上 下
70 / 531

070逆尾行

しおりを挟む
2人は近くのシャワーのある宿に入ると、直ぐに尻穴の中まで指を突っ込んで洗ったのだが

「ソードさん、尻の奥の疼きが治まりません。」
「仕方ない。シース、ケツを突き出せ。俺の指の方が奥まで届くだろう。」
「あの、もし良ければ、それを使って頂けると嬉しいのですが。」

シースと呼ばれた若い男はソードの硬くそそり立ったままの肉棒を見ていた。


「気持ち良い。もっと、もっと突いてください。」

ソードは四つん這いになったシースの尻穴を攻め続けていた。
シースは尻穴を攻められながら、自分の肉棒を扱いて何度もザーメンを放っていた。
ソードも自分の尻穴の奥が疼き興奮が治まらず、シースの尻に打ち付ける様に腰を振り続けていた。

2人は宿に2時間ほど滞在し、再び動き始めた。

周囲を確認しながら民家に入ると服装を変え、裏道を通りながら貴族街の屋敷に入っていった。
直ぐに白髪の壮年の男性が待つ部屋に通される。

「ブルネリ公爵。申し訳ありません。拓殿に尾行を気付かれました。」

ソードがブルネリ公爵に続きを話そうとすると、ブルネリ公爵の後に控えていた男が何の素振りもなく窓に向かって短剣を投げる。

「うわっ」

短剣はシールドに弾かれ、窓の淵にしがみつく拓が姿を現した。

「どうやら、今度はお前達が尾行されたみたいだな。
 拓殿、良ければ部屋に入って、少し話でもしないか。
 セバス、窓を開けて拓殿を中へ。」

ブルネリ公爵の後ろに控えていた男、セバスが窓を開けると拓に一礼し部屋の中に入るように促す。
拓がソファに座ると、ブルネリ公爵が向かいに座り、他の3人は公爵の後ろに立っていた。

「拓殿を尾行させて申し訳ない。」
「別に実害が有った訳ではないので問題ありません。
 ただ、理由を伺いたい。何故そちらの2人に私の後を付けさせたのでしょうか。」

いきなりブルネリ公爵が頭を下げたので、拓は驚きながらも理由を伺う。
ブルネリ公爵は拓が落ち人として国王に面会したときに居た貴族の一人だった。
国王が信頼している貴族だとすると、今回の背後には国王が関与している可能性も有る。

「国王様が免責札を与えた人物が、この国をどう思っているのかを知りたかった。」
「それは、落ち人としての魔力を恐れての事ですか?」

拓の言葉に、後ろに立っていた3人が驚いていた。

「拓殿、拓殿が落ち人だと言うことは国王様と面会した時に居た者しか知らない事だ。
 貴族でも知っているのは私とクロイツ公爵だけとなっている。
 この者達には他言させない様にするが、簡単に言わない方が良いだろう。」

ブルネリ公爵が注意を促し、話を続けた。

免責札は国王自らが強い権力を与える事になり、与えられた者の行動は国王の評価になる。
公爵として拓が問題ないかを見極める為に、尾行させていた。
特に拓の場合、落ち人として強制的にこの世界にやって来て、知らない場所に放り出されたとなると
国に敵意を持っていても仕方ない事だと考えていたからだ。

「そうですか。私の行動が国王の評価になるのですか。」

拓はこの世界に連れて来られた事に怒りは無いが、城に居る間にパウロとヨーゼフと絡み、先ほどソードの尻を侵したばかりだ。
チラッとソードの方を見て、自分の行動に溜息が出てしまう。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる

塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった! 特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。

兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~

クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。 いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。 本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。 誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。

禁断の祈祷室

土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。 アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。 それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。 救済のために神は神官を抱くのか。 それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。 神×神官の許された神秘的な夜の話。 ※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。

紹介なんてされたくありません!

mahiro
BL
普通ならば「家族に紹介したい」と言われたら、嬉しいものなのだと思う。 けれど僕は男で目の前で平然と言ってのけたこの人物も男なわけで。 断りの言葉を言いかけた瞬間、来客を知らせるインターフォンが鳴り響き……?

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

処理中です...