛んで行った。
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