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291Aランク冒険者試験
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十分に鋭気を養い、美容食材を大量に購入した一行は、王都へ向けて出発した。
「そう言えば、今回は何も騒動に巻き込まれなかったな。」
「言われてみれば、拓が一緒にも拘らず、初めての事じゃねぇか?」
「いやガラと、レオは何を言っているんだよ。
何で、俺が問題の原因の様に言われないといけないんだよ。」
OZの会話に、エチゴ、アル、クリームのメンバーは笑っていた。
「拓さん、この世界では強い力を持つ者は力を呼び寄せると言われています。
拓さんは大きな力を持っているので、もしかするとレオさんの話も外れてはいないかも知れません。」
エチゴがそう言うと、周りのメンバー全員が頷いていた。
こうなると、拓も苦笑いをするしかなかった。
途中で貴族の私兵と合流し村を回って販売、治療を行いながら休憩所を作り上げ王都へと戻って来た。
「休憩所作りの旅も、後1回で終わりですね。我ながら頑張りましたよ。」
貴族達からの大金も手に入り、
拓にとって若干の例外も有ったが、兵士達の裸もじっくりと拝めて意外と良い旅になっていた。
「皆様、お疲れさまでした。最後は1ヶ月後に出発とさせて頂きます。
次も我々商人の方で、温泉という寛いで頂ける場所を用意させて頂きます。
では、ゆっくりと休んでください。」
エチゴの温泉という言葉に喜ぶ拓。
この世界に風呂という風習が無いので残念に思っていたが、温泉が有ったとは。
温水プールの様なものみたいだが、それでも嬉しかった。
1ヶ月もすれば、丁度紅葉のシーズン。完璧すぎるエチゴの計画に脱帽するしかなかった。
夜は皆で打ち上げの飲み会を行い、OZの3人は宿に戻って来るとそのままベットに倒れ込んでしまった。
二日酔いで目覚めたが、とりあえず拓が治癒魔法で体調を整える。
「拓、今日登城して大丈夫か?」
「ゆっくりしていたら、女性陣に土産を催促されるかもしれないからね。」
「大変だな。今回は勇者3人と遊覧飛行をするのか?」
「???」
「ほら、魔獣討伐の時に空を飛んで、遊覧飛行をするって約束したと言ってなかったか?」
レオの言われ、勇者3人との約束を思い出した拓。
「こっちは適当にギルドの依頼を受けているから、4,5日泊まって来い。
何か有れば、連らくをくれ。
とりあえず、ギルド会館に報酬を受け取りに行くか。」
朝食を食べ終えてエチゴからの報酬を受け取りに行くと、ギルド長が話があると言われ部屋に通される。
「良く来たな、OZ。早速、話に入らせてもらうが
拓、Aランク冒険者の試験を受ける気は無いか?」
「この間、Bランクになったのも異例だというのにですか?」
「正直、OZ、クリームの活動が目立ってな。拓をBランクのままにしておく方が違和感が出て来た。」
ギルド長の話だと、拓が作り上げている休憩所が護衛任務以外でも冒険者達が使用されるようになり
OZ、クリームの名が有名になっていた。
他のメンバーは全員Aランクの冒険者なので良いのだが、拓1人だけBランクの冒険者。
見た目も強そうには見えないため、他の冒険者に寄生しているのではとやっかみ半分で絡まれる可能性もある。
おまけに、拓は免責札まで持っている。
ギルド長としては、問題が起きる前に拓をAランクに上げ、牽制を行いたいらしい。
「Bランクでも、それなりの立場だと思うのですが?」
「そんなんだが、拓を知らない冒険者にとっては、それすら他の冒険者のおこぼれでなったと考える者も出て来る。」
正式な試験を行っているのに、不正でも有ると言いたいのか・・・ギルド長は少し愚痴を零すと
拓に試験を受ける気が有るか改めてたずねる。
「配慮ありがとうございます。昇級試験を受けさせてもらいます。
但し、1ヶ月後にエチゴさんの依頼を受けているので、戻って来てからで良いでしょうか。」
「問題ない。こちらでも準備を進めておく。」
前回、拓が護衛試験を受けた時、貴族達がこぞって試験の手伝いに名乗り上げていた。
今回は村の開拓、休憩所作りと更に目立った行動をしているので、事前に調整をしておかないと問題になる。
