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好奇心からの恐怖心

エピソード

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 北君、南風くん、東くん、西野くんの四人。その四人は、昔からの幼馴染であり、同じクラスの中学生がいた。筆者である私は、その中の西野君と仲が良かった。
 ある日学校で、西野君が定期入れの中に持っている写真をふと見てしまった。すると昼休み、そのことについて教えてもらった。友との悲しいものがたり…だった。


 ある夏休み。四人は、少し遠いがバスに乗れば二五分ぐらいで着く、遊園地に来た。
 だが、乗りたいアトラクションは、みんな背が低くて乗れない。乗れるのは、コーヒーカップや、メリーゴーランド。観覧車には、たくさん乗った。だから彼らは、すぐに飽きて、遊園地の奥にある広場に走っていった。そこで持ってきた、ボール遊びをしていた。まだ、昼前であったが、空腹ではなかった。
 ボール遊びをしていた、南風君が目に入ったものに、興味を持った。それは、古く木造りの家。二階もある、今にも崩れそうな家だった。
「ねぇ、近くに行ってみない?」
興味がわいた、南風君は近くに寄って行った。その後に、三人があとを追いかけた。
「古いね。こんな家が、遊園地に残っているなんて、不思議だね。」
「本当だね。中はどうなってるのかな?」
近くの、窓から中を覗いた。どうやら、中は家具が少し、残されているみたいだ。しかし、おかしい。新しいものが全くなく、むしろ古い物ばかり、見たことがない物ばかり。
「ねぇ、このドア。開くよ。」
ギーっと音を立てて、開いた。どうやら、ここが玄関のようだ。みんな寄り添って、中に入って見た。リビングらしい部屋を。入ってすぐだった。どうやら、洋風の建築物のようだ。
「地下があるね。」
北君は、何か見つけた。階段らしいものが闇深くに続いていた。
「行かないほうがいいよ。スタッフに見つかると怒られるよ」
気が弱く、心配性な西野君は帰る気味に言った。
「ちょっと行ってみようぜ。」
リーダーシップのある南風君が先駆けて、降りていった。しぶしぶ、三人とも、降りて行った。誰も、嫌な予感はしていなかった。

 

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