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101旦那さんは危険

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「やっぱり、好きな相手と肌を合わすのが一番だな。」

レオは拓を自分の膝の上に跨らせると抱きしめて軽くキスをした。


「俺も、お前と肌を合わせるのが一番だ。このまま一緒に居てくれないか。」
「あなた。ありがとう。」

抱き合う夫婦の横で、旦那の身体をじっくりと見ている拓のほほをレオが引っ張った。

「お前は、旦那さんみたいなタイプも行けたのかよ。本当に男の趣味が広すぎるだろ。」
「ほんな、ことははいです。(そんな事は無いです)」

拓の本心では温和で真面目そうで、ぽっちゃりとしているが胸と腕にはそれなりに筋肉がついた旦那の体はガラやレオとは違う色気を感じていた。

「あの、お礼ではありませんが、私の体で良ければ・・・」
「良いわけねぇだろ。拓も何を喜んだ顔をしていやがる。」

旦那の申し出をレオがかぶせる様に断り、再び拓のほほを引っ張る。
しかし、旦那の視線はレオの逞しい身体を向けられていた。

「痛すぎるよ。旦那さんと俺達が絡んだら、夫婦間のわだかまりが完全になくなると思っただけだよ。」
「そんな事あるか。そもそも、俺が許すと思っているのか?」
「同じ立場になるって大切だって。」
「だったら、拓より奥さんと関わった俺の方が適任だろ。」
「レオも旦那さんの身体が気になるんだ。」
「何を馬鹿な事を言っているんだよ。」

レオは否定するが少し顔が赤くなり、旦那の視線がキョロキョロと落ち着きが無くなる。

「でも旦那さん、俺達を見てちょっと入れられてみたいと思ったんじゃない?」
「それは、その・・・」

拓に話を振られて、顔を赤くし言葉に詰まる旦那。
すぐ目の前のレオの肉棒を見て尻穴が疼くのを感じる。拓と同じ様に攻められたらどんな感じなのだろうかと。

「この先、奥さんに弄ってもらうにしても、初めは慣れた相手にやられた方が楽だと思いますよ。」
「そういう、ものでしょうか。」
「そうですよ。女性と違って男は受け身に慣れていませんから。
 事前に慣れておけば、好きな人ともっと楽しめますしね。
 この場合の男同士の絡みなんて、オナニーの延長と変わりませんよ。」

拓の話に頷きそうになる旦那と拓の間にレオの手が差し出された。

「こいつの話を真に受けるな。そういう事は、奥さんと楽しめば良い。拓、お前は馬鹿な事を言うんじゃねぇ。」
「レオだって、旦那さんを抱いてみたいと思ったんじゃないか?」
「まぁ、拓に似ていて可愛いしな・・・って、余計な事を聞くな。」

拓はレオに頭を叩かれ、奥さんが初めて笑った。

「本当にありがとうございました。」

夫婦揃って、レオと拓に礼を言うと

「結果オーライだ。ただ、旦那さんはケツが疼いても拓の言葉に乗るんじゃねぇぞ。
 奥さんなら大丈夫だが、旦那さんは危険だから絶対に拓と2人だけで会うなよ。」

レオが真顔で忠告をする。

「この場合、俺じゃなくてレオと2人で会う方が危険かも。
 しかし、レオは俺の事を何だと思っているんだよ。」
「そんなの、只のスケベ野郎に決まってるだろ。タイプの男が近づいたら相手が危険だろうが。」
「馬鹿な事を言っていないで戻ろうか。そうだ、宴会に出てないでしょうから、これをどうぞ。」

拓はアイテムボックスから肉等を出して夫婦に渡すと、レオをひきずるようにして夫婦の家を後にした。


次の日の朝、少し少し疲れ気味のOZのメンバー。
昨夜遅くに帰って来た2人にガラが何が有ったか聞かれ

「相手が居るから詳しくは言えないけど、盗賊に襲われた奥さんの治療だよ。」

奥さんの事をはっきりと話す訳にはいかなかったが、ガラは信じてくれた。
ただ拓とレオがやっていたのは分かったので、夜中遅くまで2人を四つん這いにさせ並んだ2人の尻穴を肉棒で攻め続けていた。

見送りに来てくれた村人達の中に、あの夫婦も居た。拓とレオが頭を下げると、夫婦は笑顔で頭を下げる。
皆に見送られ、エチゴの馬車は次の村へと出発した。

村には通信機が設置されてなく、盗賊については村人の方で馬を走らせ領主に報告することになった。
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