ギルド長としては、拓に免責札を前面に出して活動を行って欲しいのだが、こればかりは諦めるしかないだろう。
「そう言えば、今回は何も騒動に巻き込まれなかったな。」
「言われてみれば、拓が一緒にも拘らず、初めての事じゃねぇか?」
「いやガラと、レオは何を言っているんだよ。
何で、俺が問題の原因の様に言われないといけないんだよ。」
OZの会話に、エチゴ、アル、クリームのメンバーは笑っていた。
「拓さん、この世界では強い力を持つ者は力を呼び寄せると言われています。
拓さんは大きな力を持っているので、もしかするとレオさんの話も外れてはいないかも知れません。」
エチゴがそう言うと、周りのメンバー全員が頷いていた。
こうなると、拓も苦笑いをするしかなかった。
途中で貴族の私兵と合流し村を回って販売、治療を行いながら休憩所を作り上げ王都へと戻って来た。
「休憩所作りの旅も、後1回で終わりですね。我ながら頑張りましたよ。」
貴族達からの大金も手に入り、
拓にとって若干の例外も有ったが、兵士達の裸もじっくりと拝めて意外と良い旅になっていた。
「皆様、お疲れさまでした。最後は1ヶ月後に出発とさせて頂きます。
次も我々商人の方で、温泉という寛いで頂ける場所を用意させて頂きます。
では、ゆっくりと休んでください。」
エチゴの温泉という言葉に喜ぶ拓。
この世界に風呂という風習が無いので残念に思っていたが、温泉が有ったとは。
温水プールの様なものみたいだが、それでも嬉しかった。
1ヶ月もすれば、丁度紅葉のシーズン。完璧すぎるエチゴの計画に脱帽するしかなかった。
夜は皆で打ち上げの飲み会を行い、OZの3人は宿に戻って来るとそのままベットに倒れ込んでしまった。
二日酔いで目覚めたが、とりあえず拓が治癒魔法で体調を整える。
「拓、今日登城して大丈夫か?」
「ゆっくりしていたら、女性陣に土産を催促されるかもしれないからね。」
「大変だな。今回は勇者3人と遊覧飛行をするのか?」
「???」
「ほら、魔獣討伐の時に空を飛んで、遊覧飛行をするって約束したと言ってなかったか?」
レオの言われ、勇者3人との約束を思い出した拓。
「こっちは適当にギルドの依頼を受けているから、4,5日泊まって来い。
何か有れば、連らくをくれ。
とりあえず、ギルド会館に報酬を受け取りに行くか。」
朝食を食べ終えてエチゴからの報酬を受け取りに行くと、ギルド長が話があると言われ部屋に通される。
「良く来たな、OZ。早速、話に入らせてもらうが
拓、Aランク冒険者の試験を受ける気は無いか?」
「この間、Bランクになったのも異例だというのにですか?」
「正直、OZ、クリームの活動が目立ってな。拓をBランクのままにしておく方が違和感が出て来た。」
ギルド長の話だと、拓が作り上げている休憩所が護衛任務以外でも冒険者達が使用されるようになり
OZ、クリームの名が有名になっていた。
他のメンバーは全員Aランクの冒険者なので良いのだが、拓1人だけBランクの冒険者。
見た目も強そうには見えないため、他の冒険者に寄生しているのではとやっかみ半分で絡まれる可能性もある。
おまけに、拓は免責札まで持っている。
ギルド長としては、問題が起きる前に拓をAランクに上げ、牽制を行いたいらしい。
「Bランクでも、それなりの立場だと思うのですが?」
「そんなんだが、拓を知らない冒険者にとっては、それすら他の冒険者のおこぼれでなったと考える者も出て来る。」
正式な試験を行っているのに、不正でも有ると言いたいのか・・・ギルド長は少し愚痴を零すと
拓に試験を受ける気が有るか改めてたずねる。
「配慮ありがとうございます。昇級試験を受けさせてもらいます。
但し、1ヶ月後にエチゴさんの依頼を受けているので、戻って来てからで良いでしょうか。」
「問題ない。こちらでも準備を進めておく。」
前回、拓が護衛試験を受けた時、貴族達がこぞって試験の手伝いに名乗り上げていた。
今回は村の開拓、休憩所作りと更に目立った行動をしているので、事前に調整をしておかないと問題になる。
ギルド長としては、拓に免責札を前面に出して活動を行って欲しいのだが、こればかりは諦めるしかないだろう。
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