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包容
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「あれ?店員いないのかな?」
「ここ、勝手に名前書いて、席に座ればいいんだって。」
「珍しいシステムだな。」
「じゃあ早く座ろうよ!」
「そうだな。先、座っといて。」
オムライス
3人家族様がいらっしゃった。
「いらっしゃい。家族連れは少し珍しい。周りから見られるかもしれないが、全員やさしい人だから、安心しな。」
「おお…確かに…」
「でもみんな優しい目ね。」
「どれにしようかな~」
「マイペースだな~。」
「お父さんお母さんも、早く選んだほうがいいですよ。そうじゃないと、周りからいろいろおすすめされてうるさいですから。」
「はは。いいレストランなんですね。」
「ありがとうございます。」
「何にしましょうか…」
「そうだね~。色々ある。」
「僕これ!」
「オムライスか。じゃあそれ一つ。」
「かしこまりました。お一つですね?」
「いや…」
「…」
「3つで。」
「かしこまりました。」
「楽しみね。」
「うん!」
周りのお客が一人言った。
「やっぱ、この店は心を動かしてくれそうな客しかこねぇ。いいとこだぜ~」
…数分後
「ここに来るの初めてか?」
「ええ。」
「あなた可愛いわね~」
「えへへ…」
「ここのオムライス最高よ~!卵ふわふわお米もちもち具材の味も最高!」
「楽しみです。」
「おーい、新客にそんな絡むなー。洗礼と思われる。」
「いやそんな…」
「冗談ですよ。」
「はは。この店はみんなの距離が近いですね。」
「雰囲気がいいからですよ。多分。」
「オム!」
「ケチャップで絵を描いてやろうか?」
「お願いします!」
「よ~し!何がいい!」
「んーと…エイジャの赤石!」
「最近ジョジョ読んでるんだ。この子。」
「オーケーオーケー。ちょっと待っててね。」
…
「すっげぇ!赤石だ!」
「召し上がれ」
「わーい!」
「私はどっか空いてるとこ座るから、用があるなら呼んでね。」
「わかりました。」
「これうまい!」
「ふーん。…んん!うまいな!」
「確かにふわふわで味がしっかりしてる…」
「言ったでしょ?」
「ほうへふね。」
「ありゃ常連確定だぜ。」
「だな。」
「うまそうでなにより。店長として嬉しいよ。」
「もう店長照れちゃって~。」
「黙れ」
「おいひー…」
「「あっ」」
子供が、コップを落としてしまった…
「ほっ!」
「あ…あの親父すげー!落ちるコップを受け止めやがった!」
「結局濡れたけど。」
「でもやばくね?落ちてる途中のコップ拾うの!」
「まぁすげぇよな!」
「ケガ、濡れ、ないか!」
「少し濡れてしまった。」
「はいタオル。あんたすげぇな。」
「ありがとう。反射神経には自信があってね。」
「もう。かっこいいけど、人前ではやめてよ~。」
「どおして?」
「かっこいいから。」
「「ひゅ~!」」
「親のこういうのあんま見たくない…」
「ご…ごめんね…」
…
「「「ごちそうさま。」」」
「礼儀正しいこった。ありがとね。」
「美味しかった!」
「うん。よかった。」
「また来ます。」
「うん。よろしく。」
「ここ、勝手に名前書いて、席に座ればいいんだって。」
「珍しいシステムだな。」
「じゃあ早く座ろうよ!」
「そうだな。先、座っといて。」
オムライス
3人家族様がいらっしゃった。
「いらっしゃい。家族連れは少し珍しい。周りから見られるかもしれないが、全員やさしい人だから、安心しな。」
「おお…確かに…」
「でもみんな優しい目ね。」
「どれにしようかな~」
「マイペースだな~。」
「お父さんお母さんも、早く選んだほうがいいですよ。そうじゃないと、周りからいろいろおすすめされてうるさいですから。」
「はは。いいレストランなんですね。」
「ありがとうございます。」
「何にしましょうか…」
「そうだね~。色々ある。」
「僕これ!」
「オムライスか。じゃあそれ一つ。」
「かしこまりました。お一つですね?」
「いや…」
「…」
「3つで。」
「かしこまりました。」
「楽しみね。」
「うん!」
周りのお客が一人言った。
「やっぱ、この店は心を動かしてくれそうな客しかこねぇ。いいとこだぜ~」
…数分後
「ここに来るの初めてか?」
「ええ。」
「あなた可愛いわね~」
「えへへ…」
「ここのオムライス最高よ~!卵ふわふわお米もちもち具材の味も最高!」
「楽しみです。」
「おーい、新客にそんな絡むなー。洗礼と思われる。」
「いやそんな…」
「冗談ですよ。」
「はは。この店はみんなの距離が近いですね。」
「雰囲気がいいからですよ。多分。」
「オム!」
「ケチャップで絵を描いてやろうか?」
「お願いします!」
「よ~し!何がいい!」
「んーと…エイジャの赤石!」
「最近ジョジョ読んでるんだ。この子。」
「オーケーオーケー。ちょっと待っててね。」
…
「すっげぇ!赤石だ!」
「召し上がれ」
「わーい!」
「私はどっか空いてるとこ座るから、用があるなら呼んでね。」
「わかりました。」
「これうまい!」
「ふーん。…んん!うまいな!」
「確かにふわふわで味がしっかりしてる…」
「言ったでしょ?」
「ほうへふね。」
「ありゃ常連確定だぜ。」
「だな。」
「うまそうでなにより。店長として嬉しいよ。」
「もう店長照れちゃって~。」
「黙れ」
「おいひー…」
「「あっ」」
子供が、コップを落としてしまった…
「ほっ!」
「あ…あの親父すげー!落ちるコップを受け止めやがった!」
「結局濡れたけど。」
「でもやばくね?落ちてる途中のコップ拾うの!」
「まぁすげぇよな!」
「ケガ、濡れ、ないか!」
「少し濡れてしまった。」
「はいタオル。あんたすげぇな。」
「ありがとう。反射神経には自信があってね。」
「もう。かっこいいけど、人前ではやめてよ~。」
「どおして?」
「かっこいいから。」
「「ひゅ~!」」
「親のこういうのあんま見たくない…」
「ご…ごめんね…」
…
「「「ごちそうさま。」」」
「礼儀正しいこった。ありがとね。」
「美味しかった!」
「うん。よかった。」
「また来ます。」
「うん。よろしく。」
